老子小話 VOL 645 (2013.03.23配信)

夢をかなえる最善の方法は、

目を覚ますことである。

(ポール・ヴァレリー)

 

「春眠暁を覚えず」で春はよく眠れます。

でも夢の中にいては、夢はかないません。

夢をかなえるには、夢から覚めること。

厳しい言葉ですが、現実を見据えて

一歩踏み出そうということでしょう。

今世に名をなしている人々は、

子供のときにもっていた夢を追い続け、

それをかなえている人々だと思います。

「プロ野球選手になろう」とか、

「五輪で金メダルをとろう」とか。

夢を持つことは、目標に向けて鍛錬する過程で

我慢して頑張る力を与えてくれます。

もっとはっきり言えば、「何のために生きているんだ?」

という問いへの答えが「夢」になるでしょう。

大部分の人が、「生きる」こと自体が夢になっています。

ヴァレリーの言葉は、「夢」のチェックを常に行いなさい

といっているようです。

高すぎる夢ではないかとか、もう少し具体的な夢にしようとか。

夢から覚めて、夢を客観化して見つめようというものです。

夢を捨てるのではなく、覚めた眼で夢を見つめなおす。

それが夢をかなえる最善の道といっています。

アベノミクスの成長戦略は、まだ国民共通の夢で、

夢への期待が投資を集めているようです。

夢に終わり借金だけが残ることがないように、

国民は「夢」のチェックを常に行い、

怪しければ、「夢」を変える勇気を持ちましょう。

 

 

有無相生

 

 

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