≪た≫でし!(その2)


「ただより安いものは無い」でし
『一番安い値段はただである』という事でし。
当たり前な事をうだうだ言ってもしょうがないので、例えばどんなものがあるか探してみるでし。
「やっぱりいずピーの持ってくる和菓子よね〜!」
うんうん、たしかにそうでし。
「あれって売り物なのか?」
「おねー様、細かい事は言いっこなしよ。それと、購買部のパンね。」
そういえば無料で配られたりしてたでしね。
「なにー!?あたしは以前お金を払ったぞー!!」
「だって女生徒おんりー・・・って、おねー様も女性よね。
ついでに、もと女生徒だったわよねえ。」
おかしいでしねえ。
「くっそー、宮内の奴ー!!後で思いきりタカってやるー!!」
「まあまあ、タカらなくてもちゃんとくれるわよ。」
・・・ひょっとして余計な事を論議してしまったかも、でし。


「駄賃取らずの重荷負い」でし
「じゃーんけーん・・・」
「「「「「ほい!!」」」」」
学校の帰り道。太助しゃま達がじゃんけんをしてるでし。
「おっ、太助の負けだな。」
「じゃあ頼むね、太助君。」
「お願いします。」
「へへ、重くしといて良かった♪」
「くっそう・・・。」
太助しゃまに次々と鞄を手渡す皆しゃん。とっても重そうでし〜。
しかも、これは何の利益も無いんでしね。
このように『ただで働く』という事でし。
「離珠ちゃん、それは違うぜ。太助はじゃんけんに負けたんだから!!」
「そうそう、いい事だ。」
「何がいいんだ・・・。」
太助しゃま、なんだか目がうつろでし。
「キリュウも七梨に何か持たせれば良かったのに。」
「別に私は構わない。」
「しっかしこれ異様に重いぞ。中に変な物入ってるんじゃないのか?」
「試練だ、耐えられよ。」
「へいへい・・・。」


「達者百貫目」でし
『達者なら働いて儲けられるという事で、健康な事を強調した言葉』という事でし。
「つまりだ太助、お前が試練を受けられるのも健康だからこそ、だ。」
「健康はいいけど、試練と儲かるってどう関係あるんだよ。」
「ともかく頑張れ、姉のあたしは応援しか出来ないけどな。」
「いやだから、一体その二つの関係はなんなんだ!!」
太助しゃまは何度も聞いたそうでしが、那奈しゃんは何も答えてくれなかったらしいでし。
ううむ・・・。キリュウしゃん、試練って儲かるんでしか?
「なんだいきなり・・・。そんなはずがないだろう。」
でしよねえ・・・。
「???」


「立つ瀬がない」でし
「たとえばおいらがことわざ解説と称して宮内出雲を酷い目に遭わせてしまったとしよう。」
ぶっ!こ、虎賁しゃんなんてことを・・・
「ちゃんと話聞け!おいらはまだやってない!!」
・・・で、しょれがどうかしたんでしか?
「だからだなあ、そうなると月天様が怒るだろ?
それで“ことわざの解説なんて今後しちゃいけません!!”ってことになるわけだ。」
しょれはつまり、離珠にことわざ解説を・・・
「ああ。するな、って言ってるのと同等だって事だな。」
・・・・・・。
『自分のした失敗や同じ仲間の間違いなどで、自分の立場や権利を主張しにくくなる』という事でし。
虎賁しゃん、くれぐれもしょういうことにならないよう努力してくだしゃい。
「心配するな。いっつも離珠が迷惑かけてるだけだから。」
しょ、しょんなことないでし!!


「たつ鳥あとをにごさず」でし
いつもいつも太助しゃまのお家に遊びに来ている皆しゃん。
いっぱいものを食べて、遊んで、騒いで・・・。
でも、帰る前にはきちんと後片付けをして・・・行かないでし!
太助しゃまはよく言ってたでし。
「ったく・・・、家を散らかしに来たのか・・・?」
まったくその通りでし。このことわざはこれとは反対の意味で、
『ある場所から立ち去る時、あとが見苦しくないように注意するべきである』という事でし。
ひとの家にお邪魔したときは、礼儀をまもってほしいでし。
たまに片付けたりもしていくんでしが、たまじゃあ困るでし・・・。


