2011年7月1日〜2011年12月31日




□2011年12月27日(火)

 午前10時より収賄事件再発防止・法令遵守等に関する調査特別委員会の協議会が開かれた。元主幹の公判(22日)を傍聴した議会事務局職員より報告を受ける。贈収賄事件で立件された40万円のほかに130万円受け取っていたという報道があったが、授受の内訳は平成1430万円、同1650万円、同1850万円。この130万円は飲食店を開店した愛人に貢いだようだ。判決言渡しは1月16日(月)1300〜(法廷は未定)。
 元社長は「一銭も払っていない」と無罪を主張しているので分離裁判となる。2月2日(木)13301600702号法廷)に元主幹の証人尋問、2月9日(木)13301600702号法廷)元社長の被告人質問が行われる。
 金銭の授受を前提にして「贈収賄事件」が立件されたわけだが、元社長は「一銭も払っていない」いう。どういう意味なのかしら?2月2日・9日の公判に注目したい。
  報告のあと、特別委員会の進め方について話し合った。議会(特別委員会)に強制力がない中で、どれだけ事件の全容・真相に迫れるか。そのうえで実効性のある制度改革・コンプライアンス条例の制定に向けて議会として提案していくための審議はこれから。

 昨日公表された東電福島第一原発事故に関する政府の事故調査・検証委員会の中間報告書の詳細が報道されていた。国・東電甘い津波対策?原発冷却でも不手際?官邸内で情報寸断?5階(首相執務室)と地下(危機管理センター) 議論別々?発表を統制 遅れ招く?保安院 受身の活動?・・・・。
 そして、避難 そこへ放射能?。周辺住民の避難指示用緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)のデータが生かされなかった。そのためにどれだけ多くの住民が「無念」の思いをかみしめていることか。これは犯罪ではないか。





□2011年12月23日(金)

 昨日は収賄事件で逮捕された水道部元主幹の公判が千葉地裁であった。議会の最終日で時間も重なるため、特別委員会の要請で事務局の職員が公判内容の把握のために一人派遣された。27日の特別委員会の協議会で報告があると思う。  
 今朝の新聞報道によると、検察の冒頭陳述では40万円のほか、それ以前に130万円を受け取っていたという。元主幹は起訴内容を認めたが、贈賄側の元社長は「一銭も払っていない」と無罪を主張しているようで分離裁判になるようだ。元主幹については結審、判決は1月16日の予定。
 収賄の動機は飲食店経営の愛人への資金援助とか。犯罪の裏に女(男)あり、か。古今東西、男も女も懲りないね。

ついに、八ツ場ダムの本体工事費用が計上されることになった。政府の方針を民主党が認めたという。アー、ウー、だ。

ずいぶん前に用意しておいたグランド・サンへのクリスマスプレゼント、送ろうとユニセフから届いていた箱を開けてみたら思っていたより小さくてイメージも少し異なる。で、それはやめてBBへ。クリスマスケーキも積んであるせいか、店内は華やいだ雰囲気。
 2階の男子向けショップで頭から被るマフラーと、来春は大学生なのでそろそろいいかな?と腕輪を買い、宅配で送る。
 我が家でも注文しておいたシュトーレンが届き、実家からもらってきた月桂樹の小枝でリースを仕上げた。私はクリスチャンではないけれど、人類史にこの人あり?と思うイエスの誕生と、冬至を重ねて祝う準備が整った。





□2011年12月22日(木)

 12月議会最終日。最後の採決時、成田市議会にはめずらしく採決の際に賛成で起立した議員を数えるということがあった。国際文化会館の指定管理者の指定に関する議案。教育民生常任委員会では賛否同数委員長裁決で可決された案件。結果は多数で可決されたが、かなり拮抗したものだった。

 15日の日記に成田市のがん死亡率の異常な高さについて書いたが、それを読んでビックリして調べたという健康増進課長から昨日電話があり、調査の結果印旛保健所の20年度事業年報のミス、とのことだった。成田市のみ、主要死因別死亡数(と対人口10万人比)が倍に記載されていたんですって!
 今日、議会が始まる前に担当課長が用意した訂正後の数字では、がん死についていえば総数は540人から270人へ、人口10万人あたりの死亡率は429.2人から214.6人ということになった。他市町村と比べ異常に?多いわけではないことが判明したわけだ。ひと安心?というかなんというか・・・。
 成田市医師団も驚き、議会特別委員会でも他市のがん対策条例を取り寄せたりして議員提案の意見もあった。私は、なぜ成田市が突出して多いか疫学的調査の必要があると真剣に考えたほどですもの。 

議会終了後に議場コンサートを楽しんだ。千葉ニューフィルのメンバーによる弦楽四重奏。今日は冬至。どんよりと雲が垂れこめた寒い一日だった。こんな日は自然の中に溶け込んで、薪を集めて火を焚き、炎を囲んでワイワイ騒いだらきっと楽しいだろうな。太陽の死と復活に乾杯!
 




□2011年12月21日(水)

 歴史と今を語り合う女性の会・忘年会。いつものことながら、話題沸騰の集まりだった。最後はY遺伝子に対するミトコンドリアの優位性で溜飲を下げる。Y遺伝子にこだわるような男性がいないもんね!

 偶然にも夜8時から、BSBBC放送の「はるかなる人類の旅」を放送していた。今夜はその@アフリカ。現生人類DNAツリーの根っこは10万年以上前のアフリカに住んでいたミトコンドリア・イブ。約7万年前、その子孫が多くても数百人規模の小さな集団で出アフリカを果たし、世界に広がっていく。背景には地球規模での気候の変化がある。この番組は何度も放送されているが、いつ見てもわくわくする。

 八ツ場ダムに対する民主党のゴタゴタにはうんざり。マニフェストどおり進めればいいものを、政府は国土交通省を先頭にした推進派の圧力に耐え切れず建設予算を付けると言い出した。ところが夜10時のニュース番組では今回は見送るといったり。こんなにコロコロ変わっていては明日はどうなることやら。いい加減にしてほしい。地元の再建策を優先し、八ツ場ダムは建設すべきではない。





□2011年12月20日(火)

 昨日、お昼のニュースで朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)金正日総書記の死去が報じられた。17日に急死したとのこと。後継が28歳といわれる三男。いやはや・・・だ。

 今日は哀しみに暮れる国民の映像がさかんに流された。哀しみは身体を張って最大限表現する国柄。初代の時もそうだった。こどもの頃、兵役で満州にいたことのある父から「泣き女」の話を聞いたことがある。葬儀には必ず泣き叫びながら全身で哀しみを表す役割の女性がいたという。そういう風習だったようだ。高句麗国のように、満州から北朝鮮一帯に強大な帝国が築かれたこともある。文化圏を共有した名残りかしら。

 国中こぞって喪に服すのを国家体制のせいにする論調もある。でも、思い返せば昭和天皇が亡くなった時の我が国も似たり寄ったり。まだ亡くなる前から歌舞音曲を慎む風潮が広がり、各種行事も右に倣えで「自主的」に控え(させ)られ、朝の食卓にまで天皇の下血吐血の体調が報じられ、なくなれば哀しみ一色に塗りつぶされた。1週間や10日ではなかったよな。
 北朝鮮の軍事優先絶対主義体制批判を聞くたびに、人の振りみて我が振り直せだ、と思ってきた。その金体制も3代目がいつまでもつか・・・。変わらなければ必ず民主化運動が起こるだろう。誇り高い朝鮮民族ですもの、生活も自由も抑圧されてきた国民が、いつまで理不尽な支配を受け入れて行くか注目したい。





□2011年12月17日(土)

 午前中は1週間放っておいた家事に追われる。掃除・洗濯の後、昨日届いた産直野菜を茹でたり干したり仕分ける。ミニ菜園に草が生え始めたので抜く。冬の草は丈が低いけれど根はしっかり張っている。11月はじめに地下植えから鉢に移したワイルドストロベリーがいくつか花をつけたのは気付いていたが、あらっ!赤く熟した実が一つ。こぼれた種から芽を出したイタリアンパセリを鉢に移したり、ドライにしてあったレモングラスをお茶用にハサミを入れ、ビンに詰めて保存。午後は多古町の実家へ。

      (2011・12・17) 
     わーい、思いがけないプレゼントをもらったみたいで嬉しいな。

ワイン、農地を救う」という夕刊一面の見出しに思わず前のめりになった。耕作放棄の荒れた農地にワイン用のブドウの木を植えてワインを造る。各地で広がっているという。
 長野県東御(とうみ)市では、そうして昨年オープンしたワイナリーで製造・販売が始まったそうだ。発売と同時に完売。将来は栽培面積を広げるという。元リンゴ畑だった標高約800メートルの南向き斜面にシャルドネ、メルロー、ピノ・ノワールなど5種類のブドウの木を植えている。今年はもう一軒のワイナリーも誕生したという。それを可能にしたのは東御市が申請し、08年に認定された小規模ワイナリーを開設できる「ワイン特区」。同じ特区でもカジノ特区?より日本の未来に貢献するし、夢があるね。
 いいワインにはいいブドウ、いいブドウにはそれに適した農地、ということで、「ワインは農作物。安定したワインを造るには、まず農地を守る必要がある」というワイナリー・オーナーの言葉が心に残った。

ほぼ毎日の夕食、グラスで1〜2杯のワインを楽しむ私としては、国産ブドウで造った安くて美味しいワインが飲める日を心待ちにしている。

    (2010.9.23)
   市民運動仲間と訪ねた時、山梨の中山間地で果樹栽培をしているIさんが開けてくれた秘蔵?の白ワイン 。ブドウは「甲州」。自慢のブドウが収穫できると友人に醸造してもらうんですって。洗練された美味しさに思  わず 記念写真。これまで飲んだなかで一番感動した白ワイン。ブドウジュースにアルコールを混ぜたみたい な国産ワインしか知らなかった(ふだん1000円以下のワインしか買わないからかもしれないけれど・・・) 私 には目からウロコ。




□2011年12月16日(金)

 総務常任委員会。補正予算に反対した。国際文化会館の指定管理料(民間業者委託。選ばれた主な理由は経費削減がはかられているかどうかの差、とか。これまで委託してきた財団の自主事業には注文もあったけれど、文化行政と地域文化の創造を考えると各地で事業展開している民間業者に委託するのは反対)、職員給与引き下げ(民間給与とのバランスというけれど、その結果は民間の人件費に影響を与える。民間の第一の目標である人件費削減を助長させる)、景観計画策定審議会委員報酬(今議会に提案されている市民の公募枠がない審議会設置条例制定に反対)などが計上されているため。

 ウソ!でもホント、野田首相が福島第一原発事故の収束を宣言したという。「(原子炉の冷温停止状態が達成したので)発電所の事故そのものは収束に至ったと判断される」とのこと。いまも毎時6,000万ベクレルの放射能を放出し続ける原発の、炉の中がどうなっているかもわからないのに、よく言うよ。実態から目をそらさせる、過小に伝えようとする、都合が悪いものは知らせない・・・事故以降イヤと言うほど知らされた政府の体質。
 ベトナムなど4カ国と原子力協定を結んだから収束宣言をして事故の話題から目をそらさないと原発輸出の障害になるという見方もある。そして、事故収束の後は除染や警戒区域の線の引き直しに関心が集まる、原発への関心が薄れて行く、そこでひとケタ台になった運転停止中の原発の再稼働・・・そーか、やっと政府の意図が見えてきた。 





□2011年12月15日(木)

 午前中は地域防災特別委員会。執行部からの報告事項は自主防災組織の現状と放射能測定結果について。都合で傍聴できなかった。

 午後、医療問題特別委員会。成田赤十字病院の市町村別救急患者取扱状況、同市町村別救急車取扱状況、消防本部救急搬送状況、成田市急病診療所利用状況、24時間医療相談ホットライン利用状況についての報告と、成田赤十字病院の医療機器整備に関する補助金交付の要請があった。
 公的病院と位置付けられ、地域医療の拠点病院である成田赤十字病院の整備は市民の安心を担保する。成田市でもこれまで医療機器整備や病院建設にあたって補助金を支出してきている。
 成田赤十字病院に対する補助の在り方については去る11月、特別委員会として安曇野市と安曇野赤十字病院、浜松市と浜松赤十字病院を視察。それぞれの地域の特性をふまえた関係を学ぶ機会があった。市民が期待した市民病院を設置できていないことを考えると、こうした課題をきちんと検討していく時だと思う。

 委員会終了後、1124日に行われた特別委員会と市医師団との意見交換会(私は風邪気味で欠席)で、成田市民にがんで亡くなる人が多いことが話題になったことは聞いていたが、その時医師団より示された資料が配布された。
 「人口動態月報(概数)死因一覧表」によると、平成20年印旛管内の自治体で、人口10万人に対するがんの死亡率は佐倉市237.6人、富里市219.3人、四街道市216.7人、八街市206.0人、印西市211.0人、白井市183.2人に対して、成田市は429.2でダントツ。肺がんが多いようだ。ちなみに管内平均は255.6人。委員長より、柏市のがん対策基本条例などを参考に特別委員会として何らかの対応ができないかという提案があった。今後の課題。
 それにしても、成田ではなぜこんなに高い比率なのか。がん対策は必要だが、その一環として疫学的な視点での調査も必要ではないかと思った。





□2011年12月14日(水)

 建設水道常任委員会。議案5件と所管事務調査はJR成田駅東口第二種市街地再開発事業の事業計画変更について。議案では景観計画策定審議会設置条例の制定が賛成多数、ほかは全会一致。
 JR成田駅東口再開発事業の事業計画変更は、当初の計画が実施設計を策定する過程で一部変更となった。一番目につくのはホテル計画が消え、地上17階が15階になったこと。6階以上のマンション部分は延床面積、専有面積、戸数(約50戸から約70戸へ)、一戸当たりの平均床面積などが広くなった。
 補助金は国の補助制度変更で164700万円が115700万円に減額。資金計画は各項目変更があり、合計は1003000万円から981700万円に縮小、といったところ。

いまだにあの時が忘れられない、ソ連邦崩壊から20年。ロシアでは4日に行われた下院議員選挙の投・開票をめぐる不正疑惑で揺れているという。今日のBBCでは公正な選挙?を求めて、政党だけでなく、プーチンの経済政策の恩恵を受けて登場した中間層も参加した大きな集会の様子が映し出されていた。
 この選挙でプーチン与党は過半数を獲得したものの、ロシア全土で選挙の不正が行われたという声が日ごとに高まっていた。プーチンが権力を強化する過程でペレストロイカ以降続いてきた民主化の流れが後退してきていた。復興する経済の背後でメディア弾圧、ジャーナリスト殺害・・・見え隠れする旧い体質への反発もあるかもしれない。
 ロシアの人たちが更に民主化を進めるとしたら、公正な選挙を求める運動は大事なステップ。権力に陰りがみえはじめたプーチン首相がこうした国民の要求をどう民主的に解決していくか、世界中の人たちが注視していると思う。

韓国の元慰安婦のハルモニが日本大使館前(道路の向かい側、対面)で開いてきた水曜集会。1992年に始まり、今日で1000回を迎え少女を題材にした「平和碑」が設置された。凛とした少女の像だ。ニセアカシアの咲く季節に訪ねたのを思いだした。ハルモニの願いがかなうことを祈る。
 1000回を記念して、先日千葉の京成ホテル近くにある韓国料理のお店「スラッカン」で買った生マッコリ?を開けた。ソウルやスウォンの食堂でヤカンやボールに入って出てきたマッコリと同じで完璧に自然の甘味、舌に発酵飲料の刺激。グンソクくんの○○○マッコリは甘すぎる!





□2011年12月13日(火)

 午前中は空港対策特別委員会。第3回成田空港騒音対策検討特別委員会の概要、NAA中間決算、同時離着陸方式の実施状況、空港容量拡大に向けた空港整備、2011冬ダイヤと国内線の拡充について、空港部及びNAA から報告があった。

 騒音対策は成田市にとって最重要課題の一つ。恒久的な民家防音工事(私は、家に入れば騒音から逃れられる一軒まるごとの防音家屋しかないと思っている)が課題。それと、航空機からの落下物問題。飛行コースにあたる地域の住民にとってはどちらも安全・安心の暮らしに直結すること。
 NAA の連結中間決算(4月1日〜9月30日)では、「前年同期比『減収減益』決算だが、通期(4月〜3月)連結業績予想では、純利益で32億円の「黒字」見通しとか。不確定要素を含むという注釈つき。欧州危機や景気低迷による不透明感はあるものの、劇的な円高や国内便LCCの増便や新規参入の見込みなどで回復基調にあるとのこと。
 10月中旬から始まった同時離着陸の騒音については、現在は北離陸が多く、今後南風の時、北からの着陸を調査予定とか。騒音地域に住む議員に聞いたら東和泉の共同利用施設あたりが体感ポイント?らしいので、近々行ってみようと思う。

空港をめぐっては千葉県のアクションが具体化してきた。16日にも発表があるらしい。成田空港は千葉県が過去に策定した三角構想(ほかに幕張メッセ、かずさアカデミアパーク)一つ。かずさアカデミアはみじめな失敗、幕張メッセも頭打ち、残るは成田ということで「成田空港を使い倒して県の経済活性化につなげたい」ということらしい。その中心がカジノ特区関連施設となるのかしら?空港部に問い合わせたら、県は空港周辺活性化策を民間業者に調査を委託しているようだ。

午後教育民生常任委員会。議案の中では国際文化会館の指定管理者が民間業者初参入することに質問が集中。これまで委託してきた子飼いの財団よりも経費削減が勝るという市の説明に議論沸騰。採決結果は3対3の同数。委員長裁決で賛成多数により可決。
 学校図書館の充実を求める請願は賛成少数で不採択。認可外保育園の放射線量測定に関する陳情は採択。
 所管事務調査では、愛光園民営化、第3期成田市障がい福祉計画(素案)、子ども発達支援センター増・改築、第5期成田市介護保険事業計画(素案)、(仮称)赤坂保育園仮設園舎案、教育に関する事務の点検及び評価について報告があり、質疑が行われた。






□2011年12月12日(月)

 経済環境常任委員会。議案2件と所管事務調査6件。所管事務はお正月の新勝寺周辺の交通規制と、農産物の放射線物質、市内放射線量の定点観測、焼却灰の放射能濃度の調査結果、焼却灰受け入れ施設の操業停止(施設の排水から1000ベクレル超える放射性セシウム検出)に伴う対応、そして新清掃工場建設工事の進ちょく状況について。

 成田市の焼却灰は市原と銚子の業者に委託処理しているが、市原エコセメントの操業停止でいずみ清掃工場の焼却灰の半分近くが行き場を失ってしまった。とりあえず焼却灰の量を減らすために一部可燃ごみ処理を市内の民間業者に委託処理するという。
 
成田市の最終処分場はすでに平行滑走路の北伸計画のため埋め立てて閉鎖。担当課の説明では、焼却灰は新清掃工場が稼働して10年間はエコセメント化、その間に自前の最終処分場をつくるかどうかを含めた検討をするという。一般廃棄物は焼却にしても、焼却灰の処理にしても、自区内処理を目指すべきだと思う
 新清掃工場については来年10月の稼働、余熱利用施設については、全ての地権者からの同意を得て境界が確定。実施設計を経てH25の供用開始を目指すとのこと。

不祥事関係で年内に入札等監視委員会(外部委員3名)を開くということだったので期日を問い合わせたら、1月の定例委員会も近いのでまとめていっしょにやるような話。
 監視委員会が審査対象とするのは130万円以上の入札案件。今回の不祥事のうち、水道部元主幹は130万円以下の入札対象外の発注で不正を働いた。そんなわけで、1月の監視委員会の審査資料には130万以下の契約もすべて提出するようだ。現在のところ500件くらいあるらしい。以前聞いたら700件位という人もいたが、要するに膨大だということ。監視委員もたいへんだ〜。





□2011年12月10日(土)

 今日は千葉で市東さんの会主催のシンポジウム。人の命か 国策か?というタイトルで、国策の名のもとに土地を追われ、権利のためには闘わなければならない人たちの声を聞きながら考え学ぶ4時間だった。
 はじめに市東さんの無農薬・有機農業=農地を守る闘いの日常が映像で紹介されたが、冒頭「土にさわってもいいの?!」という元気な声が響いた。産直農家主催のいも掘り大会に招待された福島のこどもたち。原発事故以降、放射能汚染を避けるために外での遊びを控えるようになった。思いっきり土と戯れてほしいという願いを込めた招待だった。

以前佐倉市に住む消費者Nさんが自宅に保養ステイ?しているベラルーシのこどもたちを連れて参加していたのを憶えている。Nさんは、交代で来日するこどもたちの里親の一人。わたしが参加した年はターニャ(7歳)とオーリャ(6歳)がいっしょだった。チェルノブイリ原発事故は、事故当時生まれていなかったこどもをも汚染にさらしていた。こどもを短期間汚染から隔離するだけでも、健康の回復がみられるのだそうだ。そうして、ずいぶんたくさんのこどもたちが来日していた。福島のこどもたちは?

パネルディスカッションは心に残る言葉が多かった。市東さん、匝瑳市でお米を30町歩つくる農家小川さん、沖縄県辺野古でリサイクルショップを営む金さん、秋田県大潟村の坂本さん。TPP問題の中での農業や臨戦態勢に入った普天間の辺野古移設問題が現場の声で語られた。子牛の競りで参加できなかった福島の酪農家斉藤さんにはコーディネーターの林さんが電話インタビュー。農家のおかれている状況を直接聞くことができた。
 
 この季節、福島の農家の喜びは家を離れて住むこどもたちにお米やお餅、野菜など古里の味を送ることだったのだが、今年は「送ってくれなくていい」と言われるのだそうだ。福島の人たちの多くは「原発さえなかったら・・・」という思いを胸にかかえこんで、2011年という年を越そうとしている。今年は自然の威力、人間の無力さを思い知らされた一年だった。






□2011年12月9日(金)

 収賄事件再発防止・法令遵守等に関する調査特別委員会。1時から協議会だったので、約5時間。執行部からはコンプライアンス条例案の説明があったが、特別委員会の大勢は時期尚早というもの。逮捕された2名の職員のうち元主幹についてはまだ公判(22日開廷時間が議会の本会議と重なるので特別委員会として公判情報を収集する方法を検討する)も開かれていないので、事件の全容も起訴時の新聞報道以外把握できていないことなど、条例の必要は認めるが「真相」解明を進めるのが先だという考えだ。

 コンプラ条例については今後の審議になるので何人かが意見を述べるに留まった。私は、市民も通報できるような仕組みを求めた。これは必要条件。「公益」とは、市民の利益でもある。上程の中身については今後の議論になるので、12月議会で成立するのは困難になった。

 今回の事件で処分された職員は10人。6人は監督責任で、4名が情報を提供したりパソコンを貸したりした。特別委員会として、庁内の聴き取り調査の内容についてさらに踏み込んだ報告を求めた。その中で、元課長からの時に威圧的、時に執拗な要求に屈して事後公表の最低制限価格を事前に教えた2名の職員は、「(元課長が)外にもらすとは思っていなかった」と答えている。そんな幼稚な弁明が聴取記録に載っていたことをふりかえり、また、今日も報告され、ふ〜ん甘いね、と一瞬でも思った自分を恥じた。
 かつて小泉市長は新清掃工場の入札問題で「市役所という官僚組織」とい言葉を使った。でも市役所組織のトップにいて、それを動かすのは市長。2人目の職員が逮捕・起訴されたことで減給処分が3ヵ月延長(来年3月まで)となったけれど、減給で責任を果たしたといえるものではない。自分から変えるんだという気概を示してほしい。





□2011年12月8日(木)

 3日間の一般質問が終わる。今日は私も質問。

質問のメインは、2006年7月の農業委員会の決議について。専業農家市東孝雄さんが耕作する天神峰南台の耕作地を農地法で取り上げようという、空港会社の解約許可申請の調査・審議の手続きに関する質問(をしようとした)。
 が、この申請を取り扱った小委員会、委員会開始時の市東さんに対する面談記録があるのに続いて開かれた会議録がない。そんなのってアリ?だからその後の審議過程かがわからなくなってしまっている(ことになっている)。この時、市東さんは申請の土地の特定が間違っているので現地を調査し、意見聴取してほしいと申し入れたのだが。

委員会の現地調査は違法転用されていないかどうかだけを確認するのが目的、などとして、市東さんが耕作したこともない畑を「明け渡せ」とする矛盾さえも見逃した。でも、現況をみたら一目瞭然なので委員会で何か意見が出ただろうと思っても、会議録がないので答えられない、で終わり。話にならなかった。
 空港会社の申請は、B滑走路に3本目の誘導路をつくるという理由だが、1本で3つものタコ足誘導路を持つ滑走路なんて聞いたことがない。そもそもの計画性が疑われてしかるべきだが、「成田空港」問題は何でもアリ。動きがあれば空港機能拡充?で大歓迎、費用対効果は二の次。だから、申請の法的問題などはどうせ空港会社と国が裁判所をいいくるめてなんとかとりつくろうだろう、くらいの発想になってしまう。
 行政手続きは空港からの税収(お金)に身も心も依存した成田市や、おこぼれにあずかる千葉県(成田市は見逃し、千葉県は申請の問題点を指摘して「訂正」させてやった)パス。でも、法廷でその問題が焦点になっている。
 一昨日は裁判が開かれ、市東さんが申請していた人証のうち当時の農業委員会事務局長、空港会社の申請を担当した職員、千葉県の農地課長、国土交通省の空港課長の証人尋問が決定したという。申請の際提出された地積測量図の信ぴょう性にかかる発言をしている旧地主は選ばれなかったようだ。証人尋問に注目したい。

微熱も昨日から下がって、今日の気分は良好。でもお天気は・・・昨日も今日も鉛色の雲、冷たい雨。会議の合間に、愛読している「プロメテウスの罠」(朝日3面)を読んでいて、ベラルーシ・ゴメリ医科大学元学長の言葉が気になった。
 チェルノブイリ事故後亡くなった人たちを解剖して臓器ごとにセシウム137の量を調べると、こどもの心臓には体重1キロあたりおとなの約4倍のセシウムが集まっていたという。彼は日本のこどもがセシウム137で体重1キロあたり2030ベクレルの内部被ばくをしていることを深刻にとらえていた。
 事故直後から、福島のこどもたちの集団疎開を訴える保護者の声がある。この国はチェルノブイリから何を学んだのだろうか。9ヵ月間の政府による放射能対策を考えると、将来どんなことが起こるか不安を感じる。






