≪し≫でし!(その2)
「釈迦に説法」でし
「ふっふっふ、キリュウちゃん。」
「なんだ、野村殿。」
「俺が試練の極意を教えよう!!」
たかししゃんの大胆発言!
試練のプロであるキリュウしゃんにたかししゃんが一体何を教えるというのでしか!!
『その道を知り尽くした人に、知っている振りをして教えるおろかさを言う』という事でし。
なんて、意味を説明している間に終わりそうでしね。
「かくかくしかじか・・・というわけだ、以上!!」
「なるほど、そういう見解もありか・・・。ありがとう野村殿、勉強になった。」
「なあに、俺は昔燃える試練魂と呼ばれたこともあるしな!」
ふ、ふえっ?なんでキリュウしゃんがそういう反応なんでしか!
これじゃあ解説にならないでしー!!
「弱冠」でし
むかしむかし、二十歳の男子を“弱”といい、成人式の時冠をかぶる習慣があったんでし。
これから『二十歳の男子。また、年の若い人達』という事でし。
「二十歳という事で私が呼ばれたんですが・・・。別に呼ばれる必要は無かったのでは?」
出雲しゃん、そんなに謙虚でどうするんでしか!
胸を張っていてくだしゃい。自分は年の若い人だ!って。
「そんなものに胸をはっても意味がないと思いますが・・・。
だいたいそれなら、太助君たちの方が適役かと思います。」
だったら、太助しゃま達と両方を呼ぶべきだったでしね。
ま、そういう事もあるという事でオッケーでしよっ!
「・・・なんだか那奈さんに影響されてませんか?」
なんででしか?
「ばしばしと人の体を叩く所とか。」
はっ!?い、いつのまに・・・。出雲しゃん、非道いでし〜。
「なんで私がそんな事を言われなければならないんでしょう・・・。」
「蛇の口に蝿」でし
蛇はいないので、ルーアンしゃんの口でし!
「なんであたしがそんなこと・・・。ちゃんと蛇を見つけてきなさいよ!」
蝿はいないので、離珠がかってでるでし!
「人の話聞きなさいっての。」
こんな危険な役をかってでるなんて、離珠はとっても立派でし〜。
「聞けっつってんでしょうが、このごみチビー!」
それじゃあルーアンしゃんお口を開けてくだしゃい。
失礼するでし。
「ちょ、ちょっとやめ・・・
あがががが・・・やめなさいって言ってるでしょうが!!」
たまらず離珠ははじき出されてしまったでし。
がく・・・負けたでし。
『たまりもなくやっつけられてしまう』という事でし。
「ちょっと、これはこういうことじゃないでしょう!?」
のまれなかったけど負けたには間違い無いでし。
「だからちゃんとした蛇とか蝿とか用意しなさいっての!!」
「沙弥(しゃみ)から長老にはなれぬ」でし
これは、『物事には順序と段階があって、それを経なければならない』という事でし。
確かにそうでしよね。いきなり偉い人になろうったって、そうはとんやが・・・
「それはちが―う!!この俺の熱き魂をもってすれば、どんな事も可能だ―!!」
た、たかししゃん、いつの間に・・・。
「俺は今までいろんな役職に就いてきた。」
就いてきたって・・・。たかししゃんはまだ中学生じゃないでしか。
「なかでも俺こそぴったり!と思えるのは、学級委員だああ!!」
うーん、そうなんでしかねえ・・・。
「このクラスをまとめられるのはこの俺、野村たかししか居ない!
なぜなら、それは、俺が熱き魂を持っているからだ―!!!
あああ〜、燃えろ〜、俺の魂よ〜・・・。」
勝手に歌い出してしまったでし。
・・・なるほど、たかししゃんが歌い出すまでには、
こんなに沢山の段階があったんでしね。
「終始一貫」でし
これは是非実行してほしいものでしね。
そういうわけでたかししゃん!お願いするでし!!
