依頼各種
新しい依頼は無いか、と、ルークはアクシオンと酒場に向かった。
いつも通りカウンターの隅の方のストールに腰を下ろすと、親父が呆れたようにグラスを寄越した。
「昨日今日来たぺーぺーじゃあるまいし、そんな肩身が狭そうに端っこ座ってんなよ」
最高とは言わないがハイラガードでも相当上位に位置するギルドのリーダーとは思えない態度だが、当のルークはけろりとして言った。
「この方が落ち着くんだよ」
ルークによって壁際に守られているアクシオンもくすくすと笑う。ルークは吟遊詩人らしく社交性が高かったが、アクシオンと二人で来ている場合は、アクシオンに余計なちょっかいを出されないよう気配を薄くしていることが多いのだ。
いい加減、アクシオンも白衣の天使の美少女という外見では無くなってきているので、一目惚れされる確率は激減しているのだが、昔からの習性はなかなか直らないらしい。
「まったく…もっと堂々と偉そうにしてろよ。お前らにもうちょいカリスマ性ってやつがありゃあ、うちももっと繁盛するのによ」
「見せ物になる気はありませんから」
「冒険者なんぞ、うちからすりゃあ商売道具なんだよ」
酷いことをぶちぶち言いながら、親父はカウンターの下から紙挟みを取り出した。
「えーと、お前ら向きなのは…っと」
「依頼のえり好みはしませんよっと」
「新米向けのは、新米にやらせねぇと成長しねぇだろうが」
「ま、しょうがないやね」
ばさばさと紙をめくっていた親父が、2〜3枚の紙を抜き出す。
「えー、まずは、仇討ち。11階だか12階だかに敵がいるらしいぜ」
ルークが差し出された紙を読み上げた。
「婚約者が薬草を採りに行って、そのまま帰ってこない。仇を討って。…死んだって確定?」
「あぁ、もう数ヶ月経ってっからな」
眉を寄せて痛ましそうにしているルークとは対照的に、親父は大して気にしていないように肩をすくめた。
「もうじき結婚ってな時期に、女の方が病に倒れた。んで、病に良く効くってな薬草を採りに行った男が戻ってこないってわけだ」
「…つまり、女はその薬草無しで回復してるんですね?…馬鹿ですね」
さっくり言い切ったアクシオンに、親父は眉を上げた。
「顔の割にゃあきついな、お前さんは。ま、確かに、薬草無しで回復はしてるわな。えらい時間がかかったようだが」
紙を見つめて黙り込んでいるルークの手に、アクシオンの手が重なった。それで目が覚めたようにルークは隣を見て、ひょいっと首を傾げ、アクシオンの肩に乗せた。
「あ〜、俺、こういう話に弱いわ」
「そうですね…ルークが気に病む必要性は、全くないのに」
顔を寄せ合っている姿は、まあ普通に微笑ましい恋人の様子には見えるのだが、何せ中身が男同士と分かっていると、ノーマルな人間としては非常に微妙な気分になれる。
酒場の親父はさりげなく用事を見つけたふりをして、カウンターから離れた。
「「もしも…」」
二人の声が重なったのでしばらく無言で間合いを計った末、アクシオンが口を開いた。
「もしも、俺が病に倒れた場合、薬草なんて採取に行かないで下さいね。一人で行かれて気を揉むくらいなら、手でも握って頂いている方が嬉しいですから」
「手は喜んで握るけどねー」
言葉通りアクシオンの手を握りつつ、ルークは遠い目をした。
「でもさー、もしもアクシーが苦しんでて、薬草が迷宮の中にあるのが分かってたら…やっぱ、行きたくなるわな。手ぇ握るだけじゃ治るわけないんだし」
「それで死んだら最悪ですよ。結局は二人とも死ぬ羽目になります。…まあ、分かりますけどね。俺だって、ルークが病気になったら…薬草探しに行くかも」
苦笑してアクシオンもどこかを、見透かすような目をした。
その死んだ男がどれだけの腕前かは知らないが、少なくともルークもアクシオンも高位の冒険者であり仲間がいる。仮に薬草を探しに行くとしても、悲壮な覚悟はせずに普通に探索して無事目的を果たすつもりで行くだろう。もちろん、迷宮に『絶対』は無いので、100%行き帰る、とは言えないが。
「もしも、薬草探しで俺が死んだら、アクシーどうする…って答えは分かってるんだよなぁ」
恋人の性格は身に染みているので、ルークはくすくすと笑いながらアクシオンの頬を指先でちょいと突いた。
「自分で仇討ちに行くだろ。んで、相打ち狙いだな」
「全くその通り」
ルークを殺した相手を生かしておくつもりもないが、敵を討った後に一人で生き残る気もないアクシオンは、うっすらと笑った。
同時に、ルークだったらどうするのか、とも聞くのは止めておいた。ルークもいざとなったら自分と同じ行動をするだろうことは分かっていたし、そうでないパターンは考えるのも嫌だったので。
