2006年12月


ダイアリー

□2006年12月28日(水)

ああついに・・・ニュータウンの街路樹もすっかり骸骨のようにせん定されてしまった。造園業者がやるのだから例え見た目が痛々しくともあれが専門の伐採方法かと思っていたのだが、実は安上がりか手抜きの「悪い例」の伐採方法だということを植物の専門家から教わった。あんなにブツブツ切っているから、春になると小さな枝がバクハツするのだそうだ。少し手を加えて自然に伸びる枝を残しておいてほしいな。

昨日の毎日新聞、今朝の朝日新聞県版に、成田市教委が請願法に基づき純君の署名を受理することになったという記事が載っていた。当然とはいえ、二度とこういうことがあってはならない。しかし、26日(火)午後教育委員会議が開かれこの件が報告されたが、その時の様子を記録で知るにつけ、市教委はいったい何を学習したのかこころもとない限りだ。

請願法を根拠にするまでもなく、私たち国民・住民は憲法で保障された基本的人権に基づく権利として日常的に請願や署名活動をしている。その常識が市教委には希薄だったということなのだ。課長や教育委員が請願法という「古い法律」に気が付かなかったなどと<B>会議で笑ってる場合じゃない

「署名を受理しない」という9月の決定については弁護士に相談したというが、「要望書は受理しても署名は受理しなくていい」などと助言するような弁護士が本当にいるのだろうか?いるとしたら市民の権利に無自覚なそういう弁護士に税金を使って相談するのはもうやめてほしい。

9月に要望書と署名が提出された時、先入観を捨てて真面目に対応をしておけば、16300人余の署名をつき返さなくてもすんだのだ。やっぱり、全てを統括してきた教育長の責任は重い。

□2006年12月25日(月)

ハッピー・ホリデイ!最近、ニューヨークなどのクリスマス商戦では、キリスト教以外の宗教も配慮して「メリー・クリスマス!」の替わりにそう言うところがあるらしい。クリスマスにどんな挨拶をするか、毎年悩みの種のようだけど、今年は「メリー・クリスマス!」にこだわるキリスト教原理主義者の攻勢が去年より静かだという。世界中から人が移り住むアメリカのことだからもはやキリスト教による画一化は無理。それぞれが自分の宗旨にふさわしい言葉や祝日もある。信教の自由を求めメイ・フラワー号で新天地アメリカに渡った清教徒(ピューリタン=プロテスタントの一派)の歴史に学べば、特定の宗教を押付けるわけにはいかないだろう。

やっぱり・・・今日、スーパーに買い物に行ったら生食用の牡蠣が置いてなかった。私は生牡蠣が大好きで、牡蠣の美味しい季節には肉や魚よりも生牡蠣に目がいってしまう。今日はいちおうクリスマスだし、メインは生牡蠣のはずだった。ノロウイルスのせいね。でも、なんで生牡蠣なのかしら?私はもう何度も食べているのになんともないんだけど。安全第一といっても、因果関係がはっきりしないのに特定の食べ物を犯人扱いするのはどうかしら?

 O157の時のカイワレダイコンとアナロジーした記事があったけど、そうだとしたらノロウイルス集団感染の今回は生牡蠣が犯人?にされかねない。実はあのO-157騒動の時、関西の人たちの間では早くから原因は給食に使った「肉」じゃないかって噂していたらしい。でも、それが表に出た(つまり私が大坂の知人から聞くようになった)のは、政治家や役人と結びいてのしあがった大阪の食肉業者H社の大がかりな不正が摘発されてから。それにしてもいっせいに「自粛」ということで生牡蠣がお店から姿を消すなんて、気持ち悪い。

ところで、O-157事件についていえば、あれ以来学校給食では温野菜。きゅうりまで茹でるという。バナナも消毒。一度検疫を通過しているから二重の消毒。給食調理員も殺菌剤漬けの毎日が今も続いているらしい。家庭ではそんな神経質なことはしていないはずなのに、ホントにやりすぎだと思わない?あのカイワレダイコン犯人説を思い返すにつけ、ついまたどこかの陰謀ではないかと思ってしまう私。この頃疑い深くて・・・。

