各キャラクター:決戦前セリフ


リカルド   グレッグ   サラ   ルイ    クルガン   ダニエル
ミシェル   ウォルフ   ヴァーゴ   ヒナ   オルフェ
アオバ   グレース   カザ


リカルド
リカルド「もう一度人生がやり直せるのならと……
     俺はずっとそう思い続けていたみたいだな。
     俺は憧れていたんだ。
     友情というものに結ばれた、強い信頼関係というものに。
     この命を懸けても惜しくない何かが欲しかったんだ。
     多分どこかの草むらで骨になった俺はずっと待っていたんだよ。
     あんたが現れるのをね…。」

リカルドは、そう言って微笑んだ。
それは、まるで子供の様に無邪気な笑みだった。

リカルド「思い出してくれ。
     あんたが始まりだったんだ。
     あんたの目的は違ったのかもしれないが
     知らないうちに皆を救っていたんだよ。
     俺は、あんたに出会って感謝している。
     楽しかったぜ。
     これで言いたい事も言った。
     思い残す事は何もない。
     さあ最後の一仕事といこうじゃないか!」

 リカルド…(泣)。野垂れ死んでるんだね、やっぱり…。
 哀れすぎて、いっそ愛しいほどだ。

グレッグ
グレッグ「こんな危険な状況なのに、何故か感慨深いものがある。
     誇りを失い、生きる屍だったこの私が、ここまで来たのだ。
     これも全て君のおかげだ。
     私はこの冒険で知った。
     真の勇気というのは、守るべき者がいて初めて生まれる物だと。
     いったいどれだけの人間が悔いを残さずに
     死ぬ事ができるのだろうか。
     私は幸運だった……。
     私も君と出会わなければ、あの祭壇の下で朽ちたままだったはず。
     今ならはっきりと見える。
     絶望と、取り戻せない時間を悔やみながら
     死んでいる自分の姿を…。
     遅くなったが、この場を借りて礼を言わせてもらう。
     
そう言ってグレッグは、礼儀正しく深々と頭を上げた。

グレッグ「もしこの戦いで二度と会えぬとしても…
     この魂が君の事を忘れる事など決してないだろう。
     では、参ろうか」

 なぁ、グレッグよ。突っ込んで良いか?
 礼儀というものは、頭を下げるものだぞ。『上げる』んじゃなく。
 何様のつもりだ、貴様。

サラ
サラ「以前のわたしは、僧侶になるために修行して…
   困っている人のために寺院で働けたら、それだけで幸せだった。
   それが、わたしにとっての夢で生きる目的になるはずだったの。
   でもそれっておかしな話よね。
   生きているっていう事が、どこかで誰かを助けている。
   僧侶なんてならなくても、こんな迷宮の奥底でも
   誰かを助ける事ができる。
   わたし達は決して一人では生きていけないもの……」

サラは脳裏に去来するさまざまな出来事に思いを寄せた。
皆との最初の出会い…
無数の魔物達との戦いに…
待ち受けていた信じられないような事件の数々…
思い出が浮かんでは消えていく。

サラ「もし…もしもこのまま魂が消えうせても……
   悔いはない…」

こちらを向き直った時のサラは晴れやかな顔をしていた。

サラ「神様に叱られるかもしれないけどもし未練がまだあるとしたら
   閃光の前にあなたと出会いたかった事かしら。
   ありがとう、楽しい時を」

 いや…『僧侶として』助けて貰ったけどな。
 それに、『生きているっていう事が』云々…って、あんた死んでるし(笑)。

ルイ
ルイ「ほんと神様もシャレた事をするわよね。
   えっ、なんの事か、ですって?」

ルイは、人差し指を主人公の前に突き出した。

ルイ「キミの事に決まってるじゃない。
   もしキミが現れなければ、わたしたちみんな…
   今も終わりなき闇夜の中を、歩いていたわけでしょ?
   こう見えても、わたしすごく感謝しているんだ。
   たぶん街の人達も、ね。
   だから、もしこの戦いで魂が消え失せたとしても安心して。
   このルイねえさんが、こっそりとキミの分だけは
   天国行きの切符を神様からくすねてあげるから」