□2011年12月2日(金)

 雨あがりで空気がひんやり湿って気持良い。12月議会が始まった。今日は市長による提案理由の説明。
  その後の全員協議会で執行部より、「競走馬育成センター整備による地域再生計画」を取り下げる旨報告があった。合併前の下総町から引き継いで前市長の平成18年に地域再生法に基づいて内閣府に申請し、認定された事業(〜24年度まで)。これには前市長が前向きだったように記憶している。
 山砂採取や遊休農地で荒れた土地を競走馬育成センターで有効活用しようという民間開発事業で、成田市も加わった支援のためのプロジェクトチームの第1回会議も開かれたようだ。が、それっきり事業の動きが見えなくなった。
 ふと、あれはどうなったのかしら?と思うこともあったがとりたてて問い合わせることもなく日が過ぎて、今日の報告となった。その後事業主体が決まらず、昨年3月やっと決まったものの資金調達が困難だということを理由に断念するという通知が事業会社の事務局からあったとか。事業認定から5年経っても未着工。それにしても、この間の市の関わりも見えなかったし、なんだかよくわからない事業の結末だった。

 外に出していた観葉植物を室内に入れた。寒さに弱いレモングラスも掘り起こして鉢に入れ、軒下に移動させた。細い1本のレモングラスがひと夏でたくさんの株に増えている。去年植えたのは枯らしてしまったので、工夫が必要。ほかにも寒さ対策をしてあげないといけない植物があり、こんな日は気が急く。





□2011年11月30日(水)

 12月議会に提案される議案説明会があった。補正3件、指定管理者の指定6件など18議案について執行部より説明があった。一般質問の通告は17名。12月6日(火)〜8日(木)に行われる。私は14番目で8日11時からの予定。

 市民からコミュニティバス遠山路線について話を聞いたので担当課に行った。朝の2便が相当に混雑しているらしい。この時間帯は通学・通院などで利用する人が多いようで、待っていても乗れないで置いて行かれる人がでることもあるようだ。満員だと運転席にもはみ出しそうだという。コミュニティバスの特長で住宅の中も回るため小回りがきくようにバスは座席13の小型。しかも路線バスと違って停留所の数も多い。本来交通弱者にとってはプラスの要因が、逆にマイナスになる。成田まで40分も立ちっぱなしということもあるらしい。通学生はまだしも、通院のお年寄りなどには苦痛だろう。
 何か良い改善策はないものか担当課に聞いたら、既にそういう状況が発生することは把握して検討したが効果的な方策はないという。ま、従来通りの発想では変えようもないだろう。情報と知恵を出し合って考えるべきことだと思った。途中で加わった担当課長がひどい風邪をひいているようで、咳をするたびこっちも熱っぽくなってきたので退席。

 福島市に続き隣接する伊達市の2地区でも生産されたお米で基準値を超える放射性セシウムが検出され、出荷停止になったという。自宅は住居ごと避難を促す「特定避難勧奨地点」。でも、国は作付けを認めた。すぐそばの田んぼで不安を感じながらの米作りだったという。山から絞られて田んぼを潤していた水も、放射性物質の流入を避けるために6月末から止めていたそうだ。それでも、セシウムは基準値を超えていた。県は本調査地点に選ばず、隣接地区の米が基準値を超えたため農家独自に依頼した市の調査でわかったという。
 空から映し出されたその地区の映像をみていて、山からの養分を含む絞り水で育ったお米はさぞかし美味しいだろうに・・・と思った。日本の稲作はただ機械的に食料を生産するというだけではなかった。自然と人と稲作が独自の文化を作りだしてきた。国の買い上げや補償では割り切れない思いをかみしめる農家の痛恨の思いが私たちにも伝わってくる。





□2011年11月29日(火)

 12月議会の一般質問について、執行部との打ち合わせ?。打ち合わせというのはヘンな言葉だといつも思っているが、要するにどのような主旨の質問か、という聞き取り。どこかで拒絶感はあるが、この段階で執行部の考え方を知るなど意見交換?もできるので質問を組み立てるのにプラスの要素もある。執行部はできるだけ自分たちのペースで質問が誘導できればいいと思っているフシもあるが、聞き取りをどう利用するかは、議員の姿勢の問題。

 今日の打ち合わせの中で、質問項目にはないが12月から希望する市民に放射線測定器を貸し出すと聞いた。既に簡易測定器を10台購入したようだ。9月議会で放射能汚染への対応に関連して質問を予定していたら、私の質問順番より後で市民への貸し出しを質問する議員がいるというので遠慮した経緯がある。
 放射線量は同じ施設の中でも測定場所によって数値に差が出ている。貸し出した市民からは測定結果の情報を提供してもらうことで市内の汚染状況をよりきめ細かく記録しておくことが大事だと思う。

・・・大気汚染とか、水質汚濁といった言葉が使われているので私は放射能(による)汚染?という言葉を使っているのだが、行政としては「汚染」という言葉に抵抗があるらしい。ではどういう用語が望ましいかと聞いたら、「影響」。 

 夕刊を開いて怒り心頭。沖縄防衛局長の発言。米軍普天間飛行場の辺野古への移設に関する環境アセス評価書の提出時期を明言しない理由を尋ねられ「これから犯す前に犯しますよと言いますか」といった主旨の発言をしたという。女性差別、沖縄差別。許せない。





□2011年11月28日(月)

 昨日の大阪ダブル選挙では橋下維新の会2候補の圧勝だった。今朝TVのニュースを見ていたら、市長に当選した橋下氏が「民意」を連発していた。やりたいようにやらせてもらう?独裁的権力行使を授かったような鼻息だった。こういうカン違いが一番困る。
 既成政党を敵に回しての大立ち回りに「やってみなはれ」と一票を投じた市民・府民。あとはおまかせとならないよう、チェックを忘れないでほしい。今回は大阪都構想が争点のように扱われたが、橋下維新の目くらましに惑わされたらアカン。アカンと思ったら替えればよい。それが民主主義だ。
 もちろん、私たちも無関心ではいられない。権力を行使する立場からではなく、主権者である住民にとっての地方分権や行政改革を真剣に考えていかなければならないだろう。

 久住の知人の職場を訪ねた後、大室と津富浦2ヵ所の安定型産業廃棄物最終処分場を回る。大室の処分場は6割方埋め立が進み、津富浦は拡張工事の真っ最中で山際では重機が土を削っていた。
 帰り道、小泉の新清掃工場建設現場に立ち寄る。ここも前回、新清掃工場整備特別委員会で視察した時とは様変わりしていて、すでに工場が姿を現していた。

  




□2011年11月27日(日)

 今日の朝日新聞の社説は「原発の将来みんなで決めよう」。朝日はこの間、今井一さんの「原発」国民投票論や、市民グループみんなで決めよう「原発」国民投票?による東京都と大阪市の「原発」住民投票の動きを断続的に報道してきた。今回の社説は「原発」国民投票について一歩踏み込んだ姿勢を打ち出したといえる。
 もともと朝日は巻町以降全国に広がった住民投票運動を積極的に報道してきた。各地の住民投票運動の現場で朝日の記者たちとよく顔を合わせたし、個人的に国民投票に関心を示す記者もいた。が、会社としては住民投票イエスでも、これまで日本で実施したことがない国民投票には腰が引けていた。今日の社説も、ソロリと一歩を踏み出すような論調。でも、民主主義の大地を耕す一歩として評価したい。国民投票運動にもはずみがつくだろう。
 住民投票・国民投票は、どちらも主権者である住民・国民の民意を問う民主主義の切り札。「原発」に賛成か反対かということと、国民投票を実施することの賛否がごっちゃになっている人がいる。そういう人は、「原発」国民投票の実現をめざす市民団体が、会としては原発に賛成・反対は掲げない、脱原発の人も、原発推進の人も、原発をどうするか国民投票をやろう!というと、混乱してしまう。日本国初の国民投票を目指すって、なかなか難しいものだ。

外出先で市職員の収賄事件について再発防止のための意見を伺う機会があった。大事なことは管理職もふくめ職員が継続的にコンプライアンス研修を行うこと。管理職の一番の役目は職員(社員)をよく観察し、目配り、気配りをすること。普段気をつけてみていれば何かありそうだと察知できるから事前に声をかけることもできる、などなど。同じような内容は聞いたり読んだりするが、「組織」を熟知した人の話って説得力がある。





□2011年11月26日(土)

 母の7回忌の法要があって実家へ。終わってから弟たちと猪森台の墓地にお参り。いつもは墓地近くにある実家の畑のそばまで車で行くのだが、今日は第六天を祀った社の隣に車を止めて、穏やかに晴れた空に下、清々しい空気を吸いながら5分余り歩く。途中、木にからまって真っ赤に熟したカラスウリや青々と育つ野菜が目に沁みるようだった。
 帰り道実家の畑によると、昨年植えたルバーブがますます元気に育っていた。茎を10本ほど収穫。今年最後のルバーブジャムになるでしょう。細身だけれど柔らかくて美味しいネギを分けてもらう。

法要の時経文を目で追っていたら、あら懐かし、「五障」という言葉が目に止まった。女性史のサークルでは宗教の中の女性差別の一例としてよく取り上げたものだ。女は梵天ほか5種の仏になれないから成仏はできない、という。7世紀の仏教伝来以降、女は男の仏道のさまたげだという考えが支配していた頃の言葉だ。
 平安時代になって浄土教が始まり、南無阿弥陀仏と唱えれば全ての者が成仏するとなって女人成仏もできるとされるようになった。でも、絶えず念仏を唱え読経や写教をしないと成仏できず、仏教で救われるには尼になるしかなかった。それができたのは来世の救いを求める貴族女性くらいだった。
 13世紀に親鸞の真宗や日蓮の法華宗で百姓、商人、農・漁婦も成仏できるとされるようになったが、あくまでも女性は「三従」(子として親に、妻として夫に、夫亡きのちは嫡子に従う)の徳を守り、題目を唱え、信仰を続けることで成仏できるという、独立した女性の人格を認めるものではなかった。

 旧約聖書でも、人間の罪はヘビ(サタン)の誘惑に負けた女が創造主である神との約束を破ることでもたらされたことになっている。禁断の木の実の話。
 信仰篤い母のいるところでそんなこんなの話をすると、困ったような笑みを浮かべていたのをふと思い出した。この季節はしみじみと母が恋しい。





□2011年11月25日(金)

 臨時議会。人事院及び県人事院の勧告に基づく市の一般職員給与引き下げに関する議案が提案され、賛成多数で可決した。私は、反対。
 世間は公務員たたきをすればヤンヤの喝さい。公務員を減らせ、給与を下げろと言っていれば正義の味方のような顔ができる。でも、それをやるほど、米・官・大資本の思うツボだろう。
 不安定な地位の非正規労働者が急増し、年収200万円以下のワーキングプアと呼ばれる人たちが1千万人を超える現実を探れば、そこにはグローバル化する経済競争の中で人件費コストの削減を至上命題とする輸出産業など大企業の存在がある。1割の正社員と9割の非正規社員の社会を目指す経団連などからすれば、地位も給与も安定している公務員に国民の不満を向けながら弱肉強食の市場原理主義を進めて行くことになる。

パブリックサーバントとしての公務員の仕事を厳しくチェックすることと、公務員を減らせ、給与を下げろ、というのとは異なる。バブルがはじけ、サブプライム危機が到来し、ストライキ権を奪われた中で公務員の給与は連続削減されてきた。さらに、7.8%の給与削減を盛り込んだ臨時特例法が待っている。
 いずれ民間にも給与カットの連鎖が起きるだろう。日本に富める1%と貧しい99%社会が到来するのもそう遠くない。それを変えるのは、政治のはずなんだけどね〜。





□■□2011年11月24日(木)

 午前中は「歴史と今を語り合う女性の会」例会。会員さんはみんな医療問題には関心が高いので、先日特別委員会で長野県・静岡県を視察した時の感想などを話す。

 午後は総合計画審議会を傍聴。委員の任期が変わって第1回とかで市長の挨拶と委嘱状を渡すのに20分くらいかかった。今日は総合5か年計画06H18H22年度)進ちょく状況が議題となった。5年間の総事業費は、計画事業費2,0627,446万円に対して実施事業費は1,9586,764万円で、対計画比マイナス104682万円。実施率は95.0%とのこと。 下回った主な原因は大きなプロジェクトで事業工程を見直したことによる。

夕方になるほどに首から上が熱っぽくなってきた。でやっぱり風邪をひいたようだ。夜は医療問題特別委員会のメンバーと成田市医師団との懇談会が予定されていたが欠席。





□2011年11月23日(水)

 千葉市生涯学習センターへ。急に寒くなって風邪がはやり始めたのかしら。昨日も今日も電車の道中風邪ひきさんと隣り合わせ、夜帰るとなんだか熱っぽい。帰って葛根湯を飲む。

 市東さんの農地取り上げに反対する会の事務局会議で、原発事故が生産者と消費者に与えている深刻な状況が報告された。空気も、水も、土も汚染されてしまったいま、何を食べていったらいいのか。福島はじめ東日本の生産者の人たちを思い、放射性物質に感受性の高いこどもたちの未来を思い、生産者も消費者も、悩みは深い。
 大事なことは、そこで生産者と消費者が対立するのではなく、共に考えていくことだろう。少なくとも現在、そしてこれからも続くであろう放射能汚染問題の発生源は原発?なのだから。

朝日新聞1・2面でチェルノブイリ原発事故から25年の記事。土壌や水の除染技術を研究してきたベラルーシ・ミンスクにある研究所の専門家の話は教訓的だ。
 「最も簡単で効果的なことは当時も今も表土をはいで人の少ないところにもっていくこと。でも、畑や森林など広い面積には対応できない。経済的に見合わないから。除染が可能なのは、場所が限られていて、お金が豊富にある場合だけ。
 農地は表土をはげば、土地がやせるうえ、放射性物質を含んだほこりが舞って作業員が被ばくするおそれもある。部分的に除染しても水の流れなどで放射性物質が移動して、再び汚染されてしまうこともある。」
 ベラルーシ非常事態省の土壌回復担当者は「私たちの経験やデータを生かしてほしい。お金を浪費しないよう、喜んで日本に協力したい」
 セシウム等放射性物質が環境中でどのような働きをするかも研究を続けてきたという。セシウムについては文科省が日本18都県汚染マップを公表している。チェルノブイリの教訓はどう生かされるだろうか。






□2011年11月22日(火)

 千葉地裁702号法廷で開かれた水道部元工務課長の判決言い渡しを傍聴。懲役1年2月、追徴金10万円、執行猶予3年。検察の求刑は懲役1年2月だったが、執行猶予がついた。
 裁判長は、被告が犯行を認め、反省し、前科もなく、すでに(市職員として懲戒免職処分など)社会的制裁も受けており、妻が監督を誓っていること、90万円の贖罪?寄付も行っていることなどを理由としてあげていた。
 廷内では傍聴席を背に裁判長に向かって元課長と贈賄側の被告が並んで座っていた。傍聴席は成田市関係者や報道各社のほか、被告2名とそれぞれ関係がありそうな人たちを含め9割方埋まっていた。

 今日ついに製紙会社3代目が逮捕された。子会社から約107億円の借りてほとんどをギャンブルにつぎ込んだ上、数十億円の損害を与えた会社法違反(特別背任)容疑。舞台はマカオやシンガポールのカジノ。
 千葉県でも知事が先頭に立って空港周辺へのカジノ誘致を進めていて、成田市でもすでにどこかの団体を対象に意見聴取?が行われたとかいう話を耳にしている。そうでなくてもギャンブル大国日本でカジノを解禁したら国が滅びるという人もいるし、解禁する前にパチンコなど関連法の扱いをどうするとか、いろいろ耳にする。で、とりあえず外人専用のカジノ特区という話もある。フツーの市民が知らないところでどんな意見が交わされているのだろうか。






□2011年11月21日(月)

 「茶のしずく石鹸」のアレルギー問題については、メディアで取り上げられている範囲で耳にしていた。でも、コマーシャルで流される化粧品とか健康補助食品とかそういった類の商品にはマッタク関心がないし買うこともないから、石鹸で小麦由来のアレルギー?といわれれば(石鹸に小麦成分が入っているなんて初耳だったのでへえ〜と思ったが)、お気の毒・・・と思う以上に関心が湧かなかった。

でも、購読しているネットマガジン「メディアウッチ100」11220111121)で朝日OBの柳沢保正さんが「茶のしずく石鹸」のアレルギー問題に関して書いているのを読んで考えてしまった。人類とは「何千年のお友だち(の小麦)」がなぜ「突然敵になったか」と問いかけ、その原因である加水分解小麦(小麦のたんぱく質を酵素や塩酸などで細かく分解したもの・水に溶けやすく保水性がよい)は人工的に作ったものであり、報道には「人工的に作られた危険だという危機感がない」と指摘していた。
 「毎日使い続けて次第に発症する(今日は大丈夫でも明日発症するかもしれない)メカニズムは花粉症と同じ」「人間が食品に手を加えたものは遺伝子組み換えなどほかにもある。それがある日突然に牙をむく。その恐ろしさへの警鐘ではないか」と注意を喚起している。

 私も、遺伝子組み換え作物の輸入が始まった1990年代後半から反対運動に加わった。植物に動物のたんぱく質を組み込むGMO。成田市にも学校給食に大豆、トウモロコシ、ナタネその他組み換え作物で作った食品を使わないよう要望したりした。でも、いまや市場には組み換え食品が出回り、5%以下なら含まれていない?表示が許可されている。でも、毎日食べる食品の5%と考えれば決して少なくないはずだ。組み換え食品、化学物質や電磁波など、「人類」の未来にイヤな予感をぬぐい去れないでいるから、たかが石鹸くらいに見ていた自分を反省した。





□2011年11月17日(木)

 視察2日目の今日は静岡県浜松市と浜松赤十字病院。浜松市は市立3病院をもつ。そのうち浜松医療センターは市内に7つある開放型病院(病院の施設・設備を地域の医師に開放し、診察や検査に利用できる病院)の一つ。市役所では担当課より説明を聞く。成田市には市立病院がないのでわかりにくかったが、一般会計・病院事業会計・指定管理者会計の仕組みを勉強させてもらった。病院に指定管理者制度はそぐわないとの感想を聞く。民間で言えば倒産寸前の施設もあったが、診療報酬改定を機に3施設とも経営状況は22年度の連結決算で黒字とか。

 救急医療体制は在宅当番医制の休日1次救急(眼科以外は8時〜18時)と医師会ビル内に設置された市の夜間救急室がある。夜間・土曜一次救急は36520時から7時まで内・小・外科、土曜日は14時〜18時内・外科。夜間1.5次救急という在宅当番医制度もあり、眼科(1)・耳鼻科(1)は20時〜24時、産婦人科(1)は20時〜7時で、在宅・夜間救急室どちらで診察するかは担当医師が選べるようだ。

 浜松赤十字病院には総額約455,500万円の補助。そのうち344200万円は長期借入金元利償還補助(H38年度まで。19年度〜22年度は予定していた診療体制が一部整わなかったために毎年10%減額)。合併により新市に引き継いだもの。

市役所からH19年に新築された浜松赤十字病院に移動。院長の案内で施設を見せてもらう。安曇野同様、産婦人科は外来のみで入院は出来ず休床。そんな中で、患者図書室が新鮮だった。患者が「病気や治療に着いて知識をもち医療に積極的に参加するため」に設置されたという。病気・治療に関する解説書、食事療法・栄養・検査・薬に関する本(こども用も)約1000冊の閲覧や貸出、関連するパンフレットやチラシ、映像、医療に関するわかりやすいサイトを集めた検索などもできるそうだ。





□2011年11月16日(水)

 医療問題特別委員会の視察1日目。長野県安曇野市にある安曇野赤十字病院を訪問。昨年の12月に竣工。新病院建設の経緯について説明を受けた後、安曇野市健康推進課より病院改築にあたっての支援(補助金は約34億6,300万円、合併特例債を充当)、初期救急医療の機能をもつ夜間急病センター(H19・4月〜管理運営は安曇野市医師会)の説明を受けた。

その後院内を案内してもらう。災害に強い病院として、免震構造・2回線受電・契約電力と同じ自家発電装置を整備。急性期リハビリテーションに力を入れているようで、民家を模したセットもあって、病院から自宅へとスムーズに移行できるように配慮されていた。退院後は訪問看護とともに訪問リハビリもある。一方医師不足で産婦人科ベッドは休床中。県内では産婦人科医のヘッドハンティングを禁止するという深刻な事態らしい。
 
 かねてより長野県は地域医療の先進県だと聞いていたが、安曇野赤十字病院も地域が必要とする医療の提供を心懸けているのを感じた。特に前院長がスイスを視察して得た救急医療などに対する考え方が受け継がれているという。加えて病院の姿勢を知ってもらうための院長による出前講座、病院建設で迷惑をかけるところから始まった隣組会設立、年2回の病院まつりなどがある。

院内を一巡したあと、病院建設を担当した課長さんが屋上を案内してくれた。そこからは昨夜の初冠雪に輝く北アルプスに連なる山並みが眺望できた。思いがけないプレゼントをいただいた気分。





□2011年11月15日(火)

 午前中は国際文化会館で成田市表彰式。市表彰の功労賞3名、功績賞36名、徳行賞2名、教育委員会表彰では功労賞11名、功績賞では今年も全国大会で活躍した小・中・高校生7名と3チーム・1ペアが表彰された。
 市民福祉の向上に尽くしてくださった皆さんには本当に頭が下がる。また、厳しい練習に耐えて才能を発揮した皆さんには、更に精進して大きな世界にチャレンジしてほしいと願う。

 午後は議会の収賄事件再発防止・法令遵守等に関する調査特別委員会。市幹部職員2名逮捕という不祥事を受けて、成田市収賄事件調査・再発防止委員会の調査経緯の報告と質疑が行われた。水道部工務課主幹は8日に起訴されたものの接見禁止とのこと。ということは、逮捕容疑そのものは固まって起訴に持ち込んだが、まだ終わっていないということだろうか。注目したい。
 11月22日には元課長の判決言い渡しがある。これまで情報はもっぱら新聞報道に頼ってきたが、22日はぜひ傍聴したい。判決内容を自分の耳で聞くことにより、これまでのような「新聞報道によれば・・・」といったまた聞きではない、事件の真相が見えてくるのではないか。

 明日・明後日は医療問題特別委員会の視察で長野県安曇野市・静岡県浜松市を訪ねる。




□2011年11月13日(日)

 千葉県と成田市主催の第1回景観セミナーが開かれた。講師は東京大学アジア生物資源環境研究センター教授の堀繁さん。会場である成田市役所の地図や申し込み先が千葉県公園緑地課景観づくり推進室になっているチラシ、受付その他会場の職員をみると、千葉県の主導で開催されたのかな。開会に少し遅れて県の誰かが挨拶している時に会場に入る。盛況。
 3人掛けのテーブルの真ん中しか空いていないとかで、案内されたところの隣の席が、あらまぁ、昨年名古屋市の都市型リニアモーターカーを案内してくれたTさんだった。お久しぶり。リタイアされ、今は関心のある各種環境活動に専念しておられる様子。近々仲間のみなさんと震災の被災地に桜の苗木を植えるんですって。

 ところでセミナーだが、基礎知識、景観とはなにか?をたたみこむように説明してくれて、これまでの漠然とした「景観」の考え方を整理できたのがよかった。講師は講演慣れしているようで、2時間近く会場を巻き込んで飽きさせなかったところはすごい。

 質疑になって、キンチョーが走った。どっかで聞いた声と内容だなと思ってチラリと斜め後ろの発言者を見るとJR成田駅東口のマンション付き高層再開発ビル建設に反対する小川元成田市長。続く2人ほどが同趣旨の発言。これに対して参道のまちづくり協議会のメンバーから「(駅前開発は)40年も前にやらなければならなかったこと」と、セミナーにこの問題を持ちこんだ反対グループをストレートに批判する発言。ドメスティックなバトルになるのかなぁと思ったが、そこまで。
 講師は成田市の景観計画策定委員会の委員長をしているとかで「宿題をいただいた、今後検討していく」と言いつつも、寺の建物の隣にノッポビルが建つのは阻止しないといけないが(JR駅は寺の建物から一定の距離がある)・・・再開発ビルは景観ではなく都市計画、駅前再開発で別のこと」「(景観と都市計画を)混同しないで冷静な立場で整理し折り合いをつけていく」「市民も考え、提案する、きちんと問題を整理して建設的な意見をだしてほしい」といった回答だった。

 とはいえJR東口再開発の工事は23年度中に始まり、25年度中には完成だから成田市の景観計画・条例制定を議論している間に建設が進んでしまう。この時差を埋めるウルトラCがあるかどうか、だ。





□2011年11月12日(土)

 ニュータウン地区の合同ひもときが向台小・橋賀台小で催された。主催はニュータウン自治会連合会と地区社会福祉協議会。私は用事があって出席できたのは橋賀台小。昨日の雨もあがり、小春の陽ざしに包まれて、お祝い日和。

 午後からYMCAアジア青少年センターで、市民グループ「みんなで決めよう『原発』国民投票」主催による、東京都民投票に向けて受任者(署名収集人)とサポーター(有権者以外の人)向け説明会、都民投票・大阪市民投票(大阪の説明会は済み)の条例案の発表と請求代表人の公開記者会見、続いて決起集会。その後全国の賛同人が初めて一堂に会しての集会。

 「私たちの民主主義が問われている」「3・11があってこの国の正体がはっきりした」「福島の友だちが『私、県内の人としか結婚できないのかなぁ』と言っていた」「こどもを育てる環境に無関心ではいられない」、「国のことを自分たちが決める時代がきた」「今まで無関心だった。いま勇気を出して声を出している。帰られるのは市民の声、市民の力だと思う」「俺にも言わせろ、という気持ち」「お母さんたちがこどもたちのために声をあげている。僕は15歳、こどもも声をあげないといけないと思った」「いま大学で学生投票をやっている」「3・11以降涙もろくなった。でも泣いてはいられない」et cetera et cetera・・・。
 市民運動は初めて、という参加者が多かった。原発事故以降自分の気持ちをどう表現したらいいかわからなかった時「国民投票」を知ったという人たち。率直な語りかけが、市民運動慣れした私の胸を熱くする集会だった。

      

     PHOTO BY MACHIKO  
   
    「都民投票」請求代表人の一人、山本太郎さん。気合が入っていた。

    




□2011年11月11日(金)

 ニュータウン赤坂センター地区振興検討協議会が開かれた。担当課より、センタービル跡地を含む企業庁の土地2ヘクタールのうち、1ヘクタール分について9月15日に成田市が購入する売買契約を交わし、10月に登記を済ませたという報告があった。
 この1ヘクタール中、法面を除く7000平方メートルの半分はニュータウン内保育園5園の建て替え時に仮設園舎となる。平成25年度から5年間の予定。残りは図書館・公民館利用者の駐車場となる。図書館・公民館機能をもつ複合施設の建設については平成27年に基本構想から始まる。そんなわけで施設の中身や容量についてもまだ何も決まっていない。
 前回の協議会で企業庁より報告があった残る1ヘクタールの土地への有力病院?の進出計画は、モロモロの事情で白紙になったようだ。
 そこで再びその1ヘクタールが浮かび上がってきた。24年度中に解散する企業庁としては一刻も早く処分したいところ。成田市がまとめて2ヘクタール購入して将来公共施設に利用することを希望する声もあった。

 土地開発公社が土地の先行取得する条件を考えると、はじめの1ヘクタールもはじめに企業庁の土地ありき?から始まったことにすっきりしないものを感じていたのに「あったらいいね」でもう1ヘクタール購入することは疑問。
 成田市土地開発公社は、全国の土地開発公社がバブル時代に土地を買いあさって塩漬け土地を抱え込み、債務負担していた自治体財政の圧迫が問題になっていた平成6年にスタートした。だから、計画に基づく用地取得が原則。

ボンベルタは来年2月20日まで今のままで営業、いったん休業して大規模改修後OPENするらしい。改修には2〜2ヵ月を要するとか。







□2011年11月9日(水)

 昨日は暦の上で立冬。晩秋の色が濃くなってきた。こういう日はニュータウン中央通りのアメリカハナミズキの真紅の実が映える。午前中は溜めこんだ事務の処理やインターネットを使った調べ物に追われた。夕方にかけて2時間ほど議会レポート「たいむ」のポスティング。思いがけない出会いやガーデニングの観賞もでき、おまけに万歩計を見る楽しみもあってグー。

大藤理子ちゃんが「週刊金曜日」820号の政治時評で嘆いていた。「30分後には忘れてしまうほど凡庸普通ありきたりな演説で論評する気も起きないノダ。まったく困ってしまうノダ。どうすればいいノダ。・・・仮にも『政治時評』のようなものを書き散らかしている文句言いオンナの琴線に触れるものを全く持ち合わせていないというのは、一国の総理としていかがなものかと思ってしまうのである。・・・ノダは甘い。ヌルい。結局ノダは自分の中で磨き上げ、結晶化させた言葉を持っていないのではないか。・・・なぜこの程度の人間が総理候補と目されるようになったのか不思議でならない。トホホが募る秋の宵、である。」
 そのノダ首相が明日TPP交渉への参加を表明するという。「大いに議論して下さい、最後は私が決めます」と、リーダーシップを発揮しているようなそぶりをみせていたが、本人はもともと参加賛成。結局参加は規定の路線だったということなノダ。
 そもそも、なんでTPPなのか。TPPでなければダメなのか。リーマンショック等を機に米国人が借金をして物を買いあさる時代は終わった。もはや米国には輸出国日本を喜ばせるような余裕はない。米国にとってTPPの狙いは米国産品を日本や加盟国に売りつけること。政治も軍事も米国に従属している日本国政府に、いざという時国民のために「ノ―」と言える気骨があるだろうか?





