災害支援活動とボランティアのネットワーク

ハートネットふくしま
             

最終更新日 1999. 02/29 15:00

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8・27大雨洪水災害救援活動 「平成11年1月」からの活動

1999. 02/27 ◆2月27日、水害後の現地状況
1999. 01/17 ◆事務局調査レポート


災害連絡 8・27大雨洪水災害救援活動



1999. 02/27
2月27日、水害後の現地状況


◇ハートネットふくしま事務局・鈴木 信夫

こうした現状を見ていると、今は平常時の生活が戻ってきているのがわかります。
ただ水田やそれに関わる河川・用水路など、今年の稲の作付けに間に合うのかは今のところわかりません。早急な復興を望みます。



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1999. 01/17
事務局調査レポート


◇ハートネットふくしま事務局・鈴木 信夫

去る8月26日からの集中豪雨水害は福島県南地域に甚大な被害をもたらした。あの日から3ヶ月が経った現在、どの様に復興が進んでいるのか、栃木県と県境の白河市、西白河郡西郷村、大信村の調査レポートを送る。

 白河市では、水害の被害は死者2名(水田や道路の冠水などで)、全壊25世帯、半壊31世帯、床上・床下浸水1341世帯という状況で、市街地での河川の増水で住宅、商業地の被害が大きく、まだ市営、県営住宅などに入居している方もいる。
 農業、土木の状態は水田や畑の被害査定は12月中旬には終了の予定で、遅くとも来年の4月20日までには作付け出来るように対応したいが、土砂や石が入っている所は年内に工事発注は無理、用水路などは応急処置で対応している。農作物や農業機材に対しては補助や低利の融資貸付で対応するそうである。

 西郷村の被害は死者7名(福祉施設「太陽の国」入所者の方5名、村内の方2名)が土砂崩れで亡くなった。全壊13世帯、半壊12世帯、床上。床下浸水316世帯、今も村内の河川や山には災害の爪跡が深く残り、土砂崩れした場所と比較すると、岩盤上の表土が20〜30cmと地質のもろさが伺える。
道路などの工事は仮工事中、農地被害も大きく来年度の水稲作付けが出来ない所もあるという。しかし12月の始めには「太陽の国」入所者の一部の方々が戻り始めてきていて、職員の方も「ホッ」と安堵の顔をしていた。

 大信村の被害は死者1名(土砂崩れによる)全壊2世帯、半壊3世帯、床上・床下浸水180世帯、村営住宅に3世帯の方が入居中。農地では激甚災害指定の被害査定(年内には)終了のあと土砂撤去などの工事を開始したいとのこと。
 用水路などは自主復旧の人もいるが、査定待ちの人もいる。河川改修もあるため仮復旧などで間に合わせる所もある。村内を視察すると生活に直接関係のない水田、河川、土砂崩れの復興はまだまだこれからのようだ。

 気になる『お金』の問題は、市・村に集まった義援金の金額が個々に違ったり、被害世帯数も違うため配分にもかなりの金額の差が出てきている。(全壊で約100万円の差)市で被害を受けた方は被災世帯数が多いという事だから、義援金を受け取る額も少なくなってしまう。県の義援金は配分基準にもとずき出されるので、さほど差は出てこないだろう。

 しかし義援金で全てまかなわれる訳でもないし再建できる余力があれば良いが、道路や河川が改修されてハード面がどんなに整っても、そこに暮らす人々が金銭的にも精神的にもほどほど不安なく暮らせるお金の使い方をしないと、「いらぬ公共工事」になってしまうと思う。

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