わ行でし!(その2)


「渡り鳥の早き年は降雪多し」でし
『渡り鳥の早く来るような年は大陸の高気圧が例年より早く発達して、その勢力が強く、
季節風が発達するので日本海沿岸地方にはだいたいよく雪が降るようになる』という事でし。
「へえ・・・そうなんだ?」
虎賁しゃん、なにやら疑ってそうな目つきでしねえ。
「いや別に。」
心配しなくても、これから立証してみせるでし!
「どうやって?」
シャオしゃまに頼んで、天鶏しゃんと天高しゃんを呼んでもらったでし!
ささっ、登場してくだしゃいっ!!
そして颯爽と二人は登場。
ふふん、虎賁しゃん驚いてるみたいでし。
「ほほお・・・。お前らも大変だよなあ。離珠の道楽に付き合わされて。」
こくこくこくこく
だああ!これは道楽じゃ無いでしっ!
「しっかし言われて呼び出す月天様も月天様だよなあ。」
こくこくこくこく
シャ、シャオしゃまは喜んで協力してくれたんでしっ!
「で、どうするんだ?やっぱり逃げる?」
こくこくこくこく
ふえっ?
バサバサバサバサバサバサバサバサ・・・
ああっ!ま、待つでしー!!


「わたりに船」でし
ある日の出来事でし。
いつもの様に、太助しゃまはキリュウしゃんの試練を受けていたんでし。
「万象大乱。」
ズウウウウーン!!
キリュウしゃんが大きくしたのはだるましゃんでし!!
・・・ってこんなもんいつの間に用意したんでしかねえ?
しかも、街中でそんな事をやってははた迷惑な気もするんでしが・・・。
「さあ主殿、これを転がして行かれよ。」
「・・・冗談だろ?」
「冗談では無い、これが試練だ。」
「だってこれ、俺の十倍はあるぜ?」
「それも試練だ。」
「・・・・・・。」
なんと、そういう事だったんでしか!!
ってキリュウしゃん、いくらなんでも無茶苦茶だと思うんでしが・・・。
太助しゃまが戸惑っていると、何処からともなく“おーっほっほっほ”という笑い声が!
「おーっほっほっほ。天が呼ぶ、太陽が呼ぶ、あたしのたー様が呼ぶ!!
慶幸日天ルーアンここに参上!!とう!!!!」
高笑いしていたのはルーアンしゃん。勢い良く高台から飛び降りたでし。
ふわっとなるスカート、さらっとなびく長い髪。・・・カッコつけてるつもりなんでしかねえ?
「たー様、こんなものこのあたしに任せなさい!」
「ルーアン?まさか・・・」
「陽天心召来!!」
ぴかぁーっとだるまが光り、にょきっと手足が生えたでし!
「さあ陽天心だるま、転がって行きなさーい!!」
ルーアンしゃんに指示されて、そのだるましゃんは転がって行ったでし。
太助しゃまもキリュウしゃんもぽかんとそれを見送っていると、再びルーアンしゃんが高笑いを。
「おーっほっほっほ、それではさらばよ〜ん!」
何処からともなく陽天心絨毯が現れてひょいっと飛び乗ると、ルーアンしゃんは去って行ったでし。
ともかく、ルーアンしゃんのおかげで太助しゃまはある意味助かったわけでしね。
(もっとも、太助しゃまがルーアンしゃんに頼んだ訳では無いでしが。)
『何かをしようとしている時、それに必要なものが現れたり都合の良い状態が起こる。
困っている時に、丁度都合の良い助けがある』という事でし。
「・・・はっ!ルーアン殿!!試練の邪魔をされては困る!!!」
「キリュウ、ルーアンならずうっと向こうに・・・」
「くっ!!」
ばっと短天扇を広げたかと思うと、キリュウしゃんはすぐさまそれに飛び乗って、
ルーアンしゃんを追いかけていったでし。
後に残ったのは、太助しゃまと肩にのっかってる離珠でし。
「・・・試練、中止なのかな?」
ちゃんちゃん、でし。


