老子小話 VOL 748 (2015.03.14配信)

信じる能力の無い国民は、敗北すると思う。

だまって信じて、だまって生活をすすめて行く

のが一等正しい。

(太宰治、「かすかな声」)

 

3.11東日本大震災から4年。

復興は道半ばですが、くじけず復興を

信じるしか他、道はありません。

太宰さんの「もの思う葦」(新潮文庫)より

お言葉をいただきました。

「人の事をとやかく言うよりは、自分の

ていたらくに就いて考えてみるがよい。」

と続きます。

復興の遅れを取りざたするのではなく、

復興を信じて、自分に何ができるか考え、

考えたことをだまって実行する。

それが自分の復興であると太宰さんはいう。

我慢強い東北魂にならって困難を乗りこえる。

福島の復興は、原発事故で土地を追われた人々が

ふるさとに戻れるまで待たねばなりません。

それまでに日本でクリーンエネルギーが

どれ程普及しているかが、大震災の教訓を

生かした証しとなると思います。

原発なしで電力をまかなえると信じて、

できることから始めるのが脱原発の道です。

温泉と日本酒が好きな自分としては、

宮城・岩手や福島を訪れ、自然の幸を味わうのが

自分なりの復興支援と思っております。

皆様も自分なりの復興をお考え、実行してください。

 

有無相生

 

 

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