麻琴~。
何?愛ちゃん?
・・・・・・・・・・。
ん??
麻琴~。
えっと、何?愛ちゃん?
・・・・・・・・・・・・・。
んん???
麻琴!
だから何よ!愛ちゃん!!
も~! 麻琴!麻琴!麻琴~!!
だ・か・ら!何だってば!!愛ちゃん!!!
うわ~ん(泣きながら走り去る)
なんだ~???
第1話 終わり
な~麻琴。
あ、愛ちゃん?え・・・えっと、今度は何?
去年のオーディションのことやけんどぉ。
うん。(ほっ)
うちらオーディションで3強って言われてたやんなぁ。
え!?い、いやまぁ・・・そうだね(キョロキョロ)
その3人のうち2人が受かって、1人は落ちちゃったんやけどぉ。
う、うん・・・・(つんくさん今頃後悔してるのかなぁ)
さて。その1人とは誰?
はっ?愛ちゃん何言ってんの?そんなの知ってるでしょ。
いいから答える!!
何かわかんないけど・・・優樹菜だよね。
・・・・・・・
何よ愛ちゃん、どうしたの?
答えは?誰??
いやだから、優樹菜。
誰!!
だ・か・ら~!優・樹・菜!!
私の名前は!!!
愛ちゃん!!!!
うわ~ん(再び泣きながら走り去る)
何だぁ?・・・・・・・あ、ころんだ。
第2話 終わり
麻琴!
げっ、愛ちゃん?
げっ?
い、いやいやいや違う違う。なんかげっぷが。コーラ飲み過ぎちゃったかな。
ふ~ん。
う、うん。(最近愛ちゃん変なんだよなぁ)
麻琴に質問があります。
え、そ、そうなんだ(ほら来た)
人間にとって一番大切なものって何だと思う?
ふあ?
人が生きていく上で大事な事。さぁ何???
え、え~と・・・・・・う~ん・・・・やっぱ『夢』か・・・な?
惜しい!!
惜しい??
あ、や、そうじゃなくて・・・・・。ほら、夢も大事だけど、もっと大事なものあるじゃない?ほら、同じ漢字一文字で・・・・・
うん?・・・・・あ、そっかわかった。
本当!?
『愛』だ!
おお~!!!
は?
もう1回言って!
だから・・・『愛』
もう1回!!
愛!!愛が一番大事だって言ってんの!!
(ほわわわ~ん)しあわせ・・・・
あ、あれ?どうしたの?
むふふふふ・・・・・・
(や、やばい。愛ちゃん目がどっかいっちゃってる。に、逃げよう)
愛が一番大事・・・・愛が一番大事・・・・うふふふ・・・・・
第3話 終わり
愛ちゃん。リハーサルはじまるよ。
・・・・・・・
ん?愛ちゃん、リハーサルだよ。行くよ。
・・・・・・・
愛ちゃんってば!!
何で?
えっ?
何でなん??
いや、いきなり何でと言われても・・・・・・やっぱりリハーサルは大事だと思うんだけど・・・・。
そうじゃない!!
へ??
何で『愛ちゃん』なの!私は『麻琴』って呼んでるんだから、麻琴も『愛ちゃん』なんてちゃん付けはやめてよ。なんかよそよそしいよ。
いや、そんな事言われても・・・・・ほら、愛ちゃんはやっぱ年上だし、呼び捨てはちょっと・・・・。
年上!?何それ?そんなん関係ない!うちら一緒に5期メンバーで入ってきた同期やんか。何でそんな事いうの?
あ、いやそういう意味じゃなくて・・・・。
いいよ・・・・わかった。どうせ、麻琴は私の事なんか好きじゃないんだ。
違うってば。愛ちゃんのことは好きだけどぉ・・・・・ほら、だってあれだよ。加護さんも愛ちゃんと同じ名前でしょ。だから『愛』って呼ぶとさぁ、なんか加護さんの事呼び捨てにしてるみたいじゃん。それはちょっとあれだと思うんだよね。ねっ。わかるでしょ。
・・・・本当?
うん。本当本当。
私の事好き?
えっ!?・・・・・あ、も、もちろん。ははは。
そっかぁ・・・うん。そうよね。そうに決まってるよね。わっはっは~。
・・・・・はは。
そうと決まれば・・・・・そうか障害は加護さんか。ふっふっふ(キラン)
(げっ!?なんか悪い事思いついた子供みたいな目してる)
麻琴安心して。麻琴の想いはこのわたしが引き受けた!!
えっ、ちょ、ちょっと愛ちゃん・・・・。
この大石内蔵助にお任せあれ。殿中、殿中でござる~(そしてがに股歩きで去っていく)
愛ちゃん・・・・・(殿中でござるって人をいさめる時の台詞なんだけど。あとあのがに股歩きはやっぱいつか注意した方がいいのかなぁ・・・・)
第4話 終わり
加~護さん!
あ、愛ちゃん。おはよう。
加護さんにプレゼントがあります。
え、本当?なになに?
はい、肉まん。どうぞ。
わ~!おいしそ~!え、本当にもらっていいの?
どうぞどうぞ。実はこれさっき保田さんにもらったんですけど私お腹一杯で。
やった!!加護さっきからお腹へってたんだ。じゃぁもらっちゃおうかな。
はい、どうぞ(ふふふ・・・・・・)
わお。ほっかほかだぁ。
(悪く思わないでね加護さん。これも私と麻琴のためなの)
じゃぁいただきま~す。
(これで娘。の中で『あい』という名前は私だけになる。麻琴も加護さんに気がねなく『愛』って私の事を読んでくれるようになるんだわ、うふふふふ・・・・)
ちょっと待ったぁ!!!
へ?
