女王陛下のプティガーヅ




 オティーリエの手記。



 さて、次こそ本格的な6階の探索を始める、というところで。
 何やら商店でアルバイトの派遣だとか倉庫の改築だとか色々と業務をこなしていたらしいユージンとソフィアが
 「イベントの開催が出来るようになったんですよ!」
 と嬉しそうに報告してきたので、わたくしたちは1階の支店に立ち寄った。
 そこではインプが新たに雇われたらしく、わたくしたちも社員だと知らぬ様子でヴィガーフレンドというものの加入を勧めてきたので5000ゴールドを支払い会員証を受け取ったのだが…残念ながら本日のイベントは錬金術師によるものでまだ準備が整っていない、とのことだった。
 それにしても、会員番号4414とは…思ったよりも多数の冒険者がこの迷宮に入っているのだろうか。そんなに姿を見た覚えは無いのだが。

 転移陣で4階へ、すぐに5階から6階へと降りる。
 トラップで埋め尽くされた部屋では、クルガンの反応を待つこともなくダークマターがフロートの呪文を唱えた。
 何もない廊下は前回通ったので今回は小部屋の方へ向かう。
 一方通行の扉にうんざりしていると、何部屋目かで、中心に噴水のある部屋を見つけた。
 「あぁ、ここが魔法の泉その3候補ですね。…受けてきたら良かった」
 ダークマターがぶつぶつ言いながらクルガンの地図に大きく丸を付ける。
 「また次回に来ればよろしいでしょう」
 「そうですけどね…どうでもいいけど、噴水に魔法薬溶かすって何かやだなー」
 「うむ、どこに貯水槽があって循環しているのやら。見た目よりも水量が多くて薄まってしまったら元も子もない」
 そういえば、魔法の泉は一度も使用していないが…他の冒険者たちは利用しているのだろうか。特に看板があるわけでもなし、気づいていない者もいそうだが。
 さて、さらに小部屋を進んでいくと、なにやら言い争う声がした。
 「もういい。君は帰るといい」
 「しかし…!自分は…」
 わたくしたちが入って行っても、ちらりとしか視線を動かさず、すぐに元の方へと向き直ったのは、あのアオイという女侍であった。
 そばにいて困ったように鎧を鳴らしているのは騎士団の一人だろう。
 「やっと…あ奴めを見つけたのだ…これは、私の戦いだ。君まで巻き込まれることはない」
 「…自分は…貴女の近くにいるよう、命じられておりますから…」
 見張りとしてか否かはわたくしの関知するところではないが…この騎士、ひょっとして…。
 「…えぇい、焦れったい。騎士なら、守るべき女性のいるところ、どこまでも赴くのが騎士道というものではないか」
 ユージンが、独り言と言うにはいささか大きな声で呟いた。
 それが聞こえたのだろう、騎士がびくりと体を揺らし、鎧がまた大きな音を立てる。
 「そして、女性もまた、守護する騎士に遠慮することなど無いのだ。ただ一言、私のために来なさい、と。そう命じて貰えれば、騎士たる者、たとえ火の中水の中、どこでも雄々しく戦えるというものなのに」
 今度はアオイが体を揺らした。
 唇を噛み締め、騎士の顔と行く手の扉を交互に見て、それから大股で一歩踏み出した。
 「…勝手にしろ。それが、王の命ならば、従うのが騎士としての役目なのだろうから」
 「自分は…どこまでも、お供させていただきます」
 そうして、アオイと王国騎士団は去っていった。
 ユージンはうむうむと頷いている。
 「よーしよしよし。女性と騎士とは、かくあるべし」
 まあ、わたくしとしても…あのように不器用に想い合っている男女の後押しをするのは楽しいのだが。
 「問題は」
 ダークマターの平板な声で、可愛らしい思春期の男女を見守っている暖かな気持ちが破られる。
