ROINE STOLT/The Flower King


70年代北欧を代表するバンド、「カイパ」のギターリストのロイネ・ストルトの90年代に復帰2作目になるソロ作品です(80年代にもポップスなアルバムも残しているようで・・)。 音楽性は70年代イギリスのプログレサウンドなら何でも有りと言った内容です。 懐古主義?もここまでやれば立派なものです。 ブリティッシュ懐古路線が好きな人には特にお奨めです。 メロディも文句ないですね! このアルバムからFLOWER KINGSの歴史が始まりました。


Back In The World Of Adventures


この作品からソロ名義からバンド名義となる作品ですけれども、前作の延長線上にあると言っても差し支えがないかもしれませんね。 しかしストレートなエッジの効いハードなギター・サウンドに、ご機嫌なメロディは70年代プログレッシヴロック・ファンのハートを掴むには素晴らしい作品ですね。 1曲目は、今ではお馴染みの名曲”World Of Adventures"で始まります、と言っても知らない人は知らない訳か・・・メロディック・ハード・シンフォでギターがセクシーなフレーズを聴かせてくれるし、七変化の怒濤の展開のフラキンを聴くならこの曲はもっとも適しているのかもしれませんね。 なんて素敵なアルバムでしょうか・・・と聞き終えて思わないようでは・・・・残念ですがね。 私のようなハードロック派には、一押しのアルバムかもしれませんね。


Retropolis


ロイネ・ストルトのソロ・アルバムから進化したフラワーキングスの新たなる世界はよりシンフォニックな色合いを濃くして肩の力も抜けてきたようだ。 ソロ的なものからバンドとしてのまとまりを感じてしまいますね、キーボードの重要な位置にどっかりと腰を下ろしてロイネとの比重が同等になっているからだろう、これまで以上にプログレッシヴ・ロックな色合いを強めてきたのである。
アルバムは、ピンポンのSEに始まり、グラスの割れる音に目覚めるメロトロンのイントロからスリリングに展開するタイトル曲のインスト・ナンバーの”Retropolis”で早くもフラワーキングスの夢心地の世界に引きずり込まれてしまうのである。 ”Retropolis”という曲はフラワーキングスのプログレバンドとしての魅力を集約したようなインストなのだが、変幻自在に色を変えるアグレッシヴなロイネのギター、それに交錯するキーボードがシンフォニックな空間の広がりを助長し良い効果を生んでいる、勿論メロトロンも効果覿面の素晴らしい曲である。  次いで"Rhythm Of The Sea"は叙情味溢れる曲でロイネの切ないボーカルがしっとり歌い上げる。 "There is More To This World"は彼等の曲の中でも人気のあるもので、フラキンのメロディックバンドとしての本質が聴けるだろう、シンフォニックな味付けが美味くなされていて文句ないな。 次いで"Romancing The City"のピアノの小曲に導かれて"The Melting pot"とキーボードのトマス・ボーディンの独壇場とも言えるインスト・ナンバーでロイネのギターも控え気味にフォローしているようだ(笑) 7曲目"Silent Sorrow"はブルージー・ナンバーでアルバム中では異色のナンバーとも言える曲で、ロイネの趣味の一端を垣間見るような気がするねえ・・・・しかしシンフォニックな味付けで何時しか目まぐるしい展開から元に戻ってしまう(笑)遊び心が見える。 8曲目の"The Judas Kiss"は今ではお馴染み・・・遠くから鐘の音が聞えてきてブラックサバスでも始まるかと個人的には勝手に思ってしまう(笑)バカです・・・ライヴではとてもハードな印象を受けたのだがロイネのたたみ掛ける唄が印象的でメロトロンが何時しか”Retropolis”を誘う(笑)。 9曲目”Retropolis By Night"でミニマルなリフで遊ぶトマス君。 10曲目"Flora Majora"はインストナンバーでフュージョンチックなギターな印象的だ、しかしエッジの効いた音はやはりロッカーなのだね、トマスのキーボード群が賑やかにフォローして忙しそう(笑)サムラのHasseがゲストで参加。 ラストの曲までは説明は要らないだろう・・・買って聴いて貰えば良いだろう(笑) 96年



