老子小話 VOL 637 (2013.01.26配信)

Since a politician never believes what he says,

he is surprised when others believe him.

(Charles de Gaulle)

 

笑ってしまった一言。

フランスの大統領の名言です。

池澤夏樹氏の「叡智の断片」(集英社文庫)で

見つけました。

昨晩飲み会の帰りで電車の中で眠ってこの本を

落としてしまいましたが、届けていただいた方に、

まずは厚く御礼申し上げたいと思います。

「政治家は自分の言葉さえ信じていないから、

他の人が信用するとびっくりする。」

中学の英作文の問題になりそうな和文です。

しかし、先生が出したら問題になりそうです。

インパクトのある発言をしないと存在意義を

失うので、多少うそでも思い切って言う。

でも大衆がそれに乗ってしまうと少し引く。

しかし、大衆の勢いが強すぎると引けなくなる。

それが太平洋戦争の真実かもしれません。

最近で言うなら、中国の覇権主義もそうでしょう。

世論操作するのが政治ですが、

世論を操作できなくなると暴動になります。

世論操作できない政治をポピュリズムというのでしょう。

ひとつの極端が軍国主義や共産主義の一党独裁であり、

もうひとつの極端が大衆主義になります。

リーダーシップが強すぎても弱すぎても問題です。

今の政治は、うそかまことかは結果が示すことで、

とりあえずやってみようと骨太方針を掲げています。

大衆の我々は、それを信じる立場ではなく、

最悪はずれても後悔しない策を講じるのが最善の策といえます。

そんなことをドゴールさんのお言葉から感じました。

 

有無相生

 

 

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