「渡る世間に鬼はない」でし
「それはあたしを見れば断然よくわかるだろう。」
「だよな。那奈姉って世界中旅してるし。」
「母さんを見ろ。世界の子供達に愛を振りまくだぞ?ばっちりなたとえじゃないか。」
世間にやけに詳しい人が居て助かったでし〜。
『この世の中には、鬼のように恐ろしい人はいない。
悪い人ばかりではなく、情け深く親切な人もいる』という事でし。
「逆に言うと、那奈姉や母さんが平気で世界旅行できるという点もそうかもしれないな。」
「は?どういうことだよ。」
「ヒッチハイクとかしてたんだろ?乗せてくれた人とか居るだろ?」
「ああ、そういうことか。ふむふむ、凄くいい例えじゃないか!あっはっは!」
バシバシバシ
「い、いててて・・・。」
り、離珠の背中まで無理に叩かないでくだしゃい〜!


「割った茶碗をついで見る」でし
ジャー・・・カチャカチャカチャ・・・
お皿を洗っている音が聞こえてるでし。それをしているのはキリュウしゃんでし〜。
たまには、ということでかって出たんでしよ。偉いでしね、キリュウしゃんは。
「ふう、皿洗いとは結構大変だな。」
そりゃそうでし。ルーアンしゃんがいるんでしから。
「なぜこんなにたくさん・・・。」
つるっ
「あっ!」
ぱりーん!!
おおっと!油断してしまったのか、キリュウしゃんがお皿を落として割ってしまったでし!
「ど、どうしよう・・・。これは主殿のお皿・・・。」
しゃがみこみ、カケラをみつめて呆然。そしてその一つ一つをつまんで合わせ始めたでし。
キリュウしゃん、そんな事をしなくても・・・。
「もとに・・・戻らないかな・・・。」
キリュウしゃんてば!
と其の時、がちゃりと扉が開いて、シャオしゃまが入ってきたんでし。
「音がしたかと思ったら・・・。キリュウさん、大丈夫ですか?」
シャオしゃまの顔はビックリというよりは心配そうだったでし。
「シャオ殿・・・。お皿を、お皿を・・・。」
今にも泣き出しそうなキリュウしゃんの顔を見て、シャオしゃまはゆっくりと傍に寄ったでし。
「割れてしまったものは仕方ないですよ。ね?」
「でも、こうすれば元通りに・・・見えないか・・・。」
まだ組み立てをやってたみたいでし。
『いくら愚痴をいってみても取り返しのつかぬことに、
いつまでも未練がましくする事の例え』という事でし。
結局シャオしゃまが御掃除して、キリュウしゃんは落ちこんだままで・・・。
「キリュウさん、元気出してください。また今度、お願いする時もありますし。」
と、シャオしゃまは笑顔で言ったんでしが、キリュウしゃんはやはり気にしてるみたいだったでし。
無事立ち直ってくれるんでしかねえ?
「大丈夫よ、離珠。」
そうだといいんでしが・・・。


「笑い三年泣き三月」でし
『義太夫のけいこは、泣く所よりも笑う所の方が難しい』という事でし。
「で、離珠ちゃん。これはどうやって解説すんの?」
とりあえずたかししゃん、笑ってみてくだしゃい。
「あっはっはっはっは!!」
も、もういいでし。
「あははははははは!!!!」
もういいでしってばー!!
「・・・で、どうすんだい?」
・・・どうするでしかねえ?
「ちぇ、俺は何のために笑ったんだよ・・・。」
でもすっごく心がこもってたでし。
「こういうのは心がこもってたとかいう表現はおかしいと思うよ。」
う、うううー・・・!
「困ってるみたいだからもう終わりな。」


「笑う門には福来たる」でし
今日も離珠はごきげんでし。
シャオしゃまに誉められたし、出雲しゃんからお饅頭をもらったし。
とにかく今日は、笑顔、笑顔でいっぱいでし。
そんな離珠を見て太助しゃまが言ったでし。
「離珠、何かいい事あったのか?そんなににこにこして。」
(いいもなにも、すごいんでしよー。)
「え?今の声は・・・。周りには誰もいないし、ひょっとして・・・離珠?」
なんと聞こえたんでしか?離珠、さらに感激でしー。
こんなふうに、『いつも笑顔でいると、良いことがある』という事でし。
太助しゃまとお話する日も、そう遠くないでしー。


