元豊通寶2

北宋・元豊年間(1078〜1085)
長字廣穿(真書)

「寶」字が長く見えます。また前足が短く後足が長くなっています。

24.9mm、4.6g
符合泉志 初編八、古泉大全 十

長字廣穿・豊断画(真書)

「豊」字が断画されています。

24.9mm、5.1g

長字廣穿・小様背星?(真書)

小様です。背の内郭上部やや左に星?があります。鋳溜まりかなー。

22.9mm、2.6g

長字厚肉(真書)

名前ほど厚肉ではありません。「元」字が小さく、「豊」と「寶」が長く見えます。

24.9mm、4.1g
符合泉志 初編七、古泉大全 九

長字厚肉(篆書)

上のものと対銭になります。

25.5mm、4.0g
符合泉志 初編八、古泉大全 十

長字薄肉(真書)

名前ほど薄肉ではありません。「通」と「寶」が長く、「通」字が小さく見えます。

24.8mm、4.2g
符合泉志 初編八、古泉大全 十

長字薄肉(篆書)

上のものと対銭になります。

24.8mm、4.9g
符合泉志 初編九、古泉大全 十

四出(真書)

廣穿で「豊」字に特徴があります。郭の四隅が尖って見えます。

24.9mm、3.8g
符合泉志 初編十、古泉大全 十

四出(篆書)

上のものと対銭になります。

25.2mm、4.4g
符合泉志 初編十、古泉大全 十

美制(真書)

背が肥郭になっています。筆勢の強い、好感のもてる書体です。四出に似ていますが狭穿です。

24.6mm、4.2g
符合泉志 初編七、古泉大全 九

美制(篆書)

「通」字のしんにょうの下部に特徴があります。上のものと対銭になります。

24.6mm、3.4g
符合泉志 初編六、古泉大全 九

美制大字(真書)母銭

下のものの母銭です。掘り出しました!

銭径25.5mm、至輪径19.6mm、4.2g

美制大字(真書)

「美制」に似ていますが4字とも大字です。「美制」に比べ「通」字のしんにゅうが尖っていません。符合泉志不載です。

24.7mm、4.0g
古泉大全 十

美制大字(篆書)

上のものと対銭になります。・・・しかし、なんとなく対銭らしくないですねー。符合泉志には「美制通異」として掲載されています。

24.5mm、3.6g
符合泉志(美制通異)三編十、古泉大全 十

濶縁(真書)

面背とも濶縁になっています。大量に存在します。

25.7mm、4.1g
符合泉志 初編十、古泉大全 十

濶縁(篆書)

上のものと対銭になります。大量に存在します。

25.6mm、3.8g
符合泉志 初編十、古泉大全 十

濶縁進通(真書)

名前の通り進通で、四字とも俯して見えます。

25.5mm、2.9g
符合泉志 三編五、古泉大全 七

濶縁進通(篆書)

上のものの対銭です。

25.4mm、4.0g
符合泉志 三編七、古泉大全 八

濶縁円冠寶

濶縁にして廣穿、「寶」字のウ冠が丸くなっています。「元」字も特徴的ですね。

24.5mm、4.1g
符合泉志 二編九、古泉大全 十

濶縁背異

背郭がやや広くなっています。

24.4mm、4.7g
符合泉志 二編二、古泉大全 六

濶縁寄郭(真書)

状態がもうひとつです。

24.4mm、3.5g
古泉大全 八

濶縁寄郭?(篆書)

選出しました。古泉大全丙集の図とは少し違って見えます。

24.5mm、4.3g
古泉大全 八

譜外

大きな穴が空いていますが、少ないものと聞いています。

24.6mm、4.0g
旧譜不載

濶縁縮字

状態が良くないのが残念です。

24.0mm、3.1g
古泉大全 八

濶縁大字(真書)

名前ほど濶縁ではありません。4字とも文字がダイナミックに書かれています。

24.7mm、4.6g
符合泉志 初編四、古泉大全 八

濶縁大字(篆書)

上のものと対銭になります。「濶縁大字」、「廣通」、「縮豊」の篆書はよく似た書体です。

24.3mm、3.3g
符合泉志 初編八、古泉大全 九

廣通(真書)

「通」字の広さが目立ちます。

23.8mm、3.2g
符合泉志 初編九、古泉大全 十

廣通(篆書)

上のものと対銭になります。「濶縁大字」より「豊」「寶」の文字が小さくなっています。

23.6mm、3.1g
符合泉志 初編七、古泉大全 十

縮豊(真書)