「おう!おれはシャオちゃん一筋だー!!!以上。」
・・・なんかあっさりしすぎてるような気がするんでしが。
「何?なんか文句でもあるわけ?」
・・・仕方ないでしね。
『行いや態度、意見などを始めから終わりまで変えない。
途中で曲げずに最後まで貫く』という事でし。
たかししゃんに頼んだ以上、それがどんなものであっても離珠は我慢するでし。
「ちょっと待てよ、俺の言った事はそんなに駄目駄目なのか?」
心配要らないでしよ、たかししゃん。離珠は頑張るでし。
「だからそうじゃなくて!!」
「十人十色」でし
『人はそれぞれで、十人集まれば十人違う』という事でし。
でしから、十人の人を離珠が紹介してみるでし。
一人目は主を守るのが役目のやさしいやさしいシャオしゃま。
二人目は清い心を持ってシャオしゃま達精霊を呼び出した太助しゃま。
三人目は離珠の絵を瞬時に読んでくれる虎賁しゃん。
四人目はいつもお饅頭やらをくれる出雲しゃん。
五人目はシャオしゃまをいっつも元気付けてくれる翔子しゃん。
六人目は幸せを授けるのが役目で、大食いのルーアンしゃん。
七人目はどんな時も熱き魂とやらを忘れないたかししゃん。
八人目は皆とはうってかわっておとなしい乎一郎しゃん。
九人目はとっても遊びずきの元気な元気な花織しゃん。
十人目は主に試練を与えるのが役目の物静かなキリュウしゃん。
とまあ、こんなところでし。うーん、確かに、いろんな人がいるでしねえ。
「十年ひとむかし」でし
「十年前は・・・シャオ達はこの家に居なかったよなあ。」
まあそうでしね。
「それを考えると、大きく変わったよなあ・・・。」
別に十年なんて年月じゃなくてもいいと思うんでしが・・・。
『世の中は、十年を一区切りとして大きく変わる。十年もたつと、もう昔の事になる』という事でし。
「十年前は・・・俺は四歳だったんだなあ。」
太助しゃま、もういいでし。
「酒池肉林」でし
昔、殷の時代。王しゃまが池に酒をみたしてたくさんの木に肉をぶらさげた中で遊んだそうでし。
ここから『たくさんのお酒や肉を並べた贅沢な宴会』という事でし。
「そんな宴会を是非やってみようじゃないの!!」
そんなのはルーアンしゃん一人でやってくだしゃい。
「何言ってんのよ。たー様に対してやろうってのよ。
いきなりやってビックリさせるの。きっと喜ぶわよー。」
むむっ、なんだか面白そうでし。早速準備にとりかかるでしー!!
で、その宴会は開かれ、太助しゃまは確かにビックリしてたんでしが・・・
「あのさあ、なんで庭に池なんかつくるわけ?」
「お酒が足りなかったのーん。だから海水で我慢してねん。」
「しかもなんか木が異様に多く植わってるけど・・・。
それにあの釣り下がってる不気味な塊はなんだ?」
「お肉も足りなかったから小娘が焼いたパンで代用したのよん。」
「七梨先輩、もうおなかいっぱい食べちゃってください!」
「は、はは、ははは、はははは・・・。」
あの時の太助しゃまの引きつった笑い顔を、離珠は一生忘れないでし。
「春秋に富む」でし
これは太助しゃまでしっ!
「そりゃまあ、俺はまだ中学生だし・・・。」
更にこれはたかししゃんでしっ!
「おおおー!!やっぱりそうかー!!そうだよなー!!!」
そしてこれは乎一郎しゃんでしっ!
「言われてみればそうだろうけどね。ちょっと照れるなあ。」
つまり『年齢が若く、将来性に満ち溢れている』という事でし。
という所で花織しゃん、シメの言葉を頼むでし。
「な、なんで先輩達を例に出しておきながらあたしが!!