□2011年11月8日(火)

 先月18日に逮捕され、拘留されていた市の水道部工務課主幹が収賄罪で起訴された。前課長の公判が始まってからの逮捕・起訴であり、捜査二課は本腰を入れて成田市の職員と業者の癒着を洗い出そうとしているようだ。
 こういう癒着の構造は、制度の問題というよりも職員のコンプライアンスの問題だと常々思っている。とはいえ悪事は制度の中で抜け道をみつけて行われることも事実。昨日も、契約事務と入札制度の検証が行われているという報告があった。
 庁内の検証で終わらせず、外部の委員で構成されている入札等監視委員会(大学教授・弁護士・公認会計士の3名)の意見もきちんと聞くべきだと思う。監視委員会はこれまで1月と7月の年2回開催されてきたが、昨日の協議会で質問したら年内に監視委員会を開くという副市長の答弁があった。

 今日は私が成田で仕事をするようになって出逢い、人生を楽しむことを教えてくれた人と永遠のお別れをした。近年は年賀状を交わすくらいでお会いする機会がなかった。佐倉市に住んでおられたのでいつでも会えると思っていたのに、再会が告別式とは・・・。こういう別れ方は本当に辛い。
 ピンク色を基調にした祭壇の花に囲まれたあでやかな笑顔からは「あらまあ、ホホホ」という美しい声が響いてくるようだった。宗教色はいっさいなく、彼女の好きだった音楽が流れる中で献花のお別れ。彼女を愛し、慕う人たちの思いがあふれた告別式だった。





□2011年11月7日(月)

 収賄事件再発防止・法令遵守等に関する調査特別委員会の協議会が開かれた。執行部から8月1日に設置された「成田市収賄事件調査・再発防止委員会」(調査部会・倫理部会・制度改革部会)の概要について報告があった。

 調査部会の概要は7月28日前課長逮捕後10月18日の主幹逮捕までの報告。聴き取り調査では、「平成18年度以降の利害関係者との間における禁止行為等に関する調査」聴き取り調査の対象となる関係職員への聴き取り調査では60人が実施済み、21年度及び22年度に試行された最低制限価格の事後公表に関する工事担当課及び契約検査課職員等の聴き取り調査では対象職員56人、関係業者24社の聴き取り調査が行われたという。
 職員アンケート調査では1,176人が回答し、(職員が接待等禁止行為を受けているという)噂を聞いたことがあると回答した4人を聴き取り調査。所属部課・職名・氏名を書いて提出する形式の調査票では答えにくいだろう。4人についても「噂」だからと禁止行為を犯した職員名は出なかったようだ。平成19年に内部通報や働きかけの内規ができても実績ゼロを考えると、期待するほうが無理かもしれないね。
 水道部主幹については勾留期限が明日8日なので、起訴されれば接見して本人から話を聞くことになる。

 倫理部会は2回開かれた。制度周知の不十分、職員の認識不足、管理職に対する研修不足が指摘されていた。その結果は(仮称)コンプライアンス条例に反映されるようだが、その前に、「(仮称)職員の倫理保持に関するガイドライン」策定するという。コンプラ条例案は12月議会に上程されるというので、市民も弁護士に通報できるシステムを要望しておいた。

制度改革部会も2回開かれ、契約事務・入札制度の検証が行われたという。入札制度の改正案では指名停止期間をこれまでの最長2年から、贈賄・競争入札妨害・談合等重罪については3年に延長するとのこと

執行部からの経過報告・質疑のあと、調査特別委員会の進め方を話し合い、15日(火)2時より議会の調査特別委員会を開くことに決まった。





□2011年11月5日(土)

 今日・明日と成田市を会場に第21回全国時地芝居サミット。16県・26団体が参加し、今日は市内のホテルで開会式、基調講演、シンポジウムが開催された。

 反戦デモと文化人類学に明け暮れた学生時代、フィールドワークではフォークロアの視点から民俗芸能も調査対象だったから、今日の宮本瑞夫さん「農村歌舞伎の伝統と再生」や、旧大栄町の伊能歌舞伎復活に尽力された景山正隆さんの報告、全国各地で農村歌舞伎の継承と保存に関わっている人たちの話を興味深く、楽しく聞いた。
 村落共同体の中で神事につながる精神性と民俗性や娯楽の要素も加わった一大行事として盛んになった農村歌舞伎だが、戦争に向かう昭和初期や暮らしの中に映画やテレビといった娯楽が普及し始めた昭和30年代に衰退していったという。
 パネルディスカッションでは、地域の伝統芸能として復活させるための努力、復活したものの、過疎化や少子高齢社会の到来で後継者不足、資金不足はいずこも同じ悩みの種のようだった。解決策としてはこども歌舞伎に希望をつなげる努力がはらわれていて、地域の学校の協力を得て歌舞伎クラブをつくってもらったり、他の音楽サークルとのコラボレーションを試みるなど苦労話などが語られていた。
 中断、復活の歴史を聞いていると、いまや有志や愛好家の努力だけで保存していくには困難な状況のようだ。せっかく復活した農村歌舞伎、行政の文化政策(事業)としての各種支援策の必要を感じた。何であれ同じことだが、残そうと努力しない限り社会の変遷の中に埋もれしまうものだ。





□2011年11月4日(金)

 職員の不祥事を受けての臨時議会が開かれ、収賄事件再発防止・法令遵守等に関する調査特別委員会が設置された。委員は私を含む14名で、所管事務で契約関係を審査してきた総務常任委員会の委員を中心に選ばれた。
 今日は正副委員長を決める第1回目の委員会(公開)と、協議会(非公開)が開かれた。7日(月)にも協議会が開かれ、次回委員会は今のところ15日に予定されている。

 この特別委員会の設置期間は、目的に向けて一定の目途がつくまで・・・ということなので「一定の目途」とはどういうことか具体化させるとともに、迅速に調査を行い、23年度中にも議会として提言をまとめられるとよいのではないか。





□2011年11月2日(水)   

東電は今日未明、福島第一原発2号機の建屋内の気体を分析した結果、キセノン133と135を検出した「可能性がある」と発表。核分裂反応を抑えるためにホウ酸水を冷却水に混ぜて中入したという。
 局所臨界という見方もあるが、最近事故炉の状態に関する報道が消えつつある中で、依然として炉が不安定な状態にあることを示して余りある。専門家も当初から再臨界が起こる可能性もあると警告してきた。あらためて今回の事故の深刻さを実感。

先月28日、原子力委員会は東電福島第一原発を解体する廃炉の工程案を示した。廃炉完了は2041年以降になるという。その工程では燃料プール内の燃料取り出しは2014年頃から、原子炉内の溶けた燃料は2021年頃から取り出し作業を始めることになっているが、炉の状態を知らされるとホンマに大丈夫かい?
 原発を受け入れてきた私たちの世代そう長くは生きられない。廃炉完了をこの目でみることはできないかもしれない。そう考えると、こどもや孫の世代に毒まみれの「遺産」を残してしまったものだと無念の思い。

新聞を整理していたら「膨らむ宇宙の結末は・・・1千億年後空間はバラバラに?」という、今年のノーベル物理学賞に関連した記事。
 30年後の福島原発廃炉も確かめることができないかもしれなのに、1千億年後なんて。以前BBCで放送した500万年後の未来予測図からは人類が消えていたくらいだから、私が心配するレベルの話ではないのだけれど。
 こどもの頃読んだ科学書には、銀河宇宙からみて遠い星雲ほど早いスピードで遠ざかっていくと書いてあった。近年の宇宙はより立体的な構造がイメージされるようになり、宇宙は風船がふくらむように膨張したり萎んだりするといわれるようになった。それが今では宇宙は加速膨張、しかも膨らむスピードを上げているという。
 でも、遠ざかるにも、膨張するにも、それを可能にする受け皿、スペースはどうなっているのかしら。空間が引き裂かれてバラバラになるとしたら宇宙の広さには限界があるということなのかなぁ・・・と、ここで私の脳ミソは思考を停止する。


□2011年10月31日(月)

 決算特別委員会1日目。午後、2時間ほど時間を空けて控室でTV傍聴。総務費を審査していた。

政府・日銀が円売りドル買いの為替介入したという。戦後最高値を更新した今朝の円高(1ドル=75円32銭)が、「実体経済を反映していない一方的で投機的な動きだから納得いくまで(日本単独で)介入する」という。自動車など輸出産業界はのきなみ歓迎。でも、つかの間の効果しかないことは8月の介入でもわかっていること。一国で、世界の投機筋とどういう闘いをするのだろうか、注目したい。

産直ニュースを読むのは楽しい。特に自然に対する観察眼や表現には教えられることが多い。私も農家の生まれのせいか、大地に根ざして作物を作る人たちが語る言葉が好きだ。ストンと胸に入ってくる。特におじいさんやおばあさんの言葉には奥深いものを感じる。そういう私も同じ世代になった。私には語る言葉があるかしら・・・。
 「秋はそんなにあわてなくてもいいはずなのに、今年は雑草の成長が早かった」ようだ。夏日があったりして草も元気。それと、今年は「雪白しゃくし菜」という日本に昔からあった地場産野菜の一種が生育中とか。白菜・青梗菜の元になった野菜といわれているらしい。「自然の地場産種を届けたい」という。市販のものは一代交配の野菜。こういうのを産直の醍醐味というのかもしれない。ケースに入ってくる日が楽しみ。





□2011年10月30日(日)

 ここ数日「たいむ」80号の印刷やらポスティングで慌ただしい。発行が予定より遅れたので他のことよりも優先。用事もできるだけ電話で済ませてきたが、来週は出なけらばならない用事が重なる。もう、ひとふんばり。時々ガリガリ音が出ていた折機も、「メンテナンスキットが届いて消耗品をとり替えたら問題が全て解決した。とっくに替えなければならない部品だったようだ。機械が快調に動く音って、気持ち良い。

今朝の朝日県版を開いて「ん?」。残土・産廃ネットのMLでも問題になっていたが、180万立法メートルの残土埋め立て計画をめぐって館山市坂田(ばんだ)で28日に開かれた区民総会の結果をめぐり、藪の中といったところ。推進派の区長らは総会後の記者会見で「自由活発な意見が出て、反対は誰も手を挙げなかった」といい、反対派は昨日「(28日は)採決もなく、計画了承は確認されていない」という。新聞報道を読む限りでは、推進派区長が総会で一点突破を目指したのではないか。
 埋め立て予定地のすぐ下には坂田の集落があり、坂田の海は国定公園になっている自然の海だ。ここはかつてリゾート法に基づく開発計画がとん挫。それを服部?が買って10年くらい前から残土処分場にしようと計画してきた。
 この業者は昔から館山各地を残土で埋め立ててきた。残土ネットにもたびたび苦情が届いていた。近年は残土処分場の有効活用とかで残土の上に観光農園?(みかん)をつくったが今は閉園になっているそうだ。「誰が買うんだろうね」と噂していたが、やっぱり・・・。といったところ。跡地利用できゅうりやみかんを作るというのも住民の同意をとりやすくするための方便ではないか。

夜、NHKスペシャルで「『ヒマラヤの貴婦人』と呼ばれる幻の大蝶」ブータンシボリアゲハ特集。28日には日本蝶類学会の調査隊がブータンで80年ぶりに確認したという記事を読んでいたが実際に翔ぶ姿に接してちょっとオドロキ。優雅にひらひら翔ぶというより、とても力強い羽ばたきだった。鳥みたい・・・。羽を広げると12センチメートルくらいあるというからナットク。絞り文様も見事に美しい。生き延びていてくれてありがとう。





□2011年10月26日(水)

 第1回成田市JR成田駅東口市街地再開発審査会を傍聴。委員は会長?を含めて5名のこじんまりしたもの。再開発事業の概要が説明された。事業内容は既に議会でも報告されていて目新しいものはなし。事前計画は現在変更手続き中とか。次回は管理処分計画及び手続きに関する事前審査。個人情報が満載とかで非公開が決まった。

 市役所そばのホテルの前で大型車の出入りがありモタモタして審査会の5分くらい前に到着したら、既に傍聴受け付けは終わっていた。が、少し待たされて傍聴者が定員に満たないのでOKということになった。少しは融通がきくようになったようだ。

 議会に設置される予定の不祥事調査特別委員会の取扱いに対する会派代表者会議があった。会派外は共産党の馬込さんが出席。事前に共産党と私の連名で百条委員会の設置を要望したが、結局普通の調査特別委員会に決まった。馬込さんの報告では途中「百条」に切り替える余地も残されたようなので4日の臨時議会では同意することにした。

 東京で木枯らし1号が吹いたようだ。どおりで今日は空気もツンと澄んで気持ち良い一日だった。「11・11 たそがれの経産省 キャンドル包囲『人間の鎖』アクション」のお知らせを「市民のひろば」にアップ。業者さんがパソコンと印刷機がランでつながるようにセットをしてくれた。





□2011年10月25日(火)

 今日は一日「たいむ」80号づくり。

 市民運動仲間の吉川ひろしさんが11月26日に行われるニュージーランドの総選挙に向け、NZ「緑の党」の選挙応援に行っている。10日に日本をたち、12月に帰国の予定。毎日チラシのポスティングや地域の集会などに参加しながら精力的な応援活動を行っている。今日はニューヨーク・ウオール街から始まった「99%運動」の世界的広がりを示すメールが届いたので一部ご紹介。

「すでに世界85ヶ国、1,000都市で行われている、いわゆる『The99Activity』が、ここ、ニュージーランドの首都、ウエリントン市でも始まりました。オークランド市では3000人、クライストチャーチで300人、ここウェリントン市で200人がデモをおこない、テントを張って公園などを占領しています。ニュージーランドが日本の人口の30分の1ということを考えると相当な人数ということもいえます。
 このThe99%運動は、公共空間を市民が占拠して、『1%の富裕層が99%の人々を金融経済的に牛耳っている』ことへの素朴な抵抗をしています。
 10月24日(月曜)は、労働者の日でNZでは休日でしたが、市役所の広場からメイン通りのキューバ通りを経て、約200人のデモは約1時間30分、市内を練り歩きました。通過する車などからも応援のクラクションが沢山ありました。・・・」2011年10月25日 吉川ひろし(ウェリントン市にて)」

 
                  PHOTO BY HIROSHI YOSHIKAWA






□2011年10月23日(日)

 仕事の合間をぬって弦まつりに出かける。「女性の会」の会員さんが声をかけてくれたので中学校のブラスバンドの発表を聞くことが目的だったのだが・・・時間をカン違いして1時間遅れてしまった。それにしてもこういうことなら「残念でした」で済むけれど、思い込みには気をつけないと・・・と思っている時は思い込まないのよね。

 目的は実現しなかったけれど、表参道を往復歩き嬉しい出会いがあった。後ろから名前を呼ばれたので振り向くと、会いたいなと思っていた人だった!「○○町女人講」など名入りプラカードの後からそれぞれ揃いの和服で参道を練り踊る?女性グループの隊列にも遭遇した。揺るぎない風情を醸し出し、壮観。その中には懐かしいお顔も。

   PHOTO BY MACHIKO

道中右に左にいろんなお店を眺めながら歩くのは楽しい。時間があればゆっくり中に入ってみたいお店や食事をしたいお店もあったけれど、なにしろ昼食抜きで1時までの予定だったからかなわなかった。電線は地中化したし、セットバックもほぼ終わりだし、市内にこういう空間があるっていいね。





□■□2011年10月21日(金)

 空港部と農業委員会に市民から依頼された調査案件に関する資料を請求。
 今日耳にした話では、議会の空港対策特別委員会が職員不祥事を理由に市民感情を考慮して韓国視察をとりやめるらしい。成田空港の容量拡大に向けたLCC(ローコストキャリア)に関する視察が目的だったようだ。

 この特別委員会は過去にも韓国、シンガポール、台湾を視察している。特別委員会で海外視察をやってきたのはこの委員会だけ。ま、国内ではもう視察先がないということか。国際空港だしね。海外でそれが可能なら行って成田市の空港対策に資すればよいとも思うが、それでは市民の理解を得られないかもしれないと判断したわけだ。

橋下大阪府知事が今夜にも府議会議長に辞職を申し出るという。11月の大阪市長選挙に立候補するようだ。彼の唱える大阪都構想をどう評価するかはいろいろある。でも、19日に彼が代表を務める維新の会が提案した「大阪府教育基本条例案 作成者に聞く」という新聞記事で語る大阪市議の発言を読んで、その根底に潜む暴力性にア然としていただけに、その先頭に立つ彼には辞職を契機に政治の世界から去ってほしいと切に願う。島国で純粋培養された学力エリートが世の中をリードし国際競争に勝つなどといった発想は、人類史を知らない人間の傲慢以外の何ものでもない。

 原発事故の防災対策の重点区域が30キロに拡大されたという。これまでは原発から半径8〜10キロが目安とされていた。対象人口の増大や農産物への風評被害をうんぬんする向きもあるが、フクシマ原発事故の汚染の広がりをみれば地元や電力各社の思惑の域を超えている。小手先の対応策はない。すべての原発の廃炉を目指すのが最善にして最優先の策ではないか。人々の命どぅ宝。狭いニッポン、54基の原発から逃げて安全に暮らせる場所なんかどこにもない。
 原発事故以降2度来日したドイツ緑の党ヘーベル・ヘーンさんは語る。「原発は、技術自体が制御できないだけでなく、行政も対応できない人知を超えたもの。チェルノブイリを見て分かっているが、何十年も汚染を防ぐ作業を続けざるをえない。「脱原発」はエネルギー政策だけの問題ではなく民主主義の問題である」






□2011年10月20日(木)

 11時から全員協議会が開かれ、執行部から職員の収賄事件について報告があり、質疑。前課長逮捕後、職員60人の聴き取りと全職員のアンケート調査(8月)を行い、癒着につながる確認は得られないまま「2人目の逮捕」になったという。また、前回事件後に設置された「収賄事件調査・再発防止委員会」に第三者も加えるとのこと。有識者・県庁OBで成田市に関係のない人・・・といったところが候補らしい。が、身内が調査することの限界を指摘し、第三者のみで構成される機関を設置すべきではないかと言う声が議員より出された。

全員協議会終了後、スケジュールがたて込んでいる市長のわずかの時間を空けてもらい、2012年度予算編成に対する私の政策提案と予算要望書を市長に提出。
    

午後1時から再度全員協議会。収賄事件の調査・究明を図る特別委員会の設置が決まった。前回事件の時に百条委員会の設置が提案されたが実現に至らず、今回は特別委員会だが、委員会の性格などまだ詳しい内容は決まっていない。早期に設置するとしたら臨時議会を開くことになるがスケジュール的には10月31日、11月1日、2日に決算特別委員会が予定されているので11月4日が候補。

2時よりビューホテルで北総地区市議会正副議長会議員研修会。全国県議会議長会事務局で議会と議員を知りつくした野村稔さんによる「地方議員のための基礎入門」。以前にも聴いたことがあるがきみまろ風の笑いを引きだしたりして飽きさせない講演だった。香取市議の河野節子さん、富里市議の高橋益枝さんと久しぶりに顔を合わせ、しばし立ち話。旧知の佐倉市議清宮誠さんからは山本義隆さんの著書「福島の原発事故をめぐって―いくつか学び考えたこと」(みすず書房)をいただく。新聞の書評や読んだ人の評判が良かったのでそのうち・・・と思っていたが、思いがけず嬉しかった。お二人は学生時代からの友人とか。
 研修会後に意見交換会が予定されていたが、成田市議会は不祥事を理由に欠席して市役所に戻る。

4時20分より総務常任委員会協議会。今回の事件で特別委員会の設置が決まったので、重複審査を避けるために総務委員会の考え方をまとめる。
 協議会終了後、議員団幹事会。これも議員団が主催する行事についての不祥事対応を話し合う。





□2011年10月19日(水)

 朝NHKのニュースを見ていたら、逮捕された成田市水道部主幹は本来入札に付すべきところ(地方自治法上は130万円以上)を分割して随意契約にするという不正を行っていたという。たとえば160万円の事業なら115万円と45万円に分割し、入札案件を不正に変えていたようだ。

随意契約なら発注者の意のまま。そこを利用したわけだ。県警発表の収賄容疑は09年に2件計160万円の仕事を契約した謝礼として2回合計40万円を受け取った疑い。160万円の仕事で40万円の謝礼なんて・・・業者の弱みに付け込んで小遣い稼ぎをしていたのではないか。これは入札制度の問題ではなく、職員のコンプライアンスの問題だ。

どこかが腐っている!公判中の前水道部工務課長の人事の時、すでにいろいろ癒着の噂があったようだが市長は知らなかったといい、今年4月に土木課長から水道部工務課長に異動した。今回はその工務課の主幹が逮捕。たまたまワルが2人いた、で済むだろうか。前課長の時の「知らなかった」という市長の言葉を信じるなら、「知らぬは市長だけ」・・・ということにならないようにしないとね。市役所と言う組織を考える時、トップの市長だけ「クリーン」ではいられないだろう。





□2011年10月18日(火)

 今日、収賄容疑で水道部工務課の主幹が逮捕されたという。夜9時過ぎに議会事務局を通して小泉市長名でFAX。こんな時間の市からのFAXだからいいことではないだろうという予感が当たり。7月28日の工務課長逮捕に続いて2人目の不祥事。市としては事件の詳細についてはまだ把握できていないという。
 「全庁をあげて事件の真相を究明し・・・職員のさらなる綱紀保持をはかり、一日も早い市民の信頼回復に努めてまいります」という決意はよいが、相当根が深いと思うのは私だけではないだろう。

 逮捕・起訴された元課長は去る13日の初公判で罪状を認めている。新聞報道によれば中古の高級外車ももらっていたらしい。公判も始まったし、事件が広がることはないだろうと思い始めたところだったが、どっこい捜査活動は続いていた。

去年の今頃はB級グルメ?の地域おこしで盛り上がっていた。私も市民運動仲間と南アルプス市の果樹農家を訪ねた時、チャンピオンに選ばれた直後の甲府鳥もつ煮?の行列に並んだっけ。うすら寒い雨模様で長く待たされたから、アツアツ鳥もつ煮のコッテリ味は美味しかったよ〜。
 今年はB級グルメという言葉を聞かないな・・・と思っていたらご当地グルメ?になったみたいね!お行儀の良い役所風の名前になってしまった。成田は昨年成富うどん?を開発したが、パッとこない。食べたことがないからかな?そういえばジンギスカン料理をアレンジしたものを作ったら?という人がいた。かつては御料牧場のほかにも羊を飼う牧場があり、周辺にはジンギスカン料理を食べさせるお店もあった。まぁ、うどんよりは個性がありそう。





□2011年10月16日(日)

