◆老子小話 VOL
638 (2013.02.02配信)
Most people work just hard
enough not to get fired and
get paid just enough money not to quit.
(George Carlin)
今回も池澤夏樹氏の「叡智の断片」から一言。
大志を抱いて働いている方にはジョークになります。
「たいていのひとは、
辞めたくならないぎりぎりの給料を貰って、
クビにはならないぎりぎりの程度で働いている。」
仕事と給料の絶妙なバランスを言い当てています。
Justでもって、「過ぎず劣らず」を表現しています。
バランスが少しでも崩れると、クビになったり、
給料が不満で辞めたりします。
問題が生じるのは、給料が仕事に見合わず、しかも、
仕事を辞めたくとも他の仕事が見つからない場合です。
非正規雇用はその一例です。
この局面から脱却するには、自分で仕事を作る方法と
辞めたい気持ちを抑える方法です。
仕事を作るとは、独立して事業主になればクビにならず、
事業収入から得られる給与に文句は言えなくなります。
一方、仕事を辞めたくなる時は、人間関係に苦しむ時とか、
仕事がつまらなく感じる時が多いでしょう。
つまり主観的な障害を乗り越えればよいことになります。
そんなとき、道の教えは役立ちます。
こころを空っぽにして、無心で仕事をすることです。
文句を言われていると感じ始めると邪念が仕事を遅くします。
プレッシャを感じているうちは、まだ仕事に集中できていない。
無心で向かい合うと時間を忘れます。
今日の言葉は、仕事へのこころのゆとりを与えてくれます。
最悪でもこのバランスが保たれれば、いいじゃないかと。
有無相生