□2006年12月22日(金)

冬至。どんより曇って、寒い。ふと北半球の緯度が高い地方を想像してみる。太陽がどんどんやせ細っていって、今日は太陽の死と闇の支配を象徴する日。でも、ここから太陽はまた少しずつ輝きを増していく。クリスマスがキリストの誕生日でないことはもはや世界の常識だが、暗く長い冬を過ごすヨーロッパにキリスト教を布教していくには、太陽が新たに輝きを見せ始めるこの時期に行なわれていたアニミズム信仰に拠るお祭と、キリストの復活を重ねあわせて祝うことはとても効果的だ。いつからそうなったかはわからないが、こういう伝説は胸がわくわくする。

ところで、そのクリスマスは25日だが、イエスの本当の誕生日はいつか・・・。聖書には死んだ日は記されているが生まれた日は記されていない。ただ、生まれた日「羊飼いたちは戸外に住んで夜間に自分の群れの番をしていた」とあるので、雨の多い、気温の非常に下がるベツレヘム地方の12月に合致しないのでは・・・というのが聖書に忠実なクリスチャンの話。

グランド・サンにユニセフのカタログからアルパカのマフラーをクリスマスプレゼントに贈ったら、「マフラーが欲しかったのでありがとう」という手紙が今日届いた

□2006年12月21日(木)

日本の50年後の出生率は1.26、国民の4割が65歳以上という世界一の超高齢社会が出現するという。国立社会保障・人口問題研究所が将来推計人口を20日に発表した。総人口の1億人割れは前回推計より5年早まり、46年で9938万人に。100年後の2105年には4459万人で現在の3分の1に減るそうだ。

100年後の人口は6000万人くらいだと思っていたので意外に急激な減少だ。少子高齢社会を支えるには男女共同参画(平等)による社会・経済制度を構築していく以外にない。ジェンダー・バッシングを助長したり外国人への排外主義的政策を残したままではこの国はたちゆかなくなることが目に見えている。

ところで、成田市はあともう少しで122000人。成田市の場合、当分の間は微増が続くだろう。西暦2000年頃までは、多くの自治体は右肩上がりの人口増加(将来推計)で総合計画を策定し、まちづくりをやろうとしてきた。これからは地方も一極集中広大な過疎化が進むと思うので、人口減少を想定したまちづくりとなる地方自治体が増えてくる。自治体財政の危機的状況も併せて、人口も税収も減少することから計画を作ることになる。そうした作業はこれまで多くの自治体では想定外だったのではないかしら?地方自治体の危機は民主主義の危機にもつながりかねないので見過ごせない。

「歴史と今を語り合う女性の会」忘年会。1年間のおしゃべり納め。このワイワイ会議は30代から60代の巾がある。私自身森羅万象がおしゃべりの対象だから堅苦しくならない(と思う)。1月の例会は新年会。

□2006年12月20日(水)

1日から始まった12月定例会最終日。2日の市長逮捕という重苦しい現実を引きずりながらだったので、ずいぶん長かったような感じ。議会事務局長も、いつもの(議会の)倍も長く感じたと言っていた。

本会議終了後全員協議会が開かれて、執行部からの報告があった。①市長の収賄事件に関する市の対応について、②(仮称)公津消防分署建設工事(建築工事)請負契約について、③公津の杜小学校在籍の重度心身障害児に対する水分補給等を求める署名の受理について、④成田空港北伸に伴う成田クリーンパークの対応策についての4点。いずれも、成田市の姿勢が問われる重要な課題だ。

③については、かねてより私が「市教育委員会が16300名余の第一次署名を一時預かりとした後に不受理とし、持ち帰らせたことは、憲法第16条の請願権、それに基づく請願法第5条に違反しているので(市教委の判断ではなく)成田市としての見解を明確にしてほしい」と総務課に要望していたことの結論。

すでに15日夜の段階で総務部より「顧問弁護士に相談した結果、法に基づき受理すべきとの回答を得たので市教委に伝えた」との連絡があった。それを受けて市教委が署名受理を決めたのはよかったが、全員協議会での市教委の説明では「預かり置きしておいた署名</B>を要望書同様受理することにした」と、あたかも署名は預かったまま市教委にあるかのような発言を行なった。そりゃぁないぜ、セニョール!

