◆老子小話 VOL 606 (2012.06.23配信)

人間はつねにしめきり時間を

持たなければ何一つできない。

(森本哲郎、「私」のいる文章)

 

当たり前のようであたっている言葉でしょう。

しめきりの最後で腹を決め仕事を仕上げる。

「しめきりを自分で設ける。

しめきりを設けるということは、

あきらめる、そして思い切ることだ」と語る。

いつまでに何をするというように、

自分でしめきり時間を設けないと、

自分に言い訳して、しめきりをずるずると

引き延ばしていき、最後にたち切れとなる。

あとに延ばせばもっとよい仕事やパートナーが

見つかるかもしれないと思うのが人情。

でも、しめきりの時点であきらめて、

これでよいと判断して手離すのが仕事という。

判断ポイントを自分で設定しないと

結局何もしないのと同じになる。

結婚相手を決める場合、しめきり時間を

自分で決めないと婚期を失う結果もある。

人生「やっつけ仕事」とまでいうが、

受験でも就職でもしめきりは他人が決めたが、

人生のしめきりは自分で決めないと

何もしないで終わることになる。

しめきりを自分で決められないのが

根無し草のような、今の政治家になりますか。

 

有無相生

 

 

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