あたしの方が一歳も若いじゃないの、一歳も!!!まったく失礼しちゃうわ!!!」
「まあまあ、愛原。」
「あんまり怒るのは良く無いよ。」
「僕らと同い年の山野辺さんだって呼ばれてないんだし。」
そうでしそうでし。ということで最後は花織しゃんに・・・
「うるさーい!!!先輩達は黙っててください!!!」
「「「はい・・・。」」」
じゃ、じゃあこの辺でおしまいでし・・・。
「ちょっと!!離珠ちゃん!!!」
「葉公の竜」でし
昔々、ある所にたかししゃんという長官がいたんでし。
たかししゃんはたいそうキリュウしゃんのファンで、
キリュウしゃんの絵や掛け軸を家中に飾ったり、庭には像を建て、
アクセサリなんかは小さな扇やらひし形のイヤリングやら・・・。
とにかくキリュウしゃんずくしだったでし。
ただ、そのたかししゃんはキリュウしゃんと実際に会った事はなかったんでしね。
ある日、そんなたかししゃんの事を聞いたキリュウしゃんは大層嬉しくなって、
たかししゃんと実際に会う事にしたそうでし。
ところが、実際に会ってびっくり。
たかししゃんはキリュウしゃんの姿を見るなり恐くなって逃げてしまったそうでし。
たかししゃんはキリュウしゃんが本当に好きではなかったんでしね。
『みせかけと中身が、あまりにも違う事。
うわべの格好ばかりを好んで中身を好まない』という事でし。
「ちょっと離珠ちゃん、なんなのさこの昔話は・・・。」
実に良く出来てるでし。春秋時代の楚の国の葉県の長官である葉公しゃんをたかししゃんに、
天上に住んでる竜をキリュウしゃんにみたてたんでしよ。
「なんという例えの仕方だ。私は単に読み方が似てただけなのでは?」
「それになんで俺がキリュウちゃんを見て逃げ出さなきゃならないんだよ。」
うるさいでし!これにて終わりでし!
「「納得いかない〜!!」」
「小心翼翼」でし
「では主殿、今日の試練はこれで終わりにする。」
「ああ、お疲れ様〜。」
ぺたんと地面に座り込む太助しゃま。今日の試練もハードだった様でしねえ。
でもって夕食。ところが、キリュウしゃんの様子がなんか変でし・・・。
「うーん、どうも失敗した様な気がする。
あの時、もう少し大きめにしておけばさらに良い試練になったはずなのに・・・。」
どうやら今日の試練の事を思い返しているみたいでし。
なんだかぶつぶつと、ちっとも箸がすすんでないでし。
「なあキリュウ、もう少し大きく、ったって十分な大きさのボールだったじゃないか。
俺はあれでいいと思うんだけど・・・。」
「いや、後五%大きくする事によって空気抵抗が微妙に変わる。
それで早さが変わり、さらに・・・。」
なんだかそれが食事の後も続いて・・・結局もう一度今日の試練をやる事になったみたいでし。
最初っからそういう事にすればよかったじゃないでしか。
深深と悩む前に、明日もう一度試してみるとかいう案で収まれば良かったんでし。
ところが!その次の日もまたもや失敗したようで、キリュウしゃんは嘆いていたでし。
だからあ、嘆く前に何度もやってみればいいんでし!
食事中にするもんだから、せっかくのシャオしゃまのお料理が冷めてしまったでし・・・。
『つまらない事にこだわってくよくよする』という事でし。
今度から食事中はそういう事で悩まない、という規定でも作ったほうが良いでしねえ。
「将を射んと欲すればまず馬を射よ」でし
ずっと前にルーアンしゃんがやった事でしね。
「そうそう。あれはほんと大変だった・・・。」
「な、なんの事よ。あたしが何をしたって言うのよ。」
とぼけるんじゃないでし!!
「シャオの支天輪をトラックに乗せただろうが!!シャオがお風呂に入っている隙に!!」
「そ、そういえばそんな事もあったかしら・・・。って、そんな昔の事をださないでってば!」
とにもかくにも、支天輪を無くせばシャオしゃまを追い出せるとふんでの作戦でしね。
「けどまあ、そのおかげかな。俺がシャオと星神達をかけがえの無い家族だって思えるようになったのも。」
「そ、そうよねん・・・。」
『相手を倒したり相手を自分の思い通りに動かそうとする時は、
まずその人が頼りにしている物を狙って攻撃するのが成功の道』という事でし。
それより太助しゃま、今更思うんでしが。
ルーアンしゃんの陽天心とかを使っていればすぐに取り戻せたんじゃないんでしか?