「たで食う虫もすきずき」でし
申し訳ないとは思うけど、ずばり乎一郎しゃんでし。
あのルーアンしゃんが好きだなんて、離珠はやっぱり信じられないでし。
『人の好みは人それぞれである。』という事でし。
でも、よく考えたらルーアンしゃんにもいっぱい良い所があったでしね。
乎一郎しゃんもそういう所に気がついて好きになったのかもしれないでしね。


「立てばしゃくやく 座ればぼたん 歩く姿はゆりの花」でし
『美しい女の人の立ったり座ったりする動作や姿を花に例えて誉めた言葉』という事でし。
では実際に、離珠が立って座って歩いてみるでし〜。
「それをおいらが見るのか?やってらんねーなー・・・。」
虎賁しゃん!ちゃんとやってくだしゃい!
「へーへー。じゃあ早速立ってみろ。」
すっく、でし。
「じゃあ次は座って。」
ぺたん、でし。
「で、次は歩く、と。」
えしょ、えしょ、えしょ・・・えうー、歩きにくいでし〜。
「座ったまま歩こうとしてんじゃねーって。」


「棚から牡丹餅」でし
本当に棚から牡丹餅が落ちてきたら、離珠は非道い目に遭うでし。
「離珠、あのな・・・。」
冗談でしよ、虎賁しゃん。軽いつかみでし。
「なんでことわざ解説でそんなもんする必要があるんだよ。」
まあまあ。というわけでたまには虎賁しゃんどうぞでし。
「はあ?ちぇ、たまたまおいらが突っ込みを入れに来たからってそれで任せるのか?」
という事でし!!つまり、虎賁しゃんが不意に来てくれたおかげで、簡単に解説が終われたんでし。
「なるほど。ことわざの解説役が思いもかけずに来てくれたって事か。」
そうでしそうでし。
『思いがけない幸運に巡り会う例え』という事でし。
「・・・ちょっと待て、おいらはまだ解説してないぞ。」
そうなんでしか?ではどうぞでし。
「よし。まあ支天輪を送ってもらったぼうず、だな。
これぞ思いがけない幸運と言わずしてなんと・・・って、こら離珠!!どこへ行くんだよ!!」
どこって・・・。離珠の出番は終わったからおやつを食べにいくんでしよ。
軒轅しゃんを待たせてるんでし。
「ちょっと待てよ。おいらの解説を聞いていかないのか?」
また後で聞かせてもらうでし。それじゃあ頑張ってくだしゃいね。
「ああっ!!おいこら!!」


「他人の飯には骨がある」でし
今日は日曜日、という事で・・・。
≪いただきまーす!!!≫
・・・とまあ、いつものみなしゃんが太助しゃまのお家に来てるわけでし。
「たく、なんだってこいつらは毎週毎週・・・。」
愚痴る太助しゃま。当然でしねえ、御飯をタカリに来てる様なもんでしから。
「太助、親友に向かって何てこと言うんだ!」
「シャオに会いに来てるだけのくせに・・・。」
「太助君、私達は用事があるから来てるんですよ。」
「お土産を渡す用事かよ・・・。」
「七梨先輩、そんなにすねないでくださぁーい。」
「愛原も愛原で、ゲームを大量に持ってくるし・・・。」
「そう言わないでよ、太助君。楽しいじゃない。」
「乎一郎、お前はお前でルーアンに会いに来てるだけだろうが・・・。」
「七梨、なんだかけちくさいぞ。」
「でもな、真の魂胆はシャオの料理を食べに来たって事なんだろう?
どっから御馳走だなんてことを聞き付けたんだか・・・。」
その通りでし。今日は張り切ってシャオしゃまがお料理を作ってたんでしよ。
昨日材料を沢山買って、盛大な豪華なお料理でし!
ルーアンしゃんの食べる速度もいつもにも増してすごいでし。
那奈しゃんもキリュウしゃんもなんだか食べる速度が違うみたいでし。
そんなこんなで、あらかた片付くと、シャオしゃまが笑顔で言ったでし。
「皆さん、美味しかったですか?」
≪とっても!!≫
「良かったですわ。ところで、食事が終わった後に頼みたい事があるんですが。」
≪もちろん!!≫
うーん、みなしゃん即座に反応してるでし。
ちなみに、太助しゃま、ルーアンしゃん、キリュウしゃん、那奈しゃんを除くでしよ。
「後片付けを乎一郎さんに。家中のお掃除をたかしさんと花織さんに。
お庭の掃除を出雲さんにやっていただきたいのです。よろしいですよね?」
≪えっ・・・。≫
にっこりしてる割には“ね”なんて言ってるって事は・・・。
しかもしっかりと翔子しゃんは外れて・・・
「翔子さんはお買い物をお願いしますね。」
「ぶっ!・・・あ、ああ・・・。」
外れてなかったでし。太助しゃまは呆然と見ていたでしが、他の三人は知らん顔で食べてたでし。
むむう、シャオしゃまがこんな事を言い出すなんて・・・。
『他人の好意に甘えていると、思いがけない時、辛い仕打ちにあう』という事でし。
後で聞いた話、那奈しゃんが密かに吹きこんでいたそうでし。
「いつもいつもただ飯食らいに来てるんだ。それくらいはやってもらわないと。」
で、翔子しゃんのお買い物に那奈しゃんとシャオしゃまが同行したでし。
他のみなしゃんは言われた事をせっせと・・・。
(ルーアンしゃんとキリュウしゃんの見張りつきなんでしよ。)
冷たい仕打ちというよりは、恩返しをしてもらうって事で、でしね。
太助しゃまはというと・・・
「・・・・・・。」
あっけにとられながら家の中の光景を見守っていた様でし。