 「アオイが見つけた宿敵というのが、どんな相手か、です。村一つ壊滅させる愉快な神経を持っていて、かつ、あ奴らという団体ではなく、あ奴目という恐らくは一体が対象だというのがイヤな感じです」
 「おまけに、あの女侍、結構な腕と見たが、それと対決するのは危険と見て騎士を帰そうとしたしな」
 「持っていたのは虎徹。不死者にも通じます。侍である以上、ある程度の魔法も使えるし、結構どんな相手でも戦えるはずなんですが」
 たぶん、彼らの頭の中では、モンスターの一覧が巡っているのだろう。
 「しかし…我らは我らの出来ることをするだけでは無いか?勝手に手助けするのも、アオイにとっては宿敵を奪う行為と映るであろうし」
 レドゥアの言い分ももっともだ。
 あれだけ復讐の念にとり憑かれているところに、わたくしたちが介入するのは不躾であろう。
 「もしも、そういう場面に出会ってしまったとして…彼女が非常に苦戦していた場合のみ、手助けする、ということでよろしいでしょう」
 「…むしろ、我々も逃げた方がいいんじゃないか、という話をしてるつもりなんですが」
 ダークマターがぼそりと呟いた。案外、慎重な子だ。
 かつてのクイーンガードも、最大限に敵の力を計り味方の犠牲を少なくする方向で作戦を立てていたものだったが…やはり同じ思考回路なのだと改めて思う。
 結局、わたくしたちは彼女たちが向かったのとは別の扉へ進み、ある程度マップを埋めたところで。
 「…死神が出現したようですな」
 背筋に悪寒を感じるより先に、ユージンが額を拭った。
 距離を確認する間もなく、レドゥアが冷や汗を垂らして叫んだ。
 「帰るぞ!すぐさま帰るぞ!あの男にとり憑かれてはかなわん!」
 …憑かれて困るのは死神では無いのか。
 まあ、わたくしとしても、あのようなおかしな魔術師に付きまとわれては迷惑なので、すぐにリープを唱えたが。
 しかし、今度も地上にはあの魔術師はいなかった。
 宿でクルガンとダークマターが情報収集した結果。
 「…何か、死神に憑かれた戦士と、うまく行ってるみたいです。…何がどう、うまく行ってるのか、よく分かんないけど」
 「……まあ……世の中には、あの顔で真っ赤に口紅を塗ってる男が好みという男もいるみたいで……その……」
 ダークマターはひたすら首を傾げていたが、クルガンは妙にげっそりとした顔で戻ってきた。
 レドゥアに難が及ばぬようで何よりであろう。





 ダークマターのメモ



 一晩ゆっくり寝て、宿屋で朝食を取っていると、時々見かける戦士が毒のマントを着けているのに気づいた。おかしいな。あいつ、結構不器用だから酒場のトラップゲームで景品をとれたとは思えないし、実力でマントを奪えるほどの地下にも潜ってないはずなんだけど。
 しばらく見ていると、俺の視線に気づいたのかこっちに寄ってきた。
 「よぉ」
 「おはよー」
 「何か、こっちを見てたようだが…気になることでも?」
 「あぁ、マントどうしたのかなーって」
 「目敏いな」
 自分でも、毒のマントを手に入れられる力がないと思ってるんだろう、ちょっと悪戯っぽく笑って、戦士はマントを指で摘んだ。
 「今、迷宮内のヴィガー商店支店の催し物が、コイン屋なんだよ。トラップ解除が苦手な俺でも、金さえ払えば酒場のコインが手に入るって寸法でな」
 ははは、と戦士は豪快に笑って、俺の肩を叩いた。
 「お前たちが投資してくれたおかげで、支店が出来たり、イベントやったりしてるんだろ?助かってるよ。もっと下の階に支店を移して欲しいって奴もいるようだが、ああいうのはぺーぺーにこそ役立つもんだと思うからな。移転しないでいてくれる方が、俺は嬉しいが」
