◆老子小話 VOL 607 (2012.06.30配信)

Who ever loved

that loved not at first sight?

(シェイクスピア、「お気に召すまま」)

 

まことの恋をするものは

みな一目で恋をする

 

ロンドン五輪が迫っているので、

英国の大劇作家の言葉をお届けします。

恋に理屈は要らない。

初対面でびびっと来るものが恋の始まりである。

うまく恋を一言で表現しているでしょう。

最終的に、好きとか嫌いは感性で決まります。

そこに理屈をつけると

自分の気持ちを偽ることになりませんか。

先週、「しめきりを自分で設ける」と言いました。

最後の選択は、自分の感性を信じるしかありません。

選択の責任を他人にかぶせていては

後悔だけが跡に残ります。

見合いだってびびっと来れば、恋の始まりでしょう。

自分でその機会を見つけたか他人が見つけたかの

違いはあっても。

好きな作家に出会うのも恋に似ています。

文章の表現が自分の感性に訴えてくるのが

自分が恋した作家といえます。

文学賞をとったかとらないかではなく、

作中人物の感性や行動が読み手の感性に

シンクロするとき、恋が始まります。

そんな恋人を求めて読書は続きます。

 

有無相生

 

 

戻る