「本当は、貴方だけでも生き残って幸せな人生を送って下さい、と言えたら良いんですけどね」
とてもじゃないが、悋気が邪魔して言えそうにない、と苦笑するアクシオンを、ルークはじっと見つめた。
口ではそう言っているし、本人もそう思いこんでいるのだろうが、案外アクシオンはあっさりと一人だけ死んで、ルークを生き残らせようとするんじゃないかという気がしている。
ルークもアクシオンが死んだら後を追う気満々だが、それを知っているだけに余計な画策をしそうだというか。例えば、自分が死んだとは悟らせないようにしたり…。
何だか暗い方向に思考が向かったので、ルークは頭を振ってそれを追い出した。
今はラブラブで、二人とも殺しても死にそうにない冒険者、というやつなのだ。何も起こるとは限らない未来を妄想することはない。
「ともかく、だ。親父、具体的な敵の情報は?」
声をかけると、忙しそうに別の客の相手をしていた親父が大股で戻ってきた。
「無い。依頼者だって、知ってる訳ねぇだろ?依頼者に分かってんのは、婚約者が自分のために薬草を探しに11階だか12階だかに上がった、そして帰ってこないってだけだ」
「…うわぁ、それって、適当な敵を倒して『仇は討ったぜ!』でいいわけ?」
ルークは苦笑して顎に手を突いた。
うまいこと装備でも残っていたら分かるかも知れないが、下手すれば全部食われているので、そうなったら本当にどれが仇かなんて分からない。いや、装備が残っていても、どれが敵かなんて分からないが。
「少なくとも、薬泉院で薬草の生息地くらいは聞いておいた方が良さそうですね。その婚約者もどこかから情報を得て、薬草を採取に行ったんでしょうから」
「んだな。だいたい場所を絞っておいて、その辺の探索して適当な敵を倒すしかないか」
出来ることなら本当に仇はとってやりたいが、論理的に不可能なことまで確約するつもりもない。
残された婚約者が痛ましいとは思うが、その辺は冒険者として割り切っておかないと。
納得したルークに、親父がもう一枚紙を滑らせた。
「あと、大公宮行って話を聞いてこいってのがあるからよ。受けるかどうかは、そっちに行って聞いてくれ」
「あいよ」
「それから…」
親父はぱらぱらと紙挟みをめくってから、苦笑して一枚抜き出した。
「あんま、お奨めはしねぇが…雪花石膏を採ってきてくれって依頼がある」
内容自体は珍しくも無い。新しい階層に向かったら、その階層で採れる素材を希望する依頼はよくあることだ。なのに何で酒場の親父が苦笑いしてるんだ?と視線で問いかけると、親父は顎髭を撫でてから何とも言えない顔で説明した。
「いやぁよ、お前らにゃあ関係ねぇっつぅか興味すらねぇだろうがな、この街にも割と有名な美女がいるんだわ。これがそろそろ適齢期ってぇのに全然男っ気が無い女でよ、どんな男のプロポーズもざっくざっくと斬り捨ててんだが…」
「…男じゃなく女が好きとか?」
「知らねぇよ。んで、まあよくある話っちゃあ話なんだが、この女にも幼なじみの男ってぇのがいてな、そいつとはそこそこ仲良く話するらしいんだが…この幼なじみがまた煮え切らない男でよ、女に惚れてんのに、数多の男が振られてんのに自分なんか…ってぇ感じでもよもよもよもよとぐちぐちした挙げ句に、綺麗な物で女の気を惹こうって寸法だ」
珍しくて綺麗な物を贈り物にするというのは、まあ攻略的には間違ってはいないだろう。
ただ、それを手に入れるのに、自分は危険の一つも冒さないというのでは、大して感動も無いだろうとも思うのだが。
「で、そのアラバスターはレアものなんですか?」
「らしいな。…つっても、世界に一つってぇわけじゃなし、こうして冒険者に依頼すりゃあ誰だって手に入れられるわな。元手と運さえありゃ」
まあ、駄目だろうな、とは思ったが、ルークは口には出さなかった。
しかし親父は遠慮なく言い切った。
「そんな金でどうこう出来る女なら、とっくに金持ちに落ちてるわな。てことで、無駄に終わるたぁ思うけどよ、そこまではこっちの知ったこっちゃねぇ。ま、見つけたら届けてくれ」
「見つけたら、なー。まだ採掘場所すら見つけてないけど」
最近は雪狼たちの野生の勘もめざましく、レンジャーたちが向かうと一度に大量に採集してくるので、場所さえ確保すればたいていのものは手に入る。
忘れないようにメモっておくだけはしておこう、とルークは地図の隅に書き込んだ。
他にも依頼はありそうだったが、あまり複数を同時に受けるのもややこしいので、ともかくはこれでおしまい、ということにして、大公宮に向かうことにした。