そう言ってルイは悪戯っぽくウィンクした。

ルイ「さてと、最後の御勤めだ!
   盗むは神の命ただ一つ。
   気合い入れていくわよ!」

 嬉しいんですが、ルイ姐さん。
 多分、あの神様の取り扱いチケットは、全部『地獄行き』じゃないかと…。

クルガン
クルガン「そう言えば、俺はまだお前にあやまっていなかったな」

クルガンはそう言うと静かに瞳を閉じた。

クルガン「俺があの時、お前を信じていれば、
     この悲劇は起きてはいなかったのだろうか?
     俺があの時、真実を知っていれば、この悲劇は………。
     フッ、らしくないな。
     後悔ばかりが浮かんでくる。
     過去が変えられないのなら変えるべきは、未来だ。
     そのために、俺の命はある。
     お前にあやまるのは………全てが終わった後だ。
     禍つ神を倒し、全ての魂を解放した時こそ、
     俺はお前に友としてわびよう」

クルガンは、照れたようにニヤリと笑った。

クルガン「だから、主人公。
     俺にわびをいれさせたかったらその手に勝利をつかめよ。
     さあ、クイーンガード最後の戦いだ。
     歴代の女王陛下、それに歴代のクイーンガードの英霊よ。
     どうか御照覧あれ!!
     最後のクイーンガードクルガンと主人公の戦いを………!!
     クイーンガードの名の下に
     必ずやオティーリエ陛下の魂を、お救いします!」

 こういうこと言うから、あんたが生きてんのか死んでんのか、よく分かんないんだってば…。
 まあ、個人的には謝って貰わなくても、この先ずっと背中合わせに戦っていければ、それで幸せなんだけど。

ダニエル
ダニエル「はぁ〜、オイラ達まんまと騙されていたってわけだね」

ダニエルはそう言って大きく溜め息をついた。

ダニエル「だって、知らないうちにオイラ達死んでいたなんて
     ひどいイカサマだよ…。
     これでお金もお宝も、ぜんぶパァになっちゃった」

ダニエルは懐からサイコロを取り出して宙に放り投げた。
ダニエルは神妙な顔つきで落ちてきたサイコロをつかみ、
ゆっくりと手を広げて見せた。

ダニエル「ワォ!見て見て!
     オイラまだついてる!」

サイコロの目は1だった。

ダニエル「どうやらミーシャのやつまだ生きてるみたいだ。
     へへ、よかったよかった」

ダニエルは嬉しそうに微笑み、
そのサイコロを大切そうに懐にしまいこんだ。

ダニエル「ミーシャってオイラの友達のネコさ。
     最近見かけなかったから、てっきりあいつも死んじまったのかって
     心配したんだけど
     これで思い残す事ないや。
     さあそろそろ、イカサマ神様をぶちのめしにいこうよ!
     ドゥーハンのみんなの貸しを、たっぷりと取り立ててやらなきゃね」

 なぁ…ダニエル…友達いないのか?
 まぁ、自業自得という気もするが…あれがホビット(悪)の標準性格という気もするし…。
 なんにせよ、日頃の態度が大事だという事か。

ミシェル
ミシェル「今、初めてわかる。
     わたし達がどんなに大切な日々を過ごしていたのかを…
     心温まる楽しかった日々、決してかなう事のない夢や、
     辛かった事でさえ
     もう二度と取り戻す事は出来ない…。
     おかしな物ですね。
     その時は感謝の思いもなにも感じなかったのに
     今となっては、どの思い出も光り輝いて見えるのだから。
     行きましょう。
     わたし達から全てを奪い去ったあの忌まわしき者に
     人々の思い出の代価を支払ってもらわなければ」

