災害連絡 | 8・27大雨洪水災害救援活動 |
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太陽の国って? |
掲載2回目・1998. 9/18 作成 |
『太陽の国』ってどんなところ?
多くの方が存在の実体を知らず、疑問を持たれていると思います。
この『太陽の国』とは下記に示すような『救護施設』、『重度身体障害者更生援護施設』、『特別養護老人ホーム』、『精神薄弱者厚生施設』などの福祉施設が集まった所です。ちょっと解りにくいかもしれませんが・・・。
- 救護施設とは・・・
- 身体上又は精神上著しい障害があるため、独立して日常生活が営めない要保護者を入所させて生活扶助を行う施設。(生活保護法38条2)これに該当する施設は・・・
- 福島県からまつ荘
定員:150人
開設:昭和49年5月1日
運営主体:社会福祉法人 福島県社会福祉事業団(福島県)
- 重度身体障害者更生援護施設とは・・・
- 重度の身体障害者を入所させて、その更生に必要な治療及び訓練を行う施設。(身体障害者福祉法第29条)これに該当する施設は・・・
- 福島県ひばり寮
定員:100人
開設:昭和59年4月1日
運営主体:社会福祉法人 福島県社会福祉事業団(福島県)
- 福島県きびたき寮
定員:100人
開設:昭和49年10月1日
運営主体:社会福祉法人 福島県社会福祉事業団(福島県)
- 特別養護老人ホームとは・・・
- 65才以上であって、身体上・精神上著しい障害があるため常時介護を必要とし、かつ居宅に置いてこれを受け入れることが困難な方が入所する施設。(老人福祉法第20条の五)これに該当する施設は・・・
- 福島県やまぶき荘
定員:100人
開設:昭和48年8月1日
運営主体:社会福祉法人 福島県社会福祉事業団(福島県)
- 福島県さつき荘
定員:100人
開設:昭和50年9月16日
運営主体:社会福祉法人 福島県社会福祉事業団(福島県)
- 精神薄弱者厚生施設とは・・・
- 精神薄弱者を入所(日々保護者のもとから通わせて)させてこれを保護するとともに、その更生に必要な指導、訓練を行う施設。(精神薄弱者福祉法第21条の五)これに該当する施設は・・・
- 福島県けやき荘
定員:100人
開設:昭和49年8月1日
運営主体:社会福祉法人 福島県社会福祉事業団(福島県)
- 福島県かしわ荘
定員:100人
開設:昭和50年9月1日
運営主体:社会福祉法人 福島県社会福祉事業団(福島県)
- 福島県かえで荘
定員:100人
開設:昭和55年4月1日
運営主体:社会福祉法人 福島県社会福祉事業団(福島県)
古い参考資料より抜粋して上記記載しておりますが、その内容は現在も大きく変わらないものと思われます。
今回の8・27大雨洪水災害の影響で避難し、その入所者が現在もその場所に戻ることができないでいる施設は、『かしわ荘』、『けやき荘』、『からまつ荘』、『きびたき寮』、『さつき荘』の5施設です。
仮に満床の定員であれば550名の方が被災して避難していることになります。太陽の国の被災しなかった施設内で分散して避難していると考えても、受け入可能の人員には限界があり、推定でも400名近い入所者が、自宅もしくは県内外の他の施設に一時避難しているのではないでしょうか。
そして、施設関係に詳しい人であればこの数字は大変なことに気付くはずです・・・。
今回の突然の災害に、今までのゆっくりとした時間の流れの生活から一転して、慣れない生活を送っている彼らは今どんな気持ちでいるのでしょうか?
それより、いったい、いつになったら、彼らは以前の生活に帰れるのでしょうか。
高齢化社会を迎える現在の日本に於いて、隔離された知らないところ、遠い国で起こった災害、ではなく、いずれ誰もが関与せざるを得ないほどの身近な問題ではないでしょうか。
我々「ハートネットふくしま」は、この事実を重く受け止め今後も見守り続けていくと共に、より多くの方々にお伝えすることが責務ではないかと考えております。
(文中の写真は、すべて災害のあった『太陽の国』です)
<写真撮影>
ハートネットふくしま
吉田
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