Stardust We Are


97年の作品で2枚組です。 ボーカルはジョン・ウェットンばりにセクシーにサウンドはイット・バイツを大変に意識させてしまうくらいにエモーショナルにスケールアップしてきました。 特にキーボード・ワークは素晴らしいもので大活躍をしていましてパル・リンダーもそこのけといったところでしょうね! 勿論ストルト独特のエッジの荒い尖ったギターはぞくぞくさせられます! よりドラマティックに、よりカラフルに、よりメロディアスにと文句の付けようもありませんし解説も必要ないようで(笑) とにかく一度は聴いてください! 前作ではゲスト扱いだったボーカリストのハッセも本作より正式なメンバーになったようです。 90年代のプログレを代表する名盤でしょう。


Flowerpower


さてと次から次ぎへとアルバムを生産してきますね(笑) これは99年度の発売で前作同様に2枚組のフル・ボリュームの音の洪水です。 Disc1ですが、18パートの曲で構成された60分にも及ぶ"Garden Of Dreams"の矢継ぎ早に繰り出される目まぐるしい展開にハラハラドキドキ?のドラマに早くもカウンター・パンチを喰らいます。 相変わらずのドリーミングな世界には僕は弱いんですねえ・・・・何となく出だしはジェネシス、カイパっぽくて、ジャジーなフレーバーも加味されていて今までのファンには違和感を感じる人も居るのではないかな?  ロイネ・ストルトの独壇場からバンドの一体感へとメンバーの結束も揺るぎ無い?ような音作りです。 一段とキーボードの才能が発揮されてフラワーキングスのポテンシャルを高めていってるようですね。 Disc2は、お待たせメロディアス派キャッチーなところで親しんで来たファンにはホッと一安心!?でポップスな世界が堪能できます。


Bonus CD


Flowerpowerに付いている券で、ライヴへ行った人だけ貰えたミニCDです。 これまでのフラワーキングスの音に親しんで来た人には、おおよそ馴染めない物かもしれませんね・・・フュージョン、ジャズロックなインスト・オンリーの3曲入りの19分53秒のものです。 まあデモ・テイクだろうとは思うのだが・・・・?  次作はどうなるのでしょうね?


Scanning The Greenhouse


94年以降のロイネ・ストルトのアルバム創作意欲は、もの凄いものがありまして98年の今年はソロ・アルバムと、このベスト・アルバムです。 メジャー発売の初の内容としては申し分なくかなり充実した内容で初心者には打ってつけの物かもしれませんね。 ジェネシスのシネマ・ショウ」のカバー曲がボーナス・トラックとして入ってますね。 「フラワーキング」「スターダスト・ウイー・アー」などがリミックス・バージョンで収録されていますね、 「フラワーキング」のリミックスは断然に良い。 夢心地のドリーミング・ワールドを是非とも全国のロック・ファンに体験して貰いたいものです。入門者には、お奨めです! 


Alive On Planet Earth


98年のアメリカ公演のディスク1に99年の日本公演のディスク2と二枚組ですね。 全体の印象はエッジの荒らさをマスキングしたような感じでマイルドに洗練されたようです、プロデューサーの好みなんでしょうかね?
日本では演奏しなかったジェネシスの「ブロードウェイ」が聴けるのが嬉しいところですね。 どうせなら好きなインスト曲の”レトロポリス”で幕を開けて欲しかったのですがねえ・・・。 まあとにかく良質なライヴアルバムには違いなくライヴ未体験の人は是非とも購入して体験しましょう!だね。 2000年


