ってことで『リアルオーディション』ネタバレ書き込みのための別ページ。
ってまぁ、もう先日色々書いたので、いまさら別ページ用意するほど気合入れて書くわけではないけど、まぁ一応。

で、僕は初日と日曜の昼に行ったんだけど、両方ともオーディションの合格者は里田だった。
違うパターンみたかったのに_| ̄|○
っていうか、あややサイト見たら、土曜の昼以外は今のところ全部里田じゃん。土曜の昼にしても、合格者は御子柴君だったらしいが、コメントうんぬんはほとんど里田の時と一緒だったとか。
みゅ〜・・・・終わり方が毎回違うっていうから、あの中途半端な終わり方を気持ち的に容認してるところもあるのに、それじゃぁなぁという気になる。そこはがんばって6通りの終わり方をある程度しっかり用意して回して行こうよ。
そもそも終わり方が決まってないとはいえ、あの味気の無い終わり方はよくないと思うんだよね。そこはがんばって6通りしっかり、後味のすっきりくる終り方を用意すべきだと思うのだ。それが、『どう終わるかわからない』っていうキャッチフレーズをつけた責任でもある。『玉石混在』ってのが今回のミュージカルの印象なんだけど、そのもっとも『石』なところがあの終わり方だよなぁ。

結局このミュージカルの特徴って大雑把なことだと思うのね。
一番顕著なのが登場人物の描き方。それがとかく大雑把というか、描ききれていない場合が多い。多いっていうよりも、全員がそう。
例えば、リアルのマネージャーであり、みうなのパパの彼。TV局からの推薦だとか色々あるので、合格者は里田にしてくださいってずっとチーターに言ってるわけだけど、その彼が最後には、やっぱりそういうコネとかは無しにしましょうって心変わりする。それはその直前に、娘にそういうことはやめてって言われたからだったりするんだろうけど、その辺の描き方がものすごく弱いので、彼の心の変化があまりに唐突に感じられて、見てるほうは『あれ?』って感じになる。
基本的にこの例が、このミュージカルを全てあらわしてるような気がする。出演者の心の変化をほとんど描いていないんね。ただ事実として、こういう風に気持ちが変わりましたよってのは呈示されるんだけど、その過程はまったく描かずに、観客の想像力に任せてしまう。もちろん、いちいち全員の心の変化を描いていたらキリが無いので、それは観客の想像にまかせるところがあっていいとは思うし、それによって話のテンポがよくなることもあるだろうけど、それにしても大雑把。主役である松浦に至ってすらそうなんだから、結果松浦の劇中の存在感まで薄くなっている。

とまぁ、このミュージカルは、芝居として致命的な欠点とも思えるものをたくさんかかえているわけだ。なにがし評論家とかいう肩書きの人がそのうちえらい酷評を書いたとしてもなんら不思議はないと思う。
ただ、それでも僕はおもしろいと感じてしまったのは事実。その大雑把もまぁありなのかなと。っていうのは、やっぱこのミュージカルのテーマはオーディションなのだろうと思ったから。オーディションのメンバーではなく、あくまでオーディションなんだろうなと。
例えば松浦1人に描写を集中して描くとか、または2、3人に絞るとかすれば、大雑把って印象はずいぶん薄くなったと思う。松浦が目立つことによって、一本の筋が通ったりもしただろう。
だけど6人の主要の候補者をそれぞれ同じくらいの配分で描くことによって、お芝居の中のオーディションではなく、まさにリアルなオーディションを見に来ているという感覚が助長されていると思うのだ。
製作陣がそこを狙ったのかどうかはしらないけど、少なくとも僕はそう感じることによって、人物の描き方が弱いのはまぁいいかという気になった。それもありだろうと。

ま、芝居というよりも、芝居×0.7+お祭り×0.3なんだと思う。そのための『毎回何が起こるかわからない』って設定でしょ。そして、その融合がうまくいってるから、僕はこのミュージカルを好きになったんだと思う。

(えらそうな感想おわり)

戻る