◆老子小話 VOL 619 (2012.09.22配信)
Sweet are the uses of adversity.
(Shakespeare,”As
You Like It”)
逆境が人に与える教訓ほど、
うるわしいものはない。
日本を逞しくする逆境にいま置かれています。
逆境の中で冷静に相手の反応を見つめ、
未来の建設に生かして初めて逆境は教訓となります。
人が苦しんでいるとき、相手が何をしたかで、
真の友人か否かが決まります。
行け行けで小ざかしい報復を続ける国は、
今後の付き合い方を変える必要があるでしょう。
いま大切なのは、今回受けた仕打ちを
決して忘れないことです。
日本人は忘れやすい民族といいます。
よく言えば過去に囚われず未来を見据えている。
悪く言えば、歴史を忘れ過去を教訓にしない。
しかし、今回の仕打ちは世界における恥であり、
中国依存体質からの脱却を教えてくれました。
新市場へのシフトを積極的に打ち出すべきと。
逆境は領土だけではありません。
原発依存社会から脱却するために、
新エネルギー開発を推進していくこと。
米国は20年かけてシェールガス開発に成功しました。
日本はどんな新エネルギーを見出したのでしょうか。
逆境は経済だけではありません。
少子化という国の存続を決める逆境が迫ります。
高齢者の需要を頼みにする社会では余りにもさびし過ぎます。
子供を預けて親が安心して働ける社会が望まれます。
そのために政治がしなければならない課題は山ほどあります。
解散するしないでもめているときでしょうか。
有無相生