□2006年12月19日(水)

福島、和歌山、宮崎と、相次いで3人の知事が逮捕された全国知事会は昨日の総会で談合廃絶への宣言を採択したという。談合ができないようなシステムの構築や法的規制を強化していくことは公共事業を進める上での緊急の課題といえる。昨日の夕刊では、三重県が知事など3役が職員に「口利き(政策への不当な働きかけ)」をした場合公文書として記録し、情報公開の対象にすることを決めたという。これまでは議員までだったようだ。

私も、04年9月議会で「(仮称)口利き要綱」(佐倉市ではすでに規則がある)の制定を提案したことがある。その年は4月頃から談合情報が乱れ飛び始めた。今思えば、前市長とそれに連なる面々が成田市の公共事業をわがものにしようと画策し、対立する利権勢力との間で激しい抗争(公共事業争奪戦)が繰り広がられていた(と、私は思う)頃だった。

それまで契約案件にはあまり関心がなかった私も、あまりのひどさに幾つかの問題提起をした。その一つが議員やOBなどを含め、外部からの圧力を排除するための仮称口利き要綱と、内部通報制度だった。その時は「他市を調査し、検討する」だった。

しかし行政が要綱制定に動く気配もなく今日にいたっている。今回のいずみ清掃工場運転管理委託収賄容疑事件では、入札への意向を決めた環境部に対し随意契約を継続するよう前市長や議員の執拗な働きかけがあり、結果随意契約が継続され、その見返りに業者から市長に1000万円(今年も数百万円)が渡ったということだ。

15日の総務常任委員会で、改めて制定を要望しておいた。市長も犯罪に手を染めるのだから、この際当然市長や助役からの働きかけも記録の対象にし、情報公開の対象にすべきだ。新しい市長が決まる前に制定してほしい。行政情報はほかならぬ市民のもの。徹底的に開示し透明性を高めていくべきだ。

□2006年12月18日(月)

今年も大内さんの「木洩れ日りんご」と白岩さんの晩三吉梨が届いた。

「木洩れ日りんご」生産者大内さんのメッセージは、私もりんご畑にいるような満たされた気分にさせてくれる。「吾妻山の美しい山なみにも、白い雪が降りて、今年も『ふじりんご』の収穫が始まりました。一見同じように見える、りんごの葉一枚一枚の中に、実はそれぞれ異なった役割と使命があるのだそうです。無数のアンテナとして、目には見えない『何か』を感受し、日々、母なる木を守り続けているのでしょう。一枚一枚がかけがえのない存在です。着色のための葉摘みや早採りはせず、ゆったりと育まれたりんごは、栄養価も高く、りんご畑の木洩れ日のような色合いとなります。今年は子供会や保育園の子供達がたくさんりんご畑を訪れましたので、賑やかな笑い声のシャワーを浴びて、幸せいっぱいの『木洩れ日りんご』となりました。」

大内さんご夫婦は梨、ラ・フランス、ふじりんごを減農薬栽培していて、秋から冬にかけて季節の美味しさを届けてくれる。

日本海を臨む京丹後市白岩さんの晩三吉は冬の梨。赤ちゃんの頭くらい大きくて、食べ応え十分。みかんに飽きたお正月頃が美味しい。米子市に1年半住んだ頃、雪がチラつくこの時期に安来市の生産農家がリヤカーを引いて訪問販売に来ていたことを思い出す。

