ズータイクーン・コンプリートエディション
マイクロソフト
初代ズータイクーンに、追加キットであるマリンマニアとダイナソアディッグがパックになって発売された。追加キットだけの発売はないが、3000円キャッシュバックが行われる。
ズータイクーンは発売後もちょこちょこと追加動物や設備がダウンロード可能であったのだが、それが全て込みになっているため、追加キットだけの発売はなかったのかなーと推測してみる。
初代ズータイクーンは動物園を経営するSLGであった。
動物の檻を作り、動物を収納し、もちろん飲食店や土産物といった店も配置して利益を稼ぎ、余裕が出てきたら道の脇に噴水やトピアリーを配置して…という、まあテーマパークの動物園版みたいなもんだ。(身も蓋もない)
シングル箱庭モードもあったが、やっぱりシナリオモードが楽しかった。
簡単なものからジャイアントパンダの繁殖という最も難しいものまであり、簡単シナリオを全てクリアしたら普通シナリオが、普通シナリオを全てクリアしたら難しいシナリオが…という風に徐々に増えていった。
ちなみに、個人的には難易度よりも「来客の満足度を94以上にする」が実に厳しく…。
動物も、ある程度やってるとどの動物が人気が高いか分かるようになって、どうしても似たような動物ばかり最初に配置するようになってしまうんだな。
たとえば、ウォータークロコダイル。まあ、ワニなわけだが。海水が必要(結構高い)だが、いわゆる小屋はいらないし、木や岩も少なくて済むし、客の人気は高いから満足度を高めたり寄付を頂くには実に便利。結構繁殖もするしな。
ライオンも、岩穴とライオン用の岩を研究開発してしまえば、あとは増える一方で、むしろ後半には売りまくって資金を稼げるくらい繁殖する。
トラの類も人気が高い。これは木が結構必要だし、熱帯雨林の地面が高いという欠点はあるが。
要するに、肉食動物系が人気が高く、カンガルーとかラクダとかは、あんまり人気がない。そりゃそうか…という気もするし、カンガルーなんて普段見られないことに変わりはないんじゃないか?という気もするが。
飲食店も似たり寄ったりで、小さなハンバーガーショップなんかはゴミの処理がめんどいので私はレストラン一本槍だったし。ちなみに、レストランは最初は費用が大きくてマイナスが多いんだけど、儲け出すとウハウハである。なにせハンバーガーだのミニショップでは売れても一個当たり2〜3$の儲けなところが10$くらい儲けるので。
ということで、面白くはあるんだけど、延々シナリオをやり続けると飽きるというか。
でも、ふと思い出してやりたくなるというか。
そんなゲームであった。
それが追加キットで発売。
当然、買う。
インストールした後にreadmeを読むと、初代はアンインストしてからもう一回入れること推奨とか書いてある。しょうがないのでもう一回インストールし直す。
しかし、クリアしたシナリオまで初期化されていた…セーブデータは残してたんだがなー。
しょうがないので、もう一回最初からやり直す。
色々と設備が増えていて楽しい。
ズータイクーンのシナリオでも、追加の設備があったりして、レストランも2種類になってて店が増えたのが嬉しい。
…調子に乗ってどかどか配置してると、簡単シナリオなのに行き詰まったりするが。厳しいのぅ。
そしてマリンマニアではシャチのショーだのイルカのショーだのが楽しめる。
まあ、正直、クリアするためには、普通水槽とショー水槽の両方を配置せねばならんのは費用が馬鹿にならんので、普通の水棲動物を配置した方が早い気もしたが。
でもまー、ショーが楽しめるのはマリンマニアの売りだし、一個はショーをやるのが楽しいでしょう。
なお、マリンマニアでも基本は動物園なのか、ズータイクーンの設備が利用可能なので、儲けるための店はがしがし配置。
お勧めはズータイクーンでの動物劇場。経費が低いのか、序盤は一番儲かる。いったん軌道に乗ればレストランの方が儲かるけど。
あとはメリーゴーランド。マリンマニアでは海水浴場。
アニマトロクス劇場は、儲かった試しがない。
簡単シナリオ〜普通シナリオはまあ簡単にクリア。
ダイナソアがなぁ…。広い展示場は必要だし、柵は高いし、いまいち見ていて面白くもないし…。
まあまだラプトルとかテゥラノサウルスみたいな恐ろし系恐竜は配置してないけど。
そういえば、混合型動物園シナリオで、ネッシーを飼ったんだよな。で、資金が切れたから、貯まるまで放置して違うことしてたんだわ。