「それはどうかな・・・。でもまあ、今後ああいう事はあって欲しく無いなあ。」
「大丈夫よ、もうしないから。」
ルーアンしゃん、それはそれでなにか違うでし・・・。
「食指が動く」でし
・・・ルーアンしゃんを見てればわかるでし!
つまり、『食欲が起こる』という事でし。
また『ご馳走が食べられるまえぶれ』という事でもあるんでし。
「なんなのよ、そのいいかげんな説明は・・・。」
ルーアンしゃん!離珠は真実を言ったまででし!!
「ふざけんじゃないわよ!!いっつもいっつも食べ物と言ったらあたしを出してきて!!」
だって、いっつもそういう行動をとってるじゃないでしか。
「ぎくっ。ま、まあそうなんだけどね・・・おや、人差し指が動いたわ!」
なるほど、今日はご馳走なんでしね!
というわけで、喧嘩も忘れて急いでキッチンへ向かったでし。そしたら・・・。
「あれ、ルーアンに離珠。悪いけど今日はシャオが風邪だからな。
カップラーメンで我慢してくれよ。」
と、そこに居たのは那奈しゃんだったでし。
料理名を聞いて、途端に落ち込む離珠とルーアンしゃん。
那奈しゃんに聞こえないような声でルーアンしゃんが言ってきたでし。
「ちょっと、カップラーメンのどこがご馳走なのよ。」
こ、こういうこともあるでしよ。
「あんたねえ、ことわざ解説者なんだから責任とんなさいよね。」
どう責任をとればいいんでしか。
「例えば自分から具に成るとか・・・って、ごみチビが入ったラーメンなんて食べる気しないわね。」
なんてことを言うでしか、ルーアンしゃんは!!でも、やっぱりそういうのは嫌でし。
結局は、食欲が起こったって事だったんでしね。
そんな事より太助しゃまとキリュウしゃんはどこへ・・・。
「助長」でし
苗の成長を早くし様と手で引っ張ったら枯れてしまった、という話から出た言葉で、
今では『能力をのばしたりある方向へ行くように働きかける』という事でし。
「離珠殿、実は私の役目はこれとよく似たものだ。」
それはどういう事でしか?
「知っての通り、私は主に試練を与えるのが役目だ。
主を成長させる、つまり能力を伸ばす・・・という事なのだが、
時にそれは、主自身を駄目にしてしまったりもする。試練はやはり厳しいものが多いしな。」
ふむふむ。という事は、語源と意味とを兼ね備えているわけでしね。
「そうだ。願わくば、今の主殿には語源みたくなって欲しくは無い。」
大丈夫でしよ、太助しゃまなら!
「ああ、そうだな。」
「知らずば人の真似」でし
『知らない時には人のする事を見てその真似をしているが良い』という事でし。
例えば食べ慣れない料理を出された時なんかは、
食べ方を知ってる人を見てその真似をするのが無難でしね。
そこで!!今回は特別に翔子しゃんに協力を依頼したでし!
「ま、暇だから良いけど・・・。」
それでは、まず一人目は・・・
「どうも翔子さん、お招きいただいて光栄です。」
「言っとくけど人選は離珠だからな。ま、たまにはいいって事で。」
出雲しゃんでし!そして二人目は・・・
「さんきゅうな、山野辺。おれは感激だああ!!」
「相変わらず五月蝿い奴だな・・・。」
たかししゃんでし!そして三人目は・・・
がつがつがつがつがつ
「あーん、これおいしー!!」
がつがつがつがつがつ
「既に食ってるな。」
る、ルーアンしゃん、まだ食べ始める合図は出して無いでしよっ!
「そうか、これはルーアン先生のように食べるんだな!よし、俺も!!」
がつがつがつがつがつ
ああ・・・たかししゃんまで・・・。
「おにーさんは食べ無いの?」
「いくらなんでもあれは正しい食べ方じゃ無い事くらい分かります。」
「そりゃそうだ、あははっ。」
えうー、結局今回の試みは失敗に終わってしまったでし。
しかし!次回こそは必ず!!