野菜も果物も、たいていのものは一年中手に入るが、味も栄養も旬の露地物に勝るものはない。さらに地場産ならなお良い。子供の頃、祖母から「お釈迦さまは三里四方のものを食べなさいと言った」と聞いたことがある。要するに「地場産を食べなさい、それが体の為に良い」ということ。本当にゴータマ・シッダールタがそう言ったかどうかわからないが、祖母は教訓的なことはたいてい「お釈迦さま」の話として私に教えてくれたっけ。

今日は母の一周忌。法要は1118日にすませてあるが、妹とお墓参り。月命日に墓参りを続けて1年が瞬く間に過ぎていった。

1年前の今日、同じように冬の陽射しが眩しかったが風は肌を刺す冷たさだった。午前9時48分、家族が見守る中で母の呼吸が途絶えた時の言葉にならない喪失感を抱きしめたままの私。突然のように逝ってしまった母を思うにつけ、恨めしいより恋しいと思う。 

□2006年12月17日(日)

あらっ!もう1週間が過ぎてしまった。なんとなく慌ただしかったのでパソコンに向かう気分になれなかった。15日(金)の総務常任委員会で12月議会全ての審議は終了した。21日最終日を残すのみ。0612月2日、贈収賄容疑による前市長逮捕は成田市の汚点として歴史に長く語り継がれるだろうし、忘れてはいけない。

 しかし、事件はまだ終ったわけではない。15日朝日新聞朝刊は全国版で前市長再逮捕を報道していた。さらに広がる余地も残されている。また、市の公共事業をめぐって談合(調整)はなかったのか等々、捜査の行方を注目していきたい。

議会も無関係とはいえないと思う。噂されるように、TECの随意契約継続を目的にした入札導入の妨害に関与した議員、また、同業他社からの依頼で契約見直しを働きかけた議員の存在。そしてこの件ばかりでなく、議員が業者のエージェントのような役割で立ち回る例が常態化しているのではないか。業者の利益を代弁するような議員が厳しく行政をチェックできるわけはない。

市長の犯罪が生まれる土台には、風通しの悪い行政の体質がある。市民の立場としては第3者機関として行政を監視する市民オンブッド(オンブズマンやオンブズパーソンよりこのほうがスッキリする)の立ち上げが課題ではないかと思う。

15日には参院で改正教育基本法が賛成多数で可決され、成立した。また、防衛庁も「省」に昇格した。即、教育勅語や軍国ニッポンに逆戻りするわけではないだろう。しかし、「改正」を意図した人たちが戦後の民主主義に基づく制度(その精化が日本国憲法に体現される国民主権・基本的人権の尊重・平和主義)を「戦後レジーム(体制)」として忌み嫌うところから出たものだから、今後どんどんシフトを変えた復古的な動きも生じてくるのではないか。これから注目すべきは憲法改悪、そして彼らが半壊れの象徴天皇制をどう利用するかということ。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎が相次いで集団発生しているという。16日に山口県で開かれた全国中学校駅伝大会(山口県)に参加している子どもたちの中でも15日頃から集団発生したというニュース。結局大会に出場できなかった学校もあったようだ。さぞかし残念だったことだろう。グランドサンも参加していたが、宿泊先は問題なかったようだ。

□2006年12月9日(土)

今日は1日中小雨が降り続いたが、冷たく湿って気持ちよい土曜日だった。CDを聴きながら今週は慌しくて出来なかったメールの返事や書類の整理。それからFAXのインクと黄色いバラを買いにいく。インドからという輸入バラが安く手に入るのはとても嬉しい。でも、こんな値段で生産者にどのくらいのメリットがあるのかしら?気に懸かりつつも、大好きな黄色いバラをガラスの花瓶に投げ入れて気分をリフレッシュする。

夜は、成田市政の行く末を気にかけている人たちと話し合う。

□2006年12月8日(金)

