◆老子小話 VOL 494 (2010.05.01配信)
「正義の政治」だの、「清潔な政治」
だなんていう政治家は絶対に信用しないね。
汚いものの中から真実を通していく、
それが政治家なんだ。
(池波正太郎、「男の系譜」)
池波氏が武士の系譜を語った、「男の系譜」
(新潮文庫)からお届けします。
織田信長のところから抜粋しました。
政治はいろいろな軋轢の中から真実を
通していくところにある。
信長は、人間を見通す力が非常に鋭かった。
戦国時代は、誰が本当に信頼が置ける人間か
見抜けないと生き伸びることができなった。
信頼には自分の命がかかっているわけです。
今の政治家には、そういう迫力にかけている。
目先の選挙に目を奪われ、国民の人気取りの
政策をアピールするという小賢しさが目立つ。
友愛を掲げる鳩山政権、きれいごとはもういいから、
言った事はきちんと実現してください。
指導力なんかなくてもよいです。
誰かの力を借りれば済むことですから。
万年野党から政権をとったので、
一回で全てうまく行くことは期待していません。
ただ、国家の借金を減らして、次の世代の未来に
繋げるという使命さえ果たせれば。
有無相生