「つーかさあ、もうちょっとちゃんとした奴呼べよ、シャオとか・・・。」
「知らぬが秘密」でし
「例えばだ花織ちゃん!」
「はいはい、そんな大声出さなくても聞こえてますよ。」
「俺の熱き魂なんか正にそうじゃないか?」
「どこがどうそうだって言うんですか。」
「すべてを明かにしてないからこそ!この熱き魂を持つ俺はカッコイイ!!」
「・・・だそうよ、離珠ちゃん。」
・・・・・・。
『「花と見し雪は知らぬが秘密かな」で、なまなか知るより知らない方が良い』という事でし。
「離珠ちゃん、何か不満そうだな。ひょっとして秘密が知りたい?
だめだめ!頼まれたって教えられないな!」
べつにそういうんでもないんでしが・・・。
花織しゃん、なんとかしてくだしゃい。
「ムリ。」
「白羽の矢が立つ」でし
こんなの、太助しゃましか居ないでしよ。
支天輪を覗いてシャオしゃまを呼び出して!
清い心の持ち主は世界中に沢山居るはずでしが、
その中の一人としてシャオしゃまと巡り会った太助しゃまはまさにそうでし!
『多くの中から選び出される』という事でし。
というわけで太助しゃま、運命の出会いを大事にしてくだしゃいよ!
「うん、なかなかいい事言うじゃね―か。
さすがことわざの解説者に選ばれただけのことはあるよなあ。」
虎賁しゃん?なにか勘違いしてないでしか?
ことわざを解説するのに選ばれたんじゃないでし。離珠が率先してやってるんでしよ!
「ま、頑張れよ。こんな大役をやってるなんて、さぞかし自慢になるだろうなあ。」
大役・・・。ま、まあそういう事にしてもいいでしね。えっへんでし。
「芝蘭玉樹庭階に生ず」でし
これはもう当然、離珠達星神の事でし。
離れていてもシャオしゃまへメッセージを伝える事が出来る離珠!
あらゆる球技のスーパーコーチ、虎賁しゃん!
どんな建物でもあっという間に建築解体してしまう羽林軍しゃん!
たくさんたくさん物を胃袋に収める事が出来る瓠瓜しゃん!
シャオしゃまやみんなを乗せて空を飛ぶ事が出来る軒轅しゃん!
最高の食材を見ぬいて集めてくる八穀しゃん!
とってもおっきくて頼りになる見張り番の軍南門しゃん!
シャオしゃまの服をあっという間に作り出す女御しゃん!
強力な大砲を装備、遠距離攻撃が得意な車騎しゃん!
押さえつけて動きを封じる、見た目よりずっと重い折威しゃん!
鋭い嗅覚を使って素早さを生かした攻撃が得意、天陰しゃん!
怪我や病気の看護、治療の専門家、長沙しゃん!
全身が高温の炎で包まれた火の鳥、天鶏しゃん!
遥か上空から偵察する役目をもつ天高しゃん!
対人用攻撃星神、とっても強い梗河しゃん!
シャオしゃま以外通れなくなる結界を作り出す塁壁陣しゃん!
強力な雷の力を持つ雷電しゃん!
七人が一丸となって攻撃、最強の攻撃用星神の北斗七星しゃん!
ちなみに七人の名前は、貪狼しゃん、巨門しゃん、禄存しゃん、
文曲しゃん、簾貞しゃん、武曲しゃん、破軍しゃん、でし。
他にももっともっといるんでしが、こんなに沢山の星神が支天輪から飛び出すんでしよ。
『多くの人材が一門から出る』という事でし。
「離珠、儂を忘れてないか?」
はうっ!・・・ま、まあ、それはなかった事にするでし。
「こらっ、離珠!!」
さあて、軒轅しゃんと一緒にお饅頭でも食べにいくでし―♪
「人事不省」でし
みなしゃんちょくちょくなってるでしね。
「そうだね。ルーアン先生の陽天心召来やキリュウちゃんの万象大乱。」
「あたしなんかシャオ先輩の暴走の巻き添えを食らってそうなった事もありますよ!!」
まあまあ花織しゃん、落ち着くでし。
意識を無くしたといっても多少の気絶じゃないでしか。
「そりゃそうだけど・・・。」
「でもそう考えていったら別段皆が成ったってわけでも無いよね。」
ちょちょちょ、ちょっと待つでし乎一郎しゃん。
そんな事をいったら説明になら無いじゃないでしか!