大公宮では、何やら魔物が妙な動きをしているので理由を確認してくれ、という普通の依頼をされたので普通に引き受けたが、その後にさらっと別の依頼もされてしまった。
何でも12階に、大公の病を治すのに必要な材料の一つである氷花が咲いているのだとか。
既に衛士たちも探している、ということなので、12階に行ったら話が聞けるかもしれない。
門で待っていたアクシオンと合流したルークは、宿に帰るべく歩きながら、大臣から聞いた話をアクシオンに伝えた。
メディックは少し首を傾げて考えていたが、若草色の瞳に冷静な光を宿らせて淡々と言った。
「前回、サラマンドラの皮を提出しましたよね。あの時にも衛士が回収に向かっていたはずです。そして、今回も衛士が動いている。…材料なのは間違い無いでしょうが、それだけでは薬にならないのでしょうね。もしもその二つで何とかなるのなら、とっくに集まっているでしょうから」
結構<デイドリーム>は勢い良く登っているが、それでも先に行く者が存在する。今回の依頼の薬草探し男なんて冒険者のパーティーでもないのに行ったらしいし。
それだけの面々が入り込んでいて、ハイ・ラガードという国の中では最優先であるはずの大公の病用材料が未だ集まっていない、ということは、おそらくは未踏の地に材料の一つがあるのだろう。
全部揃わなければ意味が無い、というなら、今回の依頼も、重要ではあるが火急のものでは無いだろう。
「というか、名前からして、長持ちしそうにない花だよなぁ」
「氷の術式で凍らせておくのかもしれませんね。手に入れたら、なるべく早く公宮に届けた方がいいかもしれません」
この辺りも寒いと言えば寒いが、昼にはそれなりに暖かくなってきている。まさか本当に氷で出来た花ではなかろうが、あの階層と似たような環境においた方が痛まないだろう。
「とすれば、フロウに一緒に行って貰うか…攻撃力としてカウント出来ないのが痛いな〜」
「場所だけチェックしておいて、後から回るというのは?」
「それが無難か〜。…で、誰を外すかってーと…」
前衛にフロウはおけない。かといって、前衛が二人になると、ダメージが集中して倒れる可能性が高くなる。前衛の防御としてサナキル、回復役としてアクシオンは外せないだろう。
ということは、後衛のショークスかルークか、なのだが。
正直、一番攻撃力として役に立ってないのはルークではあるのだが。
「ま、それは棘床があるかどうか、とか、そういうの見てから考えよ」
11階のマッピングはほぼ終了して、12階への階段に通じるショートカットも開いている。後は少し行き損ねている部分のマッピングを、出来る限り凶鳥を避けてやっておきたいところだ。
結局、12階に行くのはネルスたちが先になった。
そして、ネルスたちが言うことには、湖一面が凍り付いていてつるつる滑って移動するらしかった。
不規則な格子状に埋まった地図を見下ろしてルークは苦笑した。
既に氷花らしきものは1つは見つけたようなのだが、やはり昼間には気温が高いせいで弱っているらしく、萎れていたので回収はしなかった、とのことだった。
「マップ埋めるの、大変そうだな〜」
「コツを掴めば何とか…そのコツを把握するのに、少々手間取ったがな」
何度も転んですっかり濡れてしまったズボンを履き替えてきたネルスが、熱いお茶を飲みながら言った。
説明を聞いて、ルークの頭の中で情景が映し出される。
更に、エトリアでの流砂に乗る時の光景と、自分の街で湖が凍った時の経験を照らし合わせて。
「…ソリか何か作ってった方がいいかな」
「組立式で無ければ、嵩張るだろうがな」
流砂では筏のようなものを作って貰ったが、今回は氷自体は動いていないのだ。とすると、いったん動かしたらなかなか止まらないように正面は流線型か丸みを帯びた形で、かつ5人が乗れるような大きさで、普段は持ち運びに便利なように組立式…。
「すっげー高度だなぁ…レンジャーたちに作れるかどうか…」
クラウドは木工細工が趣味だったので、筏もさくさくと作ってくれたが、クゥとスムートがそういうものを作っているところを見たことが無い。造花だのリースだの、そういう採取方面が得意そうではあるのだが。
「…あの…」
聞くとも無しに聞いていたエルムが、おずおずと手を挙げた。
「何?」
「家具職人に…心当たりがあるんですが…椅子とか、綺麗な曲線で造られるので、ソリもおそらく…」
そういえば、エルムが仲良くなった地元民は、職人組織の若者らしいんだった、とルークも思い出した。
ソリ作りの専門が、家具職人なのか車輪職人なのか、はたまた樽職人なのかとか、ルークにはいまいち分からなかったが、エルムが推薦するのなら大丈夫だろうと踏む。