 「んー、俺たちも配送とか使わないし、しばらくはあの場所で営業させておくよ」
 「そうか、ありがとうな。…さて、俺はもうちょい稼いで、イベント期間中にもう一個くらい何か買えるよう頑張ってくるぜ」
 「うん、頑張ってねー」
 「おう」
 ばいばい、と手を振って見送ってから、ちょっと考える。
 この街に、まともな武具・防具の店は無い。ヴィガー商店は買い取りと、せいぜいオーダーくらいだ。てことは、みんな金は無駄に余ってる可能性がある。…いや、俺たちも駆け出しの頃は蘇生費用すらままならずにぴーぴーだったけど。
 コイン屋とやらでコインに換えて酒場で引き替え…いきなり景品が大量に必要になったら、酒場の方も仕入れが必要なんじゃないかな。ちょっと声かけてみようかな……いや、俺たち、毒のマントとか、もうどうでもいいからヴィガー商店に売り飛ばしてるよな…半額で。やるなぁ、ルーシーちゃん。
 さて。
 俺たちの手持ちのコインが65枚。護りの胸当て必要コイン90枚。…レートによるけど、俺たちもコイン交換して貰った方がいいかな。俺だけ自動回復しないし。
 で、リーエに報告していつも通りに迷宮に入って支店に行くと、オーガがむきむきと筋肉を動かしながら「いらっしゃいませ!」と叫んだ。…オーガって、結構店員向きなんだろうか。
 予定通りコイン交換して、ついでに暗黒のメダルも1枚買った。ちぇ、まとめ買いさせてくれればいいのに。
 本当は6階に向かおうかと思ったんだけど、せっかくメダルがあるんだから、と4階の死神扉に向かって、面倒なんでそこからリープして入り口に戻ってまた暗黒のメダル買って今度は5階の死神扉に入って、またリープしてメダル買って…コイン屋が5日間限りの営業でなければ、ついでの時に行くんだけどなぁ。まあ、しょうがないか。
 んで、錆びた鍵も暗黒のメダルも持っておいて今度こそ6階の探索に向かう。
 ラング医師から請け負った薬を噴水に溶かしてから、前回とは違う方の扉…つまりアオイが出ていった方の扉から先へと向かうと。
 絶対アオイはとっくに勝ってるか負けてるかどっちか決着が付いてると思ったのに、まだ戦っていた。すげーや、3日くらい寝ずに戦ってるんだろうか。あ、足下にあの騎士が転がってる。
 相当顔色が悪いし、傷も負ってるし…。
 「で、どうします?…というか、またマクベインの臭いもしてますが」
 今ここで背中を向けて、はいさようならってのはさすがに冒険者らしくないか。
 「無論、助太刀いたします!」
 うん、まあ、リーエなら、そう言うと思ったけど。
 てことで、アオイが戦ってる屈強な戦士ににっこり笑ってから、ひょいと踏み込んだ。
 自分の手で敵を、とか馬鹿なことを言ったら、速攻で見捨てようかとも思ったんだけど、アオイは脇腹を押さえつつ素直に後退した。
 それに封傷の薬を放り投げつつ、クルガンが隣に並ぶ。
 「…ま、当たらなければ、何の意味も無いな」
 ぶんぶんと風を切って振り回されている剣は、当たれば相当体を持っていかれそうだったけど、クルガンの言うとおり。
 「いつも通り、やっちゃいますか。…あ、前衛だけでいいわ。リーエとレドゥアはアオイと騎士さんでも見てやってて下さい」
 戦士の皆さんは、俺の言葉に激怒ったらしいけど。駄目だよなー、そんなんじゃ俺たちには当てられないのに。
 てことで。さっくり片づけて、振り向くと、アオイは騎士の死体を抱きつつ頭を下げた。
 「…助太刀、感謝する。…しかし…私の敵は…!」
 騎士の頭を少しだけ胸に押しつけてから、アオイはふらふらと立ち上がった。
 その視線の先にはマクベイン。
 …この状況だと、やっぱ俺たちが代わりに戦うんだろうなぁ。
