≪は≫でし!(その2)
「鼻糞で行燈張る」でし
うう、なんか汚そうな言葉でし・・・。しかし例えは別物行くでし!
パリーン!!
「あいたあ、やっちゃったあ・・・。」
キッチンで大きな音がしたと思ったら、それはお皿が割れた音だったんでし。
額に手を当てていたのは那奈しゃんだったでしが・・・。
「・・・確か昨日のご飯が珍しくも残っていたな。よし、これ使おうっと。」
そしてお釜を開け、ご飯粒でお皿をくっつけたんでし!
「ふう、これで大丈夫だな。」
全然大丈夫じゃ無いでしよっ!
このように『いいかげんな仕事をする例え』という事でし。
「・・・おい離珠。」
これはもちろん作り話なので信用しては・・・
「あたしをなんだと思ってんだー!?」
わわっ!!だ、だからこれは作り話で・・・
「そんないいかげんな作り話で解説するな!!」
「いや、那奈姉ならありうるかも・・・。」
「太助ぇー!!!おまえなー!!!」
「鼻毛をよむ」でし
「乎一郎とルーアンだ、間違いないな・・・。」
「ああ、すっげえぴったりだぜ。これこそ・・・。」
「ルーアン先生は付け込んでるわけじゃないと思うけど、遠藤を見ればやっぱり・・・。」
えーと、ここは教室。太助しゃまとたかししゃんと翔子しゃんと離珠とでこしょこしょとやってるわけなんでし。
『女が自分に惚れこんでいる男の弱みに付け込んで、男を自由にあしらう』という事でし。
ぴったりな例でしねえ、ほんと・・・とかやってるうちにガラッと扉が開いたでし。
四人で見ると、しょこには沢山の荷物を抱えた乎一郎しゃんと、しょれを先導しゅる形でルーアンしゃんが。
「助かったわあ。陽天心を使ってると怒られちゃうもんだから。」
「いえいえ、か弱い先生にこんな重いものを持たせるわけにはいきませんよ。」
「ありがと、遠藤君。あ、ついでに仕分けも全部お願いね。」
「え・・・。」
にこにこだった乎一郎しゃんの顔がこわばったでし。多分よほどめんどいんでしねえ。
どうするんだろうと四人で見守っていると・・・。
「お・ね・が・い。」
「はいっ!!」
ルーアンしゃんはかるーくウインク。しょれに答えるかのように乎一郎しゃんが俄然やる気になったでし。
つまりは・・・えーと・・・。
「やっぱり付け込んでるな、ルーアンの奴。」
「今のウインクは色仕掛けみたいなもんだな。
俺もああいう風にシャオちゃんに頼まれたら頑張るのになあ。」
「シャオがそんな事するかよ。やっても七梨に対して、くらいだ。」
「な、なに言ってんだよ山野辺っ!」
「冗談だよ、冗談。けどさあ・・・。」
・・・なんだか離珠しょっちのけで話し始めてしまったでし。
乎一郎しゃんを見ると、せっせとプリントの仕分けをやってるみたいでし。
ルーアンしゃんは・・・寝てるでし。
なんだか可哀相に見えるでしが・・・離珠はここで応援、だけにしゅるでし。
「話し上手は聞き上手」でし
『本当に話の上手な人は、自分が勝手に話すだけでなく、人の話を聞くのも上手である』という事でし。
離珠と太助しゃまが選ぶ!
「話し上手で聞き上手な人!!・・・って、ほとんど居ないんじゃないのか?」
太助しゃま、いきなりそんなこと言っちゃ駄目でし。
「そうだな。たかしとか那奈姉とか山野辺とかルーアンとか・・・くらいだろう。」
ほえ?
「話し上手で聞き上手じゃない奴。」
・・・太助しゃま、そういう例を挙げてどうしようっていうんでしか。
「いいんだ。もうこれ以上は必要ないよ。」
折角企画したんでしが・・・。
「花より団子」でし
みんなでお花見に行った時の事でし。出雲しゃんのおかあしゃん特製のお団子しゃん。
もちろんみなしゃん食べてたんでしが、ルーアンしゃんはいつも通りがつがつ食べてたでし。
「おいルーアン、あの桜綺麗だぞ。」
「そう、良かったわねたー様。がつがつ。」
「ルーアンさん、あの辺りすごく良いと思いませんか?」
「そう、良いんじゃない。がつがつ。」
「ルーアン先生、桜って見てて和みますねえ。」
「そう、そりゃ結構だこと。がつがつ。」
・・・こんな調子で、ルーアンしゃんは食べてばかりいたでし。
『花見の風流よりは、団子を食べるほうが腹の足しになって良い』という事でし。
実はこれはもっと違う意味もあるんでしが、それはまた今度でし。
ルーアンしゃんの代名詞でしね。
「歯に衣着せぬ」でし
今回はたかししゃんをゲストに迎えているでし。たかししゃん、よろしく頼むでし。
「ああ。離珠ちゃん、俺に任せておいてくれ!