経済環境常任委員会でいずみ清掃工場関連の集中審議があった。「責任を感じている」という議員の声を聞くにつけ、結局、市長逮捕に至らなかったら、相変わらず問題は隠蔽されたままだったのかと思うと、ゾッとする。改めて、これからの成田市政の課題はいうまでもなく徹底した情報公開から始まると思った。情報公開条例が1億円のコストダウンを見込んだ起案書の存在や、環境部長が前部長からの引き継いだ文書(市長の指示で随意契約にする旨)の存在を明らかにしたことは、市民にとって救いだ。少なくとも、環境部は真相解明のために市民の側に立ったということだから。

ところが、審議の中でこの引継ぎ書を情報開示したのは公務員の守秘義務違反ではないかという質問をした議員がいた。いやはや・・・。視点がずれれば「市長の犯罪を隠蔽すべきだった」になりかねない。何か勘違いしているのなら「マジ?」ですまされるが、この情報開示は疑問だと本気で思っているとしたら・・・××さん、もうこれ以上あなたのことを私のホームページで書かせないで、と言いたい。

次の市長が誕生する前に、職務代理を中心にやっておいてほしいことは職員がパブリック・サーバントとして市民に奉仕できるように、さまざまな角度からこうした汚職につながることをシャットアウトさせるような制度をつくること。入札制度改革や口利き要綱(或いは条例)を制定して効果的に運用しないと、パブリック・サーバントである職員も潰されてしまいかねない。今回の事件につながる事例も、市長からの圧力、業者のエージェントのようにうごめく議員たちの圧力など、モロモロの確執の中で担当部職員が苦しんだであろうことが手にとるようにわかる。そのうち職員も腐ってしまったら、成田市民にとってこんな損失はない。

□2006年12月7日(木)

一般質問が終った。答弁するはずだった人の席がポッカリと空いていて、職務代理(三谷助役)の読む答弁がなんともピンとこなかった。今日は来年年明け早々の1月21日に実施される市長選挙の補正予算が提出された。総額4956万9千円。市長選挙単独でこれだけかかるのだ。小林前市長のフトコロに入った容疑は1000万円、プラス選挙で約5000万円。約6000万円の税金が市長逮捕関連で使われるわけで、これだけでも市民が払う代償は大きい。

 納税者(タックス・ペイヤー)としての市民はどう考えているのかしら?

今日、県警捜査2課で今回の事件を担当しているという人が私の話を聞きたいと、秘書課長を通して言ってきた。私は、いずみ清掃工場の運転管理委託料が高額であることを担当部や決算審査、予算審査、一般質問で発言してきた。それは、私が市議になって以来入会している「千葉財政研究会」(中心は市民ネットワーク千葉県の議員の人たちで、私も誘われて会員)が地方財政の専門家を講師に招いて月1回開いてきた勉強会で得た情報や資料によって、「成田は高い!どうして?」と思ったことがきっかけだった。今年6月議会の一般質問でもそう言っている。庁内で15分ほどそのいきさつを話した。その人の質問は、なぜTECが市長の1000万円要求を呑んでまで受注にこだわったかというと、実はTとかいう会社が「某市議に資料を提供して自社の売込みをしていた」からだという。「TECTも某市議の存在は認めているが足立さんの名前はどこにも出てこない(くるはずないでしょ!)」、一体どこで高いと思ったのか、どこからの情報だったのか・・・6月議会の質問でおおよそはわかるが、「その辺りをお話いただけないか」、ということだった。

これまで私は、この種の質問にはかなりきわどいところがあって、場合によっては誰かから頼まれたり、誰かを利すると思われかねないことはわかっていたが、それでもあえて質問したのは、それがほかならぬ市民の利益につながるからだった。でも、まさかそんなことで「お尋ね」されようとはネ。

今日のことや、この間の新聞報道を読と、市長が1000万円もらっていた事件の周辺で、仕事を守りたいTEC側と、仕事を奪いたいT側それぞれが別の議員を使って行政に働きかけてきたらしいことが見えてきた。・・・なんだかドラマのような世界だね。

