豪腕の洗礼
3日間の休養を終えて、<ナイトメア>はついに地下6階に挑んだ。
まるでジャングルのような…と言っても、ジャングルなんて話に聞いただけで見たことは無いが…光景の中を進んでいく。
「何だか、見慣れないせいか、そこが通れるのか通れないのかの判断が付きにくいですね」
上の明るい森の光景では、少し奥でも「あぁ、道が右に曲がってるな」とか「少し先で行き止まりだ」とかがすぐに分かったのに、見慣れない密林では、道の繋がりがぱっと見て分かりにくい。
それに、草原に花まで咲いていた1階に比べると、木々が鬱蒼と茂っていて敵がすぐ隣に潜んでいても見つけ辛そうだ。
磁軸から出ていくと、すぐ目の前に扉があった。
「…扉を開ける、右に行く、左に行く、の選択肢があるんだが」
「扉ってのはイヤよね。目の前に熊がいるかもしれないし」
「熊?」
「執政院の記録によると、すっごく爪の長い熊が襲ってくるんだって」
一撃で引き裂かれた冒険者もいるらしい、とグレーテルが言うので、とりあえず正面は止めて右の道から行ってみることにした。
上に比べると、葉っぱも木も格段にでかく、何だか自分が縮んでしまったような気分になる。
そうして細い道を進んでいくと、がさりと茂みが鳴った。
「さて、密林初の敵は…」
「…何か、いやらしい顔してる〜」
猿のような顔の魔物が、にやりと笑っているように牙を煌めかせて、長い腕を振ってきた。
「ぐわあっ!」
リヒャルトが後ろに吹っ飛んだ。
スノードリフトの攻撃でもここまでは食らわなかったのに、と一気に肝が冷えた。
「は、蜂がいるわよ、蜂が!」
蜂、と言っても、手のひらほどもある巨大なものだ。それが尻から紫色に塗れ光る針を出して、一匹は倒れたリヒャルトに、一匹はカーニャを襲った。
「…きゃ…」
カーニャは針で切り裂かれただけで済んだが…と言っても、体力の1/3ほど持って行かれたが…リヒャルトには毒が注ぎ込まれた。
「…あ、まずいですね、たぶん、間に合わない」
ようやく発動したグレーテルの氷結で蜂が一匹凍り付いて落ちたが、ほぼ時を同じくして毒の回ったリヒャルトも動きを止めた。
「カーニャ!ドレインしろ!」
「言われなくてもやるわよ!」
「…てことは、俺も攻撃した方がいいですね」
一瞬防御とどちらにするか迷ったが、アクシオンはボーンメイスで長い腕の獣に撃ちかかった。
「ドレインバイト!」
完全に回復したカーニャに、長い腕がぶんと振られる。
「やだ、また…」
回復した以上に怪我をして、カーニャは歯を食いしばった。
それでも、蜂をまた氷結で落として、もう一度ドレインバイトをかけると、ようやく敵が倒れてくれた。
ルークは溜息を吐いて、リヒャルトを背中に背負った。
「…上とは全く違う生態系の可能性ってやつは考えてたが…」
「ここまで、レベルが違うとは思わなかったわね〜」
「雑魚が、スノーウルフレベルだと思って、医術防御をかけておけば何とかなるでしょうが…すぐにTP切れになりそうです」
自分たちは強いと思いこんでいたのを一瞬で打ち砕かれて、4人はとぼとぼと磁軸に向かった。
途中で一回、綺麗なオレンジから緑のグラデーションのゼリーと戦ったが、これまた眠らせておいてから顔に飛びついて窒息させてくる、というえげつない魔物で、結構なダメージを負った。
地上に戻ると、行って1時間も経たずに帰ってきたことで兵士が驚いたような顔をしていたが、リヒャルトが背負われていることから推測できたのか、何も言われなかった。
施薬院で蘇生して、ギルドにいったん帰って対策を立て直すことにする。