「藁千本あっても柱には成らぬ」でし
例えば羽林軍しゃんを何人集めたところで軍南門しゃんには成れ無いでし。
『つまらぬ物はいくら沢山集まっても力にならぬ』という事でし。
「おい離珠、あんまりそういう例えは・・・。」
虎賁しゃん、ただの例えでしよ、例え。
「そんな無理矢理なもの、羽林軍達が納得すると思うか?」
・・・思わないでし。はうー!!離珠はどうすればいいんでしかー!!
「知るかよ・・・。しっかし今まで何回そんなのをやって来たんだか。」
無理矢理な例えが集まっても立派な例えには成り得ないって事でしね。
「それも無理矢理だな。しかも思いっきり墓穴ほってるし・・・。」


「藁で束ねても男は男」でし
出雲しゃん、よろしくお願いするでし。
「やれやれ、本当はしたくないんですがねえ・・・。
・・・っと、こんなもんで宜しいでしょうか?」
ばっちりでし!さっすが出雲しゃん、藁で髪の毛を束ねてもキまってるでし!
「そりゃどうも、ありがとうございます。」
というわけで・・・。
『頭髪を藁で束ねるようなどん底の暮らしをしていても、男は男としての威厳がある。
男は見下げるものではない』という事でし。
「私はこの言葉は好きじゃないですね。言ってる事が古いですし。」
まあ確かにそうでしねえ。なんで男の人だけ、ってのが。
「これの同義語として、藁で作った男でも黄金で作った女に匹敵、
なんてくだらない言葉がありますね。
これをみれば、この言葉がどんな事を表わしているか分かるでしょう。」
でも出雲しゃん、こういう古い様な言葉を解説するのもいいと思うでしよ。
「女性に優しくをモットーとする私としては、こういう言葉は存在してはいけないと思いますね。
もちろん、私に限らず皆さんそう思うでしょうけど。」
そうでしそうでし。というわけで今回はここまででし。


「わらにもすがる」でし
学校の帰り道。どうしてかは分からないんでしが、たかししゃんと一緒に帰っているところでし。
たかししゃんは塀の上を歩いているでし。なんでも新しい作戦を考えるためだとか。
離珠は肩に乗っかってるんでしが、危なくってしょうがないでし。
もし足を踏み外したりでもしたら・・・。
「離珠ちゃん、そんなに怖がる事ないって。俺の抜群のバランス感覚で・・・うわっ!!」
いわないことじゃないでしー!!たかししゃんがバランスを崩して倒れそうになったんでし。
離珠はなんとか塀の上に飛び降りる事が出来たでし。
幸いたかししゃん塀からまっさかさまに落ちずに済んだんでしが・・・。
「こ、こっちは川だったのかー!?た、助けてくれー、離珠ちゃん!」
り、離珠でしか?む、無理でしよー、しょんなことー。
『とっさの出来事には、いつもは頼りにならないものにでもすがりつく』という事でし。
何とかたかししゃんは自力で這い上がることが出来たでし。ふう、やれやれでしね。


「悪い烏から悪い卵」でし
「そうか、やっぱりな。」
「何がやっぱりなんですか、那奈さん。」
「宮内、お前の子もキザなナンパ師になるに違いない。
それでたくさんのいたいけな少女をひっかけて・・・。」
「ほっといてください。」
「更には、一人の女の子を追っかけて購買部の売り子になるに違いない。」
「・・・・・・。」
えー、そういうわけで『心の曲った親からは良い子は生まれない』という事でし。
って、これだと例えがおかしくないでしか?
「そして相変わらず女子に無料でパンを配ってそうだな。」
「那奈さん、もし私の子が女の子ならば?」
「そん時は単に逆になるだけだ。男子に無料でパンを・・・いや、
かっこいい男子限定とかにしてそうだな。ちぇっ、ますますタチが悪いじゃんか。
駄目だぞ宮内、そんなんじゃ。」
「そんなある事無い事勝手にどんどん言わないでください!!」
『心の邪な人間に立派な行いをするように期待しても無駄だ』という事でし。
それにしてもこういう言葉に関して那奈しゃんに任せると必ず出雲しゃんの所に来るでし。
違う例えを期待するのは無理なんでしかねえ・・・。
「贅沢だなあ。あたしは近くにいい例えがあるから利用しているだけだ。」
「それは絶対聞き捨てなりませんね!!」
ううー、これにて終わりでしっ!!


