発達検査
たくさん検査はあると思います。脳波の検査などでも、微細な脳波のことで、とても参考になるお話なども聞きましたが、具体的な理解と支援の為の子どもの発達検査として、WISCやITPA、K-ABCなどの検査をしたりしました。個人的には、知能検査というより、発達検査と捉えるほうが、受け入れやすいです。

検査では、調べたい項目にそっての内容の検査であり、子どもの一部しかわかりません・・・
なので、検査で得た結果と、 子供の実際の学力は一致しない場合も多いですし、社会性や心理面もこれらの検査で、詳しく知る事は、出来ないのです。。

どういった風に偏りがあるのか・・・、苦手なものがあるか・・・、など分析して得られたものを手がかりに、子どもにあった対応や理解を考えて行くものであって、優劣という発想からくる捉え方は絶対にしたくないですよね。

優劣という発想からくる捉え方ではなく、あくまでも子どもの個性や特性と捉えたいですよね。


−全般的認知・発達検査−
・WISC-V(児童用)、WPPSI(幼児用)、WAIS(成人用)、
・田中ビネー
・新版K式検査
・K-ABC

−言語性検査−
・ITPA(言語学習能力診断検査)
・絵画語彙テスト(絵画語彙発達検査)

−非言語性検査−
・フロスティッグ視知覚発達検査

WISC
一般的に使われる、知能検査。言語性IQ、動作性IQという検査結果など参考にしたりします。
言語性IQが高ければ、聴覚認知優位、動作性IQが高ければ、視覚認知優位となり、他にも、言語操作力/注意・記憶力/空間操作力/知識習得力などの項目を診ます。

ITPA(言語学習能力診断検査)
言語性LD・聴覚認知的な発達を検査
受容過程)聞いて・見て、理解できていること、(表出過程)考えを言葉や動作で表すこと、(連合過程)概念や言語を内的操作(関連付け、組織化などの操作)する能力などを検査します。

K-ABC
学習習得度に関係する、認知処理過程->同時処理・継次処理などを知る事ができる検査

同時処理−複数の情報をその関連性に着目して全体的処理する
同時処理が優位な子は、視覚的、運動的手掛かりでの習得が合う。
(何でも、パッと見て判断したがるADHDにとっては、同時処理が得意なのがよくわかる。視覚認知が優位な人も、同時処理が得意です。)

継次処理−情報を時間的な順序によって処理する
(順序だてての考え方というのは、ADHDの苦手な部分)
継次処理が優位な子は、聴覚的、言語手掛かりでの習得が合う。

習得度−本人の学習習得度

同時処理が優れていて、継次処理が劣っていても、(その逆でも) 学習するにおいてどちらかの処理形式で学んでいるので、 自分の得意とする処理形式をうまく使っている人は、 習得度は良い結果がでる。

K-ABCについての書籍
「長所活用型指導で子どもが変わる」図書文化
PartI(2歳〜7歳向け)
PartII(小1〜小3向け)

K-ABCとWISCの検査の比較特性・相関などについての文献が載っています。文献を読むと、検査の分析がどれだけ、難しいものなのか?また、WISCだけの検査では、分析情報が足りない?というのが、理解出来ます。
↓日本LD学会(C3の資料で)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jald/2001/indexposterc.html
↓国立特殊教育総合研究所
http://www.nise.go.jp/research/byojaku/kaizu2.html

検査では、子どもの特性が良く知れて、育児や支援に役立てられると良いですよね。検査は、単に能力を表すものではなく、支援をし、よりよく生きていく為のひとつの参考資料だと思っています。

WISCでは、言語性か、非言語優位か?とか、K-ABCの検査で、同時処理/継次処理、どちらが優位か?などがわかり、本人への理解や支援としての参考資料として、検査をしたりしますが、うちも年齢の低い時は、こういった検査をして頂き、専門の先生からとても参考になる、育児や支援のアドバイスをたくさん教えてもらってきました。

そして3歳の幼児期から、検査を2年おきにしていると、段々年齢が上がるにつれ、感じてくることは、WISCやK-ABCでは、知る事が出来ないことがあまりにもたくさんあると気づくんですよね。。

WISCやK-ABCで計れないことは、生きる上で大事な生きる力。。これは計れない。。生きる力は、育てていく中で、身に付けさせてあげることなんですよね。検査は、よりよく生きていく為のひとつの参考資料であって、けして能力をみるだけのものとして、扱われたくないですよね。。

LDについての関連ページ
 学習に関してのLD
 言語性LDと運動オンチと不器用(いわゆる発達性協調運動障害)


各検査の項目

WISC−V

言語操作力
言語的概念・表出力
類似・単語・理解
注意・記憶力
短期記憶・注意力
算数・数章・符号
空間操作力
視空間認知・構成力

絵画完成・積木模様・組合せ

知識習得力
知識の獲得度
知識・算数・単語

言語性
知識・類似・算数・単語・理解・(数唱)
動作性
絵画完成・絵画配列・積木模様・組合せ・符号・(迷路)


知 識 一般的事実についての知識量
類 似 論理的なカテゴリー的思考力
算 数 計算力
単 語 言語発達水準  単語に関する知識
理 解 実際的知識を表現するカ  過去の経験や既知の事実を正確に評価するカ
数 唱 聴覚的短期記憶
絵画完成 視覚刺激に素早く反応するカ  視覚的長期記憶
絵画配列 結果を予測する力  時間的な順序の認識・ないし時間槻念
積木模様 全体を部分に分解する力  非言語的な槻念(解法の法則性など)を形成するカ  自分が考案した空間構想に対象を位置づける力
組合せ 感覚運動のフイードバックを利用する能力
部分間の関係を予測する力  思考の柔軟性
符 号 指示に従うカ  事務的処理の速度と正確さ  動作の機敏さ  視覚的短期記憶
迷 路 視覚的パターンをたどるカ  見通し能力


ITPA
回路
聴覚音声回路
聴覚言語理解
視覚運動回路
視覚認知・視覚運動
過程
受容過程
受容過程
連合過程
連合過程 物事や現象に対しての 関連づけ概念化
表出過程
表出過程
水準
表層水準
意味的な情報処理
自動水準
機械的な情報処理

ことばの理解
聴覚音声回路  表層水準  受容過程
ことばの類推
聴覚音声回路  表層水準  連合過程
ことばの表現
聴覚音声回路  表層水準  表出過程
文の構成
聴覚音声回路  自動水準
数の記憶
聴覚音声回路  自動水準
絵の理解
視覚運動回路  表層水準  受容過程
絵の類推
視覚運動回路  表層水準  連合過程
動作の表現
視覚運動回路  表層水準  表出過程
絵さがし
視覚運動回路  自動水準
形の記憶
視覚運動回路  自動水準


K−ABC
継次処理
複数の情報をその関連性に着目して全体的処理する
同時処理
情報を時間的な順序によって処理する
習得度
外界から得て学習した知識
障害というものについて思うこと
ADHDってどんな特徴・診断基準
ADHDと多動とリタリンと環境
実行機能について
LDのことで...
学習に関してとLD
言語性LDと発達性協調運動...
発達検査(WISC/K-ABC/ITPA)
重複している発達障害?
LDのICD-10とDSM-IV(診断基準)
ADHD/LD/PDD,参考図書
ADHD/LD/PDDについて