レストランエンパイア
発売元:メディアクエスト
「おぉ、ムッシュウ、何をそんなにお怒りになっておいでで?
受付の態度が悪い。おぉ、申し訳ございません、ムッシュウ。しかし、キャンペーンの初期には研修が出来ぬのです。これでも一番高い者を雇ったのですが・・。
は?暗くてメニューの文字が読めない、と。それは気づかずに申し訳ございません、マダーム。では、テーブルにキャンドルを点けましょう。このテーブルだけの特別サァビスでございますぞ。
こら〜!このクソ虫共が!さっさと働かんか!!
は、失礼いたしました。マドモアゼル。おぉ、レシピの追加素材を教えていただけると。素晴らしい!早速、実行に移します、プレジデンテ・・もといマドモアゼ〜ル」
買おうかどうか悩んだが、結局予約までして買い(笑)。
系統としては、『ザ・ファミレス』に似ているかも・・な経営SLG。
もともと経営系シムは大好きだし、メシがうまそうだったんだ〜。
ま、微妙に不安だったのは、3Dが『エアポートタイクーン』を思い出させることだったが・・あれは、むしろなかった方がマシな3Dだったからな・・。
まず、チュートリアルを探す・・が、無い。どうやら、キャンペーンがチュートリアルを兼ねている模様。
キャンペーンでは、若きアルマンド君が小さなフレンチレストランをおじさんから貰い受けるところから始まる。どうでもいいが、発売前の画面写真を見ると、アルマンド君、長髪だし唇赤いし、女性だと思っていたよ・・。
耳から聞こえる英語のチュートリアルはさっぱり無視して、日本語を読みつつ、装飾品を配置。どうせチュートリアルだから豪華に飾っちゃえ〜と、5つ星クラスに飾り付けてみる。・・後に、チュートリアルがそのままゲームに続行するため、この装飾品の維持費が馬鹿にならないのが判明し、結局、最初は安いものに差し替えたりしたのだが。
スタッフを雇い、メニューを決め・・と基本的なところができたところでレストラン開店。チュートリアルに続くキャンペーン1では、まー、放っておいてもクリアできるかな、という難度。
メニューを決めるのは、このゲームにおいて最も楽しい・・というか美味しそうなところなのだが、最初は、まだレシピが少ないため、選ぼうにも選択肢が少なすぎ。
実は、英語版の方のレビューを読んで、「メニューが多すぎると『選びきれない』というクレームが来る」というのを知っていたため、絞ったつもりだったが、後にレシピの少なさに喘ぐという逆パターンに陥るのだった。朝食や前菜は2種類しかないので全部選び、デザートはアップルパイ以外の二つを選び(アップルパイは調理時間が長いので)、メイン3つ選ぶくらいで進めてみる。
キャンペーンの2で、また最初にチュートリアルが。どうやら、少しずつ出来ることが増える代わりに、キャンペーンごとに毎回チュートリアルが出てくるらしい。・・めんどくさいよ、ママン・・。
今回から2階もオープン。ポーターに料理用エレベータで2階に料理を運ばせ、それを配る形になるため、1階だけより時間がかかる。待ち時間が増えて、客の満足度が下がるんだが・・メニューを割り引き20%位にしてると余裕でクリア。(クリア条件は満足度45%以上)。
何だ、簡単じゃーん、と思っていると、このあたりから難しくなってくる。
3では料理コンテストに優勝し、利益を12000出すことで、コンテストはチュートリアルとキャンペーン中の2回機会がある。優勝するとレシピ及び10000$貰えるので、ここはきっちり両方勝っておく。
チュートリアルではポークのミックスキャセロールが選ばれるのだが、私は調理時間の少ないものを優先でメニューに入れてるので、ナスとズッキーニのなんたらを選ぶ。これでも、ミニゲームがうまくいけば勝てる。で、褒美のレシピ『フィッシュウェリントン』とやらはレシピレベルが高いので、全く調理したことが無くても(笑)これを選べば次のコンテストも勝てる。
ところでミニゲーム、8の字になるやつがうまくできない・・集中力が無いらしい(笑)。ま、夜、寝る前の集中力が低下した状態でゲームしてるんだけどな。
さて、キャンペーンの4。これを何度やり直したことか。
利益が25000。これが結構難しい。
この回からドンなる人物の要求に応えることになる。名前といい、イタリアのファミリーがなんちゃらといい、怪しさ大爆発、と不安になるが、おじさんは「あぁ、ドンならいい奴だ。ドンとしっかりな」だそうだ。・・いいんだな、ホントに。
このキャンペーンから、スタッフの研修も出来るようになるので、最初の2ヶ月くらいは、利益を捨ててがつっと20000くらい研修にぶち込む。
何せ序盤のクレームの大半は「受付の○○が感じ悪い」だったからな〜。これでも一番高い奴を雇ってんだけど〜・・。
