◆老子小話 VOL 511 (2010.08.28配信)

水は世界最古の薬である。

(天野恵一、ボケずに長生きできる脳の話)

 

仕事の帰り、八重洲ブックセンターで立ち読みし

面白くなり買ってしまった文庫本からの言葉です。

とぼけた題名ですが、お医者さんが非常に丁寧に

書いているので説得力があります。

長生きするには、毎日水をしっかり飲む。

高齢になると、全員が慢性脱水状態だそうです。

若いと喉が渇いて水を飲みますが、高齢者は、

脱水感知センサーも老化していて作動せず、

脱水症状に気が付かない。

脱水状態は、脳梗塞の引き金となる。

脳梗塞は夜中に多い。

夜血圧が下がり、脱水状態のどろどろの血液に

なったときに、血管のつまりが発生する。

だから、寝る前には水を飲んで寝る。

また、脱水状態は慢性便秘の原因でもあり、

便秘は大腸がんの引き金にもなる。

脱水状態というのは、生命にとって危機である。

だから水は、薬が発明される前から存在する薬

というわけです。

長生きは結果であり、しようと思っても出来ない。

でも、自分の生命を傷つけることはしたくない。

水の働きを大切にする老子から、道教は生まれた。

しかし道教は、不老長寿の薬を求めて、

有毒な水銀の薬(金丹)まで発明した。

老子の原点に帰って水を薬にすれば、生命にとり

無理のない一生が送れるのに。

 

有無相生

 

 

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