そしたら、いつの間にか動物園内をネッシーが闊歩してたわ(笑)。一気に動物園評価が激落ちしてて何かと思った。
普通の鉄柵ではいかんのか…というか整備員を配置するのを忘れてたという(笑)。
と、このへんでBUSIN0が発売されてしまって、動物園放置してるんだけどね。
結論。
のんびり動物園を楽しむなら、買い。
ただし、経営は結構厳しいので、普通以降のシナリオは、2、3回やり直すのは覚悟しておこう。
そして、「あ、このシナリオやりたい」と思っても、難易度の低いシナリオから我慢して順序通りやるべし。
ズータイクーン2
久々のれびうで御座います。
ズータイクーン2、2004年冬発売。
1と何が変わったかというと、大きな違いは2Dから3Dに進化したことですが…3Dになったら全部『進化』と言って良いのかどうか、オールドタイプな私には分かりませんな。
いやさ、近寄れるのは良いと思いますよ?1の時は二段階しか拡大縮小が無かったんで、動物園の全容も見難いし、せっかくの動物も大きく見えないし、という状態だったのが、3Dになったらぐりんぐりんに方向は変わるし接近も出来るし…まあ遠方は結局動物園の全容が見えない程度だが…なんだけど、3Dになったせいで(?)動物の種類が少なくなったのが致命的ではないかと。
動物の動きは、確かによく出来てます。
キリンが長い首を下げて一所懸命小さな餌箱から葉っぱ食べてるところとか、ラクダがのってりのってり歩いている様子なんかは、見ていてほのぼのします。
でも、30種類。
黒ヒョウが追加DLされたんで31種類。
しかも、今回の動物園は、最初評価が☆半分からスタートして、5つ☆にまでなるんだが、☆の数で買える動物が決まってくるし、その上、それもランダムに表示されます。
で、どうなるかというと…どの動物園も(シナリオで最初から動物が決まってるもの除く)同じようなスタートになるんですな。
クジャクとムースとラクダとトムソンガゼル。もういいよお前らってくらい、ひたすらこいつらから始まります。
で、☆が増えても「私はライオンが欲しいんだよ!クロサイ引っ込め!」とか呟きながら、買える動物リストで『買い取り辞退』をクリックする羽目になります。そうすると、一応違う動物が出てくるんだけど…完全にランダムでなぁ…下手したら、また同じ動物になったり、初期装備なラクダが出てきたり…余計なストレスは感じますな。ゲーム性はあるけど。
てことで、30種類って言うとそれなりに多いように感じるけど、実際ゲームしてると少なく感じます。特に☆半分〜1個のが。
まあ、クジャクはいい加減にしろ!というくらい卵を生むので繁殖するし、カエデさえ植えてりゃ環境もそこそこという長所はありますが。欠点としてやたらと糞をする、小さい餌箱しか置けないので消費が早いってのもあります。面倒です。
ムースとラクダは、繁殖も遅いし、地味です。
トムソンガゼルは繁殖も早いし、サバンナの草食動物は多いので、後々キリンや象やシマウマ、クロサイ、ダチョウといった仲間たちと一緒にするといい感じです。
さて、次に1と大幅に変わったことと言えば。
檻がフリーラインになったので円形(ぽく)出来るってのは…割りとどうでも良いな、私は。
ものすっごく違いを感じるのは、地面の種類を変えたり、高さを変えたりするのが『ただで』出来るようになったことですな。
すっごい気楽ですぜ?狭くなったから向こうの広い土地にサバンナ確保しよっと、ってすぐにサバンナ地方の地面描いて木を移して…て簡単に出来ます。
動物のニコニコマークがなくなったので、地面1マス砂にしたら赤くなったから土にして…とかいう細かい操作はなくなりました。
おまけに、地面の高さを変えるのがタダなので、序盤は低い金網フェンス(50$で一番安い)で囲って、一段階掘り下げてやったら動物逃げないでいけるんですわ。まともに動物に合わせた柵を作ってるのと1.5倍から3倍近い値段の違いがあります。
更に、今回の大きな違いは、プレイヤーが客視点で動物園を歩き回れる…のはテーマパークなんかでもあるとして。園長として、動物の世話も出来るんですな。ついでに整備員の仕事も(笑)。
序盤はスタッフを雇うことなく、自分で動物の餌や水を補充して糞を掃除して、ゴミ箱の中身を捨ててその辺も掃除して…と大変安上がりに出来ます。
