麻琴の無念を勝手に晴らす富士山登頂旅行(ついでに六期オーディションで使われた民宿に泊まりたかった) (03/08/05)


準備は万全・・・・・・・な、はずだった。

富士山用の登山グッズはぬかりなく準備した。そして日帰りではさすがにつらいということで、前日に泊まる宿を河口湖に確保した。そしてその宿ではみんなでDVD鑑賞会をしようと、プレイヤーとしてプレステ2と、ソフトとして去年の24時間テレビの富士山登頂編のダイジェスト、6期オーディションのDVDなどを用意した。

そして当日。矢口の歌う『中央フリーウェイ』をひたすらリピートしながら中央フリーウェイをとばし、夕方、河口湖畔の宿についた。その宿の名前は丸富荘
そう、六期オーディションで六期の3人が使った民宿である。

 (六期オーディションより)

この河口湖畔は、合唱系、楽器系クラブやサークルの合宿のメッカであるらしく、そこかしこに音楽ホールを備えた民宿が立っており、丸富荘もそのひとつであった。
丸富荘への道すがら、『○○大学管弦楽部様』だとか『○○高校ブラスバンド部』などといった歓迎看板がたくさん目に入り、僕らがいく丸富荘でも同じような客がいるのかもなぁとか想像していた。女子高のクラブの合宿とかと一緒だったりしたらたまらんね、などと冗談をとばしながら。
だが、果たして、丸富荘につくなり最初に目に飛び込んだ光景は、玄関前にたむろするたくさんのジャージ姿の女の子の集団だった。宿の内部からはさまざまな楽器の音色が聞こえてくる。想像が当たってしまったようだ。

まぁ正直、その瞬間ちょっとうれしかったのは否定しない。別に何の交流もないだろうが、場が華やかになるのはいいことだ。
だが、その後、思いもかけぬ展開が訪れた。

宿の女将さんに、予約してあった○○ですとの旨を告げた直後、
『すいません。今日はごらんのように楽器部の人たちが泊まってるんでうるさいと思いましたんで、知りあいの宿屋を取っておきましたんで、そちらに移動していただけますか』

『・・・・・・・・・。』

いや、ちょっと待ってって。どこにでも泊まれればいいっていうんじゃないの。この丸富荘、っていうか六期の合宿所に泊まりたいのですよ僕らは。楽器がうるさかろうがなんだろうが、そんなのどうでもいいんです。

などと言えればよかったのだが、女将さんの話し振りからするに僕らが来る前に事は決まっていたらしく、そこでそんな理由で文句をいえる気配はなかった。それに泊まっているのが女子高生ばかりというのが、われわれから反撃の機会を完璧に奪い去っていた。ここであくまで固執すれば、ただの変態に見られること必定である。泣く泣く、別の宿屋に移動した。そこは六期とはなんの関係もなく、そして泊まっているのもむさい兄ちゃんばかりという宿だった。
さらに、テレビはビデオ入力を持たないテレビであったため、DVDを見ることすらかなわなかった・・・・・。


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傷心のわれわれは、最低レベルまで下がったテンションをどうすることもできないまま、それでも少しは六期のにおいを感じようと湖のほとりにむかった。そう、この場所に。

 (六期オーディションより)

あまりに下がったテンションのため、デジカメをもっていくことも忘れていたので写真はないが、確かにこの場所と思われるところに行ってきた。丸富荘から歩いてすぐの湖畔である。しかし、やはり、ロケ地めぐりの醍醐味を感じれるようなテンションではなかった。ただ、あぁここだね、ってだけだった。

体でも動かしてないとやってられなかったので、そこでしばらくはフリスビーをして遊んでいた。体を動かしていると、少しは気がおさまった。


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翌日。早朝におきて富士山へ向かう。相変わらずテンションは下がっているが、まぁ一晩寝て多少は回復していた。

向かったのは富士宮口。この河口湖からはちょうど反対側にあたる一番遠い登山道だったが、その富士宮口こそが、麻琴たちが登ったルートなのだ。別にほかのルートでもいいと昨日までは思っていたが、丸富荘を奪われた今、わざわざ遠回りしてその富士宮口に行く事に異を唱えるものがいるはずもなかった。

そして8時ごろに富士宮口の新5合目に到着。

 (24hTVより)麻琴たちの出発地点でもあった新5合目。

なんとか駐車場からさほど遠くないところに車を止めることができ(ひどい時は駐車場から3kmくらい下った場所までいかないと車を止めれないときもあるそうだ。その場合は3km余分にコンクリートの道を登ることになる)、いよいよ登山開始。天気は絶好で、きれいに空は晴れ渡っていた。

 出発地点から見る景色

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そしていよいよ出発。体を動かしている間はいやなことも忘れるもので、山に登っているうちにテンションがあがってくる。麻琴たちと同じ道を登ったんだなぁというのも、気分を盛り上げる。