 行政視察(11日〜13日)のメモをまとめる。追加で「日記」に掲載。それと、これも遅れていた2012年度に向けた「予算要望書」を作成。

 昨日は妹から庭で収穫した柿が届いた。今日はKさんから茹でた栗をいただく。今日も蒸し暑かったけれど、自然は秋の実りを忘れない。

以前放送された時に全部をみることができなかったので録画しておいたBBCの「ミッシングリンク 前・後篇」(13、14日再放送)をみる。ドイツ・メッセルピットの4700万年前の地層(始新世)から発掘された化石で、霊長類の進化の歴史にとって重要な発見といわれる。
 化石は幼いメスで、研究者の娘の名をとって「イーダ」と名付けられた。その子が生きていた4700万年前は世界的にも高温多湿で、ヨーロッパは全土にジャングルが広がっていたという。樹上生活を送っていたらしい。ヒマラヤが隆起し始めたばかりだった。

12日朝日新聞、13日読売新聞と、今公開中の映画「猿の惑星・創世記(ジェネシス)」に関する記事が載っていた。朝日は沢木耕太郎さん、読売は京大霊長類研究所・所長の松沢哲郎さんが書いている。どちらも同じ写真を使っていた。
 映画はチンパンジー・シーザーがアルツハイマー病の遺伝子治療薬で知能が高くなったという設定。「人間とチンパンジーのDNAの塩基配列は98.8%まで同じなので、すべての病気が双方向で感染する。そこでエイズやC型肝炎の機構の解明のためにチンパンジーが使われている。しかし、同じウイルスに感染するが、なぜか人間ほど劇的な発症はない。1.2%というわずかな違いのなかに原因があるのだろう。その意味で映画の設定は架空とはいえない。」という松沢さんの言葉に、彼がチンパンジーと違う「人間ならではの能力」というその「想像力」を刺激された。

「猿は猿、人間は人間」と固く信じて進化を否定する人もいるが、エイダにしてもシーザーにしても、地球史的時間や偶然を考えれば人間の想像力では信じがたいこと、奇跡?は起こりうるのではないかしら・・・。





□2011年10月14日(金)

 経済部と教育委員会より食品放射能測定システム導入について、経済部より農産物の放射性物質検査の実施結果がFAXで送られてきた。

 食品放射能測定システムは、日立アロカメディカルと契約、来年1月末を目途に測定を開始する予定とのこと。大栄支所と学校給食センター玉造分所に設置。水・牛乳・野菜・土壌・魚介類・肉類。検出限界は10分測定時で放射性ヨウ素131、同セシウム131、137の放射能濃度を自動で分別して測定し、検出限界はいずれも30ベクレル/s(ただしバックグラウンド環境によりこの限りではない)。
 新米検査と時と同様、この「検出限界」というのが悩ましい。例えば30ベクレル/sが限界だとすると30ベクレル以下なら「検出せず」となる。ゼロはもちろんだが29ベクレルでも「検出せず」。数値?に振り回されるなという声も聞くが、検査するならより正確な数字を出してほしい。自然放射能は人類もその中で進化・生息してきたのだから避けようもないが、人工放射能についてはゼロが目標であることを曖昧にしてはいけない。

 農産物の検査は、市内では、小麦(複数地点で採取したものを混合して検査)、栗(江弁須地区)、米(市内12ヵ所で採取)、トマト(倉水地区)、キュウリ(荒海地区)、モツゴ(印旛沼)、カワエビ・スジエビ(印旛沼)、しいたけ菌床・施設(伊能地区)、さといも(多良貝地区)、原乳(名木地区)、大根(芝地区)。
 いずれも、半減期8日の放射性ヨウ素は「検出せず」(存在しないか定量下限値未満)、同セシウム131・137については、は基準値以下ということだが小麦、モツゴ、カワエビ・スジエビで検出されている。

行政視察の3日間は私にとって拘束?状態同然。なので今日は心身を解き放つために風土記の丘を歩いた。夏の間に茂った下草刈りの真っ最中で、青草や枯れ草が混じりあっていい匂い〜。嬉しいことにサラシナショウマ(写真左)が咲きはじめた。草を刈っていたおじさんが「このあたりは注意するように風土記の丘の先生から言われている」と。でも、アキノタムラソウが群生していた場所はきれいに?刈りとられていた。途中、バードウオッチングのおじさんと出会った。いまは野鳥も十種余りだが、晩秋から冬には渡り鳥でもっと増えるらしい。

      

 (PHOTO BY MACHIKO) 






□2011年10月13日(木)

 成田市でも始まったばかりの「総合窓口」。視察3日目は先進自治体である愛知県蒲郡市の「総合窓口」を視察。

 「住民のたらい回しをせずに、一つの窓口で、一回本人確認をし、さらには一回申請書を記入し、手続きが完了する」というワンストップ窓口で、「一度窓口に立ったら立つときは帰る時」を目標にしたという。
 2010年7月から始まったが、10年8月を例にとると、転入・転出・出生・死亡などの届け出件数798件のうち、他課業務を含め総合窓口で完了したものが86%(483件)だったという。
 なお、他課の手続きも必要な届け出315件のうち66%(207件)が総合窓口のみで手続完了、総合窓口手続き後一つの担当課に案内したのは23%(73件)、2つ以上への案内は11%(35件)という成果。

こうした成果を支えるのが総合窓口対応の住民情報システムの開発と導入。時間短縮、まちがいを少なくするためにシステムには全国市町村町地方字辞書の導入やアパートまであらかじめ登録してるようだ。ナビゲートによるサポートシステムになっていて、職員はナビの指示に基づいて業務を進めることができる。
 とりわけ他システムとの連携を独自に開発したことに注目。住民情報、介護保険、福祉、保健といった各システムの中央にオープンデータシステムを構築したこと。これを「統合データベース」とし、各システムのデータが更新されたバイイは統合DBも更新し、統合DBを介さないシステム間の直接連携はやめ、他のシステムの必要データはすべて統合DBを経由してデータ取得するよう変更しつつあるという。

住民に一番利用されるカスタマーサービスの窓口として素晴らしいと思った。こうしたワンストップ・IT化の提案は、現場を熟知し、かつITに詳しい一職員の提案から始まったという。彼は中心になってこの仕事を仕上げ、今は市民病院勤務とか。成田市にもそれぞれ能力をもった職員がいるはず。各部署で最大限持てる能力を発揮できるような職場であってほしい。

    蒲郡市役所 総合窓口

  人口81,219人。見渡しても職員はまばら。「ギリギリの数でやっています」という課長さん。ちょうど市長選の最中で、現職が引退し4人が立候補しているそうだ。





□2011年10月12日(水)

 奈良市の入札制度改革について視察。奈良市でも、本格的な制度改革への着手はH18年の入札談合事件。なんと、対面入札の控室で堂々?と落札者のくじ引きをしているところをマスコミにビデオで隠し撮りされたことに始まって14社が競争入札妨害で検挙され、その後市民オンブズより関連する入札の全落札業者に賠償請求を求める住民監査請求・住民訴訟に発展。1、2審とも原告勝訴、H21年には最高裁で原告勝訴が確定するという中で始まった。この事件で奈良市は談合が認定された201業者を2年間指名停止したという。

入札改革のきっかけはいずこも談合・汚職にからむことが多いことを実感。これまで、入札改革の先進市といわれる自治体を視察してきたが、改革の方向性についても悩み?や問題は付きまとっている。
 会計法や地方自治法によれば入札の原則は一般競争入札。公正な一般競争入札を通して良いものをより安くというのが行政のミッションだが、そこに業界の慣習、関係する人間の欲望がからむから始末が悪い。制度の改革に終着駅はなく、不断の改革の試みが続く。公共事業の財源が住民の血税であることを考えれば、当然のことだ。

 成田市には小泉市長の入札制度改革の中でH19年に「働きかけ要領」「内部通報要綱」といった内規がつくられたが、先の課長収賄事件にいたる過程を含め全く機能していなかった(いずれもゼロ)ことが9月議会の私の一般質問の中で明らかになった。
 奈良市ではこの「働きかけ」に該当すると思われる「職員の職務に関する要望等の記録」(H23年5月より施行)制度が全て記録されホームページで公表されている。今回の視察のポイントで注目していた。が、その対象は議員(県・国の議員と秘書も含む)のみ。職員と深い関係のある行政OB、政治家である市長、市長と密着する副市長は含まれていなかった。
 担当課から施行後(5月〜8月)120件の記録をいただいたが、議員の要望案件は全て政策的要望に関するもの。これ自体は議員活動の一環として宣伝にもなるし市民にも関心のあるところだろう。が、入札制度改革の一環としてはなんとなく気合が入らないように思った。スタート地点から政策要求か不当な要求か以前のレベルで範囲が狭められてしまっている。記録・公表を前提にした制度の中であえて不当要求をする議員や秘書は多分いない。だから抜け道?をさぐる・・・ということになる。





□■□2011年10月11日(火)

 京都府亀岡市の「セーフコミュニティ推進事業」について視察。担当課より説明を聞く。セーフコミュニティとは、「けがや事故は偶然の結果ではなく予防できるという理念の下、外因による死亡やけがの予防に住民と行政などが協働により取り組む事業」。WHO(世界保健機関)の「世界中の人を健康に」という取り組みの中で日常生活の中で安全が健康に大きな影響を与えることに着目したのが始まりだという。
 地域の人たちが協働で安全な環境づくりに取り組んでいたスウェーデンの小さなコミューンをモデルとして、1989年スウェーデンのストックホルムで開催された「第1回事故・障害予防に関する世界会議」で「セーフ・コミュニティ」の概念が宣言され、運動の開発普及はスウェーデンのカロリンスカ大学とWHOとの「地域の安全向上のための協働センター」が主体となって進められてきた。

日本では、阪神淡路大震災で亡くなった方を検死した医師の現場体験がきっかけという。もう少しなんとかなったのではないか、未然にふせぐことはできなかったかということでスウェーデンに行き、未然に防ぐ方法を学んで帰り京都府への提言につながったそうだ。

その「安全・安心 希望の京都」より2006年に亀岡市にセーフコミュニティ推進の打診があり、「安全・安心なこころの交流のまちづくり」「安全・安心は最大の福祉」を目標にして行政・地域・大学・各種民間団体などの協働による地域づくりが進められてきたという。その中で、行政の新たな取り組みの過程で顔を出すコンサルタントではなく、地域の大学の研究者や学生の役割が大きかったことが印象的だった。
 住民アンケートや各種データの科学的な分析が行われ、ケガ・DV・自殺などを予防する積極的な取り組みが進められる中で、亀岡市は2008年3月1日、日本で最初にWHOからセーフコミュニティ認証を受けた。ちなみに、認証にはWHO審査員の現地調査をパスしないといけない。

推進プログラムはモデルコミュニティとして6自治会・その他の自治会ごとにプラン策定・実施されてきたことから、住民の意識が高まり、地域のイメージが変わってきたという。ふれあいマップ(向こう三軒両隣マップ)、地域安全・魅力マップ、1万人のパトロール隊、高齢者見守りあいあいネットワーク、なんたん元気づくり体操(サロン開設推進)、転倒予防プロジェクト、自治会だより発行その他や啓発活動などもりだくさん。
 タテ割りから協働へ、「参加」ではなく住民の自主的関わり(新しい公共)などを通して、安全・安心まちづくりの理念と結果が町を変えつつあるようだ。

 成田市もWHOの世界的水準にもとづいた安全・安心まちづくりを目指せないだろうか。をWHOの理念や亀岡市の試みはどんなコミュニティにも共通するものだから検討に値するのと思った。
  

   亀岡市議会の本会議場
  執行部席と対面する質問席。後方は議員席。代表質問は壇上だが一般質問はこの席で行われるという。視察先では議場を見せてもらうことが多いが、構造はいろいろでも対面する質問席を持つ議会も増えてきている。成田市議会は1回目の質問を壇上で、2回目以降は自席で行う。議員席や傍聴席に向かっての1回目はどうしても形式的になってしまう。目の前に市長はじめ執行部がいたら気合いが入るのではないかしら。私も以前から成田市の議場をこんな構造に変えてほしいと思っている。






□2011年10月10日(月)

 「日経グローカル」の購読を勧誘するDMが届いたので開けてみたら、昨年初め同誌に掲載された全国都市の経済発展と環境保全を両立させたサステナブル(持続可能)度調査というのが載っていた。日本経済新聞社産業地域研究所が07年に続き、全国の市区の環境保全度、経済豊かさ度、社会安定度の3つの側面から調査してもの。07年と比べて順位の入れ替わりもおおきく、積極的に取り組むことで躍進した自治体も多い。
 1位は武蔵野市、続いて三鷹市、豊田市、鎌倉市、日野市の順で30位まで載っていて、千葉県では浦安市(11位)、柏市(15位)、市川市(15位)が名を連ねる。「上位には経済力のある大都市圏の年が多く、財政力のある都市が環境関連の施策を積極的に展開する傾向が強いことを裏付けた」、といった講評も。はてさて成田市は何位かしら。ついでだからあとで調べてみよう。

9日に配信されたTanakanewsを拾い読みしていたら、英国中央銀行の総裁が「1930年代の大恐慌よりひどい史上最悪の金融危機が起きそうだ」と表明、IMF顧問のハーバード大学のシャピロ教授も「EU諸国が十分な金融危機対策をとらない場合、今後2−3週間以内に(ギリシャなど)EU国債の崩壊が起こり」、ほかのメガバンクにも伝播して欧州銀行界のメルトダウンを引き起こし、米英などに伝播し、08年のリーマンショックよりひどいことになると述べているようだ。米国ではグリーンスパン前連銀議長は「何らかの形でのギリシャのデフォルトが起きるだろう。それは欧州の銀行にリーマン型の危機をもたらす。危機は米国に飛び火するかもしれない」と指摘。一方でガイトナー米財務長官は大銀行の株価急落に「米国の大銀行が破たんすることは決してない。」と「口先介入」したとか。肝心の日本の金融界は「バブル崩壊後ずっと萎縮して高リスク投資を避けているので・・・あまり被害を受けないだろう」という予測。
 「巨大危機」がいつ起きるか、確かな予測は不可能といわれる中で、今朝の新聞1面に欧州の金融大手銀行が破たん処理に入る見込みという記事

 明日11日(火)〜13日(木)は、亀岡市(セーフ・コミュニティ)・奈良市(入札制度改革)・蒲郡市(総合窓口)へ行政視察。

 




□2011年10月8日(土)

 市民運動会。全市で小学校区対抗の運動会はこれが最後になるという。得点によって順位が決まるので、校長先生やPTA会長さんにはプレッシャーがあるとか、学校創立10年目くらいの頃一番勢いがあるとか、いろいろ世間話を聞いた。途中で帰ったので今日の結果はわからない。

 中学校対抗リレーの女子は中学校陸上の女子100×400Mリレーで2度全国制覇した西中が目の覚めるような走りを見せてくれた。地域のこどもたちが通う公立中学校が全国の頂点を極めるというのは、資質に恵まれたこどもたちがいて、それを引き出せる指導者がいる時期。その千載一遇のチャンスを活かせるかどうかだ。これはもう、偉業。
 小学校(学級単位)の8の字跳びは楽しませてもらった。途中スタンドから眺めたら、こどもたちが長縄の下をきれいな8の字を描いて跳んでいた。3分間に何人が跳んだかを競う。400回以上跳ぶチームも100回台のチームみんな頑張った。一番のチームも最後になったチームも、みんなバンザーイだ。色とりどりのスクールカラーのユニフォームが緑の芝生に映えて別世界みたいだった。
 いつもは人を入れない手入れの行き届いた芝生だが、今日はその上でみんなが思いっきり身体を動かすことができる。この芝はとっても柔らかい。はだしでプレイしたこどもたち、きっとその感触を楽しんだことだろう。





□2011年10月7日(金)

 教育委員会が年間放射線量1ミリ?を超えることが想定される豊住小の校庭の放射線量低減対策をやるという新聞報道があったのは8月末。その後FAXで送られてくる保・幼・小・中学校の測定結果も、他と比べて、豊住小のみ相変わらず校庭0.05Mで0.30μ?/h、0.5Mで0.29μ?/h、1Mで0.25μ?/hと高い。
 地区総出の運動会やらナンダカンダという話が聞こえてきたりして行事優先・放射能低減策は後回しになってしまうのかな〜、と気になっていたら、10月11日(火)から芝の切り取り除去に着工、グリーンサンドの撤去などで11月中に完了する予定とのこと。除去した芝やグリーンサンドは北羽鳥多目的広場の利用していない土地に埋めるとか。

 今年のノーベル平和賞はリベリアのエレン・サーリーフ大統領、同じくリベリアの非暴力民主化運動の指導者リ―マ・ボウイーさん、イエメンのジャーナリストタワックル・カルマンさんという女性3人に決まった。受賞理由は「女性の安全のため、平和構築へ女性が全面的に参加する権利のため、非暴力で闘った」。同性としてだけでなく、世界には困難な環境の中で闘う女性たちがたくさんいる。闘う女性たちへの大きな励ましになるだろう。本当に嬉しい!

 現生人類(ホモ・サピエンス・サピエンス)は女性のミトコンドリアによって20万年前アフリカ大陸に住んでいた一人の女性に辿りつくと言われる。人類揺籃の地でもある。
 それにしても広大なアフリカ大陸では帝国主義諸国の介入を背景にして、「国家」を建設しても部族間紛争、政治の腐敗、富の収奪が横行し、その結果弱い立場の女性やこどもたちが貧困・飢え・暴力にさらされている国が多い。経済のグローバル化がそれに追い打ちをかける。まさに『ダーウィンの悪夢』(04年・監督フーベルト・ザウバー)だ。そんなアフリカ諸国の中にあって、リベリアでは05年、内乱の時代を経て初めて民主的な選挙でサ―リーフさんを選んだ。
 数年前そのいきさつをテレビのドキュメンタリー番組(そのドキュメントにはボウイーさんも登場)で見て以来、ずっと気になっていた女性だ。アフリカ諸国が変わるとしたら、それはリベリア・スタイルであってほしいと切に願う。





□2011年10月6日(木)

 夏の間陽射しをガードしてくれていたゴーヤも下から徐々に葉が茶色にしおれはじめ、窓の外、網の目の間から秋色の陽光がさし込み始めた。そろそろ片づける時期なのだろうが、2階のベランダの柵にはまだ青々とした葉がからまっていて実も育っている。もう少し楽しみたい。今日の収穫はゴーヤ好きの妹におすそ分けし、残りをゴーヤ茶用にスライスして干した。

 昨日、今日と用事があって市役所に行ったが、議会が開かれていない議会棟の中はしずか〜。自分でパソコンのキーをたたく音しか聞こえない控室にいるとネズミに引かれてしまいそう・・・時折遠くで人の声が聞こえるとなぜかホッ。幼いころ、あの「シ〜ン」というのは何の音かと尋ねて母を困らせたのを思いだした。

 農家の人に食品放射能測定器はいつから利用できるのか聞かれた。農政課と学校給食センターに1台ずつ食品放射能測定器を購入することは決まっているが、実際に納入されるのは早くても来年1〜2月になるようだ。簡易型のガンマスペクトルメーターで、需要が多くて品薄なのと米国から船便で届くので時間がかかるらしい。  
 農作物は、予約制で料金は考えていないとのこと。市内農家の出荷作物、土、堆肥などの測定ができるらしい。家庭菜園の野菜もOKとか。
 また、学校給食については測定器が届くまで何もしないというのではなく(測定することに決まったのだから)その間は外注して測定していくとのこと。





□2011年10月5日(水)

 「ccupy all treet」を合言葉に米ニューヨークのウォール街がデモに揺れている。ウォール街に近い公園に陣取って始まった若者たちの抗議行動が海外ニュースに登場するようになったのは知っていた。
 それが10月1日には全米70ヵ所以上に拡散し、各都市の連邦銀行や大手銀行の本店や支店の前で抗議集会が開かれたという。同日にはニューヨークのブルックリン橋を渡ってデモ行進していた人たちが交通妨害を理由に700人が逮捕され、一気に有名になったようだ。
 ノーベル経済学賞を受賞した学者や大物投資家が参加者の行動に理解を示したとか、今日の新聞にはあのマイケル・ムーアが抗議活動の激励に訪れた写真も。

田中宇さんの解説では、「彼らの運動は、金融界が米政界を支配する米国の『金融界独裁体制』をやめさせようとする『米国の民主化運動』」だそうだ。08年のリーマンショック以来政府は金融界に巨額の救済を行い、金融界ばかりが儲かり、一般市民の雇用や経済状況の悪化見過ごされてきたことへの怒り。その主張は「茶会派」や「リバタリアン」がやってきた共和党系の草の根市民運動と似ているらしい。

米国の貧困層の増大と、格差の広がりが若者たちを直撃している。日本でも、ワーキング・プアと呼ばれる層が激増し、特に次世代を担う多くの若者たちが結婚や子育てその他将来への希望を持ちにくい世の中になってしまった。2006年頃日本の相対的貧困率は14.9%。メキシコの18.4%、トルコの17.5%、米国17.1%に次いで4番目に貧困率が高いといわれた。その後の日本の状況を考えると、米国の抗議行動がいつ日本に飛び火してもおかしくない。





□2011年10月4日(火)

 調べものがあって図書館へ行く。通りに面したキンモクセイが満開。中央公民館側の階段を下りるあたりから香りが漂ってくる。空が高く澄み、日陰が色濃くなってくる季節。朝夕のキリリと冴えた空気に気持も引き締まるようなこの頃だ。・・・と、蚊に3ヵ所刺されてしまった。年中適温なので棲みついた蚊もまだまだ元気なようだ。図書館は書物の保管上空調や室温に注意が必要だしね。

 図書館に行く楽しみの一つは絵本を読むこと。今日も4冊、美しい絵と練り込まれた簡潔な文章を味わった。

「農夫は、あかあかともえるまきストーブのように、こころのあたたかいひとでした」と始まる『おとうさんの庭』(ポール・フライシュマン?文、バグラム・イバトゥリーン?絵)
 米・バーモント州の長くきびしい冬をはさんだ四季の暮らしと楽しみ、そして家族のだんらんを描いた『夜明けから暗くなるまで』(ナタリー・キンジーワーノック?文、メアリー・アゼアリン?絵)。「木は三度からだをあたためてくれる。一度目は切りたおすとき、二度目はまき割りをするとき、三度目は燃やしたとき・・・」というお父さんの言葉が心に残る。
 
以上2冊には森の木を切り倒し、住む小屋を建て、切り株や石ころを取り除きながら耕し作物を育てた開拓者たちの魂が息づいているようだ。
 きつねと私の12か月』(リュック・ジャケ?文、フレデリックマンソ?絵)は、ある朝森の中を自転車で走り抜けて学校へいく途中、突然現れてしばらく一緒に走り、森の奥に消えたきつねとのその後の交流をとおして、成長していく少女の話。「私はもうきつねを追いかけたりはしなかった。きつねは私に、友だちとはなにかを教えてくれた。友だちを愛することは自分のものにすることじゃない。きつねは自然の中にいるのが幸せなのだ」。この作品は07年に映画も制作されたそうだ。
根っこのこどもたち目をさます』(ヘレン・ディーン・フィッシュ?文、シビレ・フォン・オルファース?絵、)は、こどもの頃から土の中の世界、いきものたちに興味があった私を楽しませてくれた。1916年に34歳で他界したシスター・シビレの数少ない夢のようにあたたかい絵がいっぱいの絵本。





□2011年10月3日(月)

 土曜日に「まちこの日記」1月〜6月までを整理し、昨日(日曜日)の朝ホームページを更新しようとしたら、私には理解できない指示が出てミスってしまった。日記の写真の処理が原因だと思ったけれど、それ以上はギブアップ。市原にある困った時のサポートセンターに電話したが担当の人がいなくて、今日来てもらった。おかげで2、3ヵ所操作しただけであっという間に元通りになった。もっともその前にパソコン用語もよく知らない私の、なんでこうなったかという要領を得ない説明が長々と続いたのだけれど・・・。

 ついでに今日は、このホームページを立ち上げる時にお世話になったHさんから「たいむ」の版下をパソコンの中で作成する方法も教えてもらった。「たいむ」も80号を迎えるけれど、切り貼り版下から解放されるかしら。

 6日から3日間、ロシア・西シベリアのケメロボ州というところでイエティ捜索大作戦が行われるという。国際捜索で、米・中・ロ・カナダ・モンゴル・スウェーデン、エストニア7ヵ国の研究者がが参加するらしい。ヨーロッパに行く時シベリア上空を延々と飛び続けると、眼下には前人未到といった光景が広がっている。きっとどこかにイエティはいるんじゃない?『ネアンデルタール』という小説を読んだことがあるが、生き延びたネアンデルタール人の末裔が住んでいたのも確かこのあたりではなかったかしら?なんだか胸がワクワクする話。






□2011年10月2日(日)

 市民ネットワーク千葉県の大会議室で「みんなで決めよう『原発』国民投票」事務局長今井一さんのセミナーがあった。会では先日、東京・大阪という電力大消費地と浜岡原発がある静岡で原発住民投票の直接請求を行うことを決定、新聞報道もあったので、国民投票と住民投票の関係などについての質問もあった。原発問題は立地自治体だけの問題ではなく、電気を消費する地域の問題でもある、というのがその理由。そして事故が起こればなおさらだ。東電福島第一原発のある自治体だけにとどまらないということは、「フクシマ」の現実が全てを物語っている。
 1996年8月新潟県巻町の原発住民投票から15年。平成大合併を経て、地域の未来を決める一大事の時には当然のように「住民投票を」の声があがる時代になった。直接民主主義の原理からすれば国も同じ。日本国民が民主主義の政治制度を選択している限り、国民投票が主権を行使する民主主義のツールとして機能する時代が遠からず訪れるだろう。

大阪維新の会(代表・橋下大阪府知事)という地域政党が提出した大阪府の「教育基本条例案」に注目が集まっている。朝日朝刊2面に大きく取り上げられているのを読む限り、トンデモ条例。条例草案を書いた「維新の会」の大阪市議が影響を受けたのがサッチャー時代の英国の教育改革とか。
 その市議は「国際競争力を取り戻すためには、いったんは格差を受け入れてでも秀でた者を育てるのが大切」と言っているようだ。そこからは学力成果主義によってこどもたちを振り分けて行く差別思想が見え隠れする。「1割の正社員と9割の派遣・パート」社会を目指す経団連と同じ穴のムジナ。未来を担うこどもたちをそんな連中の野望の犠牲にしてはいけない。
大阪市議会にも提出されたが否決された。当然だ。でも、府議会は維新の会が多数を占めている。