とにかく!『病気や、非常に大きなショックで意識を無くすこと。
見たり聞いたりすることが出来なくなって、ほとんど死んだような状態になる』という事でし。
「花織ちゃんの乙女チックモードもそんな感じなんじゃない?」
「どういう意味ですか。あたしは死んだようになんか成りませんよ。」
「でも人の話をほとんど聞いたりしなくなるのは似てるじゃない。」
「くっ・・・。野村先輩が余計な事を吹きこんだんですね・・・。」
それは違うと思うでしよ、花織しゃん。
「そうそう。普段の行動を見ててもなんとなく分かるよ。」
「遠藤先輩も離珠ちゃんもひどい!ああーん、七梨先輩ー!!」
「そういう所がやっぱりなんとなく似てる気がする。」
言えてるでし。
「神出鬼没」でし
太助しゃま〜、これは誰の事だと思うでしか?
「・・・キリュウ。」
おおお、ずばっと言ったでしね!!
「いや、試練与えてる時なんて絶対そうだよなあ、って。
ずっと前に山登りの試練やった時なんか、忍者の如く姿を消したり。
そうかと思えば、いつのまにかすっと現れたり。」
ほんと、キリュウしゃんって凄いでしよね〜。
『いつあらわれ、いつ消えるかまったくわからない』という事でし。
離珠も是非見習ってみるでし!
「・・・どうやって?」
もちろんキリュウしゃんから試練を与えてもらうんでしよ!!
そんでもって、シャオしゃまの後ろからすっと現れて驚かすんでし!!
「そんな事の為にやらなくても・・・。」
もう、冗談に決まってるじゃないでしか!!全く太助しゃまは・・・
「主殿。」
「うわあっ!!!」
き、キリュウしゃん!
「次に行う試練について・・・どうした?」
「い、いや、いきなり現れたからびっくりしてさ。」
そうでしそうでし。
「・・・まあいい。それでは試練の説明をするぞ。」
「あ、ああ・・・。」
という訳で今日も行われる試練。いつもいつも凄いでしよね―。
「針小棒大」でし
今回は出雲しゃんに解説してもらうでし。それではお願いするでし。
「随分いきなりですね。まあ良いですよ。
これは野村くんを見ていれば分かるんじゃないですか?
もう一人花織さんもそんな感じがしますねえ。二人とも似た者同士ですから。」
なんかあっさり終わってしまったでし。
『とるに足らない出来事をさも大目にとりたてていう』という事でし。
確かに言われてみれば、花織しゃんは太助しゃまとシャオしゃまが一緒にどこかへでかけたってだけで、
「それってかけおちってことですかー!?」
とか言ったりして。たかししゃんは・・・まあこのくらいにしておくでし。
「心中より饅頭」でし
『義理を立てるよりも食べた方が良い』という事でし。
当然の事でし!!ねえルーアンしゃん。
「あったり前じゃない!!食べない奴の気がしれないわ。ねえ、いずピー。」
「それはまあ、あなたたちはそうでしょうが・・・。
そんな事を言う為にわざわざ私を呼び出したんですか!?」
何を言うでしか出雲しゃん。
「ちゃんと饅頭を持ってきてもらっているじゃない。」
「くっ・・・。一方的に言われたのに、それでも来てしまった以上大きくは出れませんね・・・。」
その通りでし、もぐもぐもぐ・・・。
「ま、これも世間の常識ねん♪もぐもぐもぐ・・・。」
「うう・・・。」
「新陳代謝」でし
太助しゃまっ。
「なんだ離珠。」
筆の墨として、新しいものを買って欲しいんでし。
「なるほど・・・。確かにもう無さそうだな。
よし、これから文房具屋へ行くか。」
ちゅわ、ありがとうでしたすけしゃま♪
「それにしても・・・。」
なんでしか?
「今まで墨も筆も何度か替えてきたんだよな。いったいどうやって?