花織ちゃん、ルーアン先生、宮内出雲、この三人だー!!」
・・・たかししゃん、確かにそういう事なんだと思うでしが、もうちょっと何か言う事はないでしか?
「贅沢だなあ、離珠ちゃん。まあいいさ、小さな女の子を助けるのも、熱き魂を持つ男の役目。
つうわけでもう一言いくぞ。おおお〜♪伝われ〜、俺の想い〜♪・・・。」
・・・もういいでし。たかししゃんはいつもこんな事を考えているという事がよく分かったでし。
『どんな事でも思ったままためらい無くずけずけと言う』という事でし。
ちなみに離珠は、思った事をすぐにシャオしゃまに伝えられるから、他人にそういう印象は与えないんでし。
何か喋る時は、もっとよく考えて喋って欲しいでしね。
「早起きは三文の得」でし
(うーん、おいしいお饅頭でし、むにゃむにゃ・・・はっ!)
夢の途中で、離珠はふと目が覚めてしまったでし。
もう、せっかくおいしいお饅頭を食べてた、いい夢だったでしのに・・・。
横を見ると、シャオしゃまはまだ眠っていたでし。
離珠がシャオしゃまより早く起きるなんてすごいでし。
よし、普段とは違って、シャオしゃまを離珠が起こすでし。
(シャオしゃま、起きてくだしゃいでし。)
「う、うーん・・・。あら?離珠、おはよう。」
(おはようでし。)
「ありがとう。今日は離珠が起こしてくれたのね。
それじゃあご褒美として、離珠の大好きなお饅頭を買いに行きましょうね。」
(ちゅわ〜ん。シャオしゃま、ありがとうでし。)
こんなふうに、『早く起きると良い事がある』という事でしよ。
みなしゃんも、離珠をみならって早起きするでし!
「早合点の早忘れ」でし
とある休み時間のことでし。
「なあたかし、悪いけど少し頼まれてくれないかな。
次の体育の時間での事と数学の時間の事と・・・。」
何やらいっぱい太助しゃまは言ってたでし。大丈夫なんでしか?そんなに沢山・・・。
しかしたかししゃんは自信満々に、太助しゃまが言った事を返して言ったでし。
さすがでしねえ、これなら大丈夫そうでしね。
・・・と思ったんでしが、全然太助しゃまの言った通りに実行していなかったでし。
そこで放課後、太助しゃまはたかししゃんへ怒鳴って行ったでし。
「どういう事だよたかし。最初はしっかりやるって言ったじゃないか!」
「い、いや、それがさ。俺の熱き魂が燃え尽きちまったんだな。
それで頭の中が真っ白になっちまって。許してくれ。」
なんなんでしか、それは。要するに全部忘れてしまったって事でしね。
『飲み込みの早い人は、忘れるのも早くて当てにならない』という事でし。
必死に謝ったたかししゃんは、どうにか太助しゃまに許してもらえたんでし。
あんまり始めが良かったからと信用してはいけないって事でしね。
「早くて間に合わぬ鍛冶屋の向こう槌」でし
「シャオリ〜ン、あたしが買い物一緒に行ってあげるわ〜。」
「まあ、ありがとうございます。」
とぉ〜っても珍しい事でし。
ルーアンしゃんがシャオしゃまの買い物を手伝うなんて!
二人が向かったのはスーパームサシでし〜。
「シャオリンカート頼むわね。あたしが品物入れていくから。」
「あ、でも八穀が・・・」
「まずは野菜ー!さあさあ全種類〜♪」
シャオしゃまや八穀しゃんが戸惑うのもおかまいなしに、
ルーアンしゃんはどんどん品物をかごに入れはじめたでし!
「次はお肉よ〜ん♪」
「ちょ、ちょっとルーアンさん!」
かごはあっという間にいっぱいになってしまって、おお慌てのシャオしゃま。
それでもルーアンしゃんはどんどん品物を持ってくるから対処しても仕切れないでし!
『早い事は良い事だが、いくら早いのがよいといっても
あまり早いと具合の悪い事もある』という事でし。
結局10近いかごを使ってしまったみたいでし。
「ルーアンさん、これは買い過ぎですわ。」
「いいじゃないの。心配しなくてもあたしがたくさん食べてあげるわよ。」
「そうじゃなくってお金がないんですけど・・・。」
「なんですってー!?あんたねえ、食料買いに来るならそれなりに用意しておきなさいよ!」
「す、すいません。」
いくらなんでもこれだけ買う人なんてルーアンしゃんくらいでし。
ね、八穀しゃん?