サッチャー改革の中で教育が受けた傷を回復するために、ブレアが首相就任時に「エデュケーション、エデュケーション、アンド・エデュケーション!」と叫んだことを今でも鮮明に憶えている。小・中学校における公教育の基本は、日本のこどもたちに基礎学力(読み書きそろばん)を身につけさせること、その中から多様な能力を引き出し、伸ばしていける機会を与えることだと思う。その幅を学力成果主義で狭めてはいけない。





□2011年10月1日(土)

 玄関に置いてあった産直野菜のケースをのぞいたら、あら〜っ!ジャガイモコロコロ数個、サツマイモ大きいの1個のほかはヒョロヒョロしたのが数本、カボチャ1個、ダイコン間引き菜。サビシイ!でも、内訳票に「台風被害で夏野菜が一気に終了」とあってナットク。

 「産直ニュース」には、根元から倒れたネギや支柱が倒されたニガウリトンネルなどの写真が・・・。ナス、ピーマンが傷つき、秋・冬野菜では定植したばかりのキャベツやブロッコリーが折れたり、雨で流された畑の土で蒔いたばかりの種が流されたり白菜の苗が埋まったりの被害が出たようだ。
 
 また、ヨトウムシの大量発生でエンサイやサツマイモにも被害。茎だけになってしまったエンサイの写真も。大好きなのに・・・。
鈴木加代子さんの農家便りでは、虫対策に苦労したみたい。「やむなく寒冷紗(かんれいしゃ)をかけたり、溝を切ったり、這ってくる虫を一匹ずつ拾い歩いて処分したり」。
 それに気温が高すぎて、いつもは9月初めから葉物の作付けをしてきたが先日やっと種蒔きをしたところだとか。

加代子さんによれば、原発事故から「安全」の観念が大きく覆り、消費者も「完全無農薬が良い」ではなく、「汚染されているか否か」が一番の問題になっていて、産直も例外ではないという。やめる人や休む人が出ているそうだ。これからの食を考えると、暮らしていけない農民や漁民がやむなく仕事を止めざるをえない事態に陥りそうだと書いてあった。読んでいて本当に胸が詰まる。


□2011年9月30日(金)

 知人から娘さんの病気のことで医療機関に関する相談を受けた。神戸に住む幼馴染のドクターに相談したりしながら側面からアドバイスしたものの、同じ母親として、その思いが我がことのように理解できる。母親というものは我が子が苦しんでいる時に何ができるか、いたたまれないものだ。私も、娘が体調を崩した時は子宮が痛むような辛い体験をしたことがあった。両親に心配をかけまいと気丈にふるまう娘さんを思い浮かべながら、あの時は・・・と笑顔で語り合えるように、回復してほしいと願う。

 1週間分の新聞の切り抜きを整理していて、ハサミでなく手でちぎった夕刊の小さなコラムがあった。眠る前にベッドで読んでいる時のものだ。はみ出し歴史ファイル?というコラムで、河合塾講師の青木祐司さん。タイトルはトロツキー・それでも「人生は美しい」?。トロツキーはロシア赤軍の創設者で、レーニンとともに11月革命を指導し、レーニン死後、革命方針めぐってスターリンと対立してメキシコに亡命した。この言葉は、スターリンの放った刺客によって暗殺される半年前に口述筆記した「遺書」の中の言葉として紹介されている。映画「ライフ・イズ・ビューティフル」の表題になったそうだ。

読んでいて、ふと私も学生時代の日記にこの言葉が入っている遺書の一節を記したことを思い出した。何から書き写したか記憶にないがよほど感動したのだろう。

「・・・いましがた、ナターシャが中庭に面した窓に来て、私の部屋にもっと風が自由に入るように窓を大きく開いてくれた。壁に沿って広い緑の帯が、そして壁のうえには青く明るい空が見え、すべてのうえに太陽の光がふりそそいでいる。人生は美しい。未来の世代は人生からすべての悪を、すべての抑圧を、すべての暴力を一掃し、人生をこころゆくまで楽しんでもらいたい」(1940年2月27日)

日記は1967年12月3日の日付。学生時代の日記は40年余り前に封印し、人生の先が見えた時に処分しようと思っていたが、この家に引っ越す時に誘惑に負けて読んでしまった。柄にもなく2、3日落ち込んだ。でも、この年齢になると「ま、いいっか」という気持ちになるものだ。





□2011年9月29日(木)

歴史と今を語り合う女性の会・例会。ケガの後遺症で足が不自由なOさんを迎えに宝田へ。8月の女性の会はお休みだったから2ヵ月ぶり。少し痩せたみたい。猛暑で素麺ばかり食べていたら体重が5s減り、加えて杖も新しいのに替えたら歩くのがずいぶん楽になったとか。70歳を過ぎて何にでも好奇心いっぱい、どんどん外に出て行くOさんは情報量もすごい。道中、移送サービスの人から聞いたという市のオンデマンドサービスの試行が話題になった。
 今日は久しぶりに、「青鞜」発刊100年にからめて、女性たちが輝いていた「元始」について、バッハオーフェンの「母権論」やマリノウスキーのフィールドワーク、身近には「古事記」などを引き合いに出しながら「女性の会」が20年以上前「女性史研究会」としてスタートした頃のテーマについて話す機会があった。最近参加してくれた30〜40代の会員さんには初耳だったようだ。

沖縄返還の際に日米政府が交わした「密約」の情報公開をめぐる訴訟の控訴審があり、国に文書開示を命じた1審が取り消され、原告の逆転敗訴。が、判決は国の調査結果(そういう文書は「捜したが存在しない」)を認めたものの、密約文書は存在した、しかし、密約を隠すために国は文書を意図的に破棄した可能性があると指摘、第一級の歴史的価値のある文書を管理しなかった国の姿勢を批判する内容だった。
 原告敗訴だが国の責任に一歩踏み込んだ判決。とはいえこれでは国にとって都合の悪いことは「永久に秘密」のまま押し通すことができることになってしまう。情報後進国日本を変えていくにはさらに上告して争ってほしい。先日原告の一人、澤地久枝さんのインタビュー記事にあるように「重要な情報を国民に知らせないままなし崩し的に政治を進める。既成事実がつくられ、人々の間にあきらめが広がる」「・・・密約が生んだこの国の体質は普天間飛行場の移設問題や原発事故の問題にも通じている日本の政治・外交の貧困」を放置してはいけない。





□2011年9月28日(水)

 1998年神戸空港建設の是非を問う住民投票の直接請求運動(神戸市の有権者30万人を超える署名を集めたが、同年11月18日神戸市議会は否決)で知り合ったMさんが仕事で東京に来ているというので、中間点の船橋で会う。Mさんは4月成田市議選の時も応援に駆けつけ、スポット演説などで行動を共にしてくれた。

 関西の市民運動の状況や共通の知人たちの近況などもからめて3時間ほど情報交換・・・というか飲んで食べておしゃべり。Mさんたち関西の元気な女性たちが毎年3月に開催している国際婦人デーのイベントは議会の日程の都合でなかなか参加できず賛同人で名前を連ねるだけだったが、来年は実現するといいな。





□2011年9月25日(日)

 市東さんの農地取り上げに反対する会のフイールドワークに参加。千葉県に住んでいても成田空港のことを全く知らなかったという人も5人参加し総勢50名余り、市東さんの畑だけでなく空港が抱えている問題のスポット数ヵ所をマイクロバスで回りながら話を聞いた。

そんな中、当初C滑走路として計画された横風用滑走路のど真ん中にある横堀団結小屋へは私も初めて行った。フェンスに囲まれてそこだけ切り取ったようにかつての横堀地区の一角が残っている。まるでタイムスリップしたみたい。団結小屋までは長い地下通路を通って行く。今は周囲が誘導路として使われているので地下道になったようだ。こういうところ一つをみても、未買収地を残したまま見切り発車した空港建設だから、使わなくてもいいお金がたくさん使われてきたことを実感。

       夕方から市東さんの作業場前の庭で懇親会。匝瑳市のお米農家Oさんから脂がのってぷりぷりしたサンマを80匹差し入れ。銚子港で水揚げされたとかで、炭火焼きとお刺身でいただく。市東さんの田んぼで収穫した新米のおにぎりや、サツマイモのサラダも美味しい!ジャガイモもナスもタマネギも主な材料は産直農家が生産したもの。私はもっぱら食べる人・・・。隣では来月ニュージーランド緑の党の選挙応援にいくYさんも日本の秋の味覚をまとめ食い。




□2011年9月23日(金)

 風土記の丘を歩く。台風が去ったあとで、林床や遊歩道には折れた小枝やもぎ取られたような葉が散乱していた。頭上をさえぎるハリギリの葉に黒い斑点がびっしりとついているのはどうしてかな?いままで気付かなかった。まず足を運んだのはサラシナショウマの群生(というのはちょっと大げさだけど)する場所。開花が近いようだ。
 歩きはじめると栗の木の周囲には青々としたイガグリが落ち、既に中味が取り出されていた。風土記の丘やその周囲には栗の木がたくさん生えていて、台風の後は散歩がてら早い者勝ちで栗拾いの人が多い。でも、まだ時期的には少し早い。
 周囲にはヒヨドリバナ、キクアザミ、ノコンギク、ワレモコウなどが咲いて、秋の風情を漂わせている。
 途中でヒガンバナ(サンスクリット語ではマンジュシャゲ=赤い花)に出逢う。遊歩道コースで見られるのはここだけではないかしら。この花を見ると野山で遊んだこどもの頃を思い出す。シバグリやヤマブドウ、澄んだ空気、そして毒があるから触ってはいけないと言われたヒガンバナ・・・農村の秋の風景から浮き上がったような燃える赤。
 ヒガンバナって地面から茎がでているので花と葉をいっしょに見る機会はない。葉がないのかと思っていたら、或る時「秋の終わりに出て夏の前に枯れてしまう」と教えてもらった。

森の中は植物たちが最後のはなやぎの季節を迎えていた。成熟から休息の時にそなえて放たれるいい匂いを胸いっぱいに吸い込んで帰る。



□2011年9月22日(木)

 9月議会最終日。終了後成田国際高校吹奏楽部による議場コンサート。笑わせられたり、感心させられたりのひとときだった。100人近い部員がいるそうだが、議場では数少ない男子部員の健気に頑張る姿が印象的だった。

 台風15号は成田市内でも道路関係26件、倒木20件、土砂崩れ1件、冠水3件、ブロックその他2件、学校の倒木1件、遠山地区・下総地区では一時停電といった被害を与えたという。民家ではトタン屋根やカーポート数件の被害があっちょうだ。朝8時段階で把握している範囲だから、まだ増えるかもしれない。公園緑地課の話では、強風と横なぐりの雨のため吹き飛ばされないように手すりにつかまりながら倒木処理に行ったようだ。

稲刈りは済んでいるが畑や果樹などはどうだったかしら?被害が少ないといいんだけど。我が家の2階ベランダまで伸びたゴーヤのグリーンカーテンは、風で左右に大きく揺れていたが何の被害も受けなかった。
 そのゴーヤだが、葉が下の方から茶色にしぼみ始めた。花も実も徐々に高いところに移っていき、2階のベランダでも収穫できる。そろそろ終わりに近づいているのかな。今年は収穫の3分の2は妹におすそ分けしたが、最後の収穫は我が家の保存用。ゴーヤ・スライスを冷凍保存して、真冬に夏の太陽を思い出しましょう。





□2011年9月21日(水)

 建物や木立にぶつかる風の音に驚く。古墳の周囲の木の枝が、吹き付ける南東の風に大きく揺れていた。昨日・今日と、本州を縦断した台風15号は各地で猛威をふるったようだ。

それにしても、今年これまでは自然の破壊力と人類が生み出した放射能汚染のはざまでさんざんな目にあっている。そのせいか巷のいろんな終末論が耳に入ってくるようになる。3月11日の直後、9・11を連想し、たちまち「3・11」という呼び方が定着した。その3・11と9・11を足すと12月22日になり、それは2012年にマヤの長期暦が終わる頃と一致するのだそうだ。ナルホドね。

新約のヨハネ黙示録は数ある終末論の代表。神と悪魔の最終戦争(ハルマゲドン)にはしるしがあって地震など天変地異の続発や戦争、疫病、人間の腐敗・堕落が地にあふれるという。そうしたことは多少の差はあってもいつの世にも起こってきたのだが、ハルマゲドンがいつかは神しかわからない。そこでわが眼でのこの世の中を見まわすと傲慢で身の程知らずの人間がはびこり、まさにこの世の終わり的様相も。そろそろ近い・・・信仰篤い人たちはこの世の悪が一掃される日を待ち望んでいるに違いない。キリスト教(やイスラム教)のように宇宙も創ってしまうような神さまの場合、信仰する人は救ってくれる。で、カミもホトケもないその他の私たちは最後の審判を前にあわてふためくというわけだ。

 今日は思わずのけぞった。成田市の井戸水(地下水)の取水権(量)を確認したくて市の水道部に電話したらすぐにはわからないという。県の環境保全条例の取水規制関連の数字だからと思って県の水質保全課に電話したら、「成田市の水道部の許可をもらってから」という。たかが水量でナニをカン違いしているのかしら。


 夜になってふとひと息つくと虫の声が聞こえてきた。台風一過、静かな秋の夜の訪れだ。





□2011年9月20日(火)

 昨日は成田湯川駅に着いて電車を降りたら・・・す、涼しい。そして今日は暑さ疲れも吹き飛ぶほどイッキに涼しくなり、乾いた大地に雨が降り始めた。微熱があって動くと疲れるので外出は控え、事務処理などで過ごす。

この間の交渉の結果、千葉県でも「原発国民投票」セミナーが実現することになった。10月2日(日)13時30分〜市民ネットワーク千葉県(?0432011051)の会議室で、講師は今井一さん。県ネットの主催。資料代はテキストの「『原発』国民投票」(集英社新書・今井一著)込みで1000円ということになった。既に購入している人は300円。

セミナーの準備過程で佐倉市議のOさんに聞いたのだが、佐倉市議会は節電のため委員会審議を先に進めたという。一般質問は本会議場を使うので冷房で電気を多く使う、そこでなるべく暑い時期を避けて日程が組まれてたらしい。確かに、少しでも涼しくなればそれだけ冷房の電気の使用を低く抑えることができる・・・いやはや、なんとも涙ぐましい節電努力、と言ったらよいのかしら。





□2011年9月19日(月)

 今日は国立科学博物館で開かれている恐竜博2011と、明治公園のさようなら原発・5万人アクションへ、という欲張った計画を立てた。しかし、お昼前に着いた恐竜博は長蛇の列。入口までの待ち時間100分という札を持ったお兄さん。少し迷ったけれど、今日を逃しては・・・と思って並ぶ。

やっと中に入ると、まちぶせティラノサウルス?や三畳紀の小型恐竜、赤ちゃん恐竜、始祖鳥命名150年ということで羽毛恐竜の化石、さらには色素やウロコのついた皮膚、胚、プラント・オパールを含むフンの化石、羽毛入りコハクなどに魅せられた。
 それと、今回の展示でとてもよかったのは白亜紀末に起こった生物大量絶滅事件の陸上での変化、とくに植物相と植生が丁寧に取り上げられていたこと。ニュータウン中央通りの街路樹ユリノキのご先祖って、白亜紀に登場していた!
  おまけに恐竜研究最新の成果を盛り込んだ展示にふさわしく、CGをつかった大画面には首から背中にフサフサとした毛の生えているティラノサウルス・レックスが登場。まちぶせティラノとトリケラトプスの闘いには思わず緊張。恐竜たちが地上を闊歩した時代は人類など影も形もなく、ご先祖の哺乳類はネズミくらいの大きさだったという。ご先祖たちは昼間草や木の陰に潜み、夜になるとそっと動き出して餌をさがしまわった。この緊張感、ご先祖たちが日夜抱いていた警戒心がDNAにインプットされているのかもしれない。

今日は連休、恐竜がテーマのせいか大半が家族連れ。ヨチヨチ歩きから小学生くらいまでのこどもたちがたくさんいて、行列の中にいる時も退屈しなかったし、会場でもいろんな声が聞こえてとても楽しかった。私も好奇心と居心地の良さですっかり時間と体力を使い果たしたような気分。

 さて、さようなら原発集会へ・・・と思って明治公園にいる知人にケータイを入れると、集会も半ばを過ぎていた。6万人くらい集まったようで、会場も周辺も参加者であふれているという。でも、疲れがどっと出て風邪熱っぽい感じなので明治公園に行くのはやめて帰ることにした。

 それにしても6万人とはすごい。これまでも明治公園では大きな集会が開かれてきたが、そんなに人が集まったという集会の記憶が私にはない。原発放射能問題の広がりを考えると、参加したくても出来ない人たちもたくさんいる。原発ノー、の願いが政策転換につながるような政治を望む。






□2011年9月17日(土)

 吾妻小学校の運動会。開会式から10時頃までこどもたちの活躍を楽しませてもらった。こういう時は普段使わない顔の筋肉がユルユル。吾妻小は、はなのき台の区画整理が終わって分譲が始まっているので1年生がどっと入学、今年は3クラス。50メートル走の時は見ごたえがあった。ちなみに6年生は1クラス。やはりこどもが増えると地域や学校に活気をもたらす。    

  もう少し観戦したかったが風が強く、唇に刺激を感じるようになったので失礼する。校庭に引かれたラインの石灰(?)が風に混じっているのかも。私はどちらかというと粘膜が弱いので化学物質にさらされると唇から、鼻、喉の粘膜に違和感が移動していく。

 午後は国際文化会館で敬老会。今日と明日。招待されたのは市内70歳以上のお年寄り16,043人。市が主催する全市を対象にした形式の敬老会は今年が最後で、来年からは地区ごとの開催となる。

 今日のbe on aturday(朝日新聞)1・2面は、アニメ「アルプスの少女ハイジ」・・・主題歌「おしえて」。スイス・マイエンフェルトの「大風景」と、アニメや主題歌が誕生したいきさつが解説されていた。
 アニメが始まった1974年1月、私は1歳半になった娘の育児真っ最中。そろそろテレビの幼児番組を・・・と思っていた。愛らしいキャラクターと美しい自然、長編アニメはそんな時期に始まった。娘も私も毎週日曜日の夜7時半を楽しみに待った。
 春になり、夏に娘は2歳。番組は進んでいった。フランクフルトのクララの家に住むようになったハイジがホームシックにかかり、食欲もなくなり、はじけるような表情が曇り、夜になると夢遊病のようにお屋敷?の中をさまようようになった。ふと見ると、娘もハイジと同じような暗い表情になってテレビの画面にくぎ付けになっていた。
 それまで2人を傍観していた夫が初めて「かわいそうだからしばらくみせるのはやめなさい」。家事も育児も夫主導だったが、私は結婚して初めて夫に対し「それでもみせたい」という主張を通した・・・我が家にとって今は昔の思い出多い番組である。





□2011年9月16日(金)

 総務常任委員会。23年度の税制改正にもとづく税賦課徴収条例の改正や一般会計補正予算など5件が付託され、すべて全会一致で可決された。今回も、改正のたびに年中行事のような「肉用牛の売却に係る特例」措置(特例控除の特例)の改正?があった。

 所得税からの寄付金控除が5,000円から2,000円に小口化されたのはよいが、寄付の相手先が限られている。NPOへとなるとものすごく門戸が狭い。寄付控除が受けられるNPOは県内でも5つしかないらしい。この条例が出来た当初から増えていない。全国では3年くらい前に調べたら116。NPO自体は増えているのだからもっと間口を広げるべきだ。成田市に言っても仕方ないけれど。それにしても、成田市民でこの制度を利用している人って何人くらいいるかしら。

所得税の寄付控除を申請する、しないはその人の考え方だけれど、英国のVO(ボランタリー・オーガニゼーション=NPO)を視察した中に、NPOの財政支援、寄付金関連の手続きも引き受けるVO「チャリティーズ・エイド・ファンデ−ション」があった。寄付文化の違いを実感したものだ。
 

 委員会の審査対象でないことを質問できる「その他」で、8月に改正されたという災害対策基本法にある地域防災計画について聞いてみた。42条関係だが、私にはまだ条文のどこがどう変わったか細部はわからない。が、国→県→市町村という流れで作られてきた地域防災計画が、市町村で作ったらそのまま施行でき、県へは事後報告で良くなったという話を耳にした。
 成田市でも、国や県の改正を待たずに先の震災や原発事故を教訓にした成田市の地域防災計画を自発的に改正したらどうかと思ったのだが、県の「助言」や「指導」を気にする成田市は相変わらず「(国・県と)すりあわせて(改正して)いきたい」とか。
 国の義務付けや枠づけをなくしていこうという分権改革だが、法律を改正しても地域に根付くのはなかなか難しそうだ。





□2011年9月15日(木)

 医療問題特別委員会。設置のきっかけはわからないわけではないが、主たる検討対象が成田日赤病院ということで、関係性を維持していく上でなんとなく腰の落ち着かない委員会だ。成田日赤と成田市との間には、かつて病院建て替えの際35億円補助したことをきっかけに(議員も加わった)協議機関が設置されている。どっちか一本化すべきだ・・・と今日も考えながら出席。 そうしたら終了後、委員長が「(任期の)2年間で徹底調査し、提言をまとめましょう」と言った。願わくば、それで特別委員会としての役割を終えてほしい。

 四国電力・伊方原発1号機が9月4日より定期検査の為運転停止、残る稼働中原子炉はあと11基・・・たんぽぽ舎のメルマガをフムフムと読んでいたら、satochibaメールにビックリ。

福島第1原発から約180キロ離れた岩手県奥州市で8月中旬、前沢下水浄化センターの汚泥から、食品の暫定基準値を大きく上回る2000ベクレル以上の高濃度のヨウ素131が検出されていたことが9日、分かったという。ヨウ素131はウラン235の核分裂で生まれ、半減期が8日と短いことから、検出日の直前に何かが起きた可能性があり、動揺が広がっているそうだ。
 実は、同原発から200キロ以上離れた東京都でも数値が急上昇したのだそうだ。直近では不検出か微量の検出にとどまっていたが8月15日〜16日にかけて、各地の下水処理施設で採取された汚泥に含まれるヨウ素131の濃度が上がり始めたという。江東区や清瀬の施設では150ベクレルを記録したようだ。

 原発事故から半年近くたったいま、なぜこのような現象が起きたのか。元立正大学長で水環境科学が専門の高村弘毅氏も「その時期に新たに生成されたと考えるのが自然」。東電からは何の発表もないという。

 福島第一原発はメルトダウンした。メルトダウンした燃料は処理することができない。いまは緊急避難措置として水をかけ続けているだけだ。水が止まれば温度が上がり、また爆発の危険性もある状態だということを忘れてはいけない。






□2011年9月14日(水)

 午前中は船橋で「みんなで決めよう!原発国民投票」の件で千葉県内賛同人のまとめ役をしている松戸市在住のTさんと打ち合わせ。千葉県でもセミナーを開きたいということで・・・。

 成田でもJR駅東口再開発ビルが建設に向けて動きはじめているが、船橋の京成線とJR線を結ぶ再開発ビルは本当に便利。2年くらい前、建物の中にある市のホールを使った九条の会千葉地方議員ネットワークの集まりに参加したが、京成・JRどちらで来ても車を気にせずそのまま会場に足を運べる。特に京成は改札口からそのまま。中にはいろんなお店があるので食事もお茶も時間つぶしもできる。ビルが建つ前にこの場所を利用してきた人ならほとんどがその使い勝手の良さを歓迎していると思う。

JR成田駅東口再開発ビルも、上にマンションを乗せるという計画(というよりその発想?そのもの)には反対だが、パブリック・スペースや各種商店街などは利用者に歓迎される中味がほしい。新勝寺への参詣客以外にも、2つのラインの中継通過点でなく留まって楽しめるといいね。

そういえば先日、この再開発ビルのことで新勝寺の対応が新聞種になった。以前、ボートピア問題の時には「お寺はいろいろな方々のお世話になっているので新勝寺としての考えを言うのは差し控えたい」という趣旨のことを言っておられた・・・。今回、どういう経緯で貫主が腰を上げられたかは推測の域を出ないが、お寺もいろいろタイヘンだ。





□2011年9月13日(火)

 建設水道常任委員会。成田市の水道料金値上げ議案が提案され全会一致で可決された。標準的な一般家庭(4人家族)で546円の値上げになる。。

気になるのは印旛広域水道事業から高くてまずい水を買う量が増えていること。ちょっと古いが平成14年3月議会で成田市の水道事業との関係で、ムダな八ツ場ダムと無意味というより環境にとって有害でしかない土木工事霞ヶ浦導水事業からの撤退を求めて質問したことがある。
 当時成田市は、印旛広域から水を買うために市内にある井戸からの地下水の取水権(年間8212,500トン)を抑えていることを取り上げた。地下水ですべてまかなってもなお915,000トン余っていた。当時に比べ供給人口は増えたとしても、安くておいしい自前の井戸水がどう使われているか・・・。
 工業用水などで地下水をくみ上げた結果地盤沈下が起こっているための取水規制がうんぬんされていた。確かに、そういう時期もあったし、地盤沈下もあったけ。そのため、県は公共水道が地下水(井戸水)の取水を制限し、いずれ使えなくするという話もあった。けれど、地下水の取水制限に地質学の専門家は否定的だった。むしろ、ダムなど水源開発のために地下水取水を抑えているという話だった。その後、技術革新で工業用水の取水も減った。人口も減少傾向、節水の考えも普及し、水道水の利用も頭打ち傾向にある。

 そんなことを思いだしていたら、アッラー!といってもイスラムの神様のことではない。ビックリ仰天。国土交通省関東地方整備局は、八ツ場ダムが河川改修など他の代替案に比べ治水・利水面で最も効果的だという検証結果をまとめたという報道。でも、いまさらそういう試算を信じろというのが無理。





□2011年9月12日(月)

 10時〜空港対策特別委員会。14時〜教育民生常任委員会。控室でテレビ傍聴。

空対では10月の冬ダイヤから平行滑走路の同時離着陸が始まることについて、国土交通省からの説明があった。これまで従属的な運用だったのが独立して運用することで、1時間あたりの処理能力上限32回が46回まで可能になるとか。同時離着陸は年間30万回に対応したものと思っていたが、19万回そこそこでも始めるようだ。