「我面白の人困らせ」でし
なんだか解説するのも面倒くさいでし。こんなのルーアンしゃんしかいないでしよ。
『自分のすきな事になると、はたの迷惑などはかまわない』という事でし。
太助しゃまのためとなると、人の迷惑なんて関係なく陽天心召来をするんでしから・・・。
この前だって・・・
「陽天心召来!」
うわっ、説明するそばからこれでしか!沢山の机が動き回っているでし。
その机に巻き込まれている教室のみなしゃん。
一体何の理由があってここまでするんでしかねえ・・・。


「我十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にしてまどわず。五十にして天命を知る。
六十にして耳したがう。七十にして心の欲するところにしたがいて、のりをこえず。」でし
『孔子が年をとった時、今までの自分の行いをふりかえって言った言葉』という事でし。
「で、それはどういう意味なんだ?」
太助しゃま、試練でし。自分で考えるでし。
「ことわざ解説者がそんなんでいいのか?」
しょうがないでしねえ・・・。えーと・・・
孔子しゃんはは十五歳の時、学問で身を立てる事を決心して、
三十歳で学問や社会的地位や自分の人生観とかが出来あがって、
四十歳には物事の道理がはっきりと分かって迷う事が無くなって、
五十歳には人間の力を超えた運命をわきまえるようになって、
六十歳には人の意見を素直に聞いて理解できる余裕が出来て、
七十歳になった今は、思うままに行動しても人の道に外れるような間違いをしなくなった。
以上でし。
「へえええ・・・。しっかし長い言葉。」
ことわざ辞典の中で最長でし。
「つーか、これことわざじゃ無いし・・・。」
こういう風に生きてみれば?って提案なんでしよ。
「それはそれで違うと思うぞ。これも一つの生き方だ、って事じゃないかな。」


「割れ鍋二度の役に立たず」でし
「陽天心かしらね〜。破壊されちゃったらもう動けないもの。」
やけに生生しいたとえどうもでし、ルーアンしゃん。
『一度ダメになったら二度と役に立たないたとえ』という事でし。
「けどね、ゴミ捨て場の物に陽天心かけても十分使えるのよね。」
それはすなわち、物を大事にしようってことでしか?
「ふふん・・・。」
・・・?
「あまりに物を粗末にしてると、それを使ってあたしが世界を征服しちゃうわよ?ってことよ。」
な、なんでしと!?
「なーんて、冗談に決まってるでしょ。できなくもないけど。」
むむむむ・・・。


「破物(われもの)と小娘」でし
『どちらも壊れやすいもので、特に小娘はきずものになりやすいから
目をはなしてはいけない』という事でし。
「あーん、ということはたー様。ルーアンから目を離しちゃあダメよん。」
「あのな・・・。」
「なーんて言うわけないでしょ。あたしは小娘じゃないんだから!」
たしかにそうでし。
「小娘以前に、ルーアンなら全然平気だよな。」
「おーほほほ、そうそう。」
「はははは。」
あはははでし。
「って、素直に笑う所じゃ無いわよっ!!」
「そんな事は置いといて、やっぱりこれってシャオの事?」
「ちょっとたー様、そんな事って酷いじゃないの!」
そうでしね、太助しゃま。シャオしゃまでし!
「ごみチビも無視すんなー!」
「ううーん、気をつけないとな〜。」
そうでしね〜。
「・・・もういいわ。ところでたー様、大丈夫よ、シャオリンなら。」
「でもなあ・・・。」
それに離珠でし!
「だってあの子の場合・・・って、ごびチビが何て?」
「そうか、離珠か・・・。」
そうでし!だから目を離しちゃダメなんでし!
「まあ、目を離すと勝手に水槽とかに落ちて溺れたりするわねえ。」
「なるほど、そりゃ大変だ。」
・・・・・・。


