◆老子小話 VOL 615 (2012.08.25配信)
反己者、触事皆成薬石、
尤人者、動念即是戈矛
(菜根譚)
己をかえりみる者は、
事に触れて皆薬石と成り、
人をとがむる者は、
念を動かせば、
すなわち、是戈矛（かぼう）なり。
竹島問題で、日韓が火花を散らせています。
今必要なのは、野田総理が説くように
冷静沈着な行動でしょう。
ここで、中国の先人の教訓をお届けします。
「自己を反省する者は、
皆何事に触れても良薬になるが、
ひとの過失をとがめる者にとっては
心を動かすごとに皆自分を傷つける矛となる。」
戦後のどさくさに軍事力で竹島を不法占拠した韓国。
それを60年近く放置した日本。
中立な第三国から見ればどっちもどっち。
韓国の大統領が島を訪問しなかったら、
日本政府はいつまでに韓国を退去させようと
していたのでしょうか？
本当に大切なものなら、絶えず訴え続けなければ
いけないし、日本国民にも安全保障の重要性を
喚起すべきだったと言えます。
ではどうしたらよいか？
第三国を仲介に交渉するか、力で奪い取るか、
島を放棄するしかありません。
できれば首脳同士の会談で解決するのがベストでしょうが。
中国人に阿片を吸わせて、香港を力で奪い取った
イギリスでさえ、100年後に香港を中国に返還しました。
戦後のどさくさで北方領土を奪い取ったロシアは
いつになったら返してくれるのでしょうか。
経済一辺倒の政治から、国防と経済をバランスよく
目配りできる政治に変換していくことを期待します。
有無相生