◆老子小話 VOL 587 (2012.02.11配信)
人を存るに眸子より良きは莫し。
眸子はその悪を奄うこと能ず。
(孟子、離婁章句上)
今日は建国記念の日です。
孟子には、
「天下の本は国にあり、国の本は家にあり、
家の本は身にあり」と書かれています。
国民がしっかりしないと国も持たない。
天下国家と政治家は言いますが、
自分の身を棚に上げるのも得意とする所です。
建国の日にあたり、ひとを観察するとき、
大切なことを孟子より拾いました。
「人間を観察するには、瞳が一番良い。
瞳はその人間の悪心を覆い隠すことが
できないからである」
ひとの眼を見て話すと、その人が理解しているか
否かを見ながら話ができます。
瞳は心を表わすからです。
こどもの瞳が輝いているのは、純粋な心の表れです。
心が曇れば、伏し目がちになります。
眼をじっと見られて話を聞かれると、
心の中を見透かされるようで緊張します。
日本の国が元気かは、国民の瞳の輝きで
政治家は判断して欲しいと孟子さんは
言ってるようです。
有無相生