「さて。階層が変わった途端に、敵までお色直ししてきたわけだが」
ルークが腕を組んで口火を切った。
「執政院発表によると、あれはナマケモノだって。地上のナマケモノは樹上で暮らすのんびりした生き物なんだけどね」
このところ知識を蓄える方向に経験を積んでいたグレーテルが、調べてきたことを発表した。博識になるのはいいが、このところ術式の技術を磨いていないので、敵が強くなった分、また術式を強化しないと撃ち漏らすことになりそうで危険だ。
「とりあえず採ってきた蜂の針とよく分からない粘液が一つずつでは、武器や防具も強化されません。である以上、医術防御を使いつつ、少しずつ鍛えるしか無いと思いますが」
「…だよなぁ」
一足飛びに強くなれる道があるわけではない。
鍛えるとしたら、相手の特性も分かっている元の階層で経験を積むか、新しい階層で手探りしつつ少しずつ進むかしか無いのだ。
ただ、問題は。
医術防御をいちいち使っていたのでは、すぐにTP切れを起こしてしまう、ということだ。
「俺の安らぎの子守歌も、それなりに使えるレベルにはなってるが…戦いながらというと、まだまだだからなぁ」
それでも、どうせ戦闘不能になったらすぐに帰る羽目になるのだ。医術防御を使いつつ、こまめに回復するしかない。
「…また、夜の清水を飲む毎日になるのね…」
うえぇ、とカーニャは舌を出した。別に不味いことはないが、ちびちび流れる清水をいちいち手に受けて飲み込むのも面倒なのだ。
「まあ、焦ることもないしな。…とにかく、俺は酒場に情報集めに行って来るから。リヒャルトはゆっくり休んでくれ。また夜に出かける」
「了解しました」
毒は抜けているとはいえ、やや顔色が悪いリヒャルトは、素直に頷いた。
「では、夜6時まで、解散」
そうして、夜に集合した皆に、ルークはメモを見せた。
「ついでに、依頼受けてきた。まず、グレーテル。蝶の目玉狙い」
「…まあ、清水付近で大爆炎使えば楽勝だけど…どんなアクセサリーなのか見てみたいわ」
「えー、格好良さそう〜。あたしも作ってくれないかなぁ、材料渡せば」
女の子の好みはさっぱり分からない、とルークは肩をすくめて次のメモに移った。
「恋の呪文は好きときめきとキス…じゃなかった、呪い(まじない)のために星形の種子が5つ。俺たちはまだ見たことがないが、あのジャングル風味のどれか植物の種に星の形のがあるらしい」
「女の子って、妙なこと考えますねぇ」
合理的なアクシオンには、そもそも恋のまじないというもの自体が理解不能らしい。もしもアクシオンが片思いでもしたらどんなことをするのだろうか。
…何だか、そもそも片想いという状態すら、非合理的だと切り捨てる気がした。
「あと、大富豪が花を咲かせたいってさ」
「大富豪?」
ぴくっとグレーテルが反応した。
あぁ、夫探しの一環か、とルークはさらっと続けた。
「残念でした。依頼人本人はもう死んでて、どうしても咲かなかったこの種だけが心残りだとか言ってたので、出来れば供養のために咲かせてあげたいとか…」
「息子が依頼したとか?」
「いや、可愛い孫の女の子」
「ちっ」
かなり本気の舌打ちに聞こえたが、顔も見たこと無いのに大富豪ってだけで夫候補にしてどうする、とルークは慰めもしなかった。
「あと、5階に、見たことない魔物が出たので、6階以降で戦ってる人、退治よろしくって依頼。まあ、雪ドリフがいなくなった分、下から魔物が上がって来ちゃったのかもなぁ。そう考えると俺たちのせいだから、まあ行っとくか、と」
いちいち責任なんぞ取っていられないが、何となくやっぱり気が引けるので、退治できるものなら退治しておきたい。