 「ふむ、アオイさん。貴女は何故、私を狙うのですか?私には全く覚えが無いのですが」
 マクベインが気取った声で言って、腕を広げた。
 「私は…忘れはしない…貴様たちが私の村にやってきて…村人を皆殺しにし…何の罪もない子供たちを教会に閉じこめ…!」
 …ま、閉じこめただけで終わりじゃないだろうな。火を付けたか…もっとイヤな出来事でもあったかも。
 「さて…申し訳ございません。本当に私は覚えていないのですよ。あまりにもたくさんの村で同じようなことをいたしましたので、貴女の村が含まれていたのかどうか」
 超個人的には、親だけ殺して子供が残ったと言うより、全部殺したって方が気が楽なんだけど…まあ、一般論としては、皆殺しの方が罪が重いんだろうなー。
 「貴女は、今まで食べた肉の数など覚えていますか?そういうことですよ」
 俺は、結構うまいこと言うなーと思ったけど、リーエは不快だったらしい。ハルベルトの切っ先をマクベインにびしぃっと向けて、高らかに宣言した。
 「悪逆非道の数々!もはや許しがたし!」
 うわー。
 マクベインは、いかにも残念そうに溜息を吐いた。
 「オティーリエさん…私は貴女を評価していたのですけどね…私と同じく、自分の目的のためには手段を選ばないところなどを」
 「あっはっは、誉められちゃったよ」
 「ま、属性がな…悪だからな…」
 俺たちの茶々など聞いてないみたいで、マクベインは続けた。
 「ですが、私の手足を切ったのは許せませんね。これらはまだ役に立ってもらおうと思っていたのに」
 床に転がっている戦士の死体を蹴って、マクベインはばさりとフードをめくった。
 「どうです?この醜い姿。私は、術を完成させたいのですよ。このような姿で永い間彷徨っていますが、この姿でさえ大量の生き血が無いと維持出来ないのです。だから私は暗黒の書で本物の永遠の命を手に入れようとしているのです」
 あー、臭い通りの姿だな〜。饐えた血と肉、それに維持するための薬品の臭い。
 …ま、でも、何つーか。
 「正直言って、楽勝?」
 俺は刀で肩をとんとんと叩いた。
 いやー、もっとやばいもんを想定してたなー。
 「こっちの姿を叩いても、異界に逃げ込んで復活するような輩を想定してたのに…何だ、出来損ないじゃん」
 けらけら笑ってやると、マクベインがじろりと俺を見た。
 「放っておいても、もうじき崩れそうですが…どうします?出来損ないなんで、殺っちゃえばそれでおしまい。後腐れ無く処理できますけど」
 「無論、成敗いたします!」
 「はーい。マジックキャンセルだけはよろしく。あと、リーエは盗んで下さい。大丈夫、余裕ですから」
 「貴様ら〜!」
 マクベインが上品な口調をかなぐり捨てたが、ま、気にすることはないし。
 で。
 予定通り、ものすごーく楽勝ペースで出来損ないリッチを切り刻んで。
 俺はふと気づいて、マクベインの体を床に縫い止めた。
 すぐさまソフィアが頭をぐりぐりと踏みつける。
 クルガンが同じく刀でマクベインの手を縫いつけてから、じろりと背後を見た。
 「…おい。お前がやりたいんだろう」
 刀で身を支えて、俺たちの戦いを見守るのがやっと、といった様子のアオイが、顔を上げた。
 力を振り絞って、一歩ずつ踏みしめて。
 無言で振り上げた刀が、やはり無言で振り下ろされた。
 「ぎゃあああああ!」
 リッチの頭が胴体から離れる。
 本物ならそのくらいで死にゃしないんだけど…そのくらいで死ぬようならデュラハンなんていない…マクベインは質の悪いなりかけだったので、それをきっかけに体がぼろぼろと崩れ落ちていった。
 汚い腐肉の滓の山を踏み潰し、アオイは深々と頭を下げた。
 「…感謝いたします。これで…子供たちの声で夜中に飛び起きることも無くなる…これより、我が命は、あなた方のために」
