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The Japanese who dislike Japan

Cat: HIS
Pub: 1998
#: 9804a

O-Son-Fa

 

Title

The Japanese who dislike Japan

日本が嫌いな日本人

Author
O-Son-Fa 呉善花
Published

Dec. 1998

1998年12月
Index
Why?
  • GLOCOM Reading Circle by Ms. O-Son-Fa, Nov-Dec. 1998
  • GLOCOM読書会(呉善花)(1998年11~12月)
Summary
要約
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0. Prologue:

  • A summary report from Reading Circle at Glocom, International Univ. of Japan, by Ms. O-Son-Fa, a Korean researcher at Glocom, using her 12th book named "To Japanese who dislike Japan".

0.プロローグ:

  • 1998年11~12月に、呉善花(オソンファ)GLOCOM主任研究員の12冊目の著書である「日本が嫌いな日本人」の本をもとに2回に分けて読書会が行われた。
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1. Korean impresseion about Japanese:

  • She has experienced Korean army, being received anti-Japanese education, then came to Japan 15 years ago and studied and observed in-depth Japanese culture.
  • My first impression got from this title was that this book aimed to send yell to Japanese who dislike old Japanese style which caused today's prolonged economic slump, but on the contrary, she recalled the original Japanese features still existing as deep structure inside Japanese people since prehistoric Jomon period.
  • After getting anti-Japanese education, most of Korean youth surprise to find out different impression about Japanese and soon became sympathetic to Japanese, but after a while they re-recognize another Japanese feature of having some distance between human relations, and such feature needs more times to understand. Adjacent Korea and Japan look similar but have different sentiment

1. 韓国人の日本人観:

  • 著者である彼女は韓国軍隊の経験もあり、反日的な教育も受けた上で、15年前に来日し、日本文化を表裏を洞察した日本通である。
  • この本のタイトルからの印象では、長引く不況低迷の原因としての旧来の日本的なものを嫌う日本人に対するエールを送るのかと思いきや、逆に、著者の体験に基づく日本人自身が気づかない日本人にしみ込んている縄文時代以来の匂いともいうべき特質を指摘されて、改めて驚き、かつ妙に納得させられた気になった。
  • 反日教育を受けた韓国の若者が日本での体験を通して、その反動として急に親日的になったかと思えば、また日本人の人間関係に距離を置くいやな面を再認識する、そしてまたそれを克服するというように、日韓の似て非なる、易しくて難しい両国文化の重層的な構造を日常的な観察事例から解説してくれた。

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2.受け身と美意識:

  • その一つ、なぜ日本語には受け身表現が多いのか。例として「先生にしかられた。ほめられた。彼女にふられた」など確かにこれらを能動表現にはしない日本人のくせがある。受動態にすることで、相手の責任も追求しないし、被害者としてむしろ居心地がいいのだろう。
  • 日本人にとっては正義感の主張より美意識優先なのか、との指摘には正に納得させられる。(これも受動態表現!)著者は美意識についても、花や月についても満開や満月のみならず、蕾や散りゆく花、また十三夜や十六夜の月を愛でるユニークな日本人の美意識に言及した。恋愛においても完璧さや美しさを強調することとは逆のむしろ不安を織り交ぜた秘すれば花的なチラリズム表現は、欧米的でもアジア的でもなく、いわばアジア以前の自然と共生していた共同社会からの発想ではないかと解説する。
    • (そう言えば、小野小町の絵は後ろ姿を描いたものが多い。真の美しさは描くことすらできないという意味か。)
  • 情報社会革命の進展の中で、グローバルスタンダードへの収斂が今日的な課題であるが、米国主導の標準化の先のビジョンを考えるヒントとして、アングロサクソン的でもアジア的でもない発想が日本にあるのではとの指摘は、予期せぬ方向からの問いかけであった。つまり著者のいう見立て=理想化された自然と自分の一体感ということなのだろう。想像の世界、文章の世界、絵の世界を遊び心で人工的に映像化する、これこそ現代のバーチャル・リアリティーであると。

2. 受け身と美意識:

  • その一つ、なぜ日本語には受け身表現が多いのか。例として「先生にしかられた。ほめられた。彼女にふられた」など確かにこれらを能動表現にはしない日本人のくせがある。受動態にすることで、相手の責任も追求しないし、被害者としてむしろ居心地がいいのだろう。
  • 日本人にとっては正義感の主張より美意識優先なのか、との指摘には正に納得させられる。(これも受動態表現!)著者は美意識についても、花や月についても満開や満月のみならず、蕾や散りゆく花、また十三夜や十六夜の月を愛でるユニークな日本人の美意識に言及した。恋愛においても完璧さや美しさを強調することとは逆のむしろ不安を織り交ぜた秘すれば花的なチラリズム表現は、欧米的でもアジア的でもなく、いわばアジア以前の自然と共生していた共同社会からの発想ではないかと解説する。
    • (そう言えば、小野小町の絵は後ろ姿を描いたものが多い。真の美しさは描くことすらできないという意味か。)
  • 情報社会革命の進展の中で、グローバルスタンダードへの収斂が今日的な課題であるが、米国主導の標準化の先のビジョンを考えるヒントとして、アングロサクソン的でもアジア的でもない発想が日本にあるのではとの指摘は、予期せぬ方向からの問いかけであった。つまり著者のいう見立て=理想化された自然と自分の一体感ということなのだろう。想像の世界、文章の世界、絵の世界を遊び心で人工的に映像化する、これこそ現代のバーチャル・リアリティーであると。
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3. Psychological distance:

  • A sense of distance in human relations varies among nations; Korean and French are shorter, then American, English, and Japanese are longest. Such distance means how to express mutual intimacy by means of physical distance like hand in hand or arm in arm notwithstanding the opposite or same sex. Koreans, the author points out, tend to have insider talks after establishing hand in hand relation, and a person who can act such intimacy in shorter times is valued as a sociable person.
  • In Japan, even after getting intimate some feeling of restraint or inhibition occurs, as 'Love your neighbor, yet pull not down your hedge'. Share use of lunch box or chop sticks, or cooking assistance at the friend's kitchen is usually refrained from even among Japanese friends. It looks unsociable that Japanese will not easily consult about serious trouble things even with their intimate friends, which may be caused by mutual psychological distance.
  • Why do Japanese want appropriate distance? Is this feeling related to unique 'esthetics of guess'? The author concludes that 'how to live rightly' is less important than 'how to live beautifully', which may relate to a Buddhistic way of seeking.
    There are so many passive expressions without mentioning the subject in Japanese language. This is also an example how Japanese people have developed the said 'esthetics of guess' by means of taking in the partner's feeling and foreseeing his or her mind.
  • After the second world war, Japan has built all medium class society, and such medium class consciousness emphasized the feeling of ambiguity, and made imperfect separation of subject and object, valued more 'peace and harmony' than distinct separation.

3. 心理的距離感:

  • 韓国から見て似て非なる日本の特質について、欧米的な日本、アジア的な日本に加えて前アジアともいうべき日本人の深層に流れる原意識について、著者の豊富な滞在体験からの指摘があった。まず日本人は、対人関係における距離感のとりかたについて、韓国、フランスが最短、次に米国、英国の順で、日本人がもっとも距離感を置くとのこと。距離感とは男女を問わず手や腕を組むなどの親密感の表現方法の違いのことである。韓国人は手を組むことによって相手の内面的な話に関与でき、そうなりたいと思う「多情な」人は社交性に富むというプラス評価となる。
  • 日本では親しき仲にも礼儀ありで、むしろ抑制が伴う。親しい友人との弁当や箸の共用、台所にまで入り込んでの手伝いなど、日本人ならいくら親しくともこれ以上は近づかない原子半径があるのと対照的ですらある。
  • 日本人が悩み事の相談など本音をなかなか吐露せず、閉鎖的と思われている一面にこの無意識の対人「距離感」の差があると著者は指摘する。なぜ適当な距離、即ち「間」を取るのか。あまり慣れ慣れしいと疲れるのか、間を置いた方がうまくいくのかについて、これを日本人の「察しの美学」と見る。そもそも日本人は「どう生きることが正しいか」より「どう生きることが美しいか」を生き方の「道」としてきたと分析する。受け身表現の多さも、相手をいかに自分の中に取り込み、相手の気持ちを読みとっていくのか、という「察しの文化」を日本人が一番発達させてきた。
  • 日本は、戦後、一億総中間層社会を作り上げ、その中間意識主流の中に、日本人の強烈なことは避ける「曖昧さ」があり、「主体と客体との未分離」性格を造りだし、明確な区別より「和と調和」を重んじる気持ちを育ててきた。
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4. Geographical influence:

  • Such features are mostly typical in native Japanese, which differs from Korean features directly overwhelmed by gigantic Chinese culture. Japan consists of rather big islands with set of mountains, rivers, valleys, seas and plains, and Japanese people live with such set of nature.
  • But in the continent, scale of plains, deserts, mountains, seas are much bigger, and people must spend their lives being absorbed by either one of the nature. Chinese culture flowed into Japan crossing beyond the in-between sea. Japanese geography has affected and maintained the unique and original cultural feeling, smells or inertia of the Japanese way of feeling since prehistoric Jomon period, the author points out.

4. 地勢学的影響:

  • それは中華文明に圧倒された韓国とも異なる日本だけに強く残っている根源的な感覚という。日本は島国であるが、相当大きな島で山・川・谷・海・平野すべてがセットで揃っており、これらの自然と共生してきた。
  • 大陸では平原、砂漠、山地、海のそれぞれの規模が大きく、その一つの自然に飲み込まれて生活せざるを得ない。中国からの文化の流入も適度な距離の海を隔てて日本にやってきた。この地勢学が造りだした文化の感覚、匂いあるいは慣性は、おそらく縄文時代以来のものであろうと指摘する。
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5. Another way of solution:

  • It is a present theme how to adjust to the so-called global standard mostly promoted by US, which may not be the only solution. The direction of reform should not be a simple imitation of more efficient economics, but should be 'what will be most ideal society' pursued by another viewpoint of Japanese unique sense, the author from adjacent but different country suggested.

5. 今日の課題のもう一つの解答:

  • 今日の課題として、米国中心のグローバルスタンダードに合わせることが「正しい改革」であり「唯一の解答」なのか。経済優先の単なる模倣的な改革ではなく、「どのような社会が望ましいのか」について日本人の中の「もう一つの世界」の感覚をもって何を再生すべきかという視点で改革べきではないのか、と似て非なる国からの学者は主張しているように聞こえた
Comment
  • Japanese and Korean: The two might be as like as chalk and cheese, ie, they are very alike in appearance but quite different in nature, in perception of human relationship, effect from environment, and so forth.
  • Therefore we need both to understand the reality, and to measure the future.
  • 日本人と韓国人。これらはチョークとチーズのようかも知れない。外見はよくにているが本質は異なる。特に人間関係は環境からの影響など。
  • それ故、我々は両方とも必要とする。現実を理解し、そして未来を量るために。

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