焼き肉屋で宴会中



「・・・と、いうことらしいんですけどね」
「何が言いたいんだ。」
「それはまだ焼けてませんよ。」
 そう言って中年男は器用に焼き網の上の肉をひっくり返す。箸を出しかけた目つきの悪いエルフは、いちいちうるさい、という言葉を呑み込んだまま、所在なさげに手元のレバ刺しを箸でつついた。
「グレッグの下っていうのは納得できても、なんでアンタみたいな性悪エルフの下に、アタシがランク付けされるのか、その辺が分かんないわけですよ。」
 バカかお前は、と言う代わりに、エルフは空のジョッキを持ち上げてみせる。
「大生、注文しろ。」
「肉が焼ける前にそんなに飲まないで下さい。」
「うるさい。」
「タン塩、焼けましたよ。」
「誰だ、そんな女が食うようなもん注文したのは!」
「任せるってアンタが言ったんでしょう。」
 エルフは苦々しげに黙り込み、網の上の骨付きカルビに箸を伸ばした。
「それは生です!」
「これで充分だ!」
「アンタ箸の持ち方がちょっと変ですよ。中指はこう・・・」
「使えればいいんだ。細かいぞ、お前は。」
 そう言って、いかにも生焼けな骨付きカルビを取ろうとする。
「せめてこっちのロースにして下さい。まったく文句が多いったら・・・・」
「何やってるんだ!グレッグ!!」
「ハイ?何か・・・?」
 突然怒鳴られて、隣の卓にいた男が、慌てて箸を止めた。
「何食ってる!」
「冷麺ですが・・・」
「焼き肉屋に来て、最初に冷麺食うヤツがいるか!肉だろう、肉!!」
「隊長・・・八つ当たりは勘弁して下さいよ・・・」
「アンタ注文多すぎです。」
「お前もお前だ、何だこの焼き野菜の山は!」
「野菜も取らなくちゃダメです。いいですか、肉100グラム取ったら、一体どれだけの野菜を・・・」
「うるさい!」
「キムチも食べなきゃダメですよ。唐辛子のカプサイシンが・・・」
「やかましい!焼き肉屋では肉を食え!!」
「やっぱり納得いかないわけですよ。」



えーと、どうやら私めが好きなキャラ「クルガン>グレッグ>皓天さん>一般忍者兵…」と
掲示板で呟いたのがよろしかったようです。
こんなに特上牛肉が届きました。
皓天さん…相変わらず素敵…。
エルフは肉を食うのか、とか、箸なのか、とか色々ツッコミどころがあるわけですが。
とにかく、口で負けてとりあえず黙る(そして八つ当たる)クルガンが大好きです。
舞さま、ありがとう御座いました〜!
これで酷暑は乗り切れます!


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