まあ、6階の敵にはまだ手こずっているが、ちょっと紛れ込んだくらいの数が相手なら大丈夫だろう。
そして、ルークは最後のメモに目を落とした。
「あと、もう一つ…あるには、あるんだが…」
ぽりぽりと灰色の髪を引っ掻き回してから、リヒャルトを見つめる。
「病気の男の子がな、強い剣士に会ってみたいって言ってんだが…」
「…強い、剣士?あたしじゃ駄目なの?」
「いないわねぇ、うちのギルドには」
「戦うところを見せなければ大丈夫じゃないですか?」
ひどい。
ひどすぎる。
…まあ、言うのを躊躇ったあたり、ルークも同罪だが。
「何と、病気の子供でありますか。剣士になりたい、という夢でもあるのでしょうか…なんといたわしい…」
まあ、本人が気づいてないからいいか。
「…まあ、スノードリフトを倒した<ナイトメア>のソードマンと言えば、そりゃあ男の子の憧れにもなるわな。…混乱とか恐怖とか、そういうのが無ければ、強いんだしな」
たぶん。
ダブルアタックが発動するのは、残り一撃で倒せるときばかりだとか、ダブルアタック発動しても両方外すとか、そういうことは、言わなければ分からないだろう。
「分かりました!このリヒャルト、責任持って、その男の子に夢を与える任につきます!」
「うん、頼んだ」
どうせ、依頼の報酬は貰っても売っ払う予定だし。
「じゃあ…リヒャルトだけそっち行って貰うか。残り4人で清水行きつつ複眼ゲット」
「「「了解」」」
複眼を持って、ついでに6階での討伐証拠の蜘蛛の足も持って酒場に行ったルークは、リヒャルトと合流した。
「良かったであります。思ったほど、病状は悪くなさそうで、元気に飛び跳ねておったのであります。あの調子で、どんどん元気になり、いつかソードマンになれたらよろしいですな」
自分が役立ったことにご満悦なリヒャルトを横目に、新しい依頼を確認してみた。
「立派な聖騎士に会いたい。…同じ子?」
「えぇ…そうよ」
「……………ま、いっか。目標は、高い方が、いいやな」
酒場の女将も何か含むところがありそうだったし、ルークも何やら微妙な気分にはなったが、まあ、少なくとも喜ばれたのは確かだろう、と気にしないことにした。
ついでに「これ」を聖騎士だと主張出来たら便利なのだが…面ばれしてるから駄目か。
「じゃ、行くぞ、リヒャルト。花植えと星形種子の場所探しだ」
「了解しました!いやぁ、依頼を遂行するというのは、気分が良いものですな!街の人々のお役に立てるのは、喜ばしいことであります!」
「ありがとう。またよろしくね」
酒場の女将に見送られて、ルークとリヒャルトは迷宮入り口へと向かった。
「パラディンの方が、皆に頼られてたんじゃないか?」
「自分は次男坊で、父や兄のように直接領民に関わることも無かったのであります。ただ、戦に備えた剣や盾の技を磨き、馬の世話をし…一種の飼い殺しですな。父たちにそのような意識は無かったでしょうが」
はは、と苦笑したリヒャルトに、暗い陰は見受けられない。だが、聖騎士の家系とはいえ、長男でなければ後は<跡継ぎの予備>として扱われることもある、というのは、吟遊詩人には理解できた。
「自分は、今、非常に充実しております。自分の剣の腕で道を切り開き、誰かの役に立つ。それは何と素晴らしいことでありましょうか」
「…そっか。うん、頼りにしてるよ。これからもよろしく」
「こちらこそ」
ダブルアタックは以下略だし、状態異常にも弱すぎるが、それはリヒャルトのせいではない。まあ経験を積んでいけば何とかなる……んじゃないかなぁ、ならないと困るなぁ……とにかく、レベルが上がれば攻撃も食らいにくいだろうし、食らっても他に与える迷惑度は減るだろう。