「元」字が独特の書体になっています。

24.4mm、4.2g
符合泉志 初編十、古泉大全 十

縮豊(篆書)

上のものと対銭になります。「廣通」より「豊」「寶」の文字がさらに小さくなっています。

24.3mm、3.2g
符合泉志 初編十、古泉大全 十

狭通中字(真書)母銭

下のものの母銭です。雑銭から掘り出しました。

銭径24.1mm、至輪径18.2mm、3.7g

狭通中字(真書)

「寶」字の後ろ足に特徴があります。至輪径は17.8mmです。

24.0mm、4.3g
符合泉志 初編七、古泉大全 九

狭通中字(篆書)

上のものと対銭になります。

23.9mm、3.9g
符合泉志 初編七、古泉大全 九

狭通小字(真書)

「狭通中字」によく似た書体ですが、文字がやや小さくなっています。

24.3mm、3.9g
符合泉志 初編七、古泉大全 九

狭通小字(篆書)

上のものと対銭になります。

24.3mm、4.0g
符合泉志 初編六、古泉大全 九

俯寶(真書)

文字よりも縁の方が高くなっています。書体も独特なものです。

24.3mm、3.9g
符合泉志 初編六、古泉大全 九

俯寶(篆書)

上のものと対銭になります。

24.6mm、3.8g
符合泉志 初編七、古泉大全 九

縮字(篆書)

「寶」字のウ冠の最終縦引きが陰起しています。

25.0mm、4.2g
符合泉志 三編十、古泉大全 十

縮字左俯元(篆書)

「元」字が俯し退きます。

25.3mm、4.1g
符合泉志 三編六、古泉大全 七

縮字狭穿(篆書)

美制大字(泉志:美制通異)の第一画が削字により短くなったものだそうです。

24.6mm、3.4g
符合泉志 三編十、古泉大全 十

縮字濶元

符合泉志不載です。古泉大全の拓図は見にくい部分もありますねー。よく見かけるものです。

24.9mm、3.8g
古泉大全 十

廣郭(真書)

廣穿廣郭で「寶」字の足に特徴があります。

24.2mm、4.1g
符合泉志 初編八、古泉大全 十

廣郭(篆書)

上のものと対になります。

24.7mm、3.4g
符合泉志 初編八、古泉大全 十

廣郭俯元(真書)

「廣郭」との差異が微妙で。「通」頭で分けてみました。ご教示頂ければ幸いです。

24.3mm、3.9g
古泉大全 九

廣郭俯元(篆書)

上のものと対になります。「廣郭」に比べ「寶」字が俯して見えます。

24.3mm、3.2g
古泉大全 九

背濶縁(真書)

背が大濶縁になっています。よく見かけるものです。

24.2mm、3.7g
符合泉志 初編十、古泉大全 十

背濶縁(篆書)

上のものと対銭になります。

24.4mm、3.6g
符合泉志 初編十、古泉大全 十

背濶縁降豊

「豊」が降っています。符合泉志不載です。

24.8mm、4.2g
古泉大全 七

正郭(真書)

泉志の初編五ですが、なかなか少ないもののようです。いままでに2孔掘り出せたのは運がいいのかも知れません。

23.7mm、3.9g
符合泉志 初編五、古泉大全 七

正郭(篆書)

上のものと対銭になります。

23.6mm、3.5g
符合泉志 初編九、古泉大全 十

正郭右元(真書)

上の「正郭」と比較してみて下さい。「元」字がわずかに進んで見えます。また、「元」字の第一画が 「正郭」に比べ大きく見えます(拓で比べると顕著です)。真書の「正郭」と「正郭右元」の存在比は 1:100ともいわれます。

23.3mm、4.1g
符合泉志 二編十、古泉大全 十

正郭右元(篆書)

上のものと対銭になります。

23.2mm、3.3g
符合泉志 二編四、古泉大全 八

兀字(真書)

独特な制作と書体です。このものは符合泉志の正合品で仰寶になっています。

25.3mm、4.0g
符合泉志 初編八

兀字(真書)

このものは古泉大全の正合品で俯寶になっています。

25.3mm、3.9g
古泉大全 十

兀字(篆書)

元字は郭に近く俯しています。

25.3mm、4.3g
符合泉志 初編八、古泉大全 十

兀字昂元(真書)

元字が昂がり仰いで見えます。豊字も昂がります。

25.1mm、3.5g
符合泉志 二編八、古泉大全 十

昂元手?(真書)

