◆老子小話 VOL 569 (2011.10.08配信)

If today were the last day of my life,

would I want to do what I am about to do today?

(Steve Jobs, 2005 Commencement address)

 

帰らぬ人となったSteve Jobsの2005年のスタンフォード大学

の卒業式でのスピーチからお届けします。

「もし、今日が人生最後の日だったら、今日予定していたことを

本当にするだろうか?」

殆どの人がNOと答えるだろう。

なぜなら、若いひとは今日も明日も生きていることを前提に

今日の予定を考えるからである。

Steve Jobsは、NOという答えが続くようだったら、

何かを変える必要があるという。

つまり、時間を無限にあると思うなということである。

死という目標に向かって使える時間はどんどん減っていく。 

そう考えると、毎日の過ごし方が変わってくる。

何が大切なのか自ずと見えてくる。

これから社会に巣立つ大学生に、死と向き合うJobsが

ストレートに生き方を問う。

「学道の人は後日をまちて行道せんと思ふことなかれ」

という正法眼蔵随聞記の教えと同様である。

人間皆毎日が修行の道で、明日に延ばせる修行はない。

参考までに、スピーチ全文は以下のサイトで見ることが出来ます。

http://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html

 

有無相生

 

 

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