◆老子小話 VOL 486 (2010.03.06配信)
苦心中、常得悦心之趣。
得意時、便生失意之悲。
(菜根譚)
苦心のうち、常に心を悦ばしむるの趣を得る。
得意の時、すなわち失意の悲しみを生ず。
苦労しているときに、心を喜ばすことがある。
望みどおりになっているとき、がっかりさせる
ことがおこるもの。
生産台数世界一になったトヨタは、今
品質問題で苦心している。
昨年政権をとった民主党は、今、
政治と金の問題で苦心している。
ともに、有頂天の時期は過ぎている。
思い通りになっているとき、ひとは思い上がる。
やること為すこと当たるので、自分が
業界の天才じゃないかと過信する。
苦しくなれば、派遣切りをしたり、
知らぬ存ぜぬを通す。
苦境のときこそ、真価が問われる。
世のひとはいつも見ている。
信頼を回復するために何が変わったのか?と。
過去の品質に頼った説明では納得しない。
失意で学んだことを次の変化に生かされなければ。
中国の教えは、中国の外で生きている。
有無相生