同時離着陸についてはずいぶん以前から市独自に騒音実験を要求してきたが、ペケ。ヒースロー空港が同時だというからわざわざ視察したが、同時?でも運用方法が違っていた。狭い内陸空港で住民がどんな騒音を体感するかは、結局飛んでみてからということのようだ。思えば、空港政策への住民参加は最初から既成事実化してからの後付けですものね。
 教育民生は用事があって最後まで聞けなかった。

お昼は久しぶりに市役所の食堂へ。ここで食べる時は迷わずラーメン。・・・というか、時々ここのラーメンが食べたくなる時がある。具はチャーシュー、鳴門巻、シナチク、ネギで味はシンプル。ラーメンに限って、食べた?と実感する原点は子どもの頃食べた中華そばの風味。
 以前一度だけ、食堂の一番人気?といわれるタンメンを注文してみたが、やっぱり麺類の塩味は苦手。

 今日は宇宙の日?ですって・・・!そんな日があるのを初めて知った。地球人だけで勝手に決めちゃっていいのかしら・・・?
 最近宇宙?についてオーッと思った記事がある。地球から120億光年離れたところのあるクエーサーの周りに地球の海にある水の140兆倍以上の水蒸気がみつかったんですって!ビッグ・バンは137億年前といわれる。「宇宙史の初期から水が存在していたことになる」そうだ。もしかして水が宇宙創成の秘密を解き明かしてくれるかも・・・というのはド素人の冗談。





□2011年9月11日(日)

 東日本大震災・福島原発事故から半年、そして米9・11同時多発テロ事件から10年。

 千葉で行われた反原発デモに参加。会場を接して2つの集会・デモがあった。どちらの実行グループとも付き合いがあり、会場を行き来しているうちに行った先で出発時間が迫っていたしたデモに参加。風船やヒマワリの造花を持ち、太鼓などの楽器でラップ調のデモコール、とても賑やかな一団となった。私は隣の青年が自分でデザインしたという虹色の千葉県が印刷された旗を持って歩いた。
 1960年代後半はデモ暮らしだったけれど、デモの先頭には赤ちゃんをおんぶしたり、乳母車を押しながら参加したお母さん、リュックを背負った幼児としっかり手をつないで参加したお母さん・・・真剣なまなざしの若いお母さんやお父さんたちと一緒のデモは私にとって初めてで、深く心に残る体験だった。
 千葉県中から終結したかと思われるような数の右翼街宣車が、会場周辺やデモの隊列に向かってものすごい音量で罵倒し続けていた。中には車から飛び出した屈強の男たちがデモ隊列に突入しようとして警備の警官に押しとどめられるというハプニングも。雰囲気を察知してバーバが前を歩く風船を持った幼児の外側にまわるとママが素早く坊やを抱っこ。
 途中、歩道を小学校高学年くらいの男の子2人が自転車を引っ張りながら追いかけてきて、ケータイカメラを向けていた。警備の警官が何か話しかけていたけど、なんて言われたのかなぁ。

米9・11はネット配信契約をしているメディア評価研究会のメディアウオッチ連載中の今なお消えない数々の「合理的な疑惑」?(久保田誠一・朝日新聞OB)を興味深く読んでいる。
 
 




□2011年9月9日(金)

 朝、アムネスティのハガキ書き。今回はアゼルバイジャン(殺人容疑で逮捕、拷問や不公正な法廷審問を受けて起訴された3人の男性)、イエメン(夫殺害で逮捕され、不公正な裁判で死刑判決を受けた女性)、イラン(執筆した記事を理由に逮捕された後暴行を受け、懲役12年を言い渡されたジャーナリスト)の関係当局宛て公正な裁判や減刑を求めるハガキに署名し郵送。今、ここにいて私が出来る活動。世界各地で様々な人権侵害によって生命の危機にさらされている人たちのことを気にしています、という世界中から集まったハガキやネット署名が釈放のきっかけになることもあるので、これだけは毎月忘れずやっている。

 委員会審査が始まった。今日は経済環境常任委員会。いつものように内職をしながらテレビ傍聴。「空気を運んでいる」「空気バス」といわれ続けた観光循環バス事業がついに終了となる。千葉交通との5年間の運行契約期間が終わる23年度末がその期限。
 バスは赤を基調としたレトロな外観だから走っていれば目にとまる。でも、いつ見てもお客はゼロ。たまに1人、2人と5本の指で数えられるほど。4,500万円でバスをつくって千葉交通の所有とし、運行委託するという、仕組みで、5年間の債務負担行為額は約1億1,737万円。歳入は主にバス乗車料金で、5年間約2,800万円。差し引き約9,596万円の赤字であった。早い時期にわかっていたことで遅きに失した感がある。いかにも成金趣味でムダの多い事業であった。

朝日新聞の朝・夕刊に、来春から中学校で使う公民教科書の採択をめぐり、沖縄県八重山地区の「混乱」が掲載されていた。8月下旬、この地区の採択協議会で石垣市と与那国町の教育長らによって強引につくる会系育鵬社の公民教科書が採択されてしまった。アジア・太平洋戦争で沖縄を捨て石にした天皇制軍国主義を賛美する育鵬社の教科書が、なんで沖縄で・・・と思っていたら、やはり大きな問題になっていたようだ。
 昨日8日、石垣市、与那国町、竹富町3市町の全教育委員による臨時総会でこれを撤回、東京書籍の採択となったという。・・・が、石垣市と与那国の教育長は棄権・退席し決定を拒否したようだ。竹富町はもともと育鵬社版に反対という。
 混乱の原因は「領土」問題らしい。地理的に近い尖閣列島でのトラブルが、偏狭なナショナリズムを煽る育鵬社の教科書採択に走らせたようだ。教科書の中身以前に、「問題は、みんなの意見を聞かずに選んだ最初のやり方が公正でなかった」という八重山漁協組合長さんの声。そういう教育長はこどもたちの教育によろしくないね。





2011年9月8日(木)

 一般質問の最終日。職員が入札関係の収賄事件で起訴されたこともあって入札制度改革やコンプライサンスに関係する諸問題、そして原発事故による成田市の放射能対策、とりわけこどもたちが1日の多くの時間を過ごす保育園や学校生活、給食の安全などをどう守っていったらいいのかについて、様々な角度からの質問が多かった。

 第1日目の6日(火)、5番目に登壇した私の質問に関していえば、コンプライアンス条例の制定を求めたことには「前向きに(条例制定)を検討する」、こどもの給食や消費者の内部ひばくへ不安に対し、食品放射能測定器の購入を求めたのに対しては「購入を準備している」という答弁だった。コンプライアンス条例は他に1名、食品の放射能測定器購入については他に4名が同じ趣旨の質問をした。
 空間線量を測るシンチレーション・サーベイメータも8月から2機がフル稼働している。成田市独自の放射能測定の体制が整いつつあることは喜ばしい。政府が国会の要請でシブシブ出した資料によれば、福島原発からは半減期30年のセシウム137が広島原爆168.5個分放出されたという。成田もそのエリアにはいっているわけで、腰を据えて放射能対策をやらないと・・・。

今日は可笑しかった。社民党の油田さんの質問に担当部長が「・・・研究してまいります」と答弁。すると油田さん「(忙しい)部長の研究課題を一つ増やしてしまって申し訳ない・・・」と、キョーレツな皮肉?
 議会答弁などにしばしば使われる「研究します」という行政言葉が「やりません」と同義語のように使われていることを「共通認識」している議員と執行部職員から笑い声が起こった。

 ところで、油田さんの再質問にも担当部長は「研究してまいります」・・・ご本人もわかっているせいか苦笑い。

 真夏の照りつける陽差しをさえぎって木陰を提供してくれていたケヤキやユリノキなど葉の緑が少しずつ色あせてきた。陽の光にも秋の気配が漂い始めた。夏から秋に移りゆくこの季節にはいろいろ思うことが多い。





□2011年9月2日(金)

 朝7時頃から8時過ぎまで、公津の杜駅で「原発いらない 9・11 千葉に集まろう」のチラシ配り(「市民のひろば」参照)。集会は福島第一原発事故から半年の9月11日、千葉パルコ隣の千葉市中央公園で行われる。1:00PMからライブ&アート、2:00から集会スタート、3:30からデモンストレーション。ネイティブ・アメリカンの太鼓やJAZZ、フリートークタイムなど音でアピール、言葉でアピール、飛び入り大歓迎の賑やかなデモになるだろう。 久しぶりのチラシ配りの後、Oさんと近くのドトールでコーヒーとサンドウィッチで朝食。彼女は明日からお連れ合いが単身赴任している上海に行くのでしばしお別れのおしゃべり。

 午後1時から9月定例市議会の第1日目。市長より、職員の収賄事件に対するお詫びと議案の提案理由の説明があった。その後全員協議会やら一般質問関係の打ち合わせなど。そうでなくてもムシムシした残暑なのに、台風が近づいているので昨日・今日はとっても蒸し暑い。

 今日届いた「週刊金曜日」に右翼民族派団体「一水会」顧問の鈴木邦男さんが書いていた。鈴木邦男さんの一水会はかつて反原発の街宣や高木仁三郎さんを講師に勉強会をやったりして右翼内部からは徹底非難、孤立していたという。 
 鈴木さんによると、原発は美しき山河どころか日本人の生命までも危険に直面させた。(米国支配下で推進された)原発反対こそ右翼のとるべき道ではないかと思う人が増えてきたが、「敵(左翼)を利するだけだと反対には躊躇してきた。でも、最近は勇気をもって右翼も脱原発を主張するようになったという。「この非常事態に右も左もない」との認識が拡がっているそうだ。 去る7月31日には「右から考える脱原発集会&デモ」が行われ「反原発は左翼がやること」と安心しきっていた体制側や電力会社に大きな衝撃を与えたとのこと。

鈴木さんとは一度だけ会ったことがある。私が当時事務局長をしていた「国民・住民投票を活かす会」が安保・国民投票?のシンポジウムを開いた時、パネリストの一人として参加してもらった。会って話すと先入観とはぜ〜んぜん違っていた、というタイプの人だった。





□2011年9月1日(木)

 防災の日。そして、間もなく東日本大震災から半年。大地震や巨大津波の生々しい記憶の中で、全国35都道府県で防災訓練が行われたという。

東海地震想定区域内の活断層の上に建設され、「世界一危険」といわれる浜岡原発でも津波対策に重点を置いた訓練が行われたらしいが、それよりも浜岡原発は廃炉にすることが最大の防災なのだ。
 自然災害の防災・減災訓練は一定の地域的計画性をもった対策を講じることができるけれど、原発事故で放出される放射能汚染はそんな「計画」をたてて防ごうにも防ぎようがない。知ること、出来ることをすること、あとは(免疫力をつけるために)笑って過ごすこと?しかなすすべながいのだ。浜岡に限らず、原発はなくすのが一番。そのための計画を練ってほしいものだ。

 秘密裡に決まり封印?されてきた印旛地区の小・中学生が来年4月から使用する教科書の採択結果が本日解禁となった。さっそく・・・といっても夕方になってしまったけれど教育委員会に問い合わせると、「広報なりた」9月1日号に掲載してあるという。
 私が注目していた中学の歴史・公民教科書は前回と同じ東京書籍が選ばれたのでほっとした。森田知事が「つくる会」自己チュー史観の信奉者で育鵬社版教科書にも何かで名前を連ねていたので気になっていた。県内の他の採択協議会ではどうだったかしら?

 採択過程でどんな意見が出されたかは、あとで成田市教育委員会議と印旛地区採択協議会の会議録を情報公開請求してみる。こうした会議もそろそろ公開してもらわないとね。





□2011年8月31日(水)

 午前中は議員団研修会。講師は広島大学大学院社会科学研究科マネジメント専攻教授の井上善海さん。行政マネジメントが専門ということで執行部も参加。「想定外?の環境変化にも耐えられる戦略的思考〜伸びるリーダーのモノの見方・考え方はここが違う〜」というテーマ。会社経営で倒産したという異色?の経歴を活かした実践講座。この年齢まで生きるとなんとなくわかっているようなことだが、ふ〜ん、なるほどね、と頭の整理になったり笑わせてくれたり。

 午後は議案説明会。冒頭で市長より先の収賄事件の処分について発表があった。逮捕・起訴された職員が懲戒免職処分、土木部長が戒告、市長・副市長2名がそれぞれ3ヵ月給料月額の10分の1減額とのこと。
 そういえば、午前の講演で体調がよくない時に不祥事を起こすというようなことを言っていた。不祥事はさておき、健康に不安でもあれば日常生活にいろいろ影響を与えるものだ。まずは自己管理が基本だが、家庭や職場では周囲への気配りが大事ということなのだろう。





□2011年8月30日(火)

 一般質問の打ち合わせ。終わってから事務局前のフロアーでIさんと遭遇し、しばらく立ち話。
 ずいぶん前、中央公民館で映画「センス・オブ・ワンダー」(レイチェル・カーソン)の上映会をやった時に来てくれて顔を合わせて以来だ。ふだんのお付き合いはなかったけれど、時々共通の知人でIさんファンのマスコミ記者を通して彼女のことは耳に入り、私にとって同性として共感できる女性たちの一人だった。
 学生時代空港反対運動の支援に来て農家の長男と結婚。以来妻として、母として、嫁として、そして何よりも彼女自身として、有機農業を通した発信力のある活動を続けてきた人だ。
 今日はIさんが関係する北総地域の有機農業グループと農ママの会が福島第一原発事故後の対応について、成田市に申し入れに訪れたとのこと。市役所に来る前には東京電力成田支社にも申しれを行ったという。原発事故と放射能汚染に立ちあがった若い農ママたちをみながら、農ババだけど入れてもらった、とほほ笑んでいた。

秋の気配が漂ってきた。電気がたくさん余っているので東電が経産省に申し入れたらしい。大口需要家に出されていた「電力制限令」(前年比15%減)が解除されるという。被災地は9月2日、東電管内は同9日。




□2011年8月29日(月)

経済部より、市内12ヵ所で採取された新米の放射性物質検査の結果がFAXで届いた。放射性物質は検出されず、27日付けで自粛が解除されたそうだ。これで、出荷・販売ができるという。ひとまず安心。結果を待った農家や関係者の思いはいかばかりだったろう。
 先日、白井と市川のお米からは予備調査で微量?ながら放射性セシウム134と137が検出されたという報道があった。本調査で基準値(500ベクレル)を下回れば出荷できるということだったが、気になっていた。何しろ、放射性物質の広がりは下に掲載したシミュレーションをみれば一目瞭然。
 実家のある多古町でも不検出ということで、弟も稲刈りの準備に入ったようだ。昨日田んぼを見回りに行った話では、台風が心配だけれど、実り具合からあと1週間くらい刈り入れを待ちたいと言っていた。


  3月11日〜29日までの間に福島第一原発(□印)から放出されたセシウム137が拡散・降下したシミュレーション図。3月11日〜29日。15都県に及ぶという。(国立環境研究所


 野田佳彦さんが決選投票の結果民主党の代表に選出された。政権交代後2年、3人目の首相が誕生する。政見表明で、自分をどじょう?に例えていたのが印象的だった。比較したのがこれまた金魚?。ほかに例えようがなかったのかしら・・・。ま、財務省のポチ?と言われている人のことだし、私がとやかく言うことではないけれど。
 ところで、野田さんの選挙区は衆院千葉4区(船橋市)。いちおう千葉県から首相が誕生することになるわけだ。ひと昔前なら後援会の支持者を中心にオラがまちの興奮が伝わってきたものだが、TVでみた限り期待する、しないに関わらず船橋市民は淡々とインタビューに答えていた。
 東京市民?といわれるような住民の意識もあるだろうし、しょっちゅう交代しているうちに首相の地位も軽くなり、地元だからって別に騒ぐほどのことではないというのが近頃の風潮なのかもしれない。
 それはそうと、野田さんは「A級戦犯は戦争犯罪人に該当しない」という考えとか。松下政経塾(1期生)出身の初の首相として、どんな政治のかじ取りをするかしら。




□2011年8月27日(金)

 9月2日から始まる定例議会一般質問の通告締め切り。質問者は私も含め17名とのこと。

 教育委員会から届いたFAXによれば、豊住小の「芝生部分も含めた校庭の全ての土の入れ替え」が決まったようだ。24日に校庭で放射線量を減らすための実験をやったところ、「表土を覆っているグリーンサンドを除去すれば空気中の放射線量は大幅に低減できることがわかった」という。教育委員会では「できるだけ早期に・・・行うべく準備することにした」そうだ。

が、「できるだけ早期に」で思い出した。昨日立ち話をした豊住小の校長先生の話では、地域ぐるみの秋の運動会があるので2学期早々から練習が始まるとのこと。もちろん練習は校庭だろう。練習と土の入れ替え工事を同時進行というわけにはいかないので工事は運動会終了後になるのかしら。
 ・・・こどもの安全を第一に考えれば優先順位はおのずから決まる。ただ、放射能については人それぞれ、或いは学校、PTA、地域などで意識の違いがあるかもしれない。こういう行事にぶつかると、一日も早く除染したい、でも行事は予定通り済ませたい、それに地域の事情を考えると延期にしても中止にしても合意作りがタイヘン?どうするか、これはひとつの決断だろう。

玄関に届いた産直野菜のケースからツルムラサキとバジルの束が飛びだしていた。バジルは私もミニ菜園で育て、パスタ料理などに使っている。でも、農家のバジルは葉も花も育ち方が違う。束を抱えるとなんだか畑の中にいるみたいな香りに包まれた。わーい、シアワセ。明日はこれでバジルソースを作る。





□2011年8月25日(木)

 昨日届いていたFAXを今朝読んでちょっとびっくり。8月15日〜23日にかけて実施した市内小・中学校及び保育園、幼稚園(校庭、園庭)の放射線量測定結果の報告。やはり豊住小学校が高い。測定日は8月18日(晴)、校庭0.05mで0.33μ?/h、0.5mで0.27μ?/h、1mで0.28μ?/hという数値だった。

同小学校はこれまでも、8月9日(晴)の測定結果でそれぞれ0.260.250.27、8月4日(晴)は0.250.240.25と、市が7月に購入したサーベイメータで測定した3度とも、他校に比べ最も高い数値を示していた。人工放射線量0.23μ?/h以上を1年間浴び続けると国が基準として示している1ミリ?を超えることになる。

教育指導課にこの結果をどのように考察するか問い合わせたところ、私見だが、という前置きで「豊住小の校庭は周囲の芝生が盛り上がっているので(放射性物質を含む)水が流れ込んでたまりやすいからではないか」ということだった。現在なんらかの対策を検討中という。

・・・とはいえ、他校より数値が高くなる「校庭」の具体的なイメージがわかない。ほかにも時々0.2μ?/hを超える学校もあることから、それなら見たほうが早いと思い豊住小に行った。校庭を眺めてみたが、確かに芝生のほうが少し盛り上がっているけれど・・・・。
 と、教員室と思われる部屋に人影がみえたので窓の下に行き、中の人に校庭を見せてもらいに来たと言うと、代わって顔を出した女性は突然校内に入りこんだヘンなばあさんを警戒しているようだった。こちらから名乗った後、窓の内と外で話していると今度は後から部屋に入ってきた男性が立ったまま目だけ険しく上下に動かしている。あら、ま。
 少しして校舎の陰から草刈り機をもったおじさんが来て、どうやら校長先生(最後に自己紹介してくれた)のようで、やっと話の対象が絞れた。

校長先生の話を聴いて私なりに解釈すると、豊住小の校庭は他の学校と特に変わっているわけではない。芝生の部分は土が集まって高くなる。測定値が高いのは、(特に水素爆発で放射性物質の放出が深刻だった3月14日深夜〜15日未明)放射性物質が千葉県北西部にも広がった時、(豊住小のある)成田市北部をかすめていったこと(確かに、文科省のスピーディーのシミュレーションから読みとれる)、それと学校が周囲よりも高台にあることなどが関係しているのかもしれない・・・といった内容だった。いろいろな要因があるのだろう。

放射性物質の流れといえば、3月20日〜23日の間に千葉県の広い範囲がその中に入ってしまった。現在東日本広域で検出される放射性物質は14〜15日、20〜23日に「原子炉状態と天候・不幸な巡り合わせ」で沈着したものがほとんどらしい。





□2011年8月24日(水)

 福島県いわき市の浜通りフィールドワーク。このオプションは福島県議西丸武進さんの力添えで実現したもので、交流会に参加した100名を超える議員が参加した。

10時30分に湯本駅集合。県のいわき合同庁舎で地域振興局長・次長、建設事務所長、小名浜港湾建設事務所長からそれぞれが管轄する管内の被害と復旧・復興の状況について資料とパワーポイントを使用して説明を受ける。

午後は、5台の車に分乗し、久之浜→四倉→沼の内→簿磯→豊間→江名→永崎→小名浜→小浜→岩間のコースで、西丸さんの地元のボランティアの人たちに案内していただき、住民の暮らしを一瞬のうちに根こそぎ奪い去った津波の威力をあらためて実感。道中各所に災害ごみの集積場が点在し、その行方にもため息が出た。小名浜港では港湾建設事務所長さんがさらに詳細に説明をしてくれた。8割方復旧が進み、各港湾は8月末までに災害ごみの撤去を終えるとのこと。

     
(左)小名浜臨海工業地帯を支える小名浜港の一角にある県内有数の観光拠点アクアマリンパークで。施設は一部再開し、魚市場やレストランも近く再開予定。護岸はまだ応急処置のまま。津波の時は私の後方の船が一瞬姿を消し、その背後から波が襲ってきたという。
(右)久之浜にある道の駅で昼食。同じ場所にある魚の加工場。津波は中のものをすべてさらっていったしまい、残されたのは屋根と柱のみとなった。

地域振興局の説明では、8月1日現在、福島県全体で死者1,798人、行方不明者181人。家屋被害は全壊16,726、半壊38,366、一部破損114,717戸。避難者は73,444人(うち県外46,295人・・・現時点では5万人を超える)。地震・津波での各分野の被害は、4月27日現在農林水産関係の被害額2,753億円、公共施設等の被害額3,162億円(南相馬市の一部及び双葉郡8町村は含まれていない)、商工業関連では4月25日現在3,597億円で、被害総額は9,512億円。
 これから国の査定を受けて復旧していくので本格的な復興にはまだほど遠いという。

また、原発事故の被害状況は、「あらゆる産業、あらゆる分野に及んでおり、被害の全体像については、見通しすら立たない状況。人権侵害など、精神的な負担も大きい」という言葉に全てが集約されていると思う。




□2011年8月23日(火)

 地方議員交流会2日目。午前中は分科会。@被災地の復旧・復興と支援の在り方、A悪化する地域経済と住民生活、B原発震災からエネルギー政策の転換を、C社会保障と税の一体化で地方はどうなる、DTPPで日本はどこへ向かうのか、というテーマでの5つの分科会。会場は荒川区のひぐらし小学校、諏訪台中学校。

 午後は諏訪台中学校で全体会議。各分科会の報告と、福島県漁業協同組合連合会会長の野崎哲さんが特別講演を行った。3・11当日、船を守ることが家族を守ることだと大津波を乗り切り30艘のさしあみ漁船が港に戻ってきたが、妻子を亡くした人たちがいた。船を守れても家族を守れなかった・・・と言葉を詰まらせながら語る野崎さん。それに追い打ちをかけた原発事故。国の施策にゆだね、全ての漁業をとりやめてきたが今後どうなるか、県漁連の会長として残された1500人の組合員と福島の漁業への思い、そして消費者への誠実な対応が参加者の心を打った。

 明日は福島県浜通りのフィールドワーク。






□2011年8月22日(月)

 今日・明日の2日間東京で開催される全国地方議員交流会に参加。全国から超党派の百数十名の県・市区町村議員が集まった。会場が日暮里に近いホテル(と、分科会会場は荒川区の小・中学校)なのでアクセス特急を利用して通うことにした。今日は第1日目の全体会議。

 記念講演を前福島県知事の佐藤栄佐久さんが行った。経済と効率優先の中央集権に対して住民重視の視点から合併反対、大型店規制、道州制反対、イラク戦争反対、東電のトラブル隠し発覚後は原発反対を貫いてきた佐藤さんの話は力強く説得力があった。
 佐藤前知事というと例の「汚職事件」が記憶に残っていたが、こうした国策に反対する姿勢が国を「敵」に回すことになり、木戸ダム建設工事にからむ汚職事件に巻き込まれたようだ。ご本人は冤罪を主張している。とりわけ原発の安全性に地元知事として正面から疑問を投げかけていたからその主張には説得力がある。彼の著書『知事抹殺』に詳しい。地方自治と原発問題で積極的に発言している時の人?でもある。

 特別報告では福島県農業協同組合中央会常務理事の長島俊一さんが「福島の豊かな大地を返せ」と生産現場から訴えた。ほかに東日本大震災の災害状況報告を福島県議の西丸武進さん、米軍基地の爆音被害について第三次嘉手納基地爆音差し止訴訟原告団事務局長の平良眞知さん、「TPPと医療」を日本医師会会員で整形外科医の葉梨之紀さんが報告した



□2011年8月21日(日)

今日は私も関わってきた八ツ場ダムをストップさせる千葉の会とちば8月の会、それぞれのイベントが千葉市であったが、国際文化会館で催された『成田の地名と歴史―大字別地域の事典』刊行記念講演会を聴く。イベントがバッティングすると、どこに参加するか決めるのが悩ましい。記念講演会を選んだのは、準公務といった認識からだったが、講師の演題には期待するものがあった。
 そして期待にたがわず、日本考古学界の重鎮ともいえる大塚初重さんの〜台地は語る〜、高名な作家五木寛之さんの〜きのう・今日・あす〜、どちらも聴衆を惹きつける内容と話術で、心に残る講演だった。

お二人の話は、こどもたちにも聴かせたいと思った。中学生なら理解できるだろう。瑞々しい感性と未来への可能性を秘めた時代にこういう話を聴くことはさまざまな角度からの刺激になると思う。ケーブルTVが入っていたから録画していれば講師の了解を得て授業の中で使えるのではないかしら?