「我より古を作す」でし
ずばりずばりずばり!!これは太助しゃまの事でし!!
今までシャオしゃまは、沢山の主様との別れを乗り越えてきたんでし。
それはそれはつらい別れだったんでしが、守護月天のさだめ。
逆らうなんて事は出来ないんでし。
ところが!!太助しゃまはまさしくそれを打ち破ろうとしているでし。
シャオしゃまを守護月天の宿命から解き放つ、なんてすごい事でし!
『先例や古いしきたりにとらわれず、自分の手で新例を作り出す』という事でし。
つまり、シャオしゃまと別れるなんて事を運命だと思わないって事でしね。
太助しゃま、頑張ってくだしゃいでし!!


「わわしい女は夫を食う」でし
放課後の教室。椅子に座って考え込んでいる人の姿が・・・。
「うーん、もっとシャオと七梨を仲良くさせる方法は・・・。
そんでもってルーアン先生や愛原に邪魔されないためには・・・。」
そう、翔子しゃんでし。こんな時にもしっかりと作戦を考えているんでしね。
実は、離珠はシャオしゃまに頼まれて翔子しゃんの様子を見にる為に残ったんでし。
「あれ?離珠じゃないか。どうしたんだ?一人で。
いつもならシャオや七梨と一緒なのに。」
翔子しゃんの力になるためでし!
「・・・まあいいや。とりあえずさ、ルーアン先生や愛原に邪魔されない良い方法ってないかな?」
ちょっと難しいでしね・・・。それよりなんでそっちの方を強調するんでしか?
シャオしゃまと太助しゃまがもっともっと仲が良くなる作戦は立てないんでしか?
「仲良くさせるなんて事は後でゆっくりできるだろ。問題はあの二人なんだ。
もしも・・・まあ、そんな事は万が一にも無いと思うけど、
あの二人のうちのどちらかと七梨が結婚、なんて事になったら七梨はとにかく駄目駄目になる。
だから、絶対優先的にそっちの方を解決するべきなんだ。」
・・・翔子しゃ〜ん、結婚なんて大袈裟でしい。
「あ、ああ、そうだな。どっちにしても、七梨に関してはあの二人を何とかするべきだって事。」
うーん・・・とりあえずそういう事でしかねえ。
『口のやかましい女は夫の身を駄目にする』という事でし。
ルーアンしゃんも花織しゃんも口やかましいこと間違い無いでしからね。
「・・・ところで離珠、この話、まさか律儀にシャオに伝えてないだろうな?」
その点は安心して欲しいでし。ばっちり秘密にしているでしよ!
「さっすが、分かってるじゃん。それで、さっき思いついた事なんだけど・・・。」
こんな風にして、作戦が練られていくんでし。


「和を以って貴しとなす」でし
「さあて、ご飯の用意をしなくっちゃね。」
いつも通りにご飯を作り始めるシャオしゃま。離珠も手伝うでしよ。
その時、太助しゃまがキッチンに入って来たでし。
「シャオ、今日は俺も手伝うよ。たまにはそれくらいしないとね。」
次にキリュウしゃんが入って来たでし。
「シャオ殿、私も手伝う。」
さらに、なんとルーアンしゃんも入って来たでし。
「あたしも手伝うわよ。まあただの気まぐれだけどね。」
シャオしゃまは感激してたでし。
「みなさん・・・。ありがとうございます。一緒においしい物を作りましょう。」
そして和やかな雰囲気の中、ご飯が出来あがったでし。
いつもに比べて、ものすごくおいしくて・・・。
『何事も、人々が和らいで行う事が大事である』という事でし。
こういうご飯もたまには良いもんでしね。


戻るでし。