老子小話 VOL 938 (2018.11.03配信)

No culture can live

if it attempts to be exclusive.

(Mahatma Gandhi)

 

今回は文化の日。

何で文化の日と呼ばれるのか不思議に思い、

調べてみました。

日本国憲法が制定された日で、憲法が平和と

文化を大事にしているため、文化の日と

名づけたそうです。

そこで、ガンジーさんから文化についての

名言をいただきました。

「排他的になろうとすると文化は生き残れない」

いい言葉ですね。

日本の文化はその証ですね。

中国から漢字や仏教文化を輸入し、独自のかな文字

を生み出し、キリスト教の禁教と鎖国をしても、

信仰と蘭学の勉強は続け、開国後は欧米の科学技術

と文化を学びつつ、古来の無常の文化を大事にする。

それが日本の文化の流れです。

未だに木造の家に住み、障子と畳の部屋を愛する。

他国の文化を排していれば、これほどの文化の変遷

と進化はなかったと思います。

お茶も中国から輸入しましたが、茶室と茶道は日本で

生み出され、一期一会のおもてなしの心を築きました。

それが最近では、アメリカ・ファーストとか言って、

自国のことだけを優先するという大統領も出てきました。

カルチャーが何であるかわかっていない発言です。

生きていくだけで精一杯の国なら理解できますが、

世界をリードしていく国の指導者がいうので唖然です。

文化の歴史が薄いので、そんな発言に鈍感なのかも

しれません。

日本文化に理解が深いのがフランスで、文化に対する

理解が深い国といえます。

ギリシア・ローマの文化を基本に、自由と平等と共存の

精神を文化に反映しています。

覇権を争う国は世界から尊敬を受けないでしょう。

排他的ではなく、他の文化のよいところを取り入れ、

古来の文化に融合させてきた日本は、文化を大事にする

国として、世界から尊敬されるよう役割を果たしていく

ことが求められていると思います。

ガンジーさんの言葉はその励ましの言葉といえます。

 

有無相生

 

 

戻る