 …それだけっすか?ただでさえ幸薄そうな顔してんのに…存在感まで薄くなるぞ〜。

ウォルフ
ウォルフ「はぁ〜、あいつを倒したら、
     この楽しい冒険も終わりって事だよな…。
     せつないね〜。平和だぜ平和。
     そうなりゃ俺は退屈で退屈で、
     気がおかしくなるぜきっと。
     おっ、そうだ!
     いっちょう、どうだい?
     あのクソ司教に代わって今度はあんたが悪になるっていうのは?
     そうなりゃ、俺も廃業せずにすむんだけどな。
     まあ仕方ねえか!
     最後の大暴れにはもってこいの相手だしな。
     贅沢言ったらバチが当たるか。
     それじゃ心残りのないように暴れさせてもらうぜ!」

 使わなかったけど、ウォルフ、イイ奴だなぁ。
 この言葉は、『BUSIN2〜<主人公>の逆襲』の伏線…じゃないだろうなぁ。
 それでもOKなんだけど。むしろ大賛成。
 そしたら、悪の大寒部には、ヴァーゴ様付けて下さい(笑)。できればクルガンも…(こっそり)。

ヴァーゴ
ヴァーゴ「はぁ〜、いやだいやだ。
     最近まったくツイてないったらありゃしないね。
     あれだけ苦労して探した魔神の宝はどこにもないって話だし
     あげくのはてにはこんな薄気味悪い場所で正義の味方ごっこだ。
     まるで自分が間抜けになったような気がしてならないね。
     ヴァーゴ様、人生最大の屈辱ってところじゃないかい」

ヴァーゴは舌打ちをし、自分の運命を変えた
一連の出来事に対して怒りを覚えた。

ヴァーゴ「あたしはなめれらるのと騙されるのが死ぬほど大嫌いなんだよ!
     あたし達みんな閃光で死んじまっていた?
     はん!そんな事はどうでもいいんだ!
     ただあたし達を道化のようにあつかいやがった
     それがムカつくのさ!
     話していたらメチャメチャ腹が立ってきた……
     さあグズグズしてないで、
     さっさとこの茶番劇を終わらせようじゃないか
     いいかい、主人公。
     気合い入れていかないと承知しないよ!」

 ヴァーゴ様特別仕様で、黒壁紙に赤文字にしてみました(笑)。
 うっかり惚れてしまいそうなほどに雄々しいです、ヴァーゴ様…。


ヒナ
ヒナ「本当は、戦う事は嫌い…。
   出来る事なら、破壊の力は使いたくないと、ずっと思ってきた。
   でも、今は感謝している。
   あの神に滅びをもたらす力がある事を」

ヒナはまっすぐに主人公を見つめた。

ヒナ「あなたは、わたしに教えてくれたわ。
   どんなに辛くても、前を向いて進んでいく事の大切さを。
   あなたの生きざまがわたしに戦う勇気をくれたの。
   わたしは、もう恐れない。
   決して、振り返らない!
   どんなに、辛い現実が待っていたとしても
   夢は、覚めなければ。
   偽りの日々に、本当の幸せはありはしないもの。
   私は………、心地よい悪夢にたゆたうよりも
   あなたと共に戦う事を選び取る。
   散り遅れた花は見苦しいわ。
   いさぎよく、見事に散りましょう」

ヒナは美しい瞳に決意の色を宿すと、凛とした笑みを浮かべた。

ヒナ「中世より続いた悲劇の鎖は
   今、断たれる。
   禍々しい神に裁きの一撃を………!!」

 …散ってどうする。
 そしてどの女性キャラよりも、惚れられてる気満々ですが…。
 ま、うちの主人公には関係ないがナー。ホモだから(やめれ)。

オルフェ
オルフェ「言葉に出来ぬ思いなどがあるとはな…」

オルフェはうつむき加減にぽつりと呟いた。

オルフェ「どうやらこの世は不可解に出来ているらしい。
     あの忌まわしい閃光から、
     たいして楽しい事などなかったはずなのに
     アオバやお前の顔を思い出すと
     どうして、こんなにせつない気持ちになるのだ?
     二度と取り戻せぬ時を、この心がわかっているからだろうか…」