□2006年12月5日(火)

今日から一般質問。

朝寝起きに電話で聞いた話は、まるで悪い冗談のような話だった。昨日市長が辞職して、自民党系議員にとっては次の市長選問題への対応が迫られているようだ。現在立候補予定は2名だが、どうもこれで少し優位に立ったのではないかと言われるA氏を快く思わない人たちが、よりによってB氏を擁立しようと動き始めたらしいというのだ。ウソ!ジョーダンでしょ?でも、そういう動きがあるみたい。やめて欲しいなぁ。だって、こういう言葉はお下品かもしれないが、B氏って、小林前市長と同じ穴に手を突っ込んで利権を漁っていたというもっぱらの噂の人だもの。もちろん。A氏が金権・利権に関係ないなんて誰も思っていないけど。ただ、同じ自民党体質でも相性があるらしいのだ。横柄で強引な人か、一見農家のおやじ的な人か・・・とかなんとか。

で、彼を擁立しようという人たちが何を考えているかを勝手に想像しただけで、小林前市長の汚職事件に対する議会としての反省などとはな~んにも考えていないところで、彼らはまた新しい市長を選ぼうとしているのではないかと、寒々とした思いにかられた。

□2006年12月4日(月)

小林市長が辞職した。本人から出された辞職願い(正式には退職届というらしい)が全会一致で議会の同意を得た。昨日の予定では議会として今日辞職勧告決議をあげることになっていたが、本人からの辞職願提出により、地方自治法上退職同意が優先したらしい。

それにしても、04年6月議会での指名業者との土地共有問題や入札談合情報その他怪文書問題、そして今年6月議会でのいずみ清掃工場運転管理の高額委託料問題、9月議会での一連の疑惑問題などへの質問をした時の、市長答弁を思い返すと何と市長の言葉の空しく響くことだろう。

今日も事務局が新聞記事をコピーして議員に配ってくれたが、逮捕されたことでこれまで「噂」で押えられていた市長の身辺がマスコミに晒されている。朝日新聞が8月に一連の疑惑追及記事を連載した頃は、「そんなの以前からみんな知っていることだ」と鼻であしらっていた議員が多かった。そんな疑惑などたいしたことではない、なんでそんなことを書き立てるんだといった感覚だ。逮捕に至るなどとは夢にも考えていなかったに違いない。或いは、「そんなこと」逮捕されるはずがない、くらいに考えていたのかもしれない。今日の全協では、妙にイラついた声のヤジを飛ばす人が数人いた。

ところで、市長辞職を議長が選管に届けるとそれから50日以内に市長選挙が行なわれることになる。1月下旬になるだろうが、それも憂うつ。今立候補を予定している一人は金権体質といわれ、一人は忠君愛国の国士風。成田市の国際都市への道は多難だなぁ。空港があるから国際都市というわけじゃないし、内なる国際性にはほど遠い。

□2006年12月3日(日)

今日も市長問題への対応で午後1時から議会運営委員会とその後全員協議会が開かれた。明日午後全協の後本会議を開いて市長への辞職勧告決議をあげることが決まった。その前に、容疑を認めた以上自ら辞職願いを出して欲しい。しかし、市長の考えはまだ議会には伝わってこない。

議運で決まったことは、①議会百条委員会の設置については、今後の推移をみて決める、②緊急質問(通告した質問以外に、今回の事件に関する質問)は、事件について答える当事者(本人)がいないことと、辞職勧告決議を出すので受け付けないという。この決定の理由は合理的ではないと思うが、何しろ私は一人会派で議運メンバーでないので受け入れざるを得ない。