これからも攻撃の要…はカーニャのような気がするが…ダメージ源として頑張って貰いたい。
そして、気合いを入れて6階に挑む。
前回とは逆に左の道へと進んでいくと、すぐに伐採場所が見つかった。
「うまく行けば、1回くらいの戦闘で辿り着けそうだな」
「そうですね、クラウドとクゥちゃんには初死亡の覚悟をして貰って」
「…おい」
ちなみに、アクシオンは前回の経験を踏まえて、ついにリザレクションを取るべくキュア3を伸ばして行きつつある。ATCブースト5が無ければ、もうリザレクションくらい出来ていそうだが、まあそれはともかく。
それでも少しずつ進んでいくと、だんだん特性が分かって来始めた。
オレンジゼリーは睡眠、グレープゼリーは毒、蜂は麻痺毒。そして、状態異常は持っていないが引き裂く爪が鋭いナマケモノにだけは医術防御を張っておいた方が良い、とか。
何度も磁軸に帰ったり、それすら間に合わずに糸を使ったりしながらも、ようやく左半分の地図が完成した。
ジャイアントモアの突撃にひーひー言いながらも医術防御とエリアキュアで何とか凌ぎ、フェザースタッフを見つけてアクシオンが装備して、少し攻撃力が増した。
それと併せて、死人が出るのを覚悟で伐採、採取、採掘を行い、目新しい素材を持ち込んで武器や防具に仕立てて貰って、実力以外のところで強くなる。
「…なかなか、厳しいもんだなぁ」
ギルドでみんなでお茶しながら、クラウドがしみじみ呟いた。もうレンジャー3人組もそれぞれ最低一回ずつくらいは死んでいるのだ。
「ごめんなー、死なせちゃって」
「いや、本当に死んだんじゃないから、構わない…こともないんだが、確実に君たちが死んでいることの方が多いから、強く言えないよ、こっちも」
クラウドとしては、自分が戦闘不能になるのはまあ許せるのだが、妹たちが死ぬのは非常に心が痛い。出来れば自分だけで何とかしたいと言いたいところだが、そうも行かないのも事実だ。
防具はそれなりに揃えているのだが、後衛に攻撃がいくと一発で死ねるので、これ以上どうしようもないし。
「まあ…うまく生き残れば、こっちもレベルアップ出来るんだが…」
で、レベルアップ出来れば、生き残る確率も高くなる。
クラウドとクゥが向かう伐採場所は比較的磁軸から近いのだが、ターベルとクラウドが向かう採掘場所は結構遠くて、戦闘不能確率も高くなるのだ。
兄としては、もちろんクゥも気になるが、ただでさえ顔に傷のあるターベルに、更に傷が増えるのでは無いかと気が気でない。
「申し訳ない。自分がもっと早く動いて、雑魚を殲滅できる腕前があれば、攻撃を受けずに済むのですが…」
リヒャルトがあぐらをかいたままクラウドに頭を下げた。
「いや、誰が悪いってんじゃないから。そもそもは、君たちのレベルに追いつけない俺たちが悪いんだしな」
「いやぁ、それを言い出すと、そんなレベルの人間を採集に連れ出す俺たちが極悪非道っつーか何つーか」
前衛の3人で攻撃を受ける前に倒せるようなレベルの場所に採集に連れていくのが理想なのだが、なにぶんこちらも良い武器や防具を揃えないと戦闘が辛くてしょうがない。
ちなみに現在のレベルは、採集組は戦闘組の約半分である。
「これ以上、下の階には連れて行けないでしょうねぇ。磁軸のある階か、あるいはもっと下まで行って、磁軸のすぐ上の階かでないと」
幸い、金銭面では困っていないので、ある程度素材さえ採れればその時点で仕事終了で構わない。まあ、そうするとやはりレベルが上がらずに次から困る気はするが。