やっぱり主とかに買ってもらったりしたのか?」
それは秘密でしよっ。
・・・とまあ、離珠がお絵描きするのに使っている筆と墨。
長い長い年月を経て、幾度と無く替わってきたんでしよ。
『たえず新しいものが古いものと入れ替わってゆく』という事でし。
ちなみに“陳”とは古いもの。“謝”とは、おとろえる、去る、という事でしよ。
「心頭滅却すれば火もまた涼し」でし
ここは離珠が体を張るでし!!という訳でシャオしゃま、お願いするでし!!
「だめです!!」
そんな事言わずにお願いでし〜!!
「だめなものはだめなの!!天鶏の体は鉄をも溶かす高温なのよ!!
それに触れて耐えるなんて・・・絶対にだめですからね!!」
ああっ、しゃ、シャオしゃま〜!!
・・・うう、怒って行ってしまったでし。
「どうしたんだ離珠殿。随分とシャオ殿は怒っていたようだが?」
あ、キリュウしゃん。実はかくかくしかじか・・・
「・・・なるほど、そういう事か。」
そうなんでしよー。しょうがないでし、このままいくでし。
『人は精神の持ち方次第でいかなる苦痛にも耐えられる』という事でし。
折角離珠がやる気に成ってたのに・・・って、キリュウしゃん、何処へいくんでしか?
「・・・ふむ・・・試練に・・・うむ・・・。」
なな!?も、もしかして試練に使うつもりなんでしか!?
と、丁度そこへシャオしゃまが戻って来たんでし。
「あらキリュウさん。聞いてください、離珠ったらとんでもない事を言い出すんですよ。」
「シャオ殿、実はその事で相談がある。」
「はい?」
「主殿に与える試練の事なんだが・・・」
キリュウしゃん、待つでしよ!!!
「深謀遠慮」でし
『どうしたら一番良いか、遠い先の事まで深く考えて計画を立てる』という事でし。
“謀”っていうのははかりごとや計画で、“慮”っていうのはよく考える事でし。
キリュウしゃんはいつも試練をそう考えてるみたいでしね。
「しかし思わぬ結果を招く事もある。試練とはまだまだ奥が深い。」
たとえばどういう事でしか?
「それを明かせないからこそ試練は奥が深い。」
ぷう、説明してくだしゃい。
「残念ながらそれは遠慮する。」
だったら今日の晩ご飯はキリュウしゃんだけ唐辛子でし。
「・・・なんだと?」
お茶碗山盛りの唐辛子に唐辛子をかけて食べるんでし。
飲み物は唐辛子茶でしよ〜♪
「う・・・。分かった、説明しよう・・・。」
やったでし〜♪
深謀遠慮とは、こういう説得方法とかを考えておくことでしよ。
「それは違うと思う・・・。これはただの脅迫だ・・・。」
「迅雷耳を塞ぐに及ばず」でし
適例者が居るのでばっちり解説してもらうでし。
キリュウしゃん、どうぞでし!
「・・・離珠殿、私のどの辺が適例なんだ?」
太助しゃまに試練を行ってる時に使ってる万象大乱でしよ。
あれを唱えた瞬間に物が巨大化縮小化!!
当然、唱えた直後にそれを阻止するなんて出来ないでし!!
「なるほど・・・しかし離珠殿、そうやって解説するのならば私が出てきた意味が・・・。」
はうっ!!そういえばそうでし!!ま、まあそれは置いといて・・・。
『物事があっという間に起きて、これを防ぐ暇が無い事の例え』という事でし。
・・・でもキリュウしゃん、キリュウしゃんが解説し始めないからいけないんでしよ。
「解説する前にさっさと自分から始めていたではないか。
私が入る暇など無かったぞ。これこそ・・・だ。」
そ、それもそうでしね・・・。じゃあキリュウしゃん、迅雷について語ってくだしゃい!!
「迅雷か・・・。試練だ、考えられよ。」
・・・キリュウしゃん、そういうのは無しでしよ。
「冗談だ。迅雷とは俗に、いきなり鳴り響く雷、のことを言う。」
というわけでしー。
戻るでし。