◆老子小話 VOL 565 (2011.09.10配信)

図難於其易、為大於其細。

天下難事、必作於易。

天下大事、必作於細。

(老子、第六十三章)

 

難をその易に図り、大をその細に為す。

天下の難事は必ずその易よりおこり、

天下の大事は必ずその細よりおこる。

 

なでしこジャパンのロンドン五輪行きが決まり

ほっとしているところじゃありませんか。

ほんとにお疲れ様でした。

今回は久方ぶりの老子です。

「困難な仕事は、易しいうちに手をつける。

大きな仕事は、小さいうちに片付ける。

世の中の難事も容易なところから生まれ、

世の中の大事は些細なところから生まれる。」

ものごとは、いきなり難しくなったり

いきなり大きくはなったりはしない。

必ず、解決に易しい時期があり、

それを放置するから、困難になり大事件になる。

このことは身の回りにいっぱいある。

赤字国債、年金破綻、慢性的デフレ、少子化、政治不信。

皆、「どうせいつか解決するだろう」という楽観で先送りされる。

でも、世界も自然も待ってくれない。

結局先を見越して今動かねば、問題は何も解決しない。

身にしみて感じるのは子供のしつけ。

幼児のうちにやらないと大きくなってからでは手遅れ。

こども手当てとかお金の問題じゃない。

どう積極的に世界に出るかの生き方の問題である。

それが今後の日本の行方を決定する。

 

有無相生

 

 

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