 頂上方向を眺める。5合目からは案外近く見えるけども、本当は全然遠い

 地表方向。とてもきれいなパノラマが広がる。こういう景色が見れるだけでも登る価値あり

 登山者は結構多い。たまに登りの人と下りの人の間ですれ違いざまに挨拶することがあったりする。僕も数回挨拶したり、外人さんとちょっと話したりしてたのだけど、そういうコミニュケーションがとてもうれしい。

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ここでちょっと24hTVでの麻琴たちの様子をプレイバック

 新五合目、出発直前の元気な姿

 登山開始直後。2人とも元気満々。

 ガキさんは相変わらず元気満々だが、麻琴の表情からは明らかに精気が消えかけていた頃。

 ついに麻琴の不調が顕著となり、登山家の野口さんがマンツーマンで麻琴をマークしはじめる。

 歯をくいしばって登る麻琴。この企画の主役の座は、おでぶちゃんずからいつの間にか麻琴に。


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で、まぁ実際登ってみないとわからないことではあるのだけど、この富士山登山はけっこうきつい。僕はそれなりに体力はあるつもりだったが、それでもかなりきつかった。酸素が薄い中でひたすら登りがつづく、そして足元が思った以上に整備されていなくて登りにくい場所が多々ある。基本的にはずっと、ぜぃぜぃ言いながら登っていた。天気がよかったから、まぁそれなりのペースでは登れたけれども、麻琴たちのように天気が悪かったりしたら、その苦労はいかばかりだっただろうかと思うと、9合目まで登りきった麻琴にガキさん、そして体力がまったくなさそうな”おでぶちゃんず”のやったことは、実はかなりたいしたものだったんだなぁと痛感した。えらい。正直、あの天候だったら9合目まで登れるかどうか自信がない。そしてカメラをかついで登ってた撮影クルーなんぞは尊敬に値する。

 ちなみに、リュックのサイドポッケにこんな風に麻琴の写真入れて登ってました(^^;


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24hTVでの麻琴たちの様子その2

 不調から復活した麻琴。表情に元気さが戻ってきた。

 麻琴の復活にほっとして表情を崩す高橋

 同紺野。いいシーンだったね。

 9合目の山荘にて。悪天候のためリタイアを決定

 麻琴おつかれ

 まったく疲れていない鉄人ガキさん。


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そして9合目に到着

 9合目の山荘前にて

 麻琴たちが休んでいた場所。サインとか写真とかないかなぁと思ったけどなかった(^^;

 9合目の山荘のアイドル


しばらくはこの9合目でまったりとしていた。なんと言っても、麻琴たち一行のにおいを一番感じる場所がこの9合目だったから。ちなみに、この9合目は食事や飲み物の値段が比較的安い。5合目と同じくらいの値段で提供されているのだがそれは経営者さんの、せっかくここまで登ってきた人には安く提供したいという気持ちからくるらしい。僕は800円の月見うどんを食べたのだが、非常に美味であった。

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そして山頂に到着。ついたのは2時過ぎ。ずいぶん休みを長くとっていたので所要時間は6時間。だけど、それくらいは見ておいたほうがいい。急いで登るとか基本的に無理だし(走ったりしたらしばらくダメージが残る。2回くらい試して死にそうになった)

 到着!

 富士山の噴火口。なかなかに雄大。

 眼下に広がる果てしない雲海


やはり登頂した後の充実感はなんとも言えないものがあった。そしてその充実感にプラスして、雄大な噴火口や、すばらしい下界のパノラマのおでむかえが待っている。ぜひともお勧めしたい旅行だ。『自分を変えられる』とまでは言わないけれど、いい体験になるのは間違いないと思う。今年のシーズンはもうすぐ終わるが(8月中旬が限度とのこと)、来年にでもチャレンジしてみてはいかがだろうか。ただ、この時期に丸富荘は、僕らの二の舞になる危険もあるのであまりお勧めしないが(^^;


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そして今回の最大の目的を達成してきた

3776m地点の石碑で麻琴と記念撮影。

ガキさんのうちわも持っていくべきだった。ごめんねガキさん、今度は持ってく。でもガキさんにとっては富士山くらい余裕かもしれないが。

(おしまい)



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(その他雑記)
・コニファーフォレストで娘。のライブが8月23日にあったと思うが、コニファーフォレストと丸富荘は目と鼻の先である。リベンジも考えなくはなかったけど、やっぱやめとく(^^;
・言うまでもないが、丸富荘さんは親切で宿の移動を提案してくださったのであるから、別に怒ったりとかそういう感情はない。でも残念だったなぁ。
・あと、行きも帰りも事故渋滞にはまってそれがすごく大変だった。心底疲れた旅行だったけれども、一番の理由は渋滞。それも渋滞をよければ、そのよけた先でかならず事故が起こるというものすごい運のなさだった。本当ぼくは一度厄払いでもしたほうがいいと真剣に思い始めている。
・今度は悪天候の日に登ってみたいかも。ご来光を見るのもいいかな。



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