「頼む木の下に雨漏る」でし
それはあるどしゃ降りの日の事だったでし。
傘を忘れたたかししゃんは、濡れるのを覚悟で校舎を飛び出したんでし。
「止むのを待ってたらいつまで経っても帰れないしな!」
ところが雨の激しさはとてつもなく・・・とうとう前もみえないほどに!
「くっそー、なんでこんなに降ってきやがるんだ・・・。」
さすがのたかししゃんもだんだん体力が落ちてきて・・・大ピンチでし。
と、そんな時。
「あっ、あれは!?」
前方に大きな人影を発見!なんとそれは軍南門しゃんだったでし。
「た、助かった〜。」
喜んで軍南門しゃんの影に隠れたたかししゃんでしが・・・
ばしゃっ、ばしゃっ
「な、なんだ!?」
大きな水滴がたかししゃんに直撃!
慌てて上を見れば、それは軍南門しゃんの涙だったんでし。
「な、なんで泣いてるんだ?
・・・え?シャオちゃんに呼ばれたまま置き去りにされたって?嘘だろ・・・。」
いやあ、たかししゃん。シャオしゃまも忘れる時があるんでしよ。
「それにしても、これじゃあ全然雨宿りにならないな・・・困った・・・。」
このように『あてにしていたのにそれが駄目で困ってしまう』という事でし。
・・・めでたしめでたし、でし。
「また紙芝居かよ・・・。」
あっ、虎賁しゃん。
「お前なあ、月天様に怒られてもしらねーぞ?」
大丈夫でし!もう怒られた後なんでし・・・。
「おい・・・。」


「頼むと頼まれては犬も木へ登る」でし
「太助、一つ頼みがある。」
「なんだよたかし。」
「花織ちゃんのお弁当を食べてくれ〜・・・。」
「嫌だ!」
「頼むー!!味見とか言って毎週毎週食わされてる俺の身にもなってくれ〜!!」
「絶対に嫌だ!!」
「頼む、一生の御願いだ。親友だろう?」
「嫌だといったら嫌だー!!」
「・・・そうか。だったら強行手段を使わざるを得ないな。キリュウちゃん!」
「な、なに!?」
たかししゃんが合図すると、花織しゃんの弁当を持ったキリュウしゃんがしゅたっと登場したんでし。
「まったく。こんなので試練になるのか?」
「もちろんさ!さあ頼んだ!!」
「き、キリュウ・・・。」
「というわけだ主殿。試練だ、花織殿の弁当を食べられよ。」
ずずいっと迫るキリュウしゃん。慌てて逃げ出そうとする太助しゃまだったでしが、
万象大乱によって、逃げ道を全てふさがれてしまったでし!
「さあ主殿、もう逃げられないぞ。」
「おとなしく食べるんだ、太助!」
「く・・・。わかった。」
ついに!!太助しゃまは花織しゃんのお弁当を食べたんでし!!
あの、あの花織しゃんのお弁当を!!その後は・・・略でし。
このように、『どうか頼むといわれれば、できない事でもしてやろうとするものだ』という事でし。
「おい離珠、絶対に使い方間違ってるぞ。」
お願いでし〜。これで許してくだしゃいでし〜。
「そうだぞ太助。俺はあんなに頼んだじゃないか。」
「キリュウを使ってやったあれは完璧な強制だ!!」
「主殿。試練だ、耐えられよ。」
そうでし。耐えるでし、太助しゃま!
「くっそう、何で俺がこんな目に・・・。」