文化会館の帰り、とあるお店に寄ったら知人とバッタリ。話すこともあってその後近くのファミレスで30分あまり・・・。
 朝から雨で急に涼しくなってホッとひと息ついたぶん、夏疲れも感じる。ふるさとまつりは霧雨が降ったりやんだりの頃になってのぞいてみたらテントもオープンしていてお客も出ていた。でも、2日目の今日はあいにくの空模様だった。





□2011年8月20日(土)

 今日と明日は第32回成田ふるさとまつり。今日は曇りで涼しい風が吹いていたせいか、客足も早いようだった。開会式に出席するのに出かけると、まだお昼前なのにリサイクルショップと思しきテントの周りには人だかりができていた。品数が豊富な時にお気に入りをゲットしようという気持ち、わかる。
 まつりは3・11大震災の復興祈願と被災地との交流を兼ねているようで、会津若松市から参加した経済団体のテントや震災写真展のテントもあるらしい。開会式に液状化で大きな被害を受けた香取市の市長さんも参加して挨拶。水田の液状化現象のお話は想像以上だった。でも、そこで実った新米が放射能検査をパスしたので早速成田の人に食べてもらいたいと持参したとか。

今日はお昼の開会式の終わってから東京へ。これまで国民・住民投票運動の中で行動を共にしたことのある今井一さんがお盆明けに『「原発」国民投票』(集英社新書)を上梓、その出版記念の集まりに参加。
 その前にYMCAアジア青少年センターで行われた彼の「原発」国民投票のセミナーものぞいて見た。1996年に日本初の「原発」住民投票を実施した新潟県巻町(現新潟市)からのゲストも加わって、会場との意見交換も活発に行われた。      
   

「原発」国民投票に対する各界の論調を見聞すると、「(福島原発事故が収束しない)いま、国民投票をやれば負ける」という原発推進派と、「国民は財界・メディアの金や情報に騙されやすいので今やると危険」という原発反対派。現在それぞれが勝ち負けの次元で「国民投票」を否定しているのがいかにも日本的だ。そこには、「愚かな民」をとことん利用するか、或いは賢くするのに時間が必要と考えるかの違いがある。住民自治、国民主権の視点で住民・国民投票を考えるのが苦手らしい。
 さらには、「政党=人」を選ぶ選挙と、「政策」を選ぶ住民・国民投票の違いがまだ曖昧なままだ。たとえば、「原発」をめぐるエネルギー政策の決着を総選挙でつけることに期待する人がどれだけいるだろう。原発推進、反原発、脱原発、減原発、卒原発・・・それすら表明しない国会議員たちに、エネルギー政策の未来を託せますか?






□2011年8月18日(木)

  市長名で議員宛てのFAXが届いた。7月28日に逮捕された水道部の課長が、加重収賄罪(刑法197条の3代1.2項)で起訴されたという。起訴状の内容は知らないが、素人的に加重収賄罪の成立要件を考えると、自分が賄賂をうけとっただけでなく第3者にも賄賂を受け取らせるように要求したのだろうか・・・。
「市政への信頼回復の為、職員一丸となって努めてまいりますのでご理解を・・・」とのこと。

毎年この時期に神戸から帰省する友人を囲んで、昨日・今日と旧交を温める。いつも車で出かけるので乾杯もままならず帰る時間を気にするなど気忙しい・・・とみんな(といっても3人だけど)思っていたようで、今年は友人の提案で彼が泊ってみたいと思っていたという某ホテルに一泊し、こころゆくまで話そうということになった。合宿は初めて。
 多古中学校時代にひょんな組み合わせで英会話を習い始めたトリオだが、以来それぞれの人生を送る中でゆるやかに、でもほかにはない友人付き合いをしてきた。昨日の夕食から始まって深夜1時頃まで、おしゃべり。途中睡魔に襲われたが、私もお開きまで付き合う。で、今日は朝帰りならぬ昼帰り。





□2011年8月15日(月)

 今日の日付が変わった頃、成田山新勝寺が陸前高田市の松の木でできた薪を9月の護摩を焚く際に一緒に燃やすことにしたというニュースについて、知人からのびっくりメールが届いた。

 京都市では、「五山送り火」で陸前高田市の津波でなぎ倒された松でできた薪を燃やす計画だったが、放射性セシウムが検出されたということで市と送り火保存会が協議し、断念。13日の朝日新聞の記事で読んでいた。朝日は1面と35面で大きく取り上げ、京都市の決断に批判的な論調だった。
 でも、被災地と住民への感情移入と原発事故=放射能問題がゴチャゴチャしてくるのは危ない傾向だ。これが嵩じれば、メディアが放射能 みんなで浴びれば 怖くない?とか、放射能の我慢くらべ?とか、1億総被曝の精神論に国民を引っ張っていきかねない。

京都市が放射能問題で被災地のお寺などを失望させたぶん、新勝寺は予定通り9月に実施するといって感謝されている。放射能汚染は陸前高田市から発送する前に松の皮を削れば心配ないとしているようだ。
 スピリチュアルに考えれば別に汚染された現地の松の使用にこだわる必要はない。いつも使っているものでも思いは通じると思うけれど・・・。
とはいえ、一般的に供養?も葬式と同じで現世の人たちの心を慰めるものだろうから、そういう人たちにとってはやはり現地の松でないと効果がないのかもしれない。

終戦記念日。そして娘の誕生日。朝、思いきってハーブたちの間に生えた草を抜いた。蚊がワンワン翔ぶ中、完全防備。蚊って、どこでこんなに発生するのかしら。草の中が隠れ家になっているみたい。刺すのは産卵するメスらしいが、とにかく私、負けそう・・・。この時期暑いのでミントやレモングラスのお茶を冷やして飲んでいるのだけれど、朝摘みに出るたび2,3ヵ所は刺されてしまう。水不足でもハーブが元気でいられるようにほかの草も生やしておいたのだが、この際ハーブ以外の草を抜いてしまった。夕方見たら、ちょっと元気がないみたい・・・。





□2011年8月14日(日)

 お盆で多古町の実家へ。町が近づくにつれて広がり始めた田んぼには、稲穂が垂れていた。稲刈りも近いが、今年は例年のようにただ収穫を待ち望むのどかさはない。3.11以降放射能に汚染された餌用の稲ワラが出荷され、それを食べた牛が汚染された。それを人間が食べれば内部被ばくの連鎖だ。お米への汚染が現実的なものとして語られるようになった。

野菜への汚染が問題になった頃から古米の買い占めも始まり、農家も在庫がないらしいと聞いたのは2、3ヵ月前。弟が仕事の合間に作っている我が家にすら問い合わせがあったという。田植えが終われば古米など見向きもされなかったのに・・・。お米は味も香りも新米が美味しいに決まっているのだが、もはやそういうレベルの話ではないのだ。

先日実施されたお米の放射能検査は、多古米も含めて検査対象となった地域では検出されなかったという。多古町では以前ホウレンソウが汚染されて出荷停止になったことがある。でも、多古といえば多古米?。それが汚染されていたら町の打撃は計り知れない。とにかく良かった・・・と思う。

今年の新米がとれたら、尊敬する馬喰人先生の言う究極のメニュ?に挑戦してみよう。良い水と天然の荒塩、それに有機栽培の新米を炊いてお粥をつくり、有難くいただくことにしよう。あ、梅干しを沿えるなら去年漬けた自家製が食べ頃になっている。
 この梅干しも、実家の庭になった梅と私の庭に茂った紫蘇を荒塩で漬けたもの・・・と、自慢話ができたのも去年まで。「クソ!原発め」と言ったら、久しぶりに会った娘から「おかーさん、そういうハシタナイ言葉を使ってはいけません」とたしなめられた。





□2011年8月13日(土)

 午後はスコール。土砂降りの中でも、雨音と競うようにクマゼミたちの翅を震わせる音が聞こえてくる。雨に強いセミなのかな。それとも空が暗くなって夜とカン違いしたのかしら。
 しなだれかかっていたゴーヤの葉もみるみる元気を取り戻した。二階のベランダまで伸びてグリーンカーテンの役割を果たしてくれているぶん、夕方の水やりだけでは不十分らしい。

 こんな日は・・・と思い『午後の遺言状』(監督・新藤兼人)を観る。音羽信子さんと杉村春子さんの演技に引き込まれながら、ふと20年以上前に観た『8月の鯨』(主演ベティ・デイヴィス、リリアン・ギッシュ)を思いだした。2大女優の競演に人生の重みを感じる。私もこういうモチーフに惹かれる年齢になったということかしら。

 朝日新聞県版で連載していた「チーバくんのQ・夏の理科教室〜身近にある植物―薬草について」が、5回で終わった。先生は千葉大学環境健康フィールド科学センター教授の池上文雄さん。私の胸が躍るジャンルで、嬉し、楽しの企画だった。

 米国のデフォルト危機に端を発し、S&Pによる米国債史上初の最優良格からの1ランク格下げ、待っていたかのように世界規模での株価暴落、そして円高といったグローバルな経済危機や、菅首相の退陣が具体化して始まった民主党の後継選びとそれをめぐる国内政治のドタバタ劇。 震災・原発事故から5ヵ月が過ぎた。政治を本当に国民の手に取り戻す時はいつ?間もなく8月15日がめぐってくる。





□2011年8月10日(水)

 アツ・・・と思っていたら光化学スモッグ注意報が発令されたという防災メール。空は高く蒼く風も少し吹いていたけれど・・・そのうち解除された。4月頃、放射能も光化学スモッグと同じように注意報を出してほしいという市民からの声があったのを思いだした。
 気象庁は今日、気温35℃以上の猛暑日を目安に出すという「高温注意情報」を39都府県に出したそうだ。

 「たいむ」79号のポスティングも予定枚数がほぼ終了。暑い中、ボランティアさんには感謝。新しくリースした印刷機は快調に動いてくれたが、折機のローラーが時々ガリガリと音をたてた。説明書をじっくり読んだら、消耗品のローラーがとっくに交換枚数を超えていた。メーカーに問い合わせたら摩耗するとそんな音がでるらしいのでさっそく他の部品も合わせ「消耗品セット」というのを注文。

 昨日FAXで送られてきた市内小・中学校及び保育園(校庭・園庭)の放射線測定結果、豊住小が測定日8月4日(晴)校庭0.05mで0.25μ?/h、0.5mで0.24μ?/h、1mで0.25μ?/hと、いずれも最も高い数値だった。これまでは簡易測定器だったが今回からはシンチレーション式測定器での測定で、精度も高いという。注文していた測定器2台が届いたのね。今後も毎週測定が行われる。






□2011年8月9日(火)

 今日は同僚議員の會津さんの誘いで富里市にある千葉県動物愛護センターを視察。環境衛生課の課長と担当が同行。この施設は1986年(昭和61年)に設置されたという。それまでは犬は各保健所の所管だったが、県知事が(国から)犬・猫の引き取り義務を負わされたことからスタートした。所長さんの話では、施設のつくりは大部屋で、処分が前提の造りとなっているとのこと。当時の時代背景もあったのだろう。

 20年くらい前に市民から「愛護というが実態は犬・猫のアウシュビッツ」という声を聴いたことがある。センターの主要な業務が野良犬の捕獲・抑留及び返還の最後に、残った犬・猫の「(殺)処分」があるからだろう。ガス室に送られる犬は千葉市を除く県内総数で平成元年には2万5000頭もいたのが昨年(22年)は1961頭と減少してきてはいる。

 もう一つの業務として動物愛護普及事業があり、しつけ方教室、動物愛護教室、そしていま力を入れているのが犬・猫の譲渡。ほかにも、飼い主さがしの会、動物に関する指導・助言、負傷動物の保護・収容等が行われている。動物愛護週間には「なかよし動物フェスティバルを実施しているそうだ。
 ガス室に送られる犬や猫をゼロにするためには、後者の普及事業を、地域で活動する民間の動物愛護団体(NPOなど)と連携しながら充実させていくことが必要だろう。そこに市町村が関われる幾つかの支援策も見えてくる。

 家族の一員である犬や猫の行方が分からなくなって必死に捜し続ける飼い主さんがいる。愛護センターではペット捜しのお手伝いとして、収容している動物と一般の人が保護している動物の写真をホームページで公開(毎日更新)しているそうだ。市のホームページ(環境衛生課)とリンクさせればペット捜しの一助にもなるだろう。担当課が同行していたからこれは、近々実現すると思う。

 もとはといえば、飼い主の無責任(動物愛護法では犯罪行為)で捨てられた犬が野犬(猫)化する。以前この日記にも書いたが、風土記の丘に親子の猫4匹が捨てられていた。要するに人間の勝手なのだ。この問題は飼い主の自覚と責任が基本。
 別棟で飼育されているモデル犬の中には、ハンドラ―が「どうしてこんないい子が捨てられたのかわからない」と首をかしげるコ―ギ(写真)もいた。また、ペットショップの中には売れない犬を捨てたりするところもあるらしい!ペット・ブームらしいが、今年改正される「動物愛護及び管理に関する法律」にも注目したい。

      





□2011年8月8日(月)

 昨日の柏市議選で、市民運動仲間の内田博紀さんが当選した。内田さんは全盲で40歳。柏市議会はさっそく視覚障害のある議員に対応したバリアフリーが求められることになるだろう。

31日の告示日に応援に行き、一緒に選挙カーで回ってスポット演説を行う中で、彼が様々ないじめや差別を受けてきた経験を聴くことができた。中学の頃はいつも死に場所を探して徘徊していたこと、高校入学後に参加した市民運動の中で理解しあえる友人や仲間に出会い、今の彼があること・・・
 「差別されたことを恨むのではなく、怒りに変えて活動してきた」という。人権に限らず、環境、平和といった幅広い分野で活動してきた内田さんの議員活動に期待したい。

収賄容疑で逮捕された成田市の課長の勾留期限。ここで起訴されるか、さらに10日間勾留が延長されるか、注目したい。10万円と旅行といった贈収賄事件一件で終わるなら10日間の勾留期間中の取り調べで逮捕容疑は立件できるのではないかと思う。もしあと10日、勾留が延長されるようなことになれば、まだ調べたいことがあるのかもしれない。





□2011年8月7日(日)

 今日もセミしぐれ。二階のベランダにセミがお腹を上にしてコロンと転がっていた。つまんで手のひらに乗せるとパーっと飛んでいってしまう。去年もよくみかけた・・・なんでかなー、よくわからない。体温を調節しているんじゃない?という人もいるけれど。
 数日前からセミの合唱を聴くようになった。今年は鳴かないね、どうしたのかしらねと、春先の低温や例年より早く始まって終わった梅雨、はたまた放射能問題など、あれこれ入ってくる情報に気をもんでいた。もしセミが鳴かない夏?となったら・・・というかすかな不安もイッキに吹き飛ばしてくれた。鳴きはじめの頃、夜明けにヒグラシの高く澄んだ声を聴いた。1日の終わりの声とは趣が異なる。

 今日は一日仕事に追われたが、合間に思がけないアクシデント。曳地公園(吾妻)で催された「住宅デー」(千葉土建成田分会主催)で包丁を研いでもらおうと自転車で出かけたのはいいが、途中横断歩道を渡ろうとした時、カーブしている右方から車が来るのが見えたので急ブレーキをかけたら車輪がすべりスッテンコロリン!左腕で身体をかばったので肘をすりむいてしまった。長袖を着ていたが腕まくりしてみると血が滲んでいた。擦り傷は以前いつだっけ?と記憶にないほど久しぶり。年齢のせいで反射神経が鈍ってきたのかなー、そうとは思いたくないが、気をつけないと・・・。擦り傷はアロエに限る。研いでもらった包丁は切れ味良好、やっぱりプロに限る。





□2011年8月6日(土)

 成田空港反対運動のシンボルのような存在だった天神峰現地闘争本部の収去?が夜明けとともに強行された。本来、裁判所の授権決定に基づき、執行官と執行補助者(解体下請け業者)が手を下すのだが、今回段取りはすべて空港会社がやったようだ。しかも顧問弁護団によると、これまでの例では盆暮れ・土日にはまずやらないといわれる土曜日に踏み切った。重機は昼頃まで動いていた。マスコミは当初、鉄板の塀の内側での取材を要求したが断られたそうだ。見られては困るのだろう。

 この現地闘争本部の建物は成田治安法で封鎖され立ち入り禁止になっていて、建物を収去するには成田治安法を外さなければならないがその通知なし、建物を所有する空港反対同盟に対して執行の通知なし(民事執行法7条・・・執行の執行の場合には建物所有者の連絡して立ち会いを求めること)、それどころか弁護団が執行官に面接を要求しても姿なし。対応するのは所属も名前も名乗らない「NAA職員」だったそうだ。
 もうメチャクチャ。成田空港建設の本質は45年たっても変わっていない。
手続き一つとっても、法を踏みにじる暴挙。空港に反対している人たちだから手続きなどいらない、などとその行為を容認するようなら明日は我が身。
 
日本は法治国家だといっても、国策に従わなければなんでもアリなのだ。原発という国策を前に、フクシマだって本質は同じではないか。 





□2011年8月4日(木)

議会の全員協議会。新聞報道にもあった職員の不祥事について、執行部から報告。逮捕に至る一件は単独事件だが、もう少し捜査の行方をみないとよくわからないところもある。

最低制限価格の事後公表への試行期間(23年4月から制度化)であったことから、市ではこの制度そのものも検証するようなことを言っていた。でも、歴史をたどれば予定価格・最低制限価格を公表しなかった時代、情報を得ようと業者が職員に近付いて汚職事件が発生する構造になっていたことの反省があって、事前公表するようになったわけだ。最低制限価格を事後公表となれば落札を狙う業者の行動心理は想定内ではないか。
  それでもここ数年、最低制限価格で応札した全社同額提示⇒くじ引きという事態を回避するにはほかに良い方法がなかったということなのかしら・・・。

入札制度に限らず、制度に問題があれば変えればいい。当時横浜市の担当者に聞いた話だが、談合との知恵比べをやっていた時期には半年ごとに入札制度を変えていた時期もあったと聞く。一度変えてもすぐ役に立たなくなる制度だってあるだろう。
 完璧な制度はないのだから、常に職員のコンプライアンス意識が問われる。逮捕された課長は土木課長1年で今の部署に移動したようだ。普通3年くらいはその職にあるものだ。執行部も昨年度の段階で察知し、「ヤバイ」と思ったのでは?でも、時すでに遅し・・・というところかしら。これはあくまでも私の想像だけどね。

7月31日に柏市議選が告示、市民運動仲間が立候補したので応援に行き、その前後に続いた涼しさにこの間の疲れがドッと出た。でも休んでもいられなくて週明けからバテ気味の中で「たいむ」の郵送やら早朝・夕方のポスティング。
 そのせいか1昨日は微熱。午後右目にまつ毛でも入ったかと見たら実は小さなものもらい(?)ができていた。眼科の診療時間が終了していたので薬局でホウ酸を買い、患部を洗って眠ったら今朝はすっかり消えたので眼科の受診はとりやめ。念のため2、3日洗浄。
 昨日は夕食に暴食し、眠る前に食べたモノが消化しきれていないようで胃がモタモタしていたので有効期限ギリギリのサクロンを飲む。これも、今朝はおさまってひと安心。ものもらいも消化不良もほんとうに久しぶり。





□2011年7月30日(土)

 今朝の新聞報道によると、前土木課長の逮捕理由は事前に最低制限価格を業者に教えてワイロをもらったということのようだ。課長といえば市の幹部。それが汚職では、「職員のモラル意識の徹底」といっても「具体的な案が浮かばない」のは当然のことだろう。(「」内は29日夜の市長コメント)
 成田市ではこれまで予定価格とともに最低制限価格も事前公表していたが、今年4月から最低制限価格については入札後に公表することになった。そのために昨年は試行として一部の入札案件を事後公表にしたが、その中の1件について最低制限価格を落札業者に教えて見返りを貰ったらしい。

 もともと入札では予定価格も最低制限価格も公表しなかったのだが、業者が事前に探ろうとして職員に近付き癒着・汚職が生まれるのを避けるため、事前公表を制度化した。しかし、入札制度改革の中で(制限付)一般競争入札が実施されるようになると、参加業者が最低制限価格を提示して同額でくじ引きにより業者が決まるという事態が頻発するようになった。
 私はこの間、全社最低制限価格での同額提示⇒くじ引きという現象をくじ引き談合?ではないかと指摘してきた。市は「仕事がほしい業者が経営努力をした結果」という認識だった。そうした中で、今年度より「改革」の一環として最低制限価格の事後公表に制度変更した。その矢先のことだった。

産直野菜が届いて、「産直ニュース」を読んでいたら、加代子さんが「農家便り」の中で「次世代に種を残せない一代交配種(F1)や、もっと凄い自殺する種と呼ばれる種、EX種などが嫌で・・・」と書いてあった。
 ギョッ!自殺する種とは。なんだそれ、と思ったら、別紙がはさんであって、「EX種って何?」。某種屋さんのホムページが紹介されていた。もともと一代交配(F1)のEX(エクストラ)。これまでの自家不和合性を利用したものから雄性不稔利用技術による新品種のことだという。
 母親株を花粉が出ない雄性不稔(細胞の中のミトコンドリア異常)の株に変え、その母親から生まれたこども(キャベツ)はみんな花粉がでない雄性不稔。それを私たちは知らずに食べているわけだ。タマネギ、ニンジン、トウモロコシ、ネギ、ダイコンなどに続いて、キャベツよ、お前か・・・ということ。

まさか・・・人間にあてはめたらおぞましいね。子孫を残せる女性を選別するといったような近未来小説だか映画だかがあったような気がするけれど。





□2011年7月29日(金)

朝日夕刊に「収賄容疑で事情聴取」とあった成田市の水道部の課長は、夜届いた市長より議員宛てのFAXによれば逮捕されたという。昨年度土木課長であった頃、入札をめぐって地元の土木業者に入札情報を提供し、見返りに現金などをもらったらしい。課長逮捕で終わるのか、構造汚職の入り口なのか、県警の捜査に注目したい。

 前市長逮捕の後、小泉市長が入札制度改革を掲げて当選。成田市の公共事業をめぐる業界内のサヤ当ても収まっていた。電子入札による一般競争入札の導入などの改革が功を奏し始めたのか、或いは新たな仕切り屋のもとで公共事業が「安定供給」されているのか、それともその両方か・・・くらいに思っていた。それにしても、制度改革をやっても、汚職の構造は同じだね。

 栃木県下野市では市の教科書選定委員会が育鵬社の歴史教科書を選んだものの、去る21日の教育委員会議で否決されたという朗報。2001年にも、現在の下野市の一部を含む旧下都賀地区の採択協議会は「つくる会」の扶桑社版歴史教科書を採択したが抗議が集中し、採択やり直しで市町村に差し戻し、ひっくり返った歴史?がある。
 下野市教委に聞いたら、21日の教育委員会議には多くの傍聴者が予想されたので広い部屋に移して開かれたとのこと。60人位が傍聴したらしい。採決(投票)は別室だったらしいが、傍聴者は各委員の意見をつぶさに聞くことができたわけだ。

ところで・・・と思って成田市教委に聞いたら、すでに決定している成田市の採択結果や、各自治体の採択結果を受けて8月に開かれる印旛地区採択協議会の日程は公表できない、結果は9月1日以降になるという、10年前と同様相変わらずの秘密主義。印旛地区採択協議会の「要項」に基づくのだそうだ。
それにしても、下野市(栃木県)と成田市(千葉県)の教科書採択をめぐる開かれ度?の差は大きすぎる。どっちが良いかは言わなくてもわかっている、今後の課題。





□2011年7月28日(木)

 「歴史と今を語り合う女性の会」の暑気払い。食事と百家争鳴的おしゃべりで暑さを吹き飛ばす。

 近年、中国では注目すべき恐竜の化石が数多く発掘されているが、遼寧省でジュラ紀後期の地層(1億5000万年前)から新種の羽毛恐竜が見つかったという。最古の鳥?といわれる始祖鳥と同年代の地層であり、骨格など特徴がよく似ていることから同じ分類の新種におさまったそうだ。
 で、始祖鳥をこの羽毛恐竜の仲間として解析したところ、始祖鳥は鳥類というより恐竜に近いとする結果が出たという。6月28日の日記にも書いたけれど、何十年も前から「始祖鳥=恐竜」説はあった。
 あの肉食恐竜の王者ティラノサウルスの仲間にも羽毛が生えていたというから、皮膚むきだしの恐竜のイメージもずいぶん変わってきたものだ。「鳥は羽毛恐竜の一部から進化」ということになるのかな。近頃、化石によっては皮膚の色も解析できるらしい。むむむ・・・早く「恐竜博2011」に行きたい。





□2011年7月26日(火)

 「たいむ」ポスティングしてくれるボランティアさんのところに行った帰り道、下総の某団地に寄った。道路際の山を切り拓いて70位の区画があるかしら。でも建っている家はまばらで、その他の区画は笹や丈の高い草が密生している。以前からこの場所が気に入っていて、散歩がてらにポスティング。
 この団地もバブルの頃開発し、都市部で働く人たちに田舎暮らしや土地神話を吹き込んで販売されたのかもしれない。都立高校の教員をしていた学生時代の友人も、千葉県の山の中の土地を買ったけれど持て余しているのを思い出した。
 あたりはしんと静まりかえり、草むらからは元気な虫の声が絶えない。眼下の谷津田には稲が青々と育ち、彼方の里山との間には小川が流れている。かつては台地から絞られた水を集めて流れていたのだろう。どじょっこやふなっこやアメンボでにぎわっていたに違いない。のどか〜。

 名護市から「美(ちゅ)ら通信」が届く。やんばるの森を背にヌーファの海辺でじんぶん学校を開設しているエコネット・美の活動&生活報告。私も最初からの会員だけれど、なかなか沖縄には行けない。だから通信は嬉しい。旧知の輿石じいじと福島県のいわき市から小学生の息子さんと避難して来ている村重さんの対談「『逃げる権利』を見なおす」が心に残った。原発から逃げてきたところに基地があった・・・沖縄の豊かな自然と基地、福島の自然と原発がいのちの営みを通してつながる対談だった。

 わーい、グリーン・カーテンから初めてゴーヤを収穫した。小さい種類のゴーヤで、ふだん「孤食」の私にはちょうど食べきれるのがいい。





□2011年7月25日(月)

 今日は一日印刷屋さん。台風がくれた真夏の涼のプレゼントでひと息ついたが、また暑さが戻ってきた。土・日は気分が乗ったので議会レポート「たいむ」の79号をつくった。63号からA4サイズだったが、B4に変えてみた。文字が多かったかな?そろそろプリントした原稿を切ったり貼ったりの原始的な版下作りから卒業しようと思っていたのだが、モタモタしている間に面倒臭くなってしまい、今回もこれまでどおり。
 6月にリースで入れた印刷機はパソコンとつないで印刷できるらしいので、10月発行予定の80号からは「たいむ」作りを進化させたい・・・と思う。

印刷機と折機の間を行ったり来たりしながら衛星放送を観ていたら、BBCやフランス2など海外放送はどこもノルウェーのオスロで発生した凄惨な連続テロと中国の高速鉄道事故関連がトップだった。それと、米国債のデフォルト(債務不履行)問題。

オスロは本当に美しい町。ちょっと郊外に出ると緑の中にマッチ箱のような家が点々と並ぶ。晩秋になると煙突から煙があがり、家々の庭のりんごが収穫される。そこで政府庁舎の爆破と労働党の青年集会での銃乱射事件が発生し、90人以上が犠牲になったという。犠牲者の多くはハイティーンの若者のようだ。連続テロの実行犯は「キリスト教原理主義」者らしい。宗教原理主義者であること自体はその人の自由だが、異端や異教、異なる考えや他者を排除しようとする行動が、時に暴力的な抹殺につながりかねないのがおぞましい。

中国の高速鉄道脱線は、脱線して橋梁から落ちたりぶらさがったりしている車両を重機が潰しながら掘った穴に埋めていく映像。目が点になった。すごいなぁ・・・。これじゃ事故の検証もなにも出来ないじゃない?さすがに、中国でも批判の声があがっているらしい。当然だよね。

米国債のデフォルトは今日が赤字上限引き上げをめぐる実質的な問題解決の期限ととらえられていたようだけど、与野党の合意には至っていないようだ。でも米国債のデフォルトが確実に起きるかというと、そうとは言い切れないみたい。それにしても、大震災と原発でガタガタしている日本の円が買われているところをみると、ドルやユーロに比べて、まだマシということかしら?





