◆老子小話 VOL 490 (2010.04.03配信)

いかなる政府が最上の政府であるか。

われわれ自身を治めることを

教える政府がそれだ。

(ゲーテ)

 

今回も前回に引き続き「ゲーテ格言集」(新潮文庫)

からお届けします。

最上の政府とは、あてにならない政府で、

われわれ自身が自立することを教える政府だという。

まさに、今の鳩山政府のようなものです。

マニフェストに掲げても、実行できる財政基盤がなく、

国民から無理するなと言われる政府。

政治と金の問題に責任を持てといった本人が

責任を持たない政府。

普天間基地問題に妙案があるわけでなく、

期限が迫ってから右往左往する政府。

ああなっちゃおしまいと国民に問題提起する政府が、

ゲーテの昔から最上の政府らしい。

国民の選択としてこの政府を選んだのだから、

政治の結果は長い目で見てあげたいが、

そろそろ大人になってといいたいな。

われわれは、政府に何かを期待するより、

自身を治めて、未来に向かって

できることから地道に始めたい。

「あせることは何の役にも立たない。

後悔はなおさら役に立たない。

前者はあやまちを増し、

後者は新しい後悔を作る。」

 

有無相生

 

 

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