元字が昂がり仰いで見えますが、豊字の位置は本体と変わらないようです。

25.3mm、4.6g
小島譜に記載あり

兀字昂元(篆書)

元字の後ろ足がえぐられたように見えます。ただし、大全の彫図の元字はそのようにはなっていません。。。

25.2mm、3.8g
符合泉志 二編四、古泉大全 九

兀字仰元(真書)

元字がさらに仰いでいます。昂豊です。

25.4mm、4.5g
符合泉志 二編八、古泉大全 九

兀字仰元?(篆書)

泉志彫り図とは寶字の位置が違うようです。しかし、青寶楼譜とは合います。

25.0mm、3.9g
符合泉志 二編六、古泉大全 七

兀字寄郭

泉志不載です。寶字が特徴的です。

25.1mm、3.7g
古泉大全 八

曲元(真書)

「豊」「寶」の文字に特徴があります。

24.1mm、4.0g
符合泉志 三編十、古泉大全 八

曲元厚肉(真書)

曲元に似た書体です。「元」字が小さく見えます。厚肉です。

24.0mm、4.6g
符合泉志 三編八、古泉大全 七

曲元厚肉(篆書)

上のものと対銭になります。状態のよいものです。しかし、このものは”厚肉”になっていません。

23.5mm、3.2g
符合泉志 三編四、古泉大全 六

曲元大字(真書)

下の篆書とともに雑銭から掘り出しました。三編のものが出てくると嬉しいです。

24.3mm、3.7g
符合泉志 三編七、古泉大全 七

曲元大字(篆書)

このクラスの掘り出しは初めてです!とてもラッキーでした!

24.4mm、3.9g
符合泉志 三編二、古泉大全 五

曲元狭穿(真書)

曲元本体に比べ、穿が狭くなっています。

24.0mm、3.2g
符合泉志 三編三、古泉大全 六

曲元狭穿(篆書)

上のものと対銭になります。。

23.7mm、3.8g
符合泉志 三編五、古泉大全 七

背星文(真書)母銭

母銭です。

25.7mm、3.9g

背星文・大星(真書)

背の穿上に星文があります。この星文は大小いろいろあります。手元にある最大のものを掲載しました。

25.2mm、3.7g
古泉大全 九

背星文・小星(真書)

星文の小さいものです。

25.3mm、3.9g
古泉大全 九

背星文系譜外(真書)

元字が昂って見え、豊字が降っています。

25.1mm、3.8g

星無背(真書)

上のものと同じような書体ですが、背に星文がありません。寶字がやや仰いで見えます。

25.4mm、3.9g
符合泉志 初編八、古泉大全 十

星無背(篆書)

状態の良くないものですが選出し品です。紛らわしい類品が多くあります。

25.1mm、4.5g
符合泉志 初編八、古泉大全 十

星無背小異(真書)

星無背にたいへん似ています。

24.9mm、4.0g
符合泉志 二編九、古泉大全 十

星無背小異(篆書)

「豊」字が郭から離れています。これも自信がありませんが見切りで掲載します。ご教示願います。

25.2mm、3.8g
符合泉志 二編九、古泉大全 十

星無背廣穿

星無背に似ていますが廣穿です。「寶」字が俯して見えます。ありそうでなかなか無いものです。

25.0mm、3.3g
符合泉志 三編三、古泉大全 九

決文(真書)

内郭の四角が突き出しています。真書に比べ篆書は薄く小さいものが多いようです。

24.7mm、4.8g
符合泉志 三編四、古泉大全 三

決文(篆書)

上のものと対銭になります。。

24.2mm、2.9g
符合泉志 三編二、古泉大全 三

細郭俯元(真書)

その名の通り、細郭で俯元、厚肉銭です。京都のF氏に頂きました!

24.1mm、3.8g
符合泉志 三編三、古泉大全 三

細郭俯元(篆書)

上のものと対銭になります。

24.2mm、3.8g
符合泉志 三編十、古泉大全 八

細郭仰元(篆書)

「元」字が仰いでいます。

24.6mm、4.2g
古泉大全 七

狭穿(真書)

穿が狭くなっています。

23.5mm、3.3g
符合泉志 初編八、古泉大全 九

狭穿(篆書)母銭

背に母銭の特徴がよく出ています。

24.3mm、3.9g

狭穿(篆書)

手持ち最大のものです。24mmを超えるものは多くありません。

24.1mm、4.4g
符合泉志 初編八、古泉大全 九

狭穿正郭(真書)

