老子小話 VOL 868 (2017.07.01配信)

A man who dares to waste one hour of time

has not discovered the value of life.

(Charles Darwin)

 

一時間の浪費をなんとも思わない人は、

人生の価値をまだ発見してはいない。

 

今回は進化論を唱えたダーウィンの言葉です。

生物が生きている時間は限られるので、

生きている間にどれだけのことをするかで、

人生の価値は決まるわけです。

80年が人生とすれば、今40歳の人は、

人生という山の頂きにいてこれから以降は

山を下る態勢にあるわけです。

10代の1時間と60代の1時間では、時間の

ありがたみが違います。

残された時間に何をすべきか心に描ける人は

1時間でも浪費はできないはずです。

それを何とも思わない人は、生きている間に

何をするのか見えていない人だと、ダーウィン

はいいます。

人生の価値といっても、何か偉大なことを

成し遂げるといった大げさなことではなく、

わずかな時間を人の役に立つ何かに使ってみる

といった意味です。

浪費しているかは自分が判断するものです。

時間の価値がわかっている人は浪費しているか

自分でわかります。

時間とともに体力も精神力も衰えてきます。

今できていることが、10年後できなくなる場合

もあります。

時間はチャンスの一つです。

どう使うかで、未来の広がりが違ってきます。

時間をどのように使うかでそのひとがわかると

言いますが、あとになって時間を惜しむような

生き方はしたくないのは誰しも同じです。

できることは今のうちに終えておくのが

よろしいようで。

 

有無相生

 

 

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