 刀を収めたアオイは脇腹を押さえつつ、床に転がる騎士の元に自分の足で歩いていった。
 リープを唱えて消えていったアオイを見送って、リーエはぽつんと呟いた。
 「…蘇生出来ればよろしいのですが…」
 無理っぽい気配がひしひしとしたけど、それは黙っておこう。
 「ま、ともかく一件落着ってことで良いじゃないですか」
 「そうですね…このような男の手に、暗黒の書とやらが渡らなかったことを神に感謝しましょう」
 あのヅラ疑惑宰相の手とどっちがマシかは分からないけど。
 
 で、勢いでそのまま探索を続けてたんだけど。
 いろいろ地図が埋まって、死神が出たんで帰ったんだけど。
 …………。
 何で、ユージンが、俺たちより8レベルも下になってるかなぁ。
 「いやいやいやいや。モンスターとはいえ見目麗しきご婦人には、騎士道というものが理解出来ると見える」
 まあ、身も蓋もなく言えば、人間の男で、一番回避が弱いとこに来ちゃったのかなーって気はするけど。俺とかクルガンじゃ、迫ってきてもかわすもんな。
 それにしても、8レベルも下になるのはなー。
 ユージンはご満悦だけど、レベル吸われる一方って、騎士道を教えてることにはなってないんじゃないかなぁ。騎士道って、どうもよく分からないけど。
 というか、相手がモンスターだって分かってるのに、何で「さぁ、来たまえ!」って受け止めちゃうんだろう。つくづく不思議だ。
 「えーと…とりあえず、俺が護りの胸当て着けるでしょー?で、せっかく着てるけどユージンには白銀の鎧を脱いで貰ってー、回避重視で…あ、死神扉から入って取ったマーキュリーブーツもユージンに履かせて」
 うーん、回避力を高めてどうにかなるもんだろうか。肝心のユージンが回避する気ナッシングだし。
 何とかドレインを防ぐ方法はっと。
 …水の髪飾りとかレアアイテムばっかで、この時点で手に入りそうなのは…。
 「あ、アーマークラッシュ2つ持って行けば、ルーングレイブが交換できる。完全防御じゃないけど、マシっぽいみたいだし…3階でアースジャイアントを狩ろう」
 1個はもう持ってるんだし、あと1個くらい何とかなるだろ。
 クルガンが片手を上げて発言した。
 「いっそ、盗賊に転職するのはどうだ?」
 「この私が盗賊に!?」
 「そうだ。レベル14がレベル16になる。そこでまた騎士玉で転職すれば、レベル16騎士になる。…まあ、次に上がるのが先になるが」
 「…そうだねー、途中でレベルアップしておけば、もっと高いレベルの騎士になれるし…それでいこうか」
 「わ、私が…このユージン=ギュスタームが盗賊…」
 圧倒的なレベル差の前には、騎士道なんて無意味じゃん。
 呆然と呟いているユージンは放っておいて、他の面々で商店や錬金術師の塔に向かった。どうせ盗賊になるなら、クレタとかスプリームだけでも覚えておいてくれたら便利だし。
 で、ヴィガー商店でアーマークラッシュ→ルーングレイブのオーダーを受け、リーエが持ち込んだアイテムの鑑定を眺めていたら。
 「やりました!」
 リーエが随分興奮してるので、何事か、と思ったら。
 「ついに、あの女淫魔の服を剥ぎ取ることに成功しました!」
 あ〜…幻惑のローブが手に入ったのか…。そりゃ欲しかったけどさー。主にクルガンの回避のために。でも、その言い方だと…何となく…こう…。
 あ、何か通りすがりの冒険者が羨ましそうに見てる。
 ………。
 ま、いっか。
 これで次から遠慮なくリーエも攻撃に参加して貰おうっと。



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