メニューも割引0に戻し、研修費を0にしてやるが・・18000位しか儲からない。
何がいかんのか、と画面を眺めること数十分。
結論。「いつまで待たせる!」と赤い顔で怒って席を立つやつが混む時間帯には結構出ちゃうんだけど、そいつらは、どうも金を払わずに帰ってるんだな。ワイン飲んだり、料理したものは、全部パー。
どうもこれがいかんらしい。
なので、出来る限り詰め込んでいたテーブルを余裕持って配置。スタッフはもともと限界まで雇っている(サーバー5人、ポーター2人)ので、増やしようが無いが、サーバーを、1階2人、2階3人(2階の方が広いから)にしていたところを、1階を出来るだけ回そうと、1階を3人に変更。
1階は玄関もあるし、厨房から出てきたりトイレがあったり・・と広さの割に人間が行き来していて、運ぶのの妨げになってるようだった。
序盤は、厨房の給仕台の『給仕待ちの数』を見ては、「そこー!!さっさと働け〜!壁に向かってぼんやりするな!運びに来い!」とイライラしたものだったが、混んでる時間帯は、給仕待ちもさることながら、シェフの調理待ちが激しいのに気づいた途端、ま、しゃーねーか、と気持ちが楽になった。
自分が待たせるのは、まあ許せるという、自分勝手な論理である(笑)。
でも、もしこのゲームで『ダンジョンキーパー』のようにカーソルが手に変わって『叩く』コマンドがあったら、私は間違いなく従業員虐待してます、えぇ。
それでも、5ヶ月目に入っても22000くらいしか稼げず、やばい!と閉店時間を延長してみたら・・次の月からしか反映されないのな・・。
でも何故かたまたま25000ぎりぎり利益が出てクリア。
このあたりで、レストランは相当レベルが高くなってるのだが、それにつれて客の要求も高くなり「レシピのバラエティが少ない」と文句が出てくる。
今の状態では、レシピを売りに来る(訳ではないが、結果的にそう)人が来ないと増えないのだが、金が無くて買えない序盤にはよく来たくせに、金貯めて待ってると来ないんだよな(泣)。
14500くらいで売られることが多いのでそれだけ持って待ってたら、そういうときには17500とか抜かしやがったり・・。
一個はどうにか買ったけど、結局メインレシピなのでちょっとしか嬉しくない。
私は、朝食や前菜やスープのレシピが欲しいんだよ〜!!
さてさて、キャンペーン5。前回クリアしたおかげで、ドンは25万の援助交際・・違った助成金を下さる。手持ちの金が1万そこそこでレシピも満足に買えない身からすれば、段違いすぎて目が回る(笑)。
それと、イタリアはローマの新しい(いや、中古だけど)レストランもくれて、そのレストランの収益を出せ、と仰る。このレストランがまた立派で。今までの店の倍くらいありそう。・・ま、それだけスタッフも増やさなきゃならんわけだが。
最初、調子に乗って2階まで全部テーブル埋めたが、シェフは一人。混雑時には多数待ちでどうしようもなくなるので、もう一度やり直して1階のみにする。
ついでに、トイレは最初階段横に作ってみたが、動線が気に入らないので、玄関横に作ってみる。
というか、今回からトイレの位置も自由に決められるところまでは分かってたんだけど、厨房まで変更できるのを失念してたのさ。でも気づいたので、厨房を階段近くに作り、トイレは玄関なので、無駄なスペース(動線予測して広くあける部分)は少なくなったはず。
ついでに、元のレストランも改造。
どうも玄関から見て右のスペースのテーブルのせいで無駄な動きが多くていかんので、トイレをそこに作る。・・が、両方作るスペースはなかったので、女性用だけそこで、男性用は2階、ということになった(笑)。
いいんだよ、客は金払って満足度も出て、どうでもよくなってから最後にトイレに行くから。
私としては美しい配列が出来た気がしたが、やっぱり混雑時には怒って席を立つ奴連発。
どうしようもないんだよ、シェフが一人じゃ・・これ以上どうしようもなかとよ・・。
ちなみに、イタリアの方も、マリオ君というドンの兄の息子一人なので、状況は同じであった・・。
そして、なおもレシピ不足に悩まされる・・。
・・が、クリア条件自体はあっさりクリア。
キャンペーンの6。ついにシェフ二人体制である。おまけに、シェフが来た途端、そいつらが覚えてるレシピも増えたため、選択肢がちょっぴり増える。しかし、相変わらず朝食と前菜は増えない・・イタリアの方はものごっつ前菜が豊富なんだが・・。
今回のドンの要求は一月に5万の利益を上げること。
・・しかしこの条件は結構あっさりとクリアできるんだ。10万くらい利益出てるし。
楽々じゃーん、と高をくくっていたら、一月終了しても「続行」になる。あれ?と条件確認したら、スライドバーがあって、条件は3つあった(笑)。
