◆老子小話 VOL 507 (2010.07.31配信)

事有急之不白者、寛之或自明。

毋躁急以速其忿、

(菜根譚)

 

事はこれを急にして、

白(あき)らかならざるものあり。

これを寛にせば

或いは自ずから明らかならん。

躁急にして以って其のいかりを

速(まね)くことなかれ。

 

ネタに苦しいときの菜根譚である。

「物事は急いでも明らかにならないことがある。

ゆっくりやれば自然に明らかになるだろう。

急き立てて、人の怒りを招いてはいけない。」

「急がば回れ」の中国版である。

消費税値上げ検討を急いだ結果に対する言葉のようだ。

明らかにならかったのは、国民の同意である。

なぜ値上げが必要なの?

その前に予算の削減や有効活用はどこまでできたの?

などの疑問に答える前に、唐突に値上げ話が出た。

やった結果に対する総括がないまま次に移った。

貧困層に配慮した、きめ細かな税制を国民は求めている。

まさか、全品目一律税率にはならないでしょうね。

財界や官僚の言うなりではREDカードです。

 

有無相生

 

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