「その採集のおかげで、俺たちの装備も買って貰ってるんだしな。すまない、もう文句は言わないよ」
クラウドは苦笑してお茶を飲んだ。
「うん、文句言うところじゃないと思うな。大兄ちゃんは心配し過ぎ!」
クゥが明るく言って、ターベルも無言で頷いた。
「兄ちゃんは、お前たちが無事に帰ってきてくれないと、心配で何も出来なくなるんだよ…」
弱気にぼそりと呟いたクラウドに、グレーテルがちっちっと指を振った。
「気持ちは分かるけどさ、一応、妹さんたちの時には選抜メンバーで行ってるんだから」
ちなみに、選抜メンバーというのはルーク以外のことである。非常に切ない話だ。
「それは分かってるんだが…この道を選んだときから、覚悟はしてるが…」
あぁ、とクラウドは溜息を吐いた。
弓を使わず稼ぐとなると、これしか思いつかなかったのだが、山で獣を相手にするよりも死亡確率が高いのは誤算だった。まあ、単価は高いので、せっせと稼いでからさっさと抜けるという手もあるのだが、もうここまでくると<ナイトメア>と一蓮托生という覚悟になっている。
「ホントに心配性よね〜。これで、冒険者の彼女でも出来たらどうすんの!心配が3人分よ、3人分!」
「…とてもじゃないが、そんな気分にはならないな…」
妹たちが無事嫁に行けるまで見届けないと、自分の恋愛など出来そうにも無かったが…どうも顔を気にしているらしいターベルを前に、それは口に出せなかった。
クゥの方はまだ早い。まだまだ嫁なんぞに行くような年齢では無い。
「いいじゃん、あたしが兄ちゃんのごはん作ってあげるから。彼女なんていらないでしょ」
彼女ってのは、ごはんを作ってくれる人ではない。
が、クラウドは苦笑しながらクゥの頭を撫でた。
「サンキュー。俺も、まだそんな気は無いって。…うちで一番に結婚するのは、ショークスになるかな。…あいつも無理か」
「小兄ちゃん、変な女に引っかかってないと良いけど」
生意気に言って、クゥは唇を尖らせた。クゥにとって、兄たちは家族ではあるが恋人のような感覚でもある。他人のものになるのはイヤなのだ。
「何?そのショークスって、いい男なの?」
「小兄ちゃんは、すっごいハンサムだよ!」
クゥは胸を張ってグレーテルに断言した。それにクラウドが補足する。
「まあ、顔は良いな。女にももてる。…が、同じだけふられる」
「小兄ちゃんは、口は悪いけど優しいのに」
「いや、あれは我が儘で自分勝手だ」
兄と妹では評価がかなり違う。
「まあ、もしエトリアで見かけたら、うちのギルドに来るよう言ってみてくれるか?ちょっと見てみたいし」
本当はレンジャーの先制とか欲しい気もするのだが、採集技能しか持っていないレンジャーにそう言うのも憚られて、ルークはただ軽く言ってみた。
クラウドとクゥは顔を見合わせて、同時に首を傾げた。
「まだ、見てないな」
「うん、小兄ちゃんいたら、絶対気づくと思うのに」
「弓の腕を鍛えるって言ってたから、あいつもエトリアに来るだろうと思ったんだが」
手っ取り早く経験値を貯めようと思えば冒険者になるのが一番だが、一人で鍛えるのなら、普通に狩人をやってる方が死ににくいだろう。
いつも兄妹4人でやってきたのに、今頃一人でどうしてるだろうか、とクラウドは下の弟を思った。
そりゃやかましいし自分勝手ではあるが、それでも可愛い弟には違いない。無事でいてくれるといいんだが、と溜息を吐いた。
今後、そのショークスがもう一人抱えて<ナイトメア>に来ることを、今は誰も知らなかった。