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  今日は、阪神淡路大震災の20年目の記念日だそうである――いや、である。
  実は、私は十二年前 2003年の「チェコ語の日記」(Denik 本ホームページ掲載・*
ある日のチェコ語日記より の中で、このことに触れていた。

  さらにその八年前 1995 年 に、プラハ国民劇場が訪日公演を行い、その災難に遭遇したのである。
  大阪を終えて、ちょうど福山の公演を終わったところだったという。
  この劇場の楽譜係をしていたペトル・プシービル(私が文化庁の在外芸術家研修で プラハの国民劇場訪れたとき以来の友人だが) も同行していて、そのときの驚きを話してくれたものだ。
  前日までは、整然と立ち並んでいた周囲の家並みが、朝起きてみたら、一面何もなくなっていた……と。
  その公演のあと、プラハ国民劇場(ナーロドニー・ディヴァドゥロ・フ・プラゼ)は帰国に際して幾ばくかの義捐金を託して帰ったとか。

  その頃は、チェコ文学の紹介に携わっているものとして、それに対して、 多少誇らしく思ったものである。
  ところが、その年 2003年 には、プラハが大洪水に見舞われ、動物園の貴重な象などが救出できず、犠牲になったとか……。

  そのときは、逆に、わが国の日本チェコ/スロバキア協会も義捐金を送った。

  この年、私と同年(私のほうが二か月ばかり早い)の天皇陛下、本当は今上陛下と言うべきかな……が、恐れ多くも「前立腺がん」などにお罹りになり、検査入院されるという事態がおこりましたね。結果は、つつがなく克服されました。今もかくしゃくとして、公務に励まれておられます。

  そんなわけで、pdf ファイルで保存していたデータを、いま読み返してみると、なんだかやたらに間違いが見つかっていやになる。相手が pdf だから訂正するのも簡単ではないので、そのまま恥を忍ぶことにして、一般の人のために日本語で訳しておきましょう――いずれそのうちに……。


 ところで、最近のチェコの国内情勢も、どうやら、あまり穏やかではないようだ。
先日来、ロシア発の過激派暴走族クループ『夜の狼』の記事が出ていたかと思うと、今度はブルノで爆発物が数か所、系統的に仕掛けられていたという記事だ。以下にチェコ紙の英語版のウエッブ新聞のリンクを引いておいたので、興味とお暇のある方はご覧ください。

published:by
http://www.ceskenoviny.cz/news/zpravy/czech-press-survey-april-28/1209846 (英語版)28.04.2015, 07:35
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updated:28.04.2015 07:46

Prague - Central European states and leaders, including Czech politicians, and also local media have reacted to the Russian Night Wolves bikers´ planned ride across the region hysterically, as if the bikers were to be followed by a million-strong Russian army, Miroslav Korecky writes in Mlada fronta Dnes (MfD) today.

先日、朝日の夕刊で私にとってはきわめて興味ある記事を発見した。それは、戦争―終戦で別れ離れになった、台湾時代の教え子に当時の教師が最近送った手紙が宛先の住所があいまいだったため「若い台湾の郵便局員が宛先の教え子を探し出し、女性と90歳前後の教え子たちとの交流が再び広がっている」と伝えている。
 これは、まさにチャペックの『郵便屋さんの童話』そのものじゃないか。……というわけで朝日の記事を紹介しようを紹介しよう。
taiwan-kolbaba

『郵便屋さんの童話』は次の本の中に収録されています。拙訳『童話全集』(青土社 2005)『カレル・チャペックの童話の作り方』(青土社 2005)、および『長い長いお医者さんの話』(岩波書店 2000)の中に収録されています)