◆老子小話 VOL 529 (2011.01.01配信)
反者道之動。 弱者道之用。
天下萬物生於有。 有生於無。
(老子、第四十章)
明けましておめでとうございます。
本年もご愛顧のほど、よろしくお願いします。
元旦は、老子の言葉がお似合いでしょう。
「反は道の動、弱は道の用なり。
天下の萬物は有より生じ、有は無より生ず。」
ばねが伸びると原点に戻そうとする力が働く。
同じように根源に戻る(帰る)のが道の働き。
赤ん坊は柔弱であるが生気溢れている。
同じように道が働けば柔弱に生きることができる。
柔弱とは、ばねの弾性が増すようなもので、
ちょっとのストレスでは切れないことを意味する。
この世のすべてのものは星(=有)より生まれた。
地上の生命は地球から生まれ、地球は別の星から生まれた。
しかし、星(宇宙)はビッグバン以前の「無」から生まれた。
初日の出の火の玉をみると、宇宙創世を見てきたような
老子のこの言葉に驚かされます。
有無相生