1.松山千春の家 (足寄町)
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今から15年ぐらい前でしょうか。松山千春の人気が絶頂の頃、足寄に立ち寄った旅行者なら必ず見に行ったのが「松山千春の家」でした。千春の顔を描いた大きな看板があって、丁度家の前は空き地になっていて、何故か廃車の赤いバスが止まっていました。
それから月日が経ち、千春の人気も衰えてしまった昨年、あの家はどうなったのかと思い立ち寄ってみました。
13年ぶりでしたので、道がわかるかなと思ったのですが、ちゃんと足寄の町には道を教える案内が出ていました。大きく変わっていたのは、家の前にあった空き地に既に建物が立っていたことですが、家のほうは、13年前とほとんど変わっていませんでした。看板もそのままで、今の千春とは明らかに髪型が違っていますが、残っていました。ただ、その時は私達以外に訪問者はなく、ひっそりしていました。
今年、松山千春は久しぶりにドラマのテーマソングなんかも歌っていますし、また人気が復活するといいのですが、どうでしょうか。
ピップエレキバンのCMに使われたことで、突然の人気スポットになった神社ですが、その後はどうなているでしょうか。
これも、今から13年ぐらい前ですが、ピップエレキバンの先代会長(ハゲ頭で有名な)と樹木希林がこの神社でロケをしたCMが流れました。もともとただの神社だったのですが、CM放映後たくさんの観光客が訪れ、その中で使われた「たけぼうき」を持って記念写真を撮ったものです。
ちょうど3年前になりますが、その後はどうなったかと思い久々に立ち寄ってみました。
神社は今も変わりなくありました。でも、訪れる観光客は全くの皆無です。ひっそりしていて、元の神社にすっかり戻っていました。以前と変わりなく、「たけぼうき」が置かれていたのには、ちょっと微笑んでしまいました。
ピップのCMに使われたことすら、もうほとんどの人が忘れているでしょうが、以前行かれた方は寄って見られたらどうでしょう。そう言えば、比布駅の方はどうなったのかなあ。
1970年代、一大ブームを巻き起こした「愛国−幸福」間の切符は、幸せのお守りとして、 または恋人へのプレゼントとして、誰もが一度は手にしたことがあるのではないのでしょうか。当時は、全国から沢山の人がこの切符を求めて訪れたものですが、あれから20年近くになるこの2つの駅は、今はどうなっているのでしょうか。
幸福駅と愛国駅は、共に帯広から広尾までの国鉄広尾線の途中にあった駅です。全国でも有数の赤字ローカル線であった広尾線は、既に昭和62年2月2日にその歴史に終止符を打ち、今ではレールすら殆ど残っていません。しかし、両駅の駅舎は、今も取り壊されることなく保存されていて、夏のシーズンには時々訪れる人もあるようです。
それでは両駅のガイドですが、まず幸福駅。こちらは帯広空港に程近い国道236号沿いにあります。今でも結構観光客が訪れると見えて、お土産屋さんも数軒営業しています。駅舎に入ると、中はなぜか学生証や定期券、交通反則切符などがびっしり張られていてちょっと異様です。駅舎を抜けてホームに立つと、そこには1両のディーゼルカーが留め置かれています。しかし、線路は駅の数十メートル先で途絶えていて、当然ながら走り出すことはありません。
ここでは、今でも国鉄時代の切符がお土産として販売されています。記念に1つ買って帰るのもいいでしょう。
さて、次は愛国駅ですが、こちらは幸福駅と帯広駅のほぼ中間地点にあります。この駅は、幸福駅とは違って訪れる人も少なく、周囲にお土産屋もなくひっそりしています。愛国駅の駅舎の中は、今は資料館になっていて、営業していた頃の道具類が展示されています。中でも、当時の時刻表や運賃表は、廃止された当時のままで、なんだかノスタルジックな気分にさせてくれます。 ここのホームにもレールが残っていて、こちらには蒸気機関車が留め置かれています。多分、この広尾線を走っていた機関車なのでしょうか、丁度幸福方面を向いて静かに停車しています。
両駅とも、決して観光名所ではありませんが、70年代この切符を手にされた方は、当時の思い出を胸に立ち寄られたらいかがでしょうか。