で、まぁこの2月はハロプロ系の3本のミュージカルを見たわけだけど、正直まぁ出来のレベルとしては予想以下だった。その予想も決して高い期待をしていたというものではないので、なんとも残念な結果に思う。
ざくっと点数をつけてみると
『リアルオーディション』(松浦) 70点
『おかえり』(安倍) 40点
『サヨナラのLOVESONG』(後藤) 25点
生意気極まりない低評価だけれどもそれが正直な感想なのだからしょうがない。
ちなみに、いままでのハロプロ系のミュージカルも思いだして点数をつけてみると
『LOVEセンチュリー』 100点
『モーニングタウン第1部(アンブラン)』 85点
『モーニングタウン第2部(キッチンズバーガー)』 60点
『ケン&メリーのメリケン粉オンステージ』 70点
『江戸っ娘。忠臣蔵』 40点
といったところかなぁ。
まぁ僕の好みも強く入っているので、基本的に脚本重視で、あと演技力とかはあんまり鑑みていない。
思うに、今回の体たらくには稽古の時間の問題もあると思う。
今回の安倍と後藤のミュージカルは基本的にこの2人のためだけの芝居だ。よって出演時間が長ければ台詞も多い。にもかかわらず、おそらく稽古の時間はあまり与えられていない。よって、スタッフとしては無理やりにでも芝居の時間を短くする必要がある。そう、だから両作品ともたったの1時間10分程度なのだ。はじめはもう少し台本も長くて、そこで今回の後藤、安倍のミュージカルに絶望的に欠けていた、共演者(あるいは主役)の人間性や魅力や関係性、そういったものを描く時間があったのかもしれない。あくまで可能性であるが。
松浦の場合は、幸いにして松浦だけのための芝居ではなかった。周りの共演者が、松浦に負けないくらい大事な役を与えられていた。結果、松浦の負担は減り、きっと書きたいものを全部芝居で実現できた。そしてそれが1時間50分という長さにも現れたのかも知れない。
今回の例なんかも考えてみると、今のハロプロで丁寧な出来のいい作品が出来ることは、実はほとんどミラクルなんだと思う。いい作品をつくるためにはあまりにも時間の制約がおおいと思うのだ。それはミュージカルだけでなく、CDもそうだし、ライブもそうだろう。CDは、焼き直しの曲ばかりの構成となり、訴求力を減じて売り上げが下降する。ライブもシングル、しかもショートバージョン中心となり、意外性のある曲をみれる機会はなくなる。
でもそんな中でもミラクルがたまに起こる。NHK系列のTVドラマはミラクル連発であるし、今年の分割ライブは結構評判がいいようだ。去年もカントリーの卒業のPVであり、さくらおとめの新曲がすごく久々に個人的に大ヒットでありということもあった。松浦のミュージカルも2回見に行ってしまうほど気にいった。そういえば安倍のよみうりランドのイベントもミラクルだったな。
そう、ミラクル(奇跡)と呼ぶには、あまりに頻繁にそれは起こっている。それこそが、未だハロプロという集団がとてつもないパワーを持っているという証拠なんだろうと思う。
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話かわって、ミュージカルでのミニライブ。
これに関しては、まぁせっかくやってくれるっていうんだから、素直に喜んでればいいじゃないってのが僕の意見だった。
ミニライブなんかいらないっていう意見も分からなくはないが、『そんなストイックにならなくてもねぇ(^^;』くらいな印象を持っていた。
けど、まぁ色々考えてみるに、ミニライブってのがあるから、芝居が安くなるってのは見逃せない事実。ミニライブという言い訳があるから、芝居の質が少々さがっても、スタッフは危機感を抱かないし、客も我慢してしまう。これが、芝居の質を上げる妨げになってしまっているのはやはり間違いないだろう。
ミニライブがなくなることはまず間違いなくあり得ない。だからミニライブどうこうと書いてもむなしいだけなんだけど、でも、『ミニライブもあってお得』ならばいいが、それが『ミニライブがあるからまぁいいや』だったり、あるいは『ミニライブがなきゃ来る気ににならない』になってしまうかもしれないってことは、スタッフがちゃんと意識していてくれたらいいなぁと思う。
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