昨日は朝からTV局の車や記者が市役所に詰めていたが、市長に逮捕状が執行されたのが夜8時50分頃だったために家宅捜査は今朝9時前から始まったようだ。いわゆるガサ入れ。環境部と市長室や管財課が中心だが、議会からも平成15年から今日まで市長任期中の会議録などが押収されたらしい。こうした事態やマスコミ報道などを見るに付け、これは他人事ではない、成田市政始まって以来の不祥事であることを痛切に感じる。市民にとって市役所に捜査員が入っていく姿を見るのは本当に辛いことだ。

□2006年12月2日(土)

小林市長が逮捕された。05年3月にいずみ清掃工場の運転管理を委託した会社から、便宜を図った見返りに1千万円を受け取ったという。容疑は収賄。私はもう何年も前から他の自治体に比べ委託料が高いと問題にしてきたが、市長に1千万円渡るくらい管理会社の「言い値」で委託してきたということだ。

1千万円のワイロは、環境部の改革プロジェクトチームが清掃工場の運転管理委託料を競争入札導入でおよそ1億円のコストダウンを見込んだのに対し、市長の権限でこれまでどおり随契にしてもらったことへの見返りといわれる。市が払う委託料は税金だから、いわばめぐりめぐって市長が自分のフトコロに税金をキックバックさせたようなものだ。

選挙で選ばれて公職にあることを忘れ、市長職に与えられた絶大な権限を私物化したことは市民の信頼を裏切る行為だ。職務における市長権限の行使は法に則り、市民との信頼関係に基づくことが大前提にある。「オレのナリタ」じゃない。こんな事態は市民にとって残念というより屈辱的ではないか。

それにしても、ケーブルテレビで執行部の記者会見を見る限り、随契を選択した理由を相も変わらず清掃工場の「TECの職人技を必要とするほどの)老朽化」のせいにしていた。しかし、いずみ清掃工場は、平成9年に向こう10年以上先まで安全に稼動できるような延命策を策定した。その経費は約30億円。この間、国のダイオキシン規制強化に対応して約20億円の改修もしている。施設の保守点検はちゃんと別建でやっているのだ。

何を今さらというくらい、随契に固執しているのは何故だろう?もちろん、市長の意向もあったのだが、それだけかしら?身内をかばっているんじゃないかと勘ぐりたくなる。或いは、思考回路がずれている?そうでなければ、この時勢にこんな高額で随意契約にこだわる理由がわからない。今後の捜査を見守りたい。この際、市政を不透明にしているものを解明していく必要がある。その中心になるのは市議会。本来市民の代議機関である市議会がその役割を担わなければいけないのだが・・・。それよりも何よりも、市民がこの事件にどう向き合うかだ。こういう時こそ「主役」として登場してほしい。

□2006年12月1日(金)

月定例会が始まった。議案説明と全員協議会。それと、来春の統一地方選挙に向けて、マスコミが使う写真の撮影。これは現像したものを見ることも取り直しも差し替えもダメらしい。千葉日報のカメラマンが来ていた。「ウォンテッド」みたいに人相が悪く写るから嫌だという人もいた。

全協で気になったのは「地域再生計画」(競走馬育成センター整備による地域再生計画)についての報告。地域再生法に基づき申請し認定されたとか、認証式は4日に総理官邸で行なわれるそうだが、その内実はまさに農水省、国土交通省、地方自治体など許認可で行なわれた各種事業の問題や失策の尻拭いにならないかしら?そう疑わざるを得ない内容。

計画予定場所は下総地区で、遊休化した農地、土砂採掘跡地、計画中断ゴルフ場、破綻ゴルフ場、残土・産廃不法投棄跡地をひっくるめたものがその対象となっているだけでもわかるだろう。ただ、事業主体が決まっているわけではないようだし、計画が頓挫しても、あくまで民間事業なので市として法的責任は負わないらしい。だけど、周辺整備で税金をつぎ込んだりするだろうから、頓挫したらオシマイというわけにはいかないだろう。ずいぶんいい加減なハナシだ。それにしても、認証式は首長出席(代理はダメらしい)のもと首相官邸でやるというのも大げさで、本当にだいじょうぶかしら?