こくこく
「ちょっとそこのミニサイズ二人!商品元に戻すの手伝ってよ!」
自分で入れておきながらそんなのないでし!
「腹の皮が張れば眼の皮がたるむ」でし
『お腹がいっぱいになると眠くなる』という事でし。
つまり・・・
「がつがつがつがつ・・・。ふう、ごちそうさまー!!
あー美味しかったわ、満足満足。それじゃあおやすみなさ〜いん。ぐー・・・。」
「こらルーアン、立ったまま寝るな!」
とまあこういうわけでし。
満腹すると血液が消化作用の方に多くとられるので、
頭の方が留守になって眠くなるからでしね。
「離珠、お前ってばまた紙芝居なんか作って・・・。」
いいじゃないでしか虎賁しゃん。
「腹も身の内」でし
これはルーアンしゃんをたしなめた言葉でし!!
『腹も体の一部である。無茶な飲食は慎まなければいけない』
こんな良い言葉があるのに、ルーアンしゃんったら食っては食べ食っては食べ・・・。
「なあ離珠、食っては食べってどういう事だ?」
虎賁しゃん、聞いたまんまでしよ。とにかく食べまくっているっていう事でし。
「そうか・・・。それじゃあ離珠、お前も食べ過ぎ飲みすぎには注意しろよ。」
なんで離珠がしょんな事言われなければならないんでしか・・・。
「最近毎日の様に軒轅と一緒に宮内出雲ん所へ行ってるだろ。おやつをタカリに。」
し、失礼でしね、虎賁しゃん。離珠はタカリになんて行ってないでし!
出雲しゃんに呼ばれて、仕方なく行ってるんでし!!
「仕方なくぅ?よくもまあそんなでまかせを・・・。とにかくお前も食い過ぎに注意しろよ。」
わ、分かってるでしよ!
・・・と、大きく言ったものの、離珠も結構沢山食べてるでし。
やっぱり美味しいでしから、ついつい・・・。
「張り子の虎」でし
これはまずは出雲しゃんでし!
「それはどうしてかなあ?」
それはでしね、花織しゃん・・・
「わかった!ふぁさぁとかやってるからでしょ!」
そうでし!
『首を振るくせのある人』という事でし。
「・・・なあ、首振ってるのか?あれは。」
翔子しゃん、横からつっこまないでくだしゃいでし。
「そんなの気にしなくていいから離珠ちゃん。他には?」
更にこれはたかししゃんなんでし!
「それはどうしてかなあ?」
それはでしね、花織しゃん・・・
「わかった!いつもがあああって叫んでるからでしょ!」
そうでし!
『うわべだけ勢いのある人』という事でし。
「あのさあ、二人とも。てきとーな解説なんてやらないで・・・」
「もう、山野辺先輩黙っててください。」
そうでし。
「それになんであたしの家でわざわざ・・・。」
「挽歌」でし
漢の時代に、死者の棺を乗せた車を引く人には死者を弔う歌を歌わせたそうでし。
ここから、『死者を弔う歌』という事でし。
“挽”とは車を前から引っ張る事なんでし。
「それじゃあ実際にたかしに歌ってもらう事に・・・。」
「おい待て太助、俺の歌が弔いの歌だと?俺の魂の歌をなんだと思ってるんだ!!」
そうでしよ、太助しゃま。
たかししゃんの歌なんか聴いたらおちおち死んでられないでし。
「それもそうだな。絶対に安らかに眠れ無いよな・・・。」
「お前らなー!!!」
「万物の霊長」でし
これは太助しゃまでし!
「そりゃまあ、そうだよな。別に俺じゃなくても良いけど・・・。」
『あらゆる生き物の中でも、最も優れているもの。人間、人類。』という事でし。
“万物”とは宇宙にあるすべての物、
“霊長”とは、優れた精神活動を行い、すべてのものの上にたつもの、という事なんでし〜。
「ちょっと待った離珠、太助はそんなに偉いのか?」
「那奈姉、だからとりあえずって事で・・・」
「納得いかないな!それ以前に人間は本当にそんなに偉いのか!?」
那奈しゃん、それを言っちゃあお終いでし。こういう言葉もあるって事でし。
「そうそう。だからそういう言葉に恥じないような立派な人間にならなくちゃ。」
「ふうん、なるほど。だったら太助で許す。」
良かったでしね、太助しゃま。
「へ???」
戻るでし。