◆老子小話 VOL 551 (2011.06.04配信)
君子周而不比、小人比而不周。
(論語、為政第二)
君子は周して比せず、小人は比して周せず。
今日は、論語から今の政治への警告です。
政争に躍起になって、被災民、復興への加速を忘れた
政治家は皆小人と言います。
「君子は、ひろく親しんで馴れ合わない。
一方、小人は一部で馴れ合い、ひろく親しもうとしない」
「周する」とは、被災者の苦労、国の復興をひろく見渡すこと。
「比する」とは、永田町の中で足の引っ張りあいをすること。
国民よりおのれのことが大事というわけです。
政治家の言葉が余りにも軽く、国民の信用を失う。
菅首相が、原発対策の目処がついたら退陣すると
いっても、期限を決めなかったのは当たり前である。
やることを決めて邁進するのが政治家だからである。
それをペテン師呼ばわりするペテン師も不思議な小人。
普天間移設を決めて、ほったらかしで止めた人に言われたくない。
政治家は、選挙のときだけ頭下げて、当選すれば「先生」と呼ばれる。
小人は、「先生」に値しない。
政治家が目指す国民の声とは何か?
首相を早く替えろという声ではない。
政治家が協力して、復興を推進せよという声である。
被災地を隅々廻って、自分の眼で、何をすべきか計ることである。
密会し睦みあい、政権打倒を図って審議拒否の野党に成り下がるときじゃない。
有無相生