で、コンテストに勝たなければならない・・が、今回は自由種目ではなくお題はスープ。・・調理技能があまり無い部門である。しかも、テーマ課題の豆と生クリームのスープにいたっては、新しいシェフが来て初めて知ったレシピだしな(笑)。結局腕が上がった3ヶ月目にクリアしたよ・・。
待ち時間もだいぶ解消されてよかった・・んだが、問題はある。
前菜は、アルマンド君は得意でできあがる料理の質は高い(何せ2種類しかないので山ほど料理した結果レベルがカンストしてるのだ)のだが、新しいシェフはへぼへぼである。アルマンド君だけが調理すれば質は保てるが、結局アルマンド君だけが調理していて新しい奴は遊んでる状態が生まれるのである。いや、遊ぶだけならいいが、待ち時間の短縮につながらないのが痛い。
その点、イタリア組は気楽である。どっちも似たような腕の持ち主なので、どっちが調理しても構わない。まあ、連続で同じものを調理していると少し時間短縮してるらしいので(レンジの説明によるとそんな感じ)、多少は固定レシピを作るが。
ところがフランス組は、前菜が極端なのである。片や100%、片や0%。
待ち時間のために涙を飲んで、新しい奴にも前菜を作らせる。
・・予想通り、来るわ来るわ、クレームの嵐。
「もっと美味しいと思ったのに」「まずいです」・・云々。でも、待たせる方が遙かにクレーム度が高いので、シェフの腕が上がるまでは客に我慢してもらって、アルマンド君が調理したやつが来たらラッキー、ということで・・(鬼)。
・・と思っていたら、翌月には新しい奴も100%になっていた・・シェフ同士、調理法を教え合いしてるのか?それにしてはイタリア組が同じにならないんだけど・・。
次なるキャンペーンでは、料理番組(違う)ではお約束のイベント「批評家がレストランにやってくる」が起きる。
そのために、メニューには質の高いレシピを載せる、とかイタリア地元料理コンテストに優勝しろ、とかあるわけだ。
しかし、批評家が来ても「僕の専門はフレンチでイタリア料理はまだ始めたばかりなんです」と弱気なことを言う。そしたら、批評家が新しいシェフを紹介してくれた・・いいのか、癒着じゃないのか、それは。
しかし、これでめでたくイタリア料理店も2階を使うことが出来る。
でも、二人が来たのはすでに昼過ぎであったため、客が一杯で改装もしにくいから、閉店時間になってからにしよう・・と思ってたら、クリアして次のキャンペーンに持ち越し。
ドンは、雑誌に好評だったのに気をよくして、新しいレストランをローマコロッセオの目の前に買ってくれる。場所柄、絶対儲かるはずだ!そして、輸入物が受けるからイタリアだけどフランス料理で、と仰る。
仰るだけで、今回はだれもシェフを紹介してくれない。
しかし今回のドンの最大のツッコミどころは、背後に控えていた二人の黒服ではないだろうか。やっぱり危ない人なんじゃん・・ドン・・。
前回の最後に、自分から売り込みに来たシェフがいることはいるんだけど、実にレベルが低い。
さりとて、自分の店の質を下げるのはイヤだ。
・・結局、フレンチも作れるイタリアシェフ一人と、レベル低いフレンチ君で始めることにする。習うより慣れろ、だし、作ってるうちにレベルが上がるだろう・・と。
そして、開店してみたら・・予想通り「まずい」のクレームオンパレード。
開店後に一人固定NPCが来たけど、これもイタリア主でついでにフレンチみたいな奴だったけど、背に腹は代えられないので、3人で頑張ってみる。
3人とも前菜が0%なのが辛い。仕方ないので、それぞれ割り振ってみた。せめて1品だけでもレベルアップさせようという試みである。
努力の甲斐あって、なんとか全員30%くらいになり、クリアできた。
さて、予想通り、次からはアメリカ(ロサンジェルス)進出した。
最初はフレンチで足場を固め、ステーキハウス、シーフード、ミュージッククラブ(何故これがレストランなのかよくわからん)…とキャンペーンは続いていく。
その間に彼女は出来、着々とシェフランキングは上昇し…とアルマンド君、絶好調。
最後に(キャンペーン18)で、宿敵オムニフードのシェフに打ち勝って、キャンペーン終了。
まとめると。
前評判とかが大して無かったので「クソゲーかなぁ」と思っていたのを懺悔するほどに面白いゲームだった。
難を言えば、様々な飾り付けが可能だが、結局5つ星を目指すと同じようなテーブルセットになってしまうところか。
自分なりに配置法を決めたら、テーブル配置も似た様な感じになってしまうし。
シェフがずっと足りない感もきつかった。
あとは、箱庭ゲームで、思い切りシェフを雇い、全部知ってるレパートリーに涙するか。
ところで、キャンペーンを終えたら,キャンペーン中のキャラをシェフとして選べる様になるんだが。
…ドン…葉巻片手に料理するなよ…。