「盥半切を笑う」でし
『つまらぬものが自分とあまり違わないものを馬鹿にすること』という事でし。
ちなみに半切っていうのは、底の浅いたらい形の桶のことなんでしよー。
「それじゃあ早速俺が太助を馬鹿にしてやるか。」
「望むところだ、来いたかし!」
「おーし行くぞ!ばーかばーか、太助のばーか。」
「くっ、たかしのやろおお!!」
「へっへーん、悔しかったらここまでおーいで。」
「ちきしょー、待てー!!」
そして太助しゃまはたかししゃんを追い掛け回し始めたでし。
・・・平和でしねえ。
「ばっかじゃねえの、あいつら。」
翔子しゃん、そんな見たまんまのことを言っては駄目でし。
「やっぱり似たもん同士だな。」
そうでしね。
「おーし、捕まえた!」
「あっ!ちくしょう、捕まった・・・。」
「・・・なあたかし。」
「何だ。」
「俺、今すっごくむなしいんだけど。」
「言うな、俺もそう思った。」
やっぱりやっぱり似たもの同士でしね。
「「好きでこんなことやってるわけじゃない!!」」


「断じて行えば鬼神もこれを避く」でし
『強い決意と勇気で事に当たれば、どんな事も出来る』という事でし。
「これはまさしく小僧、七梨太助の事じゃろう。」
な、南極寿星しゃ・・・
「離珠、ここは一つわしに説明させてくれ。
守護月天を宿命から解き放つなど、常人では言えぬ台詞じゃ。
あの小僧には、強い強い意志のようなものが見えた。
今はまだまだじゃと思うが、シャオリン様はきっとあの小僧によって救われる。
わしはそう確信しておるぞ。とまあ、そういうわけじゃ。」
・・・つまり、守護月天を宿命から解き放つなんて不可能に近い事を、
太助しゃまは強い意志でやり遂げる、と言いたいんでしね。
どうもありがとしゃんでした。太助しゃま、頑張ってくだしゃいでし!


「断腸」でし
例えば・・・
「例えば、七梨が愛原の家へ泊まりに行くとする。
其の時のシャオの気持ちはどうだろう・・・。まさしくこれだろう。」
なんかものすごい例えを出すでしねえ、翔子しゃん。
「そして、そんなシャオを見てあたしの心も痛む。那奈姉やキリュウの心も・・・。」
・・・と、とにかく!『はらわたがちぎれるほどの悲しみ。耐えられないほどの苦しい辛さ』という事でし。
「なーんてな。作り話にでもしない限りこんな事はありえ無いだろうな〜。」
それより、ルーアンしゃんの名前が出てこなかったのはどうしてなんでしか?
「ルーアン先生の場合は愛原の家へ押しかけて行って終わるだろう?だからだよ。」
なるほど、納得でし。


「単刀直入」でし
さあ梗河しゃん、準備はいいでしか?
離珠が問うと、梗河しゃんはゆっくりと頷いたでし。
今離珠と梗河しゃんが居るのはお庭。
そして、そこには“敵”という文字を額に付けた羽林軍しゃん達!!
それでは梗河しゃん、ゴーでし!!
離珠が合図すると梗河しゃんはだっと駆け出して羽林軍しゃんの方へ!
さささっと羽林軍しゃん達が避け、そこへぶんっ!と刀を振り下ろす梗河しゃん。
もちろん、その一撃は地面にぶち当たったでし
おっけー!ばっちりでしよ、梗河しゃん、羽林軍しゃん!!
離珠がオッケーの旗を振ると、梗河しゃんはにっこりとして刀をしまいこみ、
羽林軍しゃんも全員でオッケーサインを出したでし。
このように『たったひとり、刀一本で敵陣に切りこむ』という事でし。
「離珠!そんな所で何やってるの!」
とと、シャオしゃまがやって来たでし。ここですかさず伝えるでし。
ことわざの解説でしよ!!共同作業という事で皆にも了承済みでし!!
「そ、そう・・・。」
シャオしゃまは戸惑っていた様でしが、納得してくれたでし。
・・・とまあこんな風に、
『遠まわしに言わないでいきなり話の問題点に入る』という事でし。
なんだか気分爽快でし。いつもこんな調子で済むといいんでしが・・・。


戻るでし。