ある程度以上大きくなると手が回らなくなるので、整備員雇ってゴミ箱を捨てさせてますけどね。
てことで、本人のやる気次第で、序盤からケチってお金を円滑に貯めることが出来ます。
その代わり、ある程度それをやるのがスタンダードとなってるとしか思えないほど、序盤は資金が厳しいですがな…。
え〜、他の設備に関してですが、☆が増えるごとに研究対象が増えて、設置できるようになります。私は1のときには初めからレストラン派で(ゴミ箱掃除が面倒で)ほとんど屋台は設置しなかったのですが、今回はレストランが出てくるのが遅いので、仕方なく屋台街が出来てます。
その代わり、屋台の種類は多いです。プレッツェル、ハンバーガー、ホットドック、サンドウィッチ、シシカバブ、スシといったメインに、ジュース、ミネラルウォーター、コーヒーという飲み物系、そしてデザートのポップコーン、わた菓子、アイスクリーム、チーズケーキ、フルーツカップ…更に記念写真屋とギフトショップがずらーっと並びます(苦笑)。
代わりに減ったのが、あれです。展示館。小さい昆虫館とは虫類館(どっちも2×2マスしかない)しかありません。展示内容はいつでも一緒です。
あぁ、メリーゴーランドとかの金も取れる遊具もありませんな。ポニーくらい?あとはタダのゴリラのジャングルジムとかキリンの滑り台とかそんなもんです。
ゲームモードは、フリーモード、キャンペーンモード、チャレンジモードがあります。
フリーモードはお金無限大な、ただもう動物を眺めて楽しむモードです。…と言いたいですが…。うちに3歳の娘がおります。ちょっと大人しくさせるために、膝の上に座らせておいてフリーモードで始めました。
動物も飼い放題、もちろん飼育員も雇って、柵作って動物買えば、ただ見てるだけでよいはずでした。
で、娘が強請るままに動物を飼ったのですが…サバンナにライオンとチータを入れておいたんですよ。いや、他の動物もそれなりに買ったけど。
スペースバーさえ押せば、扉の開閉から肉の補充、動物のブラッシングまで全部出来るので、3歳の娘でも出来ますな。喜んで、スペースバー押しまくりですな。
で、しばらくすると…ライオンもチータも、一度に2匹ずつ産みやがりましてな…ものすんごい勢いで増えるんですわ。草食動物よりも速い速度で増えるって何だ、とか思いつつ、どんどん檻の拡張工事ですよ。
もう、檻中に餌場や水場、ついでに糞が散らばりまくり。仔ライオンが可愛い、とか思う暇も無くなって参ります。
どうやら飼育員の思考は、「まずは水や餌」→「動物の手入れ」→最後に「糞の掃除」みたいでな…いくら雇っていても、その辺に肉をばらまくばかりでなかなか糞掃除してくれないでやんの。
何か、全然まったり出来ませんでした(笑)。いや、どんどん売り払えば大丈夫なんでしょうが。
さて、次のキャンペーンモードは1にもあった普通に個々にお題のあるキャンペーンで、続き物ではありません。『謎に包まれたパンダ』以外は最初からどれでも出来ます。まあ、一番上からやっていくのが普通だろうけど。ちなみに、チュートリアルもあるけど、チュートリアルの次の3つくらいは、まだチュートリアルっぽい難易度ですな。私は今、最後のパンダをやってます。つまり、ちょっと数が物足りないくらいってことです…。
最後にチャレンジモード。まだやってないので、あまり言えませんが(笑)、資金5000から始めてチャレンジをこなして☆を増やしていくという…え〜、特定の目標のないキャンペーンモードのようなもんでしょうか。
キャンペーンモードでは全く使わなかったサファリフォト機能も使うようです。たぶん。
ある程度縛りがありつつ好きな種類の動物を買って自分の思うような動物園を作れる…でしょうが、繰り返しますが所詮30種類ですからなー。だいたい、似たような展開になるのが見えていて、ちょっと鬱ですな。
てことで、DLサービスに期待をかけているんですが…未だに一回しかないので、1の時のような1ヶ月に一度のサービスは無さそうです。
もっとこう…動物が欲しいです。個人的に好きだった灰色狼と北極狼とブチハイエナが欲しいです…。
ちなみに、本家ではジャコウウシと何かのパック(ツンドラだっけ)が追加DLになってるようですが、日本ではまだのようです。もっと頑張れ日本マイクロソフト。
総括:動物見るだけで顔が緩む人は買い。
とにかく動物の種類が欲しい人は、1のコンプリートパックやってる方が無難。