老子小話 VOL 821 (2016.08.06配信)

If we have no peace, it is because

 we have forgotten that

 we belong to each other.”

(Mother Teresa)

 

もし平和が得られていないとしたら、

それはわれわれが互いに仲間であることを

忘れているからである。

 

今日は、広島に原爆投下された日であり、

リオ五輪開会式の日でもあります。

この二つを結び付けるキーワードは、

平和と歴史と思われます。

五輪は古代ギリシャで始められましたが、

その目的は、スポーツを通じて競争相手と

心を一つにし、平和を希求することにあります。

その歴史の意義を現代に取り入れたものです。

広島への原爆投下は、明治維新後、欧米列強に

追いつくため、軍事力で海外進出を図り、

それが軍国化を招き、降伏のタイミングを

逸してしまったという歴史的な背景があります。

敵国への原爆投下は人類史上最初なので、

これを平和の象徴にして、核兵器廃絶運動の

の歴史をつないでいこうとするのが

現在の日本の立場です。

五輪のもう一つの目的は、人間の闘争本能の

発揮場所を戦争ではなくスポーツにして、

ナショナリズムの高揚を図ることでした。

平和と歴史は一心同体で、歴史を学ばずに平和

は得られず、平和なしでは歴史は消えていく。

マザーテレサさんが言うように、

平和はどこかから降って来るものではなく、

相手と心を一つにする継続的努力によって得られる

のは間違いありません。

What can you do to promote world peace?

Go home and love your family.”

(世界平和のためにできることは?

家に帰って家族を愛しなさい。)

身近なひとを愛せずに何が平和か。

家族から世界へ仲間の輪を広げることが、

平和の基本ということを教える言葉でした。

 

有無相生

 

 

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