慈悲の心で医療とは
患者さんが何を望んでいるのか、患者さんの哲学、宗教、信条などを充分に尊重し、人全体の治療を行うことです。
高度な医療とは
 最新の医療機器のみならず極めて洗練された医療技術を提供することです。
インフォームドコンセントの概念もようやく日本にも定着しつつありますが、医療は基本的には医療行為を受ける側と施す側との信頼関係であり、いたわりの気持ちこそ不可欠なものです。私たちは患者さんに適切な医学的情報を公平に与えなければなりませんし、患者さんが望まないこと、承諾していないことは決してできません。私たちの目指すところは、患者さんの意思を充分に尊重した上で、安心できる最良の医療技術を提供することです。
 以上のような理念から私たちは、輸血を決して望まない方々のために無輸血治療、無輸血手術の態勢を整えて参りました。輸血を用いない治療をお望みになるのは、さまざまな理由がおありのことと思います。たとえばエホバの証人の方々のように真摯な宗教上の強い信念をお持ちなのかもしれません。
 或いは近年、大問題となってしまいました肝炎やエイズのような輸血による感染症の危険に将来さらされたくないと考えておられうのかもしれません。
 また、厚生省通達にありましたように致命的なGVHD(移植片対宿主病)などの新たな問題の発生を見るに及び、私たちも無輸血治療、無輸血手術に全精力を注ぐべきとの結論に達した次第です。
とりわけ私たち外科医は安易な輸血に頼らず、一滴の血液さえもおろそかにしない丁寧な手術を心掛けねばなりませんし、ひいては無輸血手術こそが究極の技術的目標と考えています。
 「無輸血手術チーム」のスタッフは優れた医療技術に加えて思いやりのある接し方も大切にしています。いつでも気軽にご相談ください。
無輸血手術の専門分野
胃腸、消化器、一般外科の全般的疾患、泌尿器科、整形外科、婦人科、内科に関してはその一部の疾患
無輸血手術プログラムについてのご相談は
消化器、一般外科、乳腺、甲状腺外科、内視鏡治療、麻酔科標榜医
江ア 昌俊 (外科及び内視鏡関連学会認定専門医)

 他に内科医師の協力と看護師の編成チームによって無輸血チームは成り立っています。上記のスタッフを中心として、これまだに一般外科、消化器癌、肺癌、乳癌、泌尿器科疾患など幅広く無輸血手術を施行して参りました。
無輸血治療をご希望の方、必ず診察時、お申し出下さい。
洗練された医療技術
無輸血手術を確実に成功させるために私たちは、以下のような最先端の機器と技術を備えています。
経皮的モニター
手術の間、酸素のレベルを継続的に調べます。
増量剤
静脈から溶液を注入することによって、血液の循環量を増量することができます。
合成エリスロポエチン
骨髄からの赤血球の産生を促します。
内視鏡的止血術
胃潰瘍や食道静脈瘤などからの出血を手術しないで止血できます。
内視鏡下手術
開腹や開胸などの切開をしないで、通常の内視鏡や腹腔鏡、胸腔鏡を用いて病変部を取り除きます。
また内痔核などの治療も簡単に行えます。
無輸血プログラム