老子小話 VOL 985 (2019.09.28配信)

老来疾病、都是壮時招的。

(菜根譚)

 

老来の疾病は、都(すべ)て

是れ壮時に招きし的(もの)なり。

 

今回は、菜根譚から選びました。

歳をとってくると健康を気にします。

しかし、それではもう遅いという話。

「老後の病気は若いときの不摂生の報い」

ボクシングでも、前半に受けたボディ

ブロウが後半効いてきて、ダウンに

つながる。

若いときに暴飲暴食をしていると、

歳をとって、肝臓病や心筋梗塞で

倒れることがある。

若いときの不摂生は、ボディブローの

ように老体を襲う。

歳をとってから慌ててももう遅い。

勢いのあるときに摂生が必要だと教えます。

その理由は、勢いはいつまでも続かない。

そして、勢いが衰えてきたときの備えを

しておくこと。

老後は収入がなくなり、健康が資本になる。

若いときの不摂生が健康を害していては、

何のための老後かわからなくなる。

老後の医療費が財政赤字を招いているという。

赤字になってから年金制度にてこ入れする。

今の老人が若いときに、政治がなぜ手を

打てなかったのか?

この疑問に答える政治家はまだいない。

問題が表面化して、いつも慌てている。

 

有無相生

 

 

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