その肉ま~~~ん!(ダダダダダと猛ダッシュ)
わ!
ののがいただき~!!!!(加護から肉まんを強奪!)
あ、加護の肉まん~!
いったらっきま~す!!!
あぁ、だめ辻さん!その肉まんにはっ!!
ぱく!!んぐんぐ・・・
あぁ・・・・(馬鹿な辻さん・・・・・)
んがっ!?
(もうだめ・・・超強力100万倍辛子入り肉まんの威力で、辻さんの声はしばらくは・・・・・)
ん、ん、ん・・・・・
(辻さんを歌えないようにしてもしょうがないのに・・・・・)
ん・・・うんめ~!!!!!!!!
はっ!?
何この肉まんめっちゃくちゃおいし~
あ~ん、加護の肉まんだったのに~
いや~愛ちゃんいい肉まん仕入れてきたね。今度またもってきてよ。じゃあね!(タタタ・・・・)
もう、ののの馬鹿。
・・・・・・・・・
おかしい・・・間違ったんかな。ちょっとなめてみよっと(ポケットから100万倍辛子と書かれた小瓶を取り出しなめてみる)・・・・・んギャ!?!!!!
わっ!どうしたの愛ちゃん!!
わにゃあ~~~~~~!!!み、みじゅ~~~~!!!!!!(そして泣きながら走り去る)
???
第5話 終わり
加~護さん!
あ、愛ちゃん。昨日はどうしたの?なんか急に走ってどっか行っちゃって・・・・。
え、まぁまぁ気にしない。そんなことより、はいどうぞ。昨日の肉まんです。
わぁ、また持って来てくれたんだ。ありがとお。おいしそ~。
昨日は辻さんに食べられちゃったけど、今日はさらにパワーアップしたのを持ってきたんですよ。
え、本当?もっとおいしいの?
はい~。(ふふふ・・・・今日のは1億倍辛し入りやよ・・・・これで・・・・ふふふふふ)
・・・・・・・でも・・・・いいや。加護、食べない。ののにでもあげて。
へっ!?何言ってるの加護さん?
だって、最近ののばっかり、きれいになったきれいになったって言われて・・・・加護だって・・・。
そんな・・・・加護さんきれいですよ。太ってなんかいませんよ。
まだ太ってるなんて言ってないんだけど・・・・・。
えっ・・・・・あっ・・やっ・・・・・。
ふぅ、いいんだ。どうせそうだもん。だから肉まんいらない。
そう言わずに、この肉まんものすごくおいしいんですよ。なんと言っても一億倍ですよ。さぁ食べた食べた。
いらない。
まぁそう言わずに。ねっ。ちょっとだけでいいから。
いらないもん。
いるとかいらないとかじゃなくて。食べてくれないと私色々と困るんですよ、ねっ。
いらないってば!
だ~か~ら~!食えって言うとるんや~(無理やり加護の口に肉まんを入れようとする)
わぁ~、なになに、愛ちゃん何すんの~
ほら、食え!食え!
やだ~~どうしたの愛ちゃん~。
シュパパパ!
(手裏剣が飛んできて高橋の手から肉まんを吹き飛ばした音)
そこまでよ!愛ちゃん!
えっ・・・・・あ、あさ美ちゃん!?
わ~ん、あさ美ちゃん助けて~。愛ちゃんがいじめるよ~(加護、紺野の背中に隠れる)
もう大丈夫ですよ加護さん。
あ、あさ美ちゃん・・・な、何その格好は?
何って?ご存じない?「くのいち」ってやつだよ。さっきことミックで使ってたのをもらって来ちゃった。
いやそれはわかるけど、なんでまた・・・・
ほら手裏剣投げるのに私服っていうのも失礼かなと思って。それにどう?私の手裏剣。BSので習っただけあるでしょ。
いや、なんというか、その・・・・・っていうかそんな事より!何で私の邪魔するんよ?
愛ちゃん。愛ちゃんの気持ちはわかるけど、そんな理由で加護さんを亡き者にしようとするのはよくないわ。
な、亡き者!?
そ、そんな理由って・・・・・まさかあさ美ちゃん?
そう、愛ちゃんの考えることなんてだいたい分かるよ。いいじゃない、「愛ちゃん」で。呼び方なんて関係ないよ。
関係なくないよ!そんなよそよそしい呼び方やなの!何よ、自分はミュージカルで麻琴と同じチームだったからっていい気になって!私なんてね、一緒に牛の乳しぼったんだから!どうだっ!
いや、どうだと言われましてもねぇ・・・・まぁでもそんなに必死なんだったら協力してあげてもいいよ。
えっ!?協力?
うん。私がまこっちゃんに言っといてあげるよ。ちょっとね、いい考えがあるんだ。
本当?本当あさ美ちゃん?
まぁ任しといてよ。
わ~、ありがとうあさ美ちゃん。やっぱ頼りになるなぁ。そうだこれからは「あさ美」って呼んであげようか?
いや、いい。
そして翌日・・・・
愛ちゃん。
あ、あさ美ちゃん、どうだった?
ばっちし!まこっちゃんもOKだって。
ほ、本当!?やったぁ~!!!
あっ、ほらまこっちゃん来たよ。
えっ、ほ、ほんとだ・・・・ど、どうしよう、ドキドキしてきた。
さぁ話しかけてきなよ。
う、うん・・・・・
ま、麻琴・・・・お、おはよう・・・・。
・・・・・・
あ、あの・・・・・
うん。おはよう、高橋!
はっ?
今日も一日頑張っていこうね、高橋!!
へっ・・・え、えと・・・・その・・・・
さぁ楽屋に行くよ、高橋!!!
・・・・・・
(よかったね、愛ちゃん)
・・・・・嬉しくないよぉ・・・・・
完
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