Space Revolver


この間ライヴアルバムを出したかと思えば、Transtianticのプロジェクトのアルバムも出すわ・・・矢継ぎ早にアルバムを出しまくる根性は凄いと思う・・(笑) ロイネ・ストルトの創作意欲たるや、見上げた根性なのだが・・・本家のこのスタジオの新作はどう評価して良いのか解らないと言うのが本音である。 緻密に練られていて音作りのほうは文句無しに良いのである、ベースがロイネの弟からヨナス某に交代しているが、エルボーグではない(笑) ベース・ランニングだけ聴くとフラキン始まって以来最高の出来である・・・・。  えっと内容は・・・・まあ、かなりコマーシャルな傾向が強くなってリラックスなイメージが最後に残ってしまう。  1曲目の15分にも及ぶところは相変わらずで安心モードであるが、間奏部では変態ジャズな妙ちくりんな事をしてくれているがねえ・・・これはプログレファンで無ければ変としか聞えないのだから、メジャー志向のコマーシャルな世界とは一線を引いているとしか考えられないのだから、ますます製作側の考えに疑問が沸くのである。 コマーシャルでキャッチー路線で成功する気でいるのならばアヴァンギャルドな試みは捨てるべきであると思うね。  一番の不満なことはロイネのハードエッジな泣きのギターソロがあまり楽しめないのである・・・アンサンブル主体のコマーシャル志向への試行といった趣のアルバムということでペンを置こう(笑) 次に又、期待しよう! 2000年9月



Edition Lumitee Quebec 1998


カナダ(ケベック)のファンの為に特別に発売された700枚限定の作品ですね。 コンサートでのインプロビゼーションと未発表曲で占められた内容です。  ”Kite”は Retropolis時に作られた曲で結局未発表となっていました。 ”Piece of Nizzimo”は、Hasse Bruniussonのドラムが活躍しているもので、パーカッシヴなプレイはジェイミー・ムーアにも負けていない!(笑) 
”Duke of Nuke ”はインプロです。  99年の話題作Garden of Dreams, part I は、あくまでデモ・バージョンですが、結構アグレッシヴなロックを聴かせてくれるのは、チャキチャキのロックファンには有り難い! 面白い。 フラキン・マニアは手に入れるべきだろう・・・・。


Progfest'97

プログレッシヴ・ロック懐古主義の祭典、97年の主要バンドの演奏を収めた2枚組ですが、作品、演奏としては人に薦めるには魅力を感じない作品です・・・・あまりに良くない演奏ばかりが何故フエストで繰り広げられているのか理解出来ませんが、唯一フラワーキングスだけは、いつもながらの素晴らしい演奏を聴かせてくれるのが、さすがですねえ・・他のバンドは本当にこんな演奏で喜んでいるのかと不思議になるくらいなのです。 RetropolisHumanizzimoの2曲を楽しめます。


私の総評
Flower Kingsの魅力と言えば、”夢見心地”の世界です。 その感覚は作品を重ねるごとに顕著になって来ています・・・。
プログレ懐古趣味の物真似だなどと言って耳を貸さない人は沢山居るようだけども、これほどまでに素敵な世界を5大バンドに聴く事が出来ただろうか? う〜ん、Flower Kingsほど素晴らしいメロディ・ラインに何を文句を付ける事が出来ると言うのだろうか?評価出来ない方がおかしいですねえ。 ロイネ・ストルト(g vo)とトマス・ボーディン(key)の作り出す音は、天下無敵の夢なんだよ。 これほどまでに素敵な夢をプログレッシヴ・ロックに聴く事は奇跡に近いだろう・・・・。
えー、本音も言わねばいけないだろうから・・・やはりロイネの荒いエッジのハードなギターワークは大好物以外の何物でもないでしょうね(笑) 渋いヴォーカルもセクシーで素敵ですよね。 しかしそれだけではシンフォニックな素敵な夢の世界は再現出来る訳がないでしょうね・・・・そこでトマスの存在が重要なポイントになるわけでして、イットバイツをも彷彿させる浮遊感、シンフォニックな清涼感を演出しているのは彼の力量でしょうね。 ロイネ無くして、トマス無くしてフラワーキングスの栄光はないだろうね。


LIVEを体験後は・・・・
さてと99年の3月の大阪公演を体験後の評価はどうなったか・・・
いや〜超弩級のハードロックなインパクトで圧倒されてしまいましたね! プログレッシヴロックと言うよりハードなインパクトのほうが強かったのであります。 レトロポリスをどでかい音でドカンと始まった時に全ては決してしまいましたね、脳天直撃ですぐさま、快感に酔いしれた訳だね(笑) もっとプログレッシヴなインパクトであろうという予測を裏切って私好みのハードエッジな音で大サービスだったわけだね(笑)