□2011年7月21日(木)

 朝、北風にかわると急に涼しくなった。台風はUターンして太平洋に抜け、被災地を避けたようだ。よかった。

 今日から学校は夏休み。福島県ではサマーキャンプなどで親から離れて遠出するこどもたちが目立つという。キャンプでも親戚や知り合いの家でもいい、放射能を気にしなくていい場所で夏休みを楽しんでほしい。同時に、様々な事情で地元を離れることができないこどもたちのことも十分配慮しないとね。
  国や自治体は、夏休みの間だけでも放射線量の高い地域のすべてのこどもたちを安全な場所へ避難させるくらいのことを考えるべきだった。チェルノブイリ原発事故の時はバス5000台で汚染地域からこどもたちを避難させたと聞いている。

ずっと心の片隅から消えなかった東電OL殺害事件。昼は大企業のキャリアウーマンとして働き、夜は場末の街角に立つコールガール。他人の生き方にはほとんど興味を持たない私だが、例外的に「なんで?」と関心を持った女性の一人。
 それとは別に、犯人とされたネパール国籍のゴビンダさんは一貫して無罪を主張している。1審無罪、2審無期懲役、上告棄却で無期懲役が確定した。その後再審請求が行われ、8年たった今、再審請求審で新たな証拠が出てきたという報道があった。東京高検の再鑑定の結果、遺留物から確定判決と矛盾する別人のDNAが検出されたという。





□2011年7月19日(火)

 青少年問題協議会。ずいぶん前に2年間委員をやったことがある。この協議会は学校やPTA、ほかにこどもを対象にした各種団体の代表が主な構成となっている。そして成田警察署。行政からは教育委員会、生涯学習部、市民生活部、健康こども部。
 青少年?という言葉の使われ方があまり好きでないのと、対象年齢のこどもがいないこともあって、ほとんど交流したことがない団体や代表ばかりだ。問題、課題、指導・・・といっても、大人社会の問題でもあることを忘れてはならない。とりあえずいろいろ話を聴いて私なりにこども政策?を考えて行きたい。

台風6号が近づいているようだ。小鳥たちのさえずりにかわって雨の音。思わず窓を開ける。日照り続きの大地が雨を吸い込んでいくのを感じた。カンカン照りの日中はしおれ気味だったハーブたちもイッキに元気を取り戻した。
 農家の話では夏野菜たちに赤信号がともっていたようだが、これでひと息ついたことだろう。本当に天の恵み?とはこのこと・・・。

気がつけばなでしこジャパンがサッカー女子ワールドカップで優勝していた。試合の再放送をみたけれど、すごいね〜、素晴らしいね〜、ホ・ン・トによかったね〜、おめでとう!?
 聞くところによれば、「I am 日本人」って胸にプリントしたTシャツを着てはしゃいだ知事もいたらしい。こういう時って、そういう傾向の人がいるよね。
 
 メールを開けたら「田中良太の目覚まし時計」が届いていて、なでしこジャパンの優勝に青鞜社100年がオーバラップしたらしい。「青鞜」が創刊されたのは1911年9月1日とか。
「・・・『女が強くなる』ことが、そのときから始まっていると考えるなら、なでしこジャパンの優勝は、最大の100周年記念となるだろう。」と書いてあった。ふ〜ん、そういう見方もあるのか・・・。

私も「元始女性は太陽であった・・・」という平塚らいてうが雑誌「青鞜」の巻頭に書いた、高らかな宣言を思いだしたわ。100年になるのね!





□2011年7月15日(金)

今日届いた市からのFAXによれば、いずみ清掃工場焼却灰の放射能測定結果として、放射性セシウム134が608ベクレル/s、137が674ベクレル/s、合計1282ベクレル/s検出されたという。ただし国の基準値である8000ベクレル/sを下回っているのでこれまでどおり、民間業者による溶融化、エコセメント化に支障はないそうだ。

一方では、福島県で稲わらやそれを食べた牛の肉から国の基準値(500ベクレル/s)を超える650ベクレル/sの放射性セシウムが検出されたそうだ。牛乳、そして今度は肉用牛と、福島の畜産農家の受難は容赦なく続く。

3月15日には、東日本全域が3基の原発のメルトダウンで放出された放射性物質で覆われたのだから、濃淡はあってもこうした現実は想定?できる。
  そういう意味で、もう安全?な食べ物はないのかもしれない。なにしろ、家庭菜園が危ない、なんて言われるくらいですもの。
 それにしても、成田市では1日約1万食もの学校給食を作るというのに、食品の放射性物質測定機を購入しないなんて、どういうことかしら?お金がないとは言わせない。

ところで、菅首相が13日の記者会見で行った「脱原発社会を目指す」表明は、「自分の考え方を述べた」のだそうで、内閣としての方針ではないらしい。でも首相として、言わないより言ってくれてよかった。
 脱原発というと「原発が生みだす電気に支えられてきた」とか「必要な電気をどうするか」といったモノ言いが金魚の糞みたいにくっついてくる。肝心なことを忘れている。原発を動かすために火力を止めてきたわけで、そのため稼働率48%位で推移してきた火力を動かせばいいではないか。
 更には、発送電分離、送電線の解放、電力自由化を進め、埋蔵電力の活用や安い電力を購入するようになれば日本の硬直した電力業界を抜本的に変えられるだろう。自然エネルギーの開発はこれまで原発がそうであったように国のプロジェクトとし、着実に実現していけばいい。とにかく、原発は廃炉しかないのだ。

そうそう、成田市も電気の購入?にあたっては入札の導入を検討する時がきたと思う。




□2011年7月14日(木)

 医療問題特別委員会。成田日赤病院の視察とその後病院関係者との懇談会。院長先生に救命救急センターから始まって館内の主な医療部門を案内してもらったが、こうした視察は成田市が35億円の補助金を支出して建設された新館の竣工時以来。
 もっともその後、母が入院した時、私が眼科で定期検査を受けた時、知人のお見舞いの時などは関係するところをちょっと覗いてはいたけれど。

 新生児センター(NICU)では、保育器で育つ赤ちゃんたちに思わず母性が目覚める瞬間を味わった。26週で生まれたという赤ちゃんを前に、院長先生は「もう大丈夫でしょう」と言う。よくぞここまで・・・と思う。先日新聞で、保育器の中の赤ちゃんに昼夜の区別をすると体重の増加がみられたとの記事を読んだばかりだったので看護師さんに聞いたら、ここでは既に実施されているそうだ。

 ところで、これまでは地域とのつながりの中で一次救急も受け入れてきた成田日赤だが、一昨年の内科医不足でそれも出来なくなる事態に直面し、成田市では一次救急を維持するため成田日赤に対して年間約1億4000万円(人件費)を負担しているのが現実。こうして様々な角度から病院の中を見せてもらい、率直な話を聞いてみると、高度な医療を担保するためには成田日赤の役割を正当に理解する必要があり、市や議会にも地域医療充実のための努力や対応策が必要だと思った。もっとも、医療崩壊が問題になっている日本にあって立ちはだかる壁は大きいけれど。
 同時に、議会の医療問題特別委員会の在り方も再検討すべき時。これは委員長も十分認識しているようなので、他の医療機関も視野にいれた地域医療全体について市民の立場から議論していけるようになるといい。

フランス革命記念日。1789年の今日、廃兵院で小銃と大砲を奪った群衆が、武器と弾薬があると思われていたバスティーユ監獄を襲撃し、革命に初めて民衆が介入した事件であり、フランス革命の象徴となった。
 その後8月26日に開かれた憲法制定国民議会は、人間の自由・平等の権利、自由・財産の安全及び圧政に対する抵抗の権利、法の支配、言論・出版の自由、私有財産の不可侵といった近代市民社会の基本原則を確認する「人権宣言」を採択した。
 その後ナポレオンの登場などを通して近代ヨーロッパの歯車が音をたてて回り始めるが、いっぽう現代社会の基本を方向づけて行ったのは同じ頃イギリスから始まった産業革命。そういえば私の高校時代の恩師は、「世界史」の授業をナポレオンの登場あたりから教えたいと苦心していたっけ。





□2011年7月13日(水)

 あつつ・・・い。でも、照りつける日差しに向かってゴーヤが元気に育っている。黄色い花も咲き始めた。節電がらみで今年はこれまでにも増してつる性の野菜や花が話題になっていたから、では私も・・・と思って植えてみた。だいぶ遅れて植えたからまだ日除け?にもならない。でも、ツルの勢いがいいから、きっとそのうち軒下にグリーン・カーテンがかかると思うわ。

 柏市では、市内にある清掃工場で出た焼却灰から1キロあたり7万ベクレルを超える高濃度の放射性セシウムが検出されたという報道があった。一方流山市の清掃工場でも焼却灰1キロあたり2万8100ベクレルが検出されたという。樹木の枝や葉を焼却したために数値があがったとみているようだ。
 柏市、流山市などは、3・11の原発事故によって放出された放射能のホットスポットと言われている地域だ。やはり・・・と思わざるを得ない。
 成田市のいずみ清掃工場の焼却灰も測定に出しているようだが、結果の報告は来週になるかもしれない。

今日は成田市の浄化センターし尿焼却灰の放射能量測定結果がFAXで送られてきた。7月7日に採取したもので、放射性セシウム134が449ベクレル/s、セシウム137が478ベクレル/sで、合計1キロあたり927ベクレル検出されたという。これまでは茨城県の業者が引き取り有機たい肥となっていたようだが、堆肥化する基準値200ベクレル/sを超えるので一般廃棄物最終処分場に埋め立てることになるようだ。その一般廃棄物最終処分場、平行滑走路建設で埋めてしまったので成田市にはない。銚子の処分場に埋め立てをお願いすることにになるらしい。





□2011年7月11日(月)

 朝、モンキチョウが2羽翔びまわっているのが目に入ったので庭に降りてみると、去年植えたけれど花をつけなかったオレガノに、薄いピンク色の花が咲いていた。梅雨が明け、乾燥した空気と強い陽射しの中で西洋ハーブたちが花の季節を迎えた。

狭い庭なので私が植えるのは食用ハーブなどが中心。でも、花は花瓶に生けると真夏の、遠い西洋の野の香り(たぶん)を漂わせてくれるし、茂った葉はお風呂に入れてリラックス。それに、チョウやミツバチのお客さんが花の蜜を目当てに訪れてくれるが何より嬉しい!

この暑さで、私の心身のバランスが安定しているのは小鳥たちが日の出を察知してさえずり始める頃から午前中。そして午後5時から9時くらいまでの間。農耕民族のDNAだけでなく、人類進化のDNAもいろんなところで作用しているような気がする・・・などと勝手に自己弁護したりして。それにしても、日本は温帯モンスーンから亜熱帯気候に移行しているのだから、それに見合った暮らし方、働き方を考えないと・・・。
 私は電力不足?は原発を存続させるための電力会社はじめ政・財界の深慮遠望だと思っている。でも電気使い放題よりは節電?のほうがいい。ただし節電にもやり方がある。なんだい、と思うような節電フェチ?は自分でやるぶんには自由だが、人に押し付けるのは迷惑だ。

まあ、今年の夏は働く人たちがまともに(有給)休暇をとって家庭でゆったりと過ごす、企業もしっかり夏休みをとる、それで電力消費はずいぶん落ちると思うよ。私たちはまだ収束もしていない原発事故の中で生きているのだから、電力不足キャンペーンに踊らされず、これまでと違った創意工夫をしてみないとね。





□2011年7月10日(日)

 生物多様性JAPAN主催の緊急・公開フォーラム「災害と生物多様性―災害から学ぶ、私たちの社会と未来」が千葉大学で開催された。

 3・11の地震・津波・原発による未曾有の災害は、人々の暮らしと産業、地域と日本文化を支えている生物多様性に大きな被害を与えている。復旧・復興への様々な努力の中で、私たちが生かされている生物多様性と生態系サービスの視点をしっかりと位置付け、持続可能な新しい社会を築いていくために意見・情報交換が行われた。

 フォーラムでは基調講演の後@過去の津波被害や津波が沿岸に生息する生物に与える影響、災害と動物、放射能災害の復興(警戒区域20q圏内の動物(家畜)の保護についてそれぞれの専門家による講演A里山里海の被災と復興というテーマで福島の林業現場や千葉のケース、銚子のホエールズウオッチングと津波、災害復興と里山里海の再生など現場からの報告とディスカッションB今回初めて日本では決定的に立ち遅れている標本レスキュー?について、被災地の海藻、植物、昆虫標本などについて、博物館の学芸員ネットワークが果たした役割の重要性がそれぞれ専門に取り扱った現場の学芸員さんたちから語られた。

 総合討論では、@ジェンダー視点から見た災害と生物多様性、A環境NGO・WWFジャパンの取り組み、B環境省の取り組みが報告され、最後に兵庫県立人と自然の博物館館長岩槻邦男さんと前千葉県知事・生物多様性JAPANの堂本暁子さんによるまとめと提言、参加者による緊急アピールの採択で終わる。

午前10時30分から始まり、お昼の休憩をはさんで午後5時過ぎに緊急アピールの採択という長時間にわたるものだったが、私の眠りかけていた脳細胞が久しぶりに活性化。地域で出来ることは何かを考えながら帰途につく。





□2011年7月9日(土)

 九州北部から北陸まで、一気に「梅雨明けしたとみられる」とか。例年より8日早いらしい。梅雨入りも早かったし・・・。今日は文句なしに空の色も陽射しも真夏色。
 スペアミントとペニーロイヤルの花が咲きはじめ、アゲハとモンシロチョウが訪れていた。ハーブの香りは花の咲き始める頃が一番強いという。ハサミにふれただけであたりに香りが漂う。こんな暑い日に一番爽やかな飲み物はやっぱりミント・ティーのオン・ザ・ロックね!

 昨日届いた「週刊金曜日」(854号)に私の好きな大藤理子ちゃんが書いていた。
「わっはっは。性格わるぅ〜菅直人。『一定のメド』を逆手にとっての居直りと居座り。『この顔を見たくなければ早く法案を通した方がいい』だなんて、フツーの人間にはなかなか言えることではない。・・・しかし、だからこそ私はこの際、半ばやけっぱちで菅を支持したいと思う。脱原発を進めるためには、菅の性格の悪さは武器になると考えるからだ。・・・禍福は糾える菅のごとし。」あっはっは。国会中継の録画を観ながら、私も同感。

でも、笑ってばかりいられない。同じ「週金」と、朝日新聞朝刊にも掲載された福島第一原発から漏れた放射能の広がり―Radiation contour map of the ukushima aiichi accident?。火山学者で群馬大学教授早川由紀夫さんが作成した放射能汚染地図をみると、成田市もそのコンター内に入っている。 
 昨日も高齢の市民の方から直接、こどもの保護者の方からFAXで、今後市が行う全ての測定結果を逐次「広報なりた」で知らせてほしいという声が届いた。市民は正確かつ徹底した情報公開を求めているのをひしひしと感じる。





□2011年7月7日(木)

来春5月には全原発の稼働停止という現実性がみえてきた。今夏稼働する原発は14基?その後それらも点検に入り、現在点検で停止している原発、運転再開できないでいるものを含めてさらにストレステスト(核攻撃をも想定した安全性評価)が加わった。
 それだけはさせたくないという動きも活発?だ。いやはやというかやっぱりというかガックリするようなやらせ?も昨日の国会質問でバクロされた。九電の玄海原発の運転再開問題に関連した経産省の説明会(6月26日)を放送した番組(地元ケーブルテレビ・ネット配信)で、再開賛成メールを送るよう九電が自社や子会社の社員を動員していたという。
 それも「再開容認の一国民の立場から、真摯にかつ県民の共感を得うるような意見や質問を発信」するようにという念の入れ方。

原発国民投票を求める動きが表面化してきた。朝日オピニオンでは2日に耕論で直接国民に聞こう?と主張する財務副大臣の桜井充さん(民主党)、6日争論では原発国民投票をめぐりミスター国民投票ともいうべきジャーナリスト今井一さんが自分たちで決め、責任もとる?と実施を求め、前原誠司さん(民主党)は「白か黒か」の単純化は危うい?と反対する論陣を張った。
 桜井さんとは10年ほど前に私が所属する市民団体と意見交換したことがあるが、もともと直接民主主義の手法を活用することに理解を示していた。
 住民投票には熱心だけど、国民投票となると腰が引けてしまう政党や人々がいる。でも、民主主義の原点に戻れば主権を地域や国で区別するのは矛盾している。もっとも国民には正しい判断?ができないと思っている人にはこの民主主義の原理原則は理解できないだろう。でも、この直接民主主義の主権行使の手法は国民の成熟?度で論じる性格のものではないと、私は思っている。

かつてヨーロッパ各国でEU加盟(マーストリヒト条約)の賛否を問う国民投票が実施された。16年前議会の視察でスウエーデンに行った時、「この前の国民投票でEUに加盟したけれど、野党の党首は加盟反対。今度の選挙で野党が勝てば、もう一度国民投票をやるかもしれない」という声を聞いた。
 人民主権が確立している国にとっては、住民投票・国民投票は主権の切り札、疑問の余地のない制度なのだ。日本くらいじゃない?政治家も国民も「主権」に及び腰という不幸な「民主主義国」。

住民投票・国民投票で民主主義の大地を耕す。十数年来、そんな考えで市民運動をやってきた。原発国民投票―YES ON! 日本の未来と原発は共存できるか、いま国民はこの課題を突き付けられている。どうするか、国民に聞いてみたらいいではないか。





□2011年7月6日(月)

 「水稲ヘリコプター防除のお知らせ」が回覧で回ってきた。成田市植物防疫協会が対象にしている旧成田は7月21日・22日・23日・29日の4日間で、6地区に散布される。そういえば今年は散布面積を聴いていなかったことを思い出し、さっそく農政課に問い合わせたら、申し込み面積は276ヘクタールとのこと。
 ちなみに香取植物防疫協会で実施している下総地区は533ヘクタール、大栄地区は335ヘクタール。

 2007年にそれまでの有人ヘリコプターによる散布を中止、無人(ラジコン)ヘリに切り替え、一斉防除から地区ごとの防除となって、前年約1500ヘクタールだった散布面積が約600ヘクタールと激減した。その後4年でさらに半減したことになる。
 
 回覧には安全対策と近隣市町村の予定日、住民の健康に関しては散布薬剤を浴びたり吸い込んだりして被害を受けた時にでる各種症状、連宅先、緊急時の指定医療機関も記載されている。これらの記載項目はかつて市民からの要望で実現したものだ。

ただ、いったん散布された農薬は気温の上昇とともに気化して大気に混じる。影響を受けるのは散布区域の住民だけにとどまらないことだ。農薬を散布する場合は、さらに適期・適所を望みたい。

今日はシネコンのレディース・デーだとかで、妹と姪と3人で「SUPER 8」を観た。こどもたちが主人公のSFモノのようだから「ET」みたいなストーリー展開を期待してハンカチを用意していったのだが・・・。
 ものすごい高度な科学水準のハナシのはずだが、グロテスクな破壊と暴力に満ちあふれていた。東日本大震災の巨大津波の破壊力を目の当たりにした後のせいかしら、そんな破壊と暴力がとても薄っぺらなものに思われたけれど。
 映画のところどころで現実に引き戻してくれるこどもたちそれぞれの家庭環境や、最後にこどもと宇宙生物とのこころの交流をもってきたのが救いかなぁ。





□2011年7月4日(月)

 入札等監視委員会を傍聴。2008年1月から年2回、1月と7月に開催されてきた。

菊地雅史委員長によれば、1回目から3回目は談合問題などから落札率に着眼し、これでいいのか、といった審査が中心だったようだ。その後は、入札改革の流れが業者間の競争を激化させ、低落札率が増えたことに着眼。この金額で品質は確保されるのか、労賃のピンハネにつながらないかといった質問が集中した。そして最近は、発注形態。随意契約などが取り上げられ、なぜこのような発注形態になったのか、という質問が集中したという。この経緯については私もほぼ傍聴していたので、納得。

談合の排除と公正な一般競争入札を実現するために行われてきた公共事業の入札制度改革だが、ここにきてくじ引き談合や恣意的な要素が入り込む総合評価方式の拡大など、新たな課題も生じている。巨額な税金が投入される部門なので注目していかなくてはいけないだろう。

通りがかりに会った道路管理課長さんから、「さっそくニームをつかいましたよ」と報告をいただいた。6月議会で街路樹の害虫駆除には植物由来の防虫剤を使用してほしいと要望し、住宅地域で一部使用するという答弁をいただいていたが、時節柄もあり早々と実現して嬉しい。学校や保育園、公園なども有機リン系やネオニコチノイド系神経毒を使用するのはそろそろ終わりにしてほしい。まき散らされる有害化学物質、原発が吐き出した放射性物質・・・根っこは同じ。

今日はアメリカ合衆国のインディペンデンス・デー。1776年の今日、12の植民地代表で構成される大陸会議は独立宣言を採択した。起草者はトマス・ジェファーソン。生命・財産・及び幸福を追求する権利としての自然権・自然法、社会契約論に立つ政府の役割、人民主権、革命権など、思えば私の胸も熱くなる。「独立宣言」もまた、人類が「権利」のために血と涙と汗で闘い築き上げた金字塔の一つなのだ。





□2011年7月2日(土)

 遅ればせながら父の日?のお祝いに、好きなチョコレートケーキを持って行く。94歳になった今も、コーヒーやチョコレートが好き。

 だいぶ記憶がおぼろになった父を囲んでひとときおしゃべりした後、妹と弟のつれあいと一緒にお墓参り。猪森台のその一角は椎の古木が十数本、「もののけ姫」の世界をほうふつとさせ、原初の霊気が漂うような場所。
 年代的に墓地が先か椎の木が先か知る術もない。何しろ、椎の木はみんな天寿を全うしそうなものばかり。私としては、故郷を見晴らせる椎の木の森を永眠の地を選んだと思いたいのだが。

 墓地のそばにある実家の畑では、去年4本植えたルバーブがすっかり大きな株に成長していた。春に葉をすっかり虫に食べられてしまったようだが、この時期のことでまた青々と茂り、クキもずいぶん太くなったので早速数本収穫。来年はジャムをたくさん作れそう・・・。
 周囲の畑で作業していた人たちからカボチャ、トウモロコシ、ジャガイモ、ダイコンをいただき、実家からは庭の隅のハウスで育ったキュウリやナスをみやげにもらい、久しぶりにカントリーば〜ばになった気分。帰ってからは野菜たちを漬けたり、煮たり、蒸したり、保存したりで大忙し。この勢いで、グランドサンのバスケの試合(近畿大会)の応援に行きたいものだ。





□2011年7月1日(金)

 教育委員会より、「成田市内小中学校のプール水中の放射性物質測定結果(速報値)」がFAXで送られてきた。6月28日までに美郷台小(7月15日に実施予定)を除く28の小・中学校のプール水を採水・測定した結果、放射性ヨウ素、放射性セシウムいずれも不検出だったとのこと。

 教育委員会では、6月16日付けで保護者に対し、「プールの水は流し、清掃し、新しく安全な水に入れ替えた。水は絶えず循環させており、大気中の放射線量から推定しても水の入れ替え後に混入する量は極めて微量と推定される。従って水泳学習は安全に行えると判断した」という通知があったという。
 それに対し保護者からは「推定ではなく、きちんと測定して安全だとする情報が欲しい」というメールが私のところにも届いたりした。そういう保護者の声に押されてのプール水測定だったのだろうか。

 ところで、先日子ども健康ネット総会で東葛地域の議員から聞いた話だが、その自治体ではプールの廃水が流れる側溝や流れ込むマスの水面から1.5μ?/hという濃度の放射性物質が検出されたという。また、雨樋の下の線量が高い傾向なので、その部分だけでも除去したほうがいいという声もあった。こどもたちの生活環境から被曝放射線量を少しでも減らすよう努めるのは大人の責任だ。 

成田市でも、市民の声に押されて5月末から市独自に保育園・幼稚園、小・中学校、こどもの遊び場やプールなどで放射性物質の測定を始めている。発注してあったサーベイ・メーター2機が7月に納品される。8月に入ると、毎週小・中学校、幼稚園・保育園等71ヵ所を測定するとともに、市役所、2支所ほか計5か所の大気測定を行うという。
 市3月中旬にどっと放出された放射性物質の汚染はずっと続く。市民は何よりもまず行政の責任で測定し、公開してほしいと願っている。そういうことを考えると、食品の線量も測定できるサーベイ・メーターを購入すべきだ。

いずれにしても、問題があればすぐ対応できるような体制と、記録をきちんと残して今後市の防災計画見直しにあたっては「放射能防災」に生かせるようにしてほしい