あとがき


今回はじめて娘。カップリング小説と言うものを書いてみた。
カップリングと言うとちょっとHな印象のあるものなのかもしれないけれども、
僕が持っているカップリング小説というものの印象はそういうものではなく、
2人の人間(娘。であればメンバーの中の2人)の人間関係、心の動きをテーマにしたものであれば、
それが「カップリング小説」というものだと思っている。

そして今回、”まこあい”つまり小川麻琴と高橋愛をテーマにしてみた。
この2人を選んだ理由と言うのは至極単純明快。僕はこの2人が仲良くしているところをみるのがすごく好きなのだ。
「ハローキッズ」という番組の1コーナーとして「犯人はどっちだ」という企画があったが、あのコーナーで麻琴と愛が
すごく仲がよさそうに遊んでいる(正確には仕事をしている)のを見るのは、本当に楽しかった。
最近も、「AngelHearts」の2TOPが”まこあい”だったり、ハコイリ娘。という本でも”まこあい”だったりと幸せこの上ない。

しかるに、プライベートでの麻琴と愛の関係と言うのは実はよくわからない。
4期以上のメンバーであれば色々と情報も多いので、
なっちと矢口がすごく仲がいいとか、
後藤は最近、吉澤よりも石川と仲がいいみたいだとか、
そういうことがなんとなく感じられる。
でも、5期メンの4人については、4人とも仲がよさそうだなぁというくらいで、
誰と誰が実は仲がいいのかとかは正直想像するのも厳しい。
ひょっとすると、麻琴と愛は僕が思っているほどには仲がよくないのかもしれない。

でもそれは僕は嫌なのである。
麻琴と愛にはラブラブでいて欲しいのである(笑)

だから、愛と加護ちゃんが原宿でクレープ屋に並んでいる盗撮写真が出回ったときには、
「なんで麻琴じゃなくて加護ちゃんなんだ」と不満だったし、
麻琴がおばあちゃんと109で買い物していたシーンを目撃した人の日記を読んだときには、
「なんで愛じゃなくておばあちゃんなんだ」と突っ込みをいれていたのである(笑)

つまりは、今回のこの小説は、言ってみれば僕の願望を小説化したもの。
その最たる例が、エピローグでお互いに名前を呼び捨てで呼び合おうとするシーンだ。
実際には麻琴は愛の事を「愛ちゃん」、愛は麻琴の事を「麻琴ちゃん」あるいは「まこっちゃん」と呼んでいるようだ。
しかし僕は麻琴に「愛」と呼び捨てで呼んで欲しいし、愛にも「麻琴」と呼んで欲しい。
いつかは本人達がそう呼び合っているのを聞きたい。
だから、この小説を書き始めた時真っ先に決まったのは、実はこのエピローグだった。
そして愛が麻琴のことを呼び捨てで呼べるきっかけとして、「まこと」と言う名の登場人物を出そうと考え、
それが結局、麻琴と見た目も中身も似ているものとして考えついた「ブルドッグ」だったのである。
そこでブルドッグなんかがぱっと頭に浮かんできた事については、
麻琴にごめんなさいと言わなければならないかもしれないが(笑)

さらに言えば5期メン4人によるユニットというのも僕の願望以外の何物でもない。


さて、今回なんとか一本の小説なるものを書き上げる事ができたのだが、
実は僕は今まで何回も小説と言うものは書こうとしていて、実際ある程度まで書いた事は何回もあるのだが、
たいていは途中で挫折していた。
しかしながら今回最後まで書けたのは、やはりそれが「娘。小説」だったということがすごく大きいのは間違いないと思う。
普通の小説と違い、娘。小説は登場人物のキャラが既に立っているし、感情移入もしやすい。
一からキャラを組み立てていかなければならない一般の小説と比べると、そのあたりのアドバンテージは圧倒的だった。
また、愛の一人称ですべて記述した、つまりすべて愛の目線から見てという形をとったのも書きやすかった。

とはいえ、やはり最後の歌詞は苦労した。
歌詞を書くっていうのはやはりすごく難しい事なんだって事が今回初めて分かった。
正直「歌詞なんて誰でも書ける」って思っていたところもあったのだが、自分で体験してみるとやっぱり大変だ。
その上、今回の僕の場合はメロディーに当てはめるってことをあまり考える必要はなかったのだが、
本職の人はそうもいかなくてちゃんとメロディーに合わせなければならないのだし。
とりあえず市井の歌詞に僕が文句をつける事は、これから先は無いかもしれない(笑)
でも、リングの表裏とメビウスの輪の表裏って対比を思いついたときは電車の中で小躍りしたなぁ。


とりあえず、一本書き上げて、すごく満足感があるし楽しかった。また書きたいなと思う。
やはり曲がりなりにも最後までやるってのはいい事だ。
最後に、この小説を書くにあたり、直接的あるいは間接的にお世話になった人を紹介して終わりとしたい。
そういうことすると、なんかそれらしくてかっこいいような気がするから(笑)
そしてなんといっても、このような駄文を最後まで読んでくださった方にこそ、一番感謝したいと思う。
本当にありがとうございました。



Special Thanks To

高橋愛(モーニング娘。)
小川麻琴(モーニング娘。)

紺野あさ美(モーニング娘。)
新垣里沙(モーニング娘。)

加護亜依(モーニング娘。)
緒方さん(モーニング娘。マネージャー)

つんく♂


ひろさん(やぐみみ)        この小説を書くきっかけをくれた人
狛犬さん(夜の夢こそまこと)   「時を駆ける少女」を読んだのが娘。小説に興味を持ったきっかけ
ひよどりさん(小川日記)      麻琴に関してはすごく影響を受けた


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