「よし、レンジャーたちに頼んで、大きめの丸太か赤木松か探してきて貰おう。エルムはその家具職人に作れるかどうか聞いてみてくれ」
「…分かりました。…作って貰えるかどうか、絶対とは言えませんけど…」
そう言いながらも、エルムがちょっと安心したように笑った。どうやら良い確率で引き受けて貰えると思っているらしい。
「ちょっとどんなの希望か、絵を描くわ。んで、報酬は相談しよう。とりあえず500くらいで提示して、3000までならOK」
ルークが紙を取り出すと、エルムは微妙な顔になって眉を寄せた。
「…あの…ひょっとして、その値段交渉は………僕、が?」
「駄目?」
「やったこと、ないので…」
エルムには家具の値段も分からないし、ソリの値段も分からない。どういう値段が適当なのか、とか、どういう風に交渉するのか、すらさっぱり分からないのだ。
「ま、向こうも探索用ソリなんて作るの初めてだろうし、値段も決まって無いだろうから。別に出来る限り値切れって使命は無いから、相手の顔色伺いつつ適当に提示しといて」
他人の顔色を伺ってそれで良いかどうかを判断する、ということそのものが難しいのだが、とエルムは更に眉を寄せたが、何事も経験だし、それがカーマイン相手なら他の職人よりはマシだろう、と前向きに考えることにした。
ソリの件はそれで完了、とエルムに押しつけたルークは、いったん腕を組んで考えた。
ソリがどのくらいの期間で出来上がるのか分からないが、それまでは本格的な探索を進めるよりも、依頼を完了させる方を優先した方が良いだろうか。もっとも、どうも依頼の中には12階の探索を進めないと完了出来ないものが含まれているような気がしたが。
アクシオンがルークの傍らを離れて、興味なさそうに聞いていたジューローの方へと向かった。
ジューローがちらりと目を上げ、同時にサナキルもアクシオンの動向を目で追っている。
「さて、さすがに貴方もその格好では連れていけません。仮に転んで、氷面に皮膚が張り付いたら無駄なダメージを受けますからね。服を仕立てますよ」
さも当然のように告げたアクシオンを横目で睨んでから、ジューローはそっぽを向いた。
「…いらん」
「もう一度言います。無駄なダメージを受けるのが分かっているのを連れていくつもりはありません」
顔だけはにこやかだが、要するに「言うこと聞かなきゃ置いてくぞ、この野郎」と言っているのに気づいて、ジューローは不機嫌に唸った。
だが、唸るだけで否定はしなかったので、アクシオンは微笑んで続けた。
「大丈夫、エトリアでブシドーの方の上衣は見てますから。似たようなものを作れますよ」
おそらく、東国以外の人間が仕立てた『着物』は、どこか妙なものになるだろう、とジューローは思ったが、このメディックに逆らうのも面倒だったし、じゃあちゃんとした仕立屋に行きましょうなどと言われるのはもっと面倒だったので、やはり低く唸っただけに留めた。
どうせこんな氷の階層がずっと続くわけでもなかろう。抜けたらすぐに脱げばいいだけのことだ。
大人しくなったジューローに何を思ったのか、アクシオンは嬉しそうに指をぱきぱきと鳴らした。まるで殴る前の準備運動のようだったので一瞬ぎょっとするが、アクシオンはそのまま腕もぐるぐる回しながら上へと向かい始めた。
「さぁ、腕が鳴りますねぇ。久々にお針子ですよ」
足音軽く去っていたところを見るに、単に裁縫が好きらしい。
一晩で仕立てられることも無いだろうが、そのソリとやらもすぐには出来ないだろうから、待つのならどうせ同じことだと諦めることにする。
何だか最近、いいように扱われている気もするが…不機嫌になりかけて、ジューローはすぐに思考を放棄した。
どうせ、「何かをしたい」だとか「将来の展望」だとか、そんなものは何も無いのだ。何を生み出すこともなく、ただ戦えさえすればいい。少なくとも、魔物を斬り捨てている間は、心を無に出来る。
最初から、この手に何かを持っていたことも、何かを掴んだことも無いのだ。これからも、ただ刹那を生きていれば、それでいい。
ジューローは暗い目で暖炉に踊る炎を見つめた。
背中に感じる、咎めるような視線は無視することにした。どうせ、生き残るためには服くらい着ろ、と言いたいのだろう。不本意だが、どうやら上衣を着る羽目になるらしい。お前が望む形になって満足か、と聞いてやろうかと思ったが、すぐに自分で打ち消す。
まったくもって、馬鹿馬鹿しい。
ちなみにサナキルは、「この僕があれだけ言っても聞かなかったくせに、メディックの一言で服を着るなんてどういうことだ」とふてくされていた訳だが、ジューローが気づくことは無かった。