(8) ユングマン派 JUNGMANNOVA SKOLA



 ユングマンは強大な組織能力をもっていた、そして自分の周囲に一特にプラハにおいて――いろんな種類の作家を大勢集めていた。詩人のなかで彼に近かったのは、特に、アントニーン・マレクとミロタ・ズディラト・ポラークであり、学者では、ヤン・エヴァンゲリスタ・プルキニェとヤン・スヴァトプルク・プレ.スルがいる。
 アントニーン・マレク Antonin Marek(1785―1877)はリトムニェジツェの神学生時代に交友を繕んだ。人生の大部分をリブニェーナ・イチーンスクで過ごした。詩人としてはあまりにも寡作であったが、彼の二編の『使命』Pos1ani(=basnicke listy)は親ロシア的心情の熱烈な表明としてユングマンにたいして意昧をもっている。それはコラールの『娘の名誉』を先取りするものであった。彼は辞典の編纂においてはユングマンに協力し、新チェコ語の哲学用語に関して携わった。(1820年ドイツの原典に基づいて論理学を著作した)
 ミロタ・ズディラト・ポラーク Milota Zdirad Polak(1788―1856)はナポレオン戦争のときに軍隊にはいり、将軍の位にまで登った。しかし地位が上がるつれてチェコの環境から遠ざかった。彼は生前、1813年に「すべての実り」Hromadkova prvotina に掲載された『自然の恵みの尊さ』Vznesenost Prirozenosti という詩作品によって有名になった。1819年には改訂版がユングマンの監修によって『自然の高貴』Vznesenost Prirody という本の形で出版された。それは当時のヨーロッパ文学において非常に愛好されていた「叙述詩」popisne basnictviの実例であった。これはすでに忘れ去られた作品であるが、いくつかの部分はいぜんとして、この詩人の真価を示しているものである。例えば、クロノメトリック casomerny なプロロー一グの初めの部分などである。


Mhou klenuty strope, odvaznnym ve blankytu rozpjat
obloukp! Tobe pozdraveni a radosti prinasim
usmani. Ziznim; sdrojove jen rozkose plodni
zohnivelnemu mohou prochlad prsu dati silici.
Zeh1ubokych by jezer, duchove kdez nektaru slasti
cise plni, bylo prahnoucim jen krupeji ustum
dat, cit okranim pekny by se lehce vyvijel.


(霧におおわれし天空よ、おまえは半円を描き、碧空に雄々しく身を反らす!
われ、なんじに挨拶を送ろう、歓喜の微笑をもって
天は渇く。まさに豊かなる快楽の泉のみが
いままさに焼けるがごとき胸を、ひんやりと冷めさせることができる。
精霊たちが泉の深みより、喜びの神酒(ネクタル)を盃にみたして
渇きし者の唇へ、ただの一滴たりとも注がれるならぱ
箏気を取りもどし、すがすがしい気分がみなぎるだろう。</font) </blockquote<BR<BR<BR<div<FONT face="JK 明朝" size="3" color="#000000" ポラークの小品のなかでは "Sil jsem prosona souvrati" と いう詩が国民的な歌として残っている。ポラークは『イタリア紀行』(1820―22、「ドプロスラフ」誌に掲載)によっても知られ、生き生きとした表現ですぐれており、詩的な文章が挿入されている。<BR ヤン・E・プルキニェ Jan E. Purkyn(1787-1869)は生理学者として世界的名声を博した。チェコの文化にとって、彼が雑誌「クロク」の創立に参加し、同時にその雑誌に寄稿したことは重要である。そして彼はシラーの詩の翻訳者でもあった。 ヤン・S・プレスル Jan S. Presl(1791-1849)は植物学者として有名である(Flora  ehica---チェコの花 Kvtina  esk&aacute; 1819)。彼はチェコ語の自然学の術語の作成に努力した。また、職人の教育にも尽力した。</FONT<BR</div<BR<BR<BR<div<a href="dej07_dakkai09.html"<FONT FONT FACE="JS 明朝" SIZE="3" color="#000000"次節に進む</FONT</a</div<div<a href="dej07_dakkai01.html"<FONT FONT FACE="JS 明朝" SIZE="3" color="#000000"本章の頭に返る</FONT</a</div<div<a href="dej00_hyousi.html"<FONT FONT FACE="JS 明朝" SIZE="3" color="#000000"タイトルページへもどる</FONT</a</div<div<a href="index.html"<FONT FONT FACE="JS 明朝" SIZE="3" color="#000000"トップページへもどる</FONT</a</div<BR<BR<BR</body</html