いつものオルフェとは違う、優しげな眼差しをした彼女が
そこには立っていた。

オルフェ「もしわたしが謝りたいと言えばお前は笑うだろうか?
     父の死を知った時に
     わたしは悔やんだ。
     心に思っていた気持ちを二度と伝える事ができない
     その思いに苦しんだ…
     もう二度とあんな思いはしたくはない。」

オルフェは少年っぽい動作でぺこりと頭を下げた。

オルフェ「これまでの数々の非礼を許して欲しい。
     そして約束してくれないか、
     きっとお前は生き残ると。
     さあ、それではこの悲劇の幕を引くとしよう。
     中天に漂いし街の者の魂が、我らの戦いの証人。
     あの忌まわしき名の神に退場の時と知らせてやろう」

 か〜わ〜い〜い〜vvv
 女の私からすると、ヒナよりオルフェの方が余程健気で可愛らしいんですが…ま、女だからじゃなく、単に私の趣味だろうが。

アオバ
アオバ「しかしなんですな…
    別にこれと言って目標も、不満もなかった私ですが
    そんな私でもこの世界に存在するっていう事は
    どうやらこの世に未練の一つでもあったのですかね。
    まあ、神様でもないかぎり人間なにかの未練の一つや二つ
    持っているんでしょうな。
    思い返してみれば、生きていた間はろくな生き方をしていなかったから
    もしかして心のどこかで、親父さんに恩返しの一つでも
    したかったんでしょうかね…」

アオバは言葉を止め、何かに思いを寄せていたのか、
しばらく無言で地面を見つめていた。
そして決意を固めるようにマゲを軽くしめ直してから、
二、三度軽くはかまを叩いた。

アオバ「あの世で会った時にせめて皆に叱られぬよう、
    頑張らせてもらいますよ。
    それじゃドゥーハンの民の弔い合戦を始めましょうか」

 マゲ!はかま!!アオバ、めっちゃサムライらしいぞ!!
 何げにこういう飄々としたタイプも好き…って私、オルフェもアオバも好きなのに、何で使わなかったんだろう(笑)(そりゃ装備が…)。

グレース
グレース「これより先、敗北という文字はお忘れください。
     敵は巨大で倒しがたくとも恐れる事はありません。
     正義はこちらにあります!
     最後に勝利を向かえるのは敵でなく我々…。
     そして…今度こそ本当にドゥーハンは解放されるのです!」

グレースは言葉を止めた。
ユージンの最後を思い出したのか、グレースの表情が暗く沈んだ。

グレース「あの閃光以来、わたし達は神に見放されたままです…。
     救いの光も差し込まぬ闇に落とし込まれ、
     人々の嘆きは顧みられる事はない。
     それが神の御意志というなら仕方ありません!
     我々のこの手で勝利をもぎ取るまでです!」
 
 健気美少女と思ってたのに…ちょっとアイタタな宗教系だったのか…。
 狙いはジャンヌダルクなんだとは思うんだけど、痛すぎる…。
 自分がとうに学生を卒業していて「憎い…あの先公が憎い…」というギャグをかませなかったのは、実に残念(笑)。


カザ
カザ「思い出にひたる事も、罪を悔いる事も出来ずに
   あの閃光で死んだ者達には無慈悲なる死を与えられた。
   だがあの狂った男が施した呪いは、それだけに留まらない
   真に恐ろしいできごとは、常に表には表れない物だ
   この私も君もそうだ。未練を残して消えた者達が、こうして現れる
   不死者のごとき呪われた生を与えられた我々に待つのは
   果たして永却なる闇か、それとも救いなのか・・・・・・。
   よかろう。この陰惨な出来事の決着をつけに行こう」

 ミシェル同様、つまらん。そして暗い。
 どうしてBUSINのエルフは薄幸系なのだろうか…。


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