穿が狭く、郭が正しくなっています。「寶」字の足の開きに特徴があります。

23.9mm、3.6g
符合泉志 初編七、古泉大全 十

狭穿正郭(篆書)

上のものと対銭になります。

23.8mm、3.8g
符合泉志 初編五、古泉大全 九

含円郭(真書)

「元」「豊」字に特徴があります。

24.4mm、3.3g
符合泉志 二編五、古泉大全 八

含円郭(篆書)

上のものと対銭になります。

24.4mm、4.4g
符合泉志 二編三、古泉大全 七

含円郭仰豊(篆書)

「通」字が退きます。

23.9mm、3.6g
古泉大全 六

狭穿背濶俯寶進通(真書)

このあたり、とても難しいです。もっと勉強しなければ・・・。

24.0mm、3.3g
古泉大全 八

広穿細縁右元

このあたり、とても難しいです。もっと勉強しなければ・・・。

24.2mm、3.5g
古泉大全 八

平尾(真書)

「容弱」と同じような稚拙な書体です。味の良い伝世品です。

23.6mm、3.7g
符合泉志 初編七、古泉大全 九

平尾(篆書)

上のものと対銭になります。私はこのものを選り出せず、大先輩から頂きました。

23.7mm、4.0g
符合泉志 初編四、古泉大全 八

平尾濶字(真書)

符合泉志不載。

24.6mm、5.0g
古泉大全 九

平尾濶字(篆書)

上のものと対銭になります。

24.0mm、4.4g
古泉大全 八

平尾濶字異チャク(真書)

「通」字のチャク(しんにょう)に変化があります。譜外。

24.1mm、4.8g

寶正足(真書)

「寶」字が降り、足が開きます。

23.5mm、4.4g
符合泉志 初編七、古泉大全 九

寶正足(篆書)

上のものと対銭になります。

24.0mm、3.8g
符合泉志 初編八、古泉大全 九

寶正足昂寶

「寶」字が昂っています。

24.1mm、3.4g
古泉大全 五

容弱(真書)

稚拙な書体で制作もよくありません。

24.7mm、4.7g
符合泉志 初編九、古泉大全 十

容弱(篆書)

上のものと対銭になります。

24.3mm、3.6g
符合泉志 初編九、古泉大全 十

容弱肥字(篆書)

稚拙な書体ですがお気に入りです。初めはこれの状態の悪いものしか持ってなかったので、安南銭かと思っていました。

24.7mm、3.7g
古泉大全 九

容弱肥字濶縁縮字(真書)

金質は北宋銭のようですが、制作はほめられたものではありませんね。

24.5mm、4.0g
譜外

容弱小様(真書)

古泉大全の「容弱小様」はこれでいいでしょうか?

24.0mm、4.0g
古泉大全 十

容弱小様(篆書)

上のものの対銭と思います。

23.8mm、3.5g
古泉大全 十

隷書大字(真書)

”春宵一刻直(値)千金”で有名な「春夜」を詠んだ蘇東坡(蘇軾)の書によるとのことから、 「東坡の元豊」と呼ばれています。

25.1mm、3.7g
符合泉志 三編一、古泉大全 一

隷書昂元

上のものと比べ、「元」字が昂がっているのでこの名があります。

25.1mm、4.4g
符合泉志 三編三、古泉大全 三

隷書痩字

「東披の元豊」に比べ、濶縁・狭穿になります。

24.9mm、3.5g
符合泉志 三編八、古泉大全 八

繊字(真書)

符合泉志不載。

24.4mm、3.5g
古泉大全 十

繊字(篆書)

上のものの対銭です。

23.8mm、4.0g
古泉大全 十

異書(真書)

安南泉譜に掲載されていますが、制作は北宋銭のようです。

24.1mm、2.7g
符合泉志 三編四、古泉大全 六

異書(篆書)

安南泉譜に掲載されていますが、制作は北宋銭のようです。

24.6mm、3.9g
符合泉志 三編六、古泉大全 七

小字方冠(篆書)

目立たない書体ですが、「寶」字のウ冠が角ばっています。

25.0mm、3.9g
古泉大全 七

廣穿方冠

濶縁・厚肉で、背は平らですが、面側はなだらかな曲面状になっています。 譜外品ですが、宋銭事始・創刊号に掲載されています。少ないものではないようです。

24.4mm、4.0g

異書遒勁(真書)

古泉大全に掲載されていますが、現在は安南銭の長